会員の演説壇

会員番号0034:ミヤギさんの演説

スカイミッション

01/8/5更新 Vol.1


ジャンル3Dシューティング
メーカーナムコ
機種SFC
発売日92/09/29
 スカイミッションは、アメリカのスーパーNESで発売された、 「WINGS2 ACES HIGH」の日本への移植版です。 でもこれ、ただの移植じゃありません。普通海外のゲームを 移植するとなると、マニュアルは当然として、ゲーム中の文章も 日本語訳されるものですが、このゲームはそんな配慮はなされていません。 ゲーム中の文章はすべて英語です。エンディングの スタッフロールでも、移植に関わったらしき人の名前は全然出てきません。たぶんタイトル画面だけ差し替えたんでしょう。

 前置きはこれくらいにしておきましょう。 時は第一次大戦末期、プレイヤーは英空軍のパイロットとして、複葉機「ソッピースキャメル」を駆り、 ドイツ軍と戦います。 ゲームは、空戦、爆撃、機銃掃射の3タイプのミッションを遂行していき、全20ステージ34ミッションを 戦い抜きます。

 ゲームを始めてまず最初にすることは、パイロットの選択です。5人の中から選ぶのですが、 ここで典型的インド美少女とかを期待しては いけません。5人とも野郎です。このあたりが 洋ゲーテイスト炸裂ですね。しかもご丁寧にプロフィール付きです。この兄貴たち(一部オヤジ含む)、 何か能力に差があるのかと言うと、何もありません。要するに 彼らは残機なんです。5人全員が戦死もしくは除隊になるとゲームオーバーになります。でもしんぱい入りません。 パスワードがありますから。ただ、アルファベットの大文字と小文字と数字を混ぜる のは勘弁してください。紙に書くと、9とかqとかgとかごっちゃになる 場合がありますから。

 それでは一番オヤジ顔のやつを選んで、レッツフライ!まずは機銃掃射、簡単に説明すると、アフターバーナー のボーナス面を想像してもらえば早いでしょう。ターゲットは、トラック、戦車、バンカーなどですが、面に よって攻撃目標が異なります。ブリーフィング時(といっても、ちゃんとしたものではない)に〇〇を攻撃しろ みたいなことは言われますが、なにぶん英語なもんで、慣れないうちは 苦労します。また、油断してコースを外すと、あっという間に蜂の巣にされてしまいます。ほとんどの 面は左右に動かず、まっすぐ飛んで機銃を撃っていればクリアできます。と言うか、これを知らないとかなり きついです。下手に動くとかえって当たりません。

 次に爆撃です。これは何を攻撃すればいいか一目瞭然です。偵察写真に赤丸うってありますから。さっきとは うってかわってトップビュー、つまり縦スクロールのシューティングゲームのような画面です。普通のシュー ティングゲームと違う点は、高度を変えれることでしょうか。 高射砲が狙ってきますが、敵の戦闘機は邪魔しに来ないので、ゆっくり爆撃に専念できます。爆弾は一度に2発ずつ しか投弾できませんが、弾数に制限はありませんので思う存分無差別爆撃 が楽しめます。また、慣れてきてピンポイントで爆撃ができるようになるとけっこう面白いです。

 無事にミッションをクリアすると昇進、要求を上回るすばらしい戦果をあげた場合は、勲章を授与 される可能性もあります。さらに重要なのは、自機をパワーアップできる ボーナスポイントがもらえるということでしょう。自機には、運動性、火力、エンジンパワー、 防弾性能の4つのパラメータがあります。ボーナスポイントをどのパラメータに振り分けるかは、プレイヤーの 自由です。これらのパラメータは、上記の2つのミッションではそれほど重要ではありませんが、次に書く空戦に大きく 影響します。これらのミッションはチャンスが2回あり、2回連続で失敗すると降格(自機がパワーダウン)、 パイロットの階級が少尉の場合は除隊させられてしまいます。パイロットが戦死すると、 遺影が授与された勲章とともに表示され、悲しげな音楽が流れます。南無〜。 これだけでここに紹介する価値がありますね(笑)。 すべての勲章を取ってから死ぬと、なかなかゴージャスです。

 さて、いよいよこのゲームのメインかつ、最大の問題でもある空戦です。ぱっと見は最近のフライト系とあまり 変わらない、自機を後方から見た視点です。ただ、空間を3Dで再現している訳ではないので、 背景の山が全然近づいてこないなどと無粋なつっこみをしてはいけません。視点は前方固定ですので、 後方を確認する手段がありません。隠しコマンドで レーダーが使えますが、これがないとやってられません。それでは実際に飛んでみましょう。最初のフルノーマル の状態ではスピードも全然出ず、高度もあまり上がりません。

