今週のクソゲー

タッチ

4/14更新(7/24改訂) Vol.14


ジャンルシューティング
メーカー東宝
機種ファミコン
評価 ※☆が多いほどクソゲー的
インパクト☆☆☆☆☆
技術☆☆☆
企画☆☆☆☆☆

 それはある日のことでした。岡山の大学に行っている高校時代の友人からメールが送られてきました。それはごく普通の近況の報告だったのですが、最後に一行、

「『(ファミコンの)タッチ』は笑えました。ボールを投げて 敵を滅ぼしてゆくところがよかったです。」

むむ?タッチというと、あのあだち充原作の「タッチ」ですか?確かあれは高校野球が絡んでいたから、ボール投げるまではいいとして、敵を滅ぼす?わけがわかりませんが、どうやら普通のゲームではなさそうです。

 真相を確かめるため、さっそくファミコン版の「タッチ」をサクッと入手(笑)、元気良くブートアップです。

 そして現れたタイトル画面。登場人物である南、達也、和也のグラフィックです。至って普通ですが、流れるBGMが期待していたアニメの主題歌でないあたり、ちょっと不安を覚えます。

 まあ、気にすることの程でもないんですが、この時、このタイトル画が、「タッチ」というキャラゲーとしてのアイデンティティに触れる最初で最後の機会であったということは、予想だにしませんでした(なにげに伏線)。

 そんなことを知らずにゲームをスタートです。あれ?てっきりアドベンチャーか何かと思ったら、アクションです。基本は横スクロールのファイナルファイト風ですが、印象としてどちらかといえば、奥行き移動付きの「たけしの挑戦状」ですね (笑)。

 画面には例の双子兄弟と、南ちゃんが出ています。しかし、この双子の2人、一体どうやって和也と達也を見分けるのでしょうか、キャラが単なる色違いなので、さっぱりわからないさ! まあ、わかんなくてもいいや。とりあえず後ろの「MINAMIKAZE」と書かれた建物に入ります。原作の某喫茶店にそっくりですが、中にいる人物が、熊とも犬ともとれない謎の生き物でびっくり仰天。

「ここはあぶないからこれをもっていくといいよ」

と、その熊犬さん(笑)はこの世界のウェポンと思われる、ボールを与えてくれました。え?物騒って?答えは建物の外に出たらわかります。

 それはなんと、謎のピエロ集団がこちらに向かってくるのです。挨拶とか会話とかそういう雰囲気ではなさそうなので、ここはAボタン!双子はボールを放り投げます、ぴゅん!ボールぶつけられたピエロ、でんぐり返って消滅!

 わお、すごい!このボール、弾数制限はありません。しかも投げモーション自体に攻撃判定があるので、接近してボタン連射で思う存分敵をほふることができます。強いじゃないか、双子(笑)。でも、なんで南ちゃんはなにもしないの?まあいいか、いくらゲームでもヒロインまで暴行働いたらまずいもんね。

 さて、この世界の原理を理解したところで、ガンガン進みます。途中ピエロの他にも車、飛行機、風船、跳ね回る顔のついた球体、熊、ウサギ、小鳥、戦車砲を放つ戦車、地面から突然突き出すドリル(一切誇張なし)等の敵性物体に遭遇しますが、双子は南ちゃんを守りつつ無限の白球と投げモーションで闘い開きます。ウサギや小鳥だからといって容赦してはいけません。フィールドで動く、当たり判定のあるものは全て敵です。

 …もうお分かりですね。そう、このゲームは戦闘適性抜群の双子を操り、なにもしない南ちゃんをひきずりながら、カプコンの「戦場の狼」ばりのハードな戦闘を生き残るのが目的です。一応、この世界に散らばる10匹の犬を集めるという義務があるらしいのですが、多分、そんなことを考える余裕はないでしょう。

 プレイをするにあたっての注意点は、

「このゲームが『タッチ』のキャラゲーであることを常に意識 しておくか、完全に忘れるかのどちらかにすること」

です(笑)。心の広い原作のファンの方は前者を、広くないファンもしくは原作を知らない人は、単なるアナーキーなアクションとして楽しんでください。

 もちろん、ふつうにやったってクリアなんてほとんど不可能です。ですから、ここで裏技を伝授。パスワードで次の文字を入力すると、クリア同然の状態から始められます。

『たつやとかずやは「みなみにHしてしまいました」、みなみ は「TATUYAとHしてしまいました」』

 あーあ、原作のファンじゃなくてよかった(笑)。ちなみに言っておくと、この狂ったゲームの開発元は、あのコンパイルです。まさかぼくの地元(※)だったとはねえ。

(※):今コンパイルは広島市内から郊外にお引越しして、代表の家から原付バイクで10分くらいのところにあります。いまからこの真相を聞いてこようかな?(笑)


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