ルキフグス(Lucifuge Rofocale)


 魔界の宰相で正式名称をルキフグ・ロフォカルという。また時に大ルキフグと呼ばれることもある。その名前の意味は「光を避けるもの」でルシファーの「光を発するもの」に対応している。またこれだけ大物なのに堕天前のことについてはよく分かっていない。このことからルシファーが堕天してルキフグスになったという説もある。しかし、やはりこの2人は別の存在と考える方が一般的である。
 バール(バエル)、アガレス、マルバスの3人を直属の部下に持ち、帝王ルシファーから全世界の富と財宝の管理をまかされている。召喚に成功すれば20〜50年後に魂を渡すことを条件に願いをかなえてくれるという。また、その姿は次のように言われている。毛のない頭から3本のねじれた角をはやし、夜行性動物のようなぎょろりとした大きな眼をしているという。がにまたで山羊のような下半身をしており、長い尾を持っている。またメガテンではマッカの製造、情報の収集と分析も担当しているようである。つまり造幣局局長と参謀も兼任しているということか。
 なおルキフグスを召喚するための呪文として次のようなものが知られている。

 帝王ルキフェル、謀反せし全ての精霊の長よ、誓約のために御身の偉大なる臣ルキフグ・ロフォカルを呼ばいしわれを莞爾として許したまえ。しかしてベールゼブブ公、こころみんとするわれを守りたまえ。
 おお、アスタロト伯!慈悲の心持ちて、今宵大ルキフグを、わが前にて悪しきにおいともなわぬ人の姿をとらしめ、わがせんとする誓いによりてわが求める富を承諾させたまえ。
 おお、大ルキフグよ!汝この地のいずくにおるとも、去りて来たりて、われに語るべし。しからざれば、われ偉大なる生ける神と子と精霊の力もちて汝を強制せん。
 ただちにしたがうべし。したがわざれば自ら反逆天使を呪縛にて誓わせたもうた"ソロモンの偉大なる鍵"の言葉に秘められたる力にて、汝永劫に苦しめられん。
 よや、とく来たれ!来たらざればこの"鍵"の力秘めたる言葉にて汝を永遠に苦しめん:
   『誓約せんとする霊のための偉大なる呪文:ソロモンの偉大なる鍵』より

 これ以降は言葉の持つ力(言霊)が大きく、不特定多数の人間が見ることのできるNET上で載せるのは不適切と判断し、省略する。この召喚呪文は他の悪魔の召喚呪文に比べればよく知られているみたいで、いくつかの本で似たような内容の呪文が載っていた。なお「魔術師の饗宴(新紀元社)」に完全版が載っているので省略された部分を知りたい人はそちらを読むといいだろう。さて召喚呪文の中身についてだがルシファー、ベルゼブブ、アスタロトの3人の助力がえられるならルキフグスを召喚できるようだ。アスタロトの項でもふれたが、どうやら実質的にこの3人が中心となって魔界を治めているようである。また召喚呪文の中でこの3人にはかなり下手にでているのに対し、ルキフグスには威圧的に接している。このことからもこの3人とルキフグスの立場の違いが分かるとともに、このことは召喚に付きまとう危険も示している。召喚が基本的に威圧的な態度で行うものであるいじょう、もし召喚されたものが召喚主の手に余る存在だった場合、その怒りはまっすぐ召喚主にぶつけられるであろう。


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