 かつてファ〇通のクロスレビューでこのゲームが取り上げられた時、戦闘機のくせに宙返りできないと酷評されましたが、厳密に言うと半分はでたらめです。まあどうせあの人たちは、マイナーなゲームはまともにプレイする気もレビューする気もないんでしょうね(爆)。点数はあてにならないが、本文は参考程度にはなると言われてますが、これで本文のほうもあてにならないことが判明しましたね。話がそれました。宙返りはエンジンパワーのパラメータを最大までアップするとできるようになります。さっき半分はでたらめと言いましたが、水平飛行から上方への宙返りはできますが、180度反転してからの下方への宙返り(スプリットS)はできません。普通の人はこんな機動知らないので問題はないと思いますが。

 他には、スピードを落としすぎると失速する、急降下してスピードがつきすぎると引き起こせない、偏差射撃をしないと当たらない等々、フライトモデル(飛行のリアルさ)は2Dにしては割とまともです。ことによると、ゼ〇・パイロットあたりよりマシかもしれません。

 敵機について見てみましょう。基本的には形はみんな一緒で、色だけ違うという手抜きっぷりです。序盤のステージに出てくるやつは、ほとんどまっすぐ飛んでるだけのカモですが、中盤あたりから、自機の性能をはるかに凌駕します。だって、航空力学を完全に無視してますから。こちらができないスプリットSをやってくるのはまだましなほうで、照準を合わせていざ撃とうとすると、高速で真横に移動したり垂直上昇したりと、まるでトップビューのシューティングゲームのような機動をします。しかも敵機同士はぶつかっても墜落しません。空中でぶつかって固まってるのは、見ていてかわいらしいものです。こんな高性能な戦闘機を作れるなんて、やはりドイツの科学力は世界一ィィィィィィィィィィィ!ですね。

 が、回避行動はすごいことやってくるのに、攻撃に関してはおそ松もいいとこです。このゲームやってて敵機に撃墜されたことは一度もありません。ミスの8割は敵機との衝突でしょう。レーダーがないと、宙返りしたら真後ろに敵がいて、そのまま正面衝突!というパターンが何度あったかわかりません。ちなみに空戦で敵機を5機以上撃墜すると、エースの称号がもらえます。こういったこだわりも、洋ゲーならではですね。

 ラスボスは深紅の機体に乗った敵のエースパイロットです。こいつはすべての性能でこちらを上回ってます。熱いハートで立ち向かえ!見事この赤き男爵に勝つと、感動のエンディングです。

 けっこうボロクソに書きましたが、私はこのゲーム大好きです。今でこそフライト系のゲームは、ハードウェアの高性能化に伴い、コンシューマ機でもそれなりの数が出てますが、このゲームが発売された当時本格的なフライトシムをプレイするには、数十万円もするDOS/V機を購入しなければならず、貧乏な私にはかなわぬ夢でした。そんな時に登場したのがこのゲームでした。本格的なフライトシムには遠く及ばないけど、第一次大戦当時の空戦の雰囲気は十分出てると思います。飛行機やフライトシムに興味のない方から見れば、箸にも棒にもかからないクソゲーですが、これらに興味のある方はぜひ一度プレイすることをお勧めします。洋ゲーとしては操作感覚は結構まともだし、死ぬほど難しいって訳じゃありませんから。ゲーム中の英文の日本語訳は攻略本にほぼ全て載ってますが、中学レベルだと思いますので、辞書で引けばだいたいのニュアンスはわかると思います。ゲーム中の英文が理解できれば、さらにのめり込むこと請け合いです。かのエースコンバットシリーズも、このゲームがなかったら生まれていなかったかも?


友の会代表より
 ミヤギさん、楽しい演説ありがとうございました。ミヤギさんは相当このゲームに思い入れがあるようですね。こういう「決して良作とは呼べないがなぜか妙に魅力を感じるゲーム」という存在は貴重です。なかなか巡り会えないんですよね。

 この、ポリゴンを使わない3D空間表現は、回転拡大縮小が得意なスーファミ、メガドラCDでたくさん見られました。わりとちゃんと3Dしてるので、結構熱くファイヤーさせていただきました。この技術は現在ゲームボーイアドバンスに受け継がれていきました。

 洋ゲーの魅力に目覚めてしまったミヤギさん、これからも味のある洋ゲーを愛していきましょう。ぼくも洋ゲー大好きです。最近の洋ゲーは3Dポリゴンぐりぐりで酔うゲーとなっているのが玉に傷ですが(笑)


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