仮面ライダー555
感想ページ

本放送当時のファイズの感想ページです。
読み応えに難があると思いますが、
気楽に読み進めていただければ幸いです。



1/18 第50話「俺の夢」

 終わってしまいました。大団円と言うことは出来ないけど、とりあえずの決着はついた感じ。
 印象としては、メインライターが同じと言うだけあって、アギトの最終回のような印象を受けた。つまり判明していない事実や解決していない事項もいっぱいあるけど、とりあえずラスボスに向かって最強形態のキックをぶちかまし、それによって強引に物語を終わらせたって感じ(笑)。いや、実際そうとしか思えないよ。一旦人間を見限った木場が、「わからない」と言いながらもアークオルフェノクに立ち向かう、そこらへんの葛藤ははっきり言ってものすごく薄っぺらかったし、結局オルフェノクが今後どうなっていくのかについても不明なままだった。ま、これは視聴者の想像にゆだねているんだろうけどさ。
 しかし草加の死にあれだけこだわって演出したのに、木場が死ぬ時はああもあっさり描かれるのもどうかと思う。話のテンポも悪かったし。少なくとも巧は何度も変身を解くべきではなかった。一回ブラスターになったのなら、そのままでアークに挑めば良かったのだ。だから「お前が最初からブラスターになってりゃ、オートバジンは壊れなかった」なんて言われるんだ(笑)。確かになんでバジンをわざわざ破壊したのかも謎だし、うーむ、あんまり納得できる内容じゃなかったなあ。真理も啓太郎も今話に限っては単なるいるだけキャラに成り下がっちゃってたしね。
 

 で、一年間見続けた感想を書いてみると、要所要所で面白いところはあったんだけど、全体としては物足りなかったかなと言う感じ。そもそも昔のライダーのように1話完結の形式をとっていない、連作形式の話にしては、終盤に色々詰め込みすぎた感がある。そのくせそれを消化できていないから、結果的にグダグダになってしまうのだ。
 中盤の澤田のエピソードなんかは、もっと省略しても良かったように思う。あと澤田に限らず登場人物が多すぎ。いろんな人物にスポットを当てているように見えて、実は結局最後まで目立たずに終わってしまう人が結構いるので、これは改善した方がいいように思う。つーか新展開のたびに新キャラ追加というパターンは止めろよ。引き出しが少なすぎるぞ。
 ま、主人公である巧の成長をきちんと描いていたのは良かったんじゃないかとは思う。最初の頃は戦うことさえ面倒がっていた男が、最終回において「みんなが平和でいることが夢」とまで言うようになった、心の変遷はきちんと描いていたと言えるだろう。しかしそれでも描写が不足していたとは思うんだけどね。中盤は本当に巧はいるだけキャラになってたからなあ。
 でも何だかんだ言って次回を楽しみにしながらこの一年を過ごしてきたのは事実である。次作「ブレイド」もそのような作品になってくれることを願う。


1/11 第49話「滅びゆく種」

 「超新星フラッシュマン」では、反フラッシュ現象によって心身ともにダメージを受けながらも、愛する地球のために最後まで戦い抜くフラッシュマンの姿が、終盤の見所だった。実際フラッシュマンの人気の一翼を担っているのは、この終盤の展開によるものであることは疑う必要もない。
 フラッシュマンでは「このままではいずれ自分たちは死ぬ」というドラマを、数話にわたってかなり丁寧に描いていたので、自然に話は盛り上がったのだけど、翻ってファイズはどうだろうか。草加の苦しむ描写に伏線こそあったものの、実際にオルフェノクが滅びる運命にあることがわかったのは前話だし、主人公の巧が知ったのは今話である。そして最終回は来週である。
 ファイズ終盤の展開にいまいち乗り切れないのは、ここら辺の強引さにあるのではなかろうか。事実が判明すること自体も遅ければ、その事実を受けての各人の描写をする余裕も今の段階ではない。事実がわかった途端にタイミングよく巧の掌が砂化していくなんて、あまりにもご都合主義過ぎる。ドラマだからと言われればそれまでだけど、僕にはどうしても1年間という長丁場でのスケジュール調整が出来ていないような気がしてならない。
 本来なら「いつか死ぬと言うリミットを背負い、かつ倒すべき真の敵がかつての友であり、無垢の子供だったことを知りながらも、戦い抜く巧=ファイズ」という事こそを、終盤の軸にするものなのではないのか。それともスタッフの狙いは別のところにあるのだろうか。何にせよ、前年の龍騎と同じ轍を、今回もスタッフは踏んでしまったらしい。アギトは逆に終盤5話が冗長すぎたんだけどさ。なんで木野さん死亡を最終話に持ってこなかったかなあ(笑)。
 で、今回の話としては、まあセオリーどおりではありました。この時点でも北崎が死んだだけでまだ他の2人が生き残ってるあたり、なんか次回で適当に殺されてしまいそうで、かなり心配。残り1話という状態で、「人間のために」という巧のセリフをどうやって引っ張り出すのか、とにもかくにも来週を楽しみに待つとしよう。来週はようやくブラスターが出るようだしね。


1/4 第48話「雅人、散華」

 草加がついに死んでしまいました。なんか終盤は3人のライダーの中で一番見せ場がなかったような…。そういう意味では結構かわいそうな死に方をしてしまったのかもね。ただカイザに限らず、最近のファイズたちライダー連は、あまり強いところを見せてくれないのだけども。
 しかし、せっかく前回登場を果たしたライオトルーパー部隊が、アクセルフォームの力であっけなく倒されてしまったのは、ちょっともったいなかったなあ。劇場版でも見せたクリムゾンスマッシュ連続攻撃はカッコよかったし、出来ればテレビでもやってほしかったのだけど、見事に再現してくれていたのでよかった。バットオルフェノクの時は一匹に連続攻撃と言う、ちょっとずるい戦法だったからね(笑)。
 そう言えば花形前社長も早々に死んでしまったなあ。なんで誰もかれも真実を話そうとせずに死んでしまうのだろうか。どうせ死ぬとわかっているなら、ハナっから全てを話して置けばよかったのにさ。ま、これは物語の展開上、どうしようもないことなのだろうけど。
 まあ話自体は盛り上がっているのだけど、なんかアクションシーンはそれに反比例してつまんなくなってきてるね。だからライダーが弱すぎるんだって。ちょっと敵にぶっ飛ばされたらベルトが取れて変身解除って、もういいよ、そのパターン。龍騎だってどうでもいい雑魚キャラ相手にサバイブを使ってたんだから、ファイズも遠慮せずにブラスターを使いまくればいいんだよ。そうすれば簡単に敵を倒せるのにさ。これも不必要に敵を長生きさせようと言う意図が見え見えでなんか嫌だ。ま、これも物語の展開上(以下略)
 残り2回でラッキークローバーは3人健在、勇治も健在。さて、一体どんな風にまとめてくれるのか、今から楽しみなところではある。


12/28 第47話「王の出現」

 おいおいおい、話の都合上死人が多く出るってのは非常によくわかるんだけどさ、あまりにもそれぞれのキャラの死に様が盛り上がらなさすぎだろ。大体いつも不思議なんだけど、圧倒的な力を持っていたローズオルフェノクが、大して強くなったように見えないファイズ達にダメージを負わされてしまうってのは、やっぱ変でしょ。せめてブラスターフォームになるとか、それなりの理由があればよかったのに。
 で、残り3話ほどと言う時にようやく姿を見せた「オルフェノクの王」ですが、あれはやっぱりバッタなのか?でもあれも周りが「王だ王だ」と騒いでいるだけで、あれが何で王なのか、具体的な理由がよくわからないままというのは、なんか無理矢理な気がする。
 個人的に気になるところは、照夫が実は王だった、と言われても、あまりショックを受けないってことですかねえ。序盤から準レギュラー並みに登場していたのならともかく、中盤でやっと姿を現し、しかもそれから結構長い間は「むかつくガキ」で通ってたから、あまり照夫に感情移入が出来ないのだ。
 恐らく今後の展開として、照夫の真実を知った巧が、人間のために子供を殺すことができるかと言うことで悩むんだと思うけど、その時の巧の心情に共感することはかなり難しいように思える。正直今の僕の感想としては、「あんなクソガキ1人殺して人間が救えるなら、そうすりゃいいじゃん」みたいなものだからなあ(笑)。井上敏樹は視聴者に好かれる純なタイプの子供を描くことがほとんどないのだけど、今回に限ってはそうした方が良かったように思う。そうすれば視聴者も照夫と巧の運命に同情するだろうし、それだけ感情移入も容易になるわけだからね。
 本日の目玉になるかと思われたライオトルーパーも、結局終盤で暴れまくっただけで、なんかいかにも顔見せって感じでつまらなかった。というか、残り一ヶ月で最終回を迎えると言うのに、こんな冗長な話運びでいいのか?


12/21 第46話「新社長誕生」

 しかし三原ってかなりおいしい役どころだなあ。「最初はヘタレキャラだったけど、終盤になるにつれて主人公と同等の扱いになる」立身出世タイプを地で行くキャラではなかろうか。ファイズの世界観的には彼も終盤で殺されてしまいそうだけど、アギトで生き残った医者志望の人もいたことだし、彼くらいには生き残って欲しいなと思う今日この頃である。
 最近の感想で「中身のグチャグチャぶりをどうにかしてくれ」とばかり書いてきた気がするけど、結局のところ最近のように謎また謎の展開を見せ付けてグイグイ視聴者を引っ張っていくような内容になっていれば、たぶんこんな印象は抱かなかったんだと思う。龍騎の時もそうだったけど、やっぱり中盤でのダレが一番痛いんだよなあ。ダレることなく1年間続けるのはそれこそ至難の業だとは思うけど、それをどうにかするのもプロのはずなので、そこさえ改善できれば、龍騎もファイズも終始高いテンションを維持したままで最終回までなだれ込むことが出来たような気がする。
 まあ、今話での勇治新社長みたいなアッと驚く内容を頻繁に入れることができないと言うこともわかってはいるのだけど、それならせめて今日のファイズ&デルタのタッグみたいに魅力あるアクションシーンを見せてくれればいいんじゃないだろうか。と言うか最近は草加が口だけ達者になってきて、巧や三原以上にヘタレ化してきている気がするのだが(笑)。
 今話の見所と言ったら、念願の社長変身って所でしょうか。やっぱり中身が違うとデルタも圧倒的な強さを見せるようになるんだねえ。オルフェノク状態でも十分強いと思うけどさ。
 来週はついにライオトルーパーも登場するようで、オルフェノクとの戦いもついに本当のクライマックスを迎えるようだ。花形の真意は一体どこにあるのか、それもちょっと期待できるかな。


12/14 第45話「王の目覚め」

 花形ってどっかで見た顔だと思ったら、中康司さんだったんですねえ。勇治と並んで見てもやけに背がでかかったんで、そこでわかりましたよ。
 今回は勇治が完全に人間側と決別?して、ついでに南も殺されて、照夫が実はオルフェノクの王?と判明する、かなり忙しい話になった。しかし南が村上に送ったメールのこともそうだけど、ここまで来てまたさらに謎を盛り込もうと言うのかねえ。グダグダぶりに拍車がかかるだけかと思うのだが。
 今回はブラスターも情けなかった。ブラスターになりながらオルフェノクを逃がしてしまうって一体どういうことよ?その割にはアクセルフォームでかなり簡単にバットオルフェノクを始末しているし、どうせならブラスターフォームの圧倒的な強さで倒して欲しかったなあ。テレビじゃまだ2回しか出てないんだし。


12/7 第44話「最後のメール」

 …いや、今回が結構重要な話だということはよくわかるんだけど、その割にはあまり盛り上がらなかったなと言うのが正直な感想。なんと言うか、いくらなんでも結花がやられるのが早すぎる気がする。せめてもう1、2話くらいもたせて、啓太郎との仲良さそうなシーンをもっと見せていたら、それだけに結花の死が悲劇的なシーンとして印象付けられたと思うんだけど。
 ロブスターに攻撃されるシーンを直接描かないことといい(というか、あれはロブスターが攻撃したという解釈で良いんだよね?)、スタッフはあまり悲劇的に描きたくなかったのかもしれないけども、メインキャラが死んでしまうんだから、もう少し、それこそくさいくらいに盛り上げても良かったんじゃないか。毎回ポンポン人殺してるんだからさ(笑)。
 戦闘シーンもブラスターは結局出てきただけで終わっちゃったし、例によって散漫なまとめ方だったのも残念だ。つーかはっきり言って落ち着かないって。何であそこまでバラバラに物語を展開させるんだ。ドラマの繋ぎ方も何もあったもんじゃないな。ここら辺は構成の失敗なんだろうけど。
 ただ最近になって初期の頃のような殺伐とした雰囲気がまた戻りつつあるのは、個人的には歓迎したい。作品内に緊張した空気が張り詰めていた方が、見ていてだれないからね。
 しかし気になるのは草加とか流星塾メンバーのこと。草加はオルフェノクを憎んでるから巧なんかも目の敵にしてるんだけど、自分らもそういう手術を受けてるってことは認識してるのかな?自分だっていつかはオルフェノクになってしまうかもしれないのに、そのことに対する苦悩をまったく見せず、周囲(特に巧)もまったく触れないのはちょっと変な感じがする。それともあの手術が成功したのは澤田だけってことかな?


11/30 第43話「赤い風船」

 バットオルフェノクのデザイン、ぶっ飛びすぎ(笑)。まさかああいうおちょくったようなデザインの怪人が平成ライダーの中で出てくるとは思わなかった。個人的にはかなり気に入ったので、来週ですぐさま退場なんてことにはなって欲しくないなあ(笑)。
 今回は序盤からずっと展開してきた啓太郎と結花のメル友関係が大きな転機を迎えたわけだけど、この見せ方はうまかったねえ。この2人に関しては本当にずっと作品の中で描かれてきただけに、真実がこのタイミングで明らかになると言うのも、納得が出来る。だから最後の啓太郎の行動も素直に見ることが出来るのだ。
 一方の勇治は、今回の一件で自分の抱いてきた理想に疑念を持ち始めたようで、今後はやはり巧と決別することになってしまうのだろうか。筋こそ違えど劇場版と同じような展開になるのだとしたら、ほとんどの人間が死んでしまうことになるので、日曜の朝からそういうくらい展開にはして欲しくないものだなあ。草加あたりは死んだ方が盛り上がると思うけど(笑)。


11/23 第42話「折れた翼」

 クラブオルフェノクというか、松田はなんでわざわざ声しか発しないような役を引き受けたんだ?友情出演の形式を取っていると言うことはノーギャラのはずだが、そうまでして出たかったのかなあ?
 それはさておき、今話はそのクラブオルフェノクが結構いい味を出していた。実験材料に使われているだけで、目覚めてみればただ暴れるだけかと思ってみれば、結花を助けて逃走し、後を託して死んでいくと言う、なかなかにおいしい役どころ。それぞれの立場からその姿を見て、それぞれの戦いに身を投じざるを得なくなる巧と勇治の姿も象徴的だ。
 しかし最近の草加はなんであんなに短気なんだろう。クールな性格と言うのが奴の持ち味だったはずなんだけど、最近は怒ってばっかりだ(笑)。逆に勇治の方は普段が大人しいだけに、あの怒りのセリフは見ていて気持ちよかった。警官が相手なので素直に喜んでいいのかどうかは微妙だけど。
 今思ったのだが、南や警察がいつオルフェノクの存在を知ったかと言うことは、やはりおざなりにされてしまうのだろうか?別に事細かに書けばいいってもんじゃないんだけど、どうも突然現れた新キャラに話をかき乱されるという展開は好きになれないんだよな。アギト終盤5話もそんな感じだったっけ。アギトでは木野という存在をかなり丁寧に描いて熟成させていっただけに、余計に残念に思ってしまう。


11/16 第41話「捕獲開始」

 うーん、劇場版で人類対オルフェノクという構図を明確に打ち出していたから、こういう展開になること自体にまったく不満はないのだけど、なんか突然と言うか、放映終了まであと2ヶ月程度しかないのに、こんな急展開させて収拾させることが出来るのかと、例年通りの不安を抱くようになってしまった。
 つーか南をいきなり出してくるあたりがどうにもなあ。どうせならもう少し前から出しておいて、今回あたりでいきなりその本性を見せ始めると言うような展開には出来なかったものか。いきなり現れた新キャラにおいしいところを持って行かせるというのは、既存キャラを大事にしていないようにも見受けられて、あまりいい気分はしない。
 今回は戦闘シーンもなんか物足りなかったなあ。初登場した時は圧倒的な強さを見せていたドラゴンオルフェノクも、3人が連係プレイを取った程度であっさり追い詰められてしまう。初見時は3人が束になってかかっても叶わないような強さを見せていたと思うんだけどなあ。それだけライダーたちが強くなったという描写もないし、せめてファイズくらいはブラスターフォームにするべきだったんじゃないだろうか。
 なんか後ろ向きなことばかり書いてるな(笑)。まあ終盤で警官隊に追い詰められてブチ切れる結花は良かったんだけどね。啓太郎もかな。


11/9 第40話「人間の証」

 思ったとおりでした。結局ブラスターフォームも大して活躍することなく、冒頭3分程度でさっさと退場。しかも飛行シーンがやけにしょぼかったなあ。テレビ版の予算でやると、ああも情けない姿になってしまうのだろうか。負けた悔しさで絶叫する北崎の姿は面白かったけどね。
 さて、今日は長いこと苦悩していた巧の本格的な復帰編なのだが、自分を信じられない原因になっていた澤田が、最後には人間としてラッキークローバーと戦う様子を見せることで、巧に自信を取り戻させると言う、当然と言えば当然の帰結を迎えることになった。その代わりに澤田は退場することになったけど。見ようによってはカイザが止めを刺したようにも見えるけど、どうだったんだろうか。
 ただ今回も結局復活したファイズが暴れることはなかったので、若干消化不良の感は否めない。同じように主題歌を挿入していても、17話の時のようなカタルシスは微塵も感じられなかった。なんとも残念。
 あのクソガキのいる孤児院もスマートブレイン系列であることが判明し、こっちはこっちで再び物語が動きそうな予感であるが、はっきり言ってあの刑事たちがどんな風に絡むのだろうか。


10/26 第39話「ファイズ2」

 やっと登場したブラスターフォーム。しかしその登場の仕方がなんともなあ。ファイズブラスターがいきなり店に届けられるあたり、なんとも強引としか言いようがない。こういうところも後でフォローしてくれるのなら言うことはないのだけど、視聴者の判断任せにするのは逃げの姿勢ととられてもおかしくないよ。
 しかし今話でも巧の悩みはまだ解消されておらず、それでも変身できないにもかかわらず戦おうとする真理の姿を見て、変身を決意すると言う話の流れはうまい。
 ただブラスターフォームが登場したのはともかく、その能力のお披露目を一切行うことなく、いきなり次回へ続くになってしまうあたりは、なんか構成の悪さを感じさせる。重視しているのはライダーではなく人間のドラマなんだろうけども(ライターやプロデューサーはそうなんだろう)、何回も思ってきたことだけど、「ヒーロー番組」であると言うことは忘れないで欲しいと思う。これ以上ない見せ場を作れるチャンスなのに、自分たちで潰してしまってどうするんだよ。
 久々登場の澤田から話された同窓会の日の出来事も、今までの話の中で大体予測できていたこととほぼ同じだっただけに、真実が明らかになるタイミングが少し遅かったようにも思われる。恐らくはわざとタイミングをずらしているのだろうが、あまりずらしすぎるとネタばらしする前に視聴者が飽きてしまうこともあるから、気をつけたほうがいいんじゃないかな。


10/19 第38話「彷徨える魂」

 テレ朝のつけたこのサブタイトルの通り、確かに巧は色々なところをさまよってますな(笑)。しかし三原達が襲われた時にすぐオルフェノクにならず、デルタに変身していると言う事は、やはり基本的にはライダーの能力はオルフェノクを上回っていると言うことだろうか。と言うか例によって最初の頃は強かったウルフが、また弱く見えているからかもしれないが。
 さて、真理はドラゴンオルフェノクを見てまた記憶を取り戻し始めたようだけど、それ以上に驚きなのは、ドラゴンに別の形態があったと言うことか。伏線も何もないから余計に怖い(笑)。アクセルフォームのスピードを凌ぐ速さを見せて圧倒するあたり、勿体つけて登場した北崎の面目躍如と言うところか。
 比してローズオルフェノクって、あまり強く見えないなあ。まあ見掛けがあまり強そうじゃないと言うのが特徴なんだろうけど。


10/12 第37話「カイザの正義」

 今までの話を見る限りだと、草加は同窓会で起きた出来事を全部把握しているのかと思っていたけど、知らないことがあったんだねえ。襲ってきたオルフェノクが巧だと聞いて驚いてたし。
 でも海堂が助けたあの子供は、一体何の意味があるんだろうねえ?放火事件を起こしていたのはオルフェノクということで、あの子供も九死に一生がどうのこうのに関係しているんだろうけど、今のところはクソガキぶりを発揮してるだけだしなあ。井上敏樹はよっぽど子供が嫌いなんだね。あの人の書いた作品で、まともな子供が出てくるの見たことないよ(笑)。
 怒りに任せてカイザはウルフを襲うわけだけど、なんか僕ら視聴者にしてみれば、スマートブレインにはめられてそうなことぐらい容易にわかるんだから、なんか劇中でも誰かが疑うようなそぶりくらい見せてもいいのにと思う。ここら辺は悪い意味で昔からちっとも変わってないよな。


10/5 第36話「蘇える記憶」

 真理や啓太郎が巧の面影を追い求める描写は、結構しつこいくらいにまで描いていたので、逆に強い印象を残すことに成功していた。言葉でベラベラ感情表現するよりも、よっぽど説得力があるだろう。
 今回は流星塾の同窓会における「真実」を巧の側も知ってしまい、苦悩の末に悪側に加担するという、見ようによっては結構衝撃的な展開。ファン的には勇治がテレビ本編で始めて変身したということも、十分なトピックスなんだろうけど。しかし相変わらず敵側のオルフェノクというのは、唐突に車の前に飛び出してくるんだなあ。真理や啓太郎は南光太郎以上の偶発的遭遇の持ち主に違いない。
 今話で特筆すべきなのはやっぱりバッティングセンターでの2人の会話なのかなあ。17話の時とはお互いの立場も認識も違っていたものの、さらに心が通じ合った状態での会話は、ずっと見てきた人間には感慨深いものがある。ファイズギアを勇治に託す巧の姿は象徴的だ。
 まあ巧が勇治を襲うのも、わざと殺されるつもりでやってるんだろうけどね。


9/28 第35話「復活の謎」

 前話の感想で「真理をあっさり生き返らせて欲しくない」を書いたばかりだったのに、真理はなんともあっさりと、怪しげな手術で復活してしまった。ま、今までの草加の話を考えると、手術で真理が生き返ること自体が伏線にもなっているようなので、これについてはあまり目くじらを立てることではないように思う。
 でも今回はそれくらいしか印象に残るところがなかったのが残念。三原がデルタとして戦う決意をしても、どうせ近いうちに死ぬんだろうし(笑)。巧がオルフェノクであることを知った真理が逃げ出してしまうと言う構図も、「アギト」という存在に疑念を持って翔一を突き放した真魚みたいなもんなので、別に真新しいことではない。同窓会の時の記憶ってのも、どうせ手術の時に偽の記憶を刷り込まれた、とか言うオチなんだろうし。
 しかしここへ来てようやく主人公たる巧を中心にして話が動くようになってきたので、これ自体は大変満足である。


9/21 第34話「真実の姿」

 ファーストプレビューは劇場版で済ませていたけど、今回ついにテレビ本編にも登場したウルフオルフェノク。しかし何の前触れもなくいきなりオルフェノクになってしまうところはテレビも映画も同じなので、これについては今後語られるであろう巧の過去の話の中で触れられるのだろうか。
 初登場時はその強さもあってかなり物語を牽引していたデルタだけど、最近はあまり目立ってない気がする。澤田が少し言ってたことだが、やはりそれぞれのベルトには、それに一番適した存在と言うものがあるのだろうか。だから草加は最強であるはずのデルタギアを持っているにもかかわらずカイザにこだわり、三つのベルトの中ではパワー的に一番ランクの低いファイズが、一番戦果を上げていると言うことなのか。
 真理が生き返ることはもう前提になっているようだけど、僕としてはこのまま死亡扱いで突き進んでくれた方が面白くなるような気もする(笑)。まあ真理の蘇生の話と、流星塾の真実についてとを絡めて描写するんだろうけども、真理もあまりすんなり生き返らせて欲しくはないな。出来るだけ引っ張ってくれると話も盛り上がるんじゃなかろうか。
 さて、今回でウルフオルフェノクが出たと言うことは、ファイズの最強形態であるブラスターフォームもそろそろ出てくると言うことになる。ブラスターフォームは実際の戦力以上に設定的にも最強に思える(理論上は飛行や宇宙空間での活動も可能)なんで、もし出てきたらしばらくは圧倒的な強さを見せ付けてほしいと思う。劇場版でのファイズ対サイガのように、ギリギリの戦いも面白いけどね。


9/14 第33話「真理、死す」

 今話に限っては注目すべき点はラスト、真理が死ぬシーンしかないような気がするな。もちろんメインはそこの描写にあるんだろうけど、そこに至るまでの各人の描写があまり有機的にリンクしてないような気がするんだよな。ファイズギアはともかく、デルタギアが手に入ったのはまったくの偶然だし、デルタギアが手に入ったにもかかわらずカイザギアを使用する草加の真意も、ちょっとわかりにくいように思う。
 社長は今回初めてオルフェノクとしての姿を見せたけど、前回のドラゴンオルフェノクと同じく、すんなり見せてしまったのでこっちとしてはなんか拍子抜けだったな。引っ張って引っ張って、満を持して正体を見せると言う演出じゃないから、社長がオルフェノクに変身しても「ふーん」の一言で済んでしまう。今回出てきたライノセラスビートルとスタッグビートルの2体のオルフェノクは、今までのオルフェノクとは少しデザインの傾向が変わっていただけに、片方がさっさとやられてしまったのが残念だ。もう少し粘って欲しかったなあ。
 しかしこれじゃ一体誰が主役なのかわかんないなあ。今話に限ってははっきり言って草加が主役だろう。でも来週放送分では巧がいろんな意味で頑張ってくれそうなので、ちょっとは期待してもいいのかな。でもいつになったら○○○○○は出るんだろうか。


9/7 第32話「絡み合う糸」

 今回は話としてはかなり重い展開だった。さすがにオルフェノクになったとは言え、信じていた人間に重傷を負わされると言うドラマはかなりシビアだ。しかしそんな状況下さえも、巧と勇治の仲たがいに利用してしまう草加は、やはりものすごい行動力の持ち主と言わざるを得まい(笑)。
 あと注目すべきは、やっと登場した北崎のオルフェノクとしての姿・ドラゴンオルフェノクかねえ。人間の姿の時からは想像も出来ないほど強そうなデザインのオルフェノクに変化したので、別にデルタにならなくてもいいんじゃないかと思ったりもするのだけど。
 しかし本当にドラゴンだったとはねえ。まあ今までの時点である程度想像できていたことではあるけど、ここまでこっちの思っていた通りになるとは、変なところで意外性を無視する人たちだ。知らない人のために言っておくと、ラッキークローバーのオルフェノクの元ネタは、ハカイダー4人衆のパワーアップ形態(ブラックドラゴン、朱ムカデ、銀エビ、青ワニ)から来てるんです。途中から加わった澤田がスパイダー(クモ)と言うのも、「最初はクモ」のイメージが強いライダーシリーズへのオマージュとも取れますね。
 それはともかく、真理が重症を追ってしまったと言うことで、結局巧と勇治はお互いに戦わざるを得ない状況になってしまった。できればこの戦いのシーンに時間を割いて欲しかったところだけど、さすがに今話の中では無理だった。たぶん次回でもそんなに時間をかけることはないと思うけどね。


8/31 第31話「折り紙の涙」

 まさかアクセルフォームがトンズラこくための手段として使われるとは(笑)。使用手段としては誠に正しいのだけども、劇場版でも大活躍したフォームなだけに、もっとうまく使って欲しいと思うのは僕だけだろうか?
 さて今回もあまりアクションシーンはなく、しかもファイズはあまりいいところなしと言う結果だったけども、その割にあまり退屈することなく見続けることが出来るのは、複数のドラマが入り乱れて展開し、尚且つ必要以上に数を増やしていないので、見ているだけでどうにかついていくことが出来るからということと、あとは見せ場をそれなりに盛り込んで、25分間の話の中できちんとメリハリをつけているからだろう。ここらへんはさすがに4年間も放送しているだけあって、クウガの頃より格段に成長していると思う。
 この分だと劇場版に出てきたアレも、大した理由なくいきなり出てきそうな感じがするなあ。でも最近はファイズ、と言うよりもライダー側が一切目立っておらず、澤田やら北崎やらのオルフェノク側ばかりが目立っているので、ヒーロー側の復権がなされるのであれば、もうどんな出方でもかまわないけどね(笑)。


8/24 第30話「雅人の罠」

 それにしても草加雅人と言う奴は、異様なまでに行動力のある奴だな(笑)。まあすれっからしのマニアなら、まだこんな時期に巧と勇治が仲良くなるはずはないと勘ぐってしまったりもするわけだが、当分この2人の対立は続いていくらしい。
 すごかったのはやはりファイズがジェットスライガーを呼んでしまった事かなあ。本当にどっから出てくるんだろうね、あれは。しかもさっさと壊れてしまったし(笑)。ファイズとホースとの共闘も少しだけ見られたけど、ファイズとカイザは今まで協力して敵を倒してきたことがないので、逆に新鮮に見えてしまった。
 しかし中途に挿入される海堂と啓太郎のバカ騒ぎには、なんか意味があるのだろうかねえ。今のままでは海堂はともかく啓太郎は本当にどうでもいいキャラになってしまうから、今はこんな形で登場せざるを得ないんだろうけど、そのうち知らぬ間に物語に絡むようになってくるのだろう。その辺の描き方はうまいと思えるので。


8/17 第29話「超絶バイク」

 唐突に出てきたジェットスライガー。平成ライダーはリアル志向だとよく言われているけれど、この登場の仕方と風見志郎が持ってきたマーキュリー回路の登場の仕方と、一体何が違うのだろうか(笑)。
 今話は話としては巧と勇治がお互いの正体を知ってしまうと言う、かなり大事な話だったのだけど、物語の注目点としてはやっぱり前述のジェットスライガーの暴れっぷりだろうね。ああいう動く要塞的なバイクは実はロードセクター以来だし、物が物なだけに見せ方も色々工夫している後がうかがえ、それ自体は非常に好感を持てる。
 でもファイズもあまり謎を引っ張りすぎない方がいいと思うんだけどなあ。流星塾の同窓会のことがいまだにわかっていないままだし、あんまり伏線を張りすぎても、結局アギトのように大して盛り上がることなく真実がいつの間にか判っているという展開になってしまいかねない気がする。一番の問題は、流星塾関連の問題が出てくると、どうしてもファイズこと巧が目立たなくなってしまうことなんだけどな(笑)。


8/10 第28話「暗黒の四葉」

 最近のファイズを見ててなんか不思議に思ってたことがあるんだけど、本来主人公であるはずの巧がすっかり第三者的な立場になって、彼自身の物語が語られてないんだな。彼の物語っつったら、せいぜい戦士として戦う覚悟を決めた17話が最後かもしれないなあ。ベルトの争奪が主眼になるのは別に間違ってないとは思うけど、ちょっと物足りない気もする。
 デルタはやっぱり木村沙耶だったわけだけど、彼女もあっさり殺されてしかもそのベルトがラッキークローバー内で一番やばそう、というか変な奴の北崎に渡ってしまったために、なんだかとんでもない事態になってしまった。つーかあの北崎って、16歳なわけ?いくらなんでもそれはサバ読みすぎだろ(笑)。
 ラッキークローバーは全員揃ってしまったし、デルタギアも敵側に渡ってしまったりで、ファイズ側はかなり苦境に立たされているのだが、さて一体ここからどうやってこの窮状を打開していくのか、楽しみな展開ではあるね。いきなり強化パーツが出てきて新フォーム登場、見たいな展開にだけはならないでください(笑)。


8/3 第27話「流星塾分裂」

 今回はさして動きはなく、せいぜいデルタの力に溺れたバカが2人死んだくらい(笑)。
 アクションとしては、スパイダーオルフェノクとファイズ、カイザとの閉所でのバトルというとこか。ああいう狭い場所で多人数で暴れるシーンは演出が難しそうだけど、そのとおりで少し見づらかったね。2人がかりでも苦戦するスパイダーオルフェノクはすごいと言えばすごいんだけど、今回もデルタがあまり出張ってこなかったので、デルタギアを追い求めている話にしてはなんか消化不良という感じ。
 見ている限り、デルタの正体は木村沙耶なのかなあ。でもカイザの時も誰が変身するようになるのかと思っていたら、いきなり登場した草加に決まってしまったから、今回もいきなり登場した新キャラが変身しているという可能性も捨てきれないけどね。デルタは今の段階ではファイズやカイザよりも強い力を持っていると言うことがなんとなくわかっているけど、一体どういう扱いになるんだろうねえ。


7/27 第26話「デルタ登場」

 なんかデルタのデザイン、ダサいなあ(笑)。まるでアルティメットフォームのようだ(失礼)。
 それはともかく、どうやらデルタの力はカイザ以上らしいということが、流星塾の面々の対応や、ラストで赤く燃え上がるフロッグオルフェノクから想像できる。でもこの状況を考えると、なんかデルタギアは早々にオルフェノク側に渡ってしまいそうな気がするけどなあ。
 それにしても恭輔の変貌ぶりは見ていて面白いね。カイザギアを使うことに対してあんなにビクビクしていたくせに、デルタに変身できると分かるとあの態度(笑)。あの豹変はむかつくとか生意気だとか、そんな感情を通り越してむしろ面白い。あれはある意味お笑いキャラだ(笑)。あとどうでもいいことだけど、木村沙耶役の人、可愛いなあ(アホ)。
 劇場版で出てくるファイズの新フォームってのは、テレビの方にも出てくるのかね。アギトも龍騎も新フォームは映画の方で先に出てきてたから、たぶんそうなるとは思うんだけどね。


7/20 第25話「闇の実験室」

 今日のを見て改めて思ったけど、スマートブレイン社屋ってのは敵の本部みたいなもんだったんだね(認識が遅い)。そこに進入するために掃除屋に変装するとは、まるでアジトに潜入するために戦闘員に変装していた歴代ライダーのようだ(笑)。さり気なく啓太郎の個性を織り込んでいるのもうまいね。
 で、ようやく判明した地底の校舎のような建物。大体予想していた通りあそこは流星塾で、閉じ込められた作業員もようやく往生することが出来た(笑)。で、これまたようやく前社長であり彼らの「父親」でもある人物が登場し、しかもゴートオルフェノクに変化すると言う展開。しかもカイザポインターまで手に入ってしまって、もしかして今話あたりが中盤の最初の盛り上がりどころだったのか?にしてはゴートオルフェノクの強さがあまりわからなかったのがなあ。やってることが普通のオルフェノクと同じ格闘戦だし。
 今話は巧側と勇治側とでかなりドラマが交錯したため、傍目にはちょっとわかりにくい印象を受ける。しかし両方ともドラマ的にはかなりテンションが高くなっていたので、一方のドラマの最中に別のドラマが始まって興醒めするという、クウガのごとき悪癖は回避されていたのが良かった。なんでこういう演出がクウガの時にできなかったのかなあ。
 ラビットオルフェノクは典型的なかませ犬だったね。なかなか楽しい奴ではあったけど、あえなく新必殺技の犠牲に。でもああいうバカっぽいオルフェノクがもう少し出張ってきてても面白かったかもしれない。


7/13 第24話「闇への扉」

 そう言えば今話で巧は久々に村上と顔を合わせたんだね。いや、それはあまり大したことないんだけど。それよりも次第に善意の仮面をかぶったような芝居が出来なくなってきた草加がイイ感じになってきた。井上脚本はやっぱりああいうキャラを描くと光るね。
 今回もまたベルト争奪が行われたわけだけど、ギャグみたいな感じで行われてしまうのかと思っていただけに、意外とまともな展開だったのでよかった。今まではなんか戦闘中に偶然ベルトが取れるとか、そんなに簡単に取れるわけないだろというような展開でベルトが取られていただけに、今回のはギャグっぽくはあったけど、一応納得は出来た。
 しかし北崎って人はそんなに引っ張らなければならない人なのかねえ。いいかげん出てきてもいいような気がするけど、平成ライダーはとにかく引っ張るのが好きだから、まだ当分は出てこないのだろう。引っ張りすぎて期待倒れにならなければいいんだけどね。


7/6 第23話「偽りの友情」

 放送を見終えた時点で話題になるとは思ってたけど、やっぱり話題になってたね。「俺の母親になってくれるかもしれない女性」発言。いや、別にパクリだとか何とか言うつもりはないんだけども、なんつーか、脚本家があのセリフを知らないとは思えないので、どうも確信犯的にあのセリフを言わせているような気がするんだよな。と言っても今のところ草加がそこまで思い入れる原因がよくわからないので、あまりセリフに重みは感じられないのが難点だけどね。
 前話もそうだったけど、完全に草加周辺で話が動いてしまっているために、本来の主人公たる巧があまり目立ってないのがちと残念だなあ。と言っても巧のキャラ造形は今までの話である程度完成しているので、今話のように真理を庇う姿にも素直に共感できるのだけどね。
 今思ったけど、どうもファイズもカイザもアクションが殴る蹴るの一辺倒でつまんないなあ。昔のライダーのような柔道技を披露しろとまでは思わないけど、ファイズとカイザとであまりアクションに差がないのが残念だな。まあ去年の龍騎を思えば贅沢な悩みかもしれんが。あれだけライダーがいたくせに所持武器とその使用法が違うってだけで、基本的なアクションはほとんど同じだったからね…。


6/29 第22話「雅人の告白」

 僕がカイザを好きになれない理由として、カイザというか草加雅人を演じてる俳優の力量不足が第一に挙げられる。もちろん俳優なのだから演技がまるっきり下手ってわけではないけど、それでもやっぱり拙い。演技に不安のある人間がアニメチックな悪役を演じること自体、非常に無理があるのだ。要するに演技見え見えの芝居が好きになれないのである。同様の理由でアバレキラーもダメ。なんだよ、あの笑い方は(笑)。
 まあそれは僕個人の好みの問題なので、作品の相対的な価値とはあまり関係ないわけだが、そのせいなのかどうなのか、今話はそれほど突き抜けていない印象を受けた。と言うか戦闘シーンを次回への引きにすると言うパターンは、もう止めたほうがいいんじゃないだろうか。どうせ引いてみたところで、次回の冒頭ですぐに戦いは終わっちゃうんだから、それだったらキリよく終わらせたほうがまだましな気がする。今話ならそれが違和感なくできたと思えるだけに、余計にそう思う。
 アクセルフォームでの戦いは前回に続いて面白かったけど、高所からの落下時までスピードアップしてるのはどういうわけなんだろう?空中で加速する機能でも持ってるのだろうか。と言うか思わせぶりに出てきておいてあっさりやられてしまうシーチュカンバーオルフェノクの存在意義って一体(笑)。


6/22 第21話「加速する魂」

 ファイズ、マジでどんどん面白くなってきてる気がする。クウガ以降の平成ライダーでここまで毎週楽しみにしている作品は正直言ってなかった。
 今回は巧と勇治、2人の生身のアクションが満載だったのでなかなか良かった。もちろんオルフェノク相手にかなり苦しむ展開ではあったけど、互いの正体を知らないままに互いを思いやるシーンはなかなか良くできていた。状況設定とそれを見せる演出が非常にうまかったことが好印象に繋がったのだろう。
 それだけにラストのファイズとホースオルフェノクの戦いが、今まで以上にきついものに見えてしまった。本来なら戦う必要のない2人が戦っていると言うことで、視聴者をやきもきさせるには絶好のシチュエーションだ。下手に伏線を散りばめて謎を深めるよりも、こういう人間関係での骨太なドラマ構築を狙ったほうが、より面白くなるんじゃないかと思ったりする。
 で、今話初登場のファイズ・アクセルフォームだが、ファイズアクセルをなんでカイザが手に入れたのかは不明だし、よく考えるとカイザがいきなりファイズギアを持ってきたのも結構強引と言うか、その瞬間をきちんと描いていないのが気になるといえばなるのだが、次回以降で回想シーンとかがあるかもしれないし、敢えて描いていないとしてもそんなに矛盾は感じない。
 アクセルフォームはすごかったなあ。技を決めてからもう一度スローバージョンでファイズの攻撃を見せるなんざ、バイクロッサーの合体技や「蒸着プロセスをもう一度見てみよう」みたいな感じで、思わずニヤリとしてしまった。アクセルフォームになる時のプロセスがいかにもメカニックライダーって感じなのもグッド。こういう強化形態に時間制限があるのもお約束だけど、今回は今まで以上に時間制限が厳しそうなので、ファイズアクセルをどのタイミングで使うか、ここら辺にもドラマが生まれるかもしれないね。


6/8 第20話「美しき刺客」

 前半部分から描かれていたコメディチックのシーンは、要するに「巧と勇治をピザ屋でバイトさせる」という状況を作るためのものだったわけね(笑)。その割には時間をかけすぎた気もするが。どうせなら動き出したロブスターオルフェノクの描写や、苛立っている琢磨なんかに集中すればよかったような気もする。
 で、終盤のアクションシーン、あんな簡単にファイズドライバーが取られてしまうのにはちょっと苦笑してしまったけども、全体としては良かったように思う。来週はファイズの新フォームが登場するようだが、今までに比べるとそんなに無理のない登場になるんじゃなかろうかと思う。ま、これは来週、ではなく再来週の放送分を見てから言うべきことだね。
 しかしあの映画の予告は何でしょう?一万人のファイズ?ライダー?まあ何でもいいけど、あまりやり過ぎないようにお願いするよ。


6/1 第19話「純白の正義」

 話の展開は、まあ普通だったかなあ。ただそれぞれの心理描写が丁寧だったので、比較的感情移入が容易になっている。これは脚本と言うよりは監督である長石多可男の力によるものだろう。ラストで母親の記憶が戻るあたりも、ご都合主義と言えばそれまでなのだが、2話分かけてゆっくり描いた、母子の絆をイメージする「白い洗濯物」をキーにして記憶が戻ると言う演出は良かった。丁寧な演出が功を奏したって所だね。
 アクションシーンは今回もかなり良かった。前回のクロコダイルオルフェノクとの戦いでキックを弾かれたことを教訓にしてか、今回は弾かれることを前提にして、キックとパンチのダブル攻撃で敵を仕留めてしまった。ファイズの作戦勝ちというところだろう。強い敵が出たからパワーアップ、などという安易な方法ではなく、こういう方法で一度敗れた強敵を撃破すると言う作劇は、個人的に歓迎したい。どうせいつか新フォームが出るだろうけど、やっぱり強化と言うのはそれなりのピンチに陥って初めてカタルシスが生まれるものだと思うので、今はこれでいいと思う。
 さて、クロコダイルもやられてしまい、来週からは残りのラッキークローバーの面々が動き出すようで、月並みなセリフだけども、来週も目を離せない展開になりそうだ。


5/25 第18話「九死に一生」

 個人的に盛り上がった前話の後を受けて、今話はやっぱりおとなしい作品になった。中盤の啓太郎と恵子のやり取りは非常につまらなかったので、思わず早送りしてしまったよ(笑)。だから幕間に変なギャグシーンを入れるなってんだよな。終盤で恵子を一旦啓太郎のそばから離れさせるための演出だとは思うんだけど、それにしてもくどい。
 バトルは相変わらず盛り上がるね。今回もまた勇治ことホースオルフェノクが乱入して、ハンディキャップマッチになったし。しかし村上社長が集めている資料には何の意味があるのだろうか?と思わせぶりなことを書いてみたりもするけど(笑)。なんとなく想像はつくんだけどね。この伏線もうまく生かしてくれればいいなあ。そういやあアギト序盤に出てきたオーパーツって、結局なんだったんでしょ?
 今回は添野刑事の娘と真理が知り合い、人物関係がまたも複雑になってしまった。この人物関係についても消化し切れるのか、少し不安なところではある。


5/18 第17話「巧、復活」

 良かった、本当に良かった。「仮面ライダー」の名を冠している平成ライダーシリーズにおいて、初めて「ヒーロー作品」としての見応えを感じることができたように思う。
 展開は単純そのものだ。戦うことに迷いを感じていた巧が、人間性を失ってオルフェノクという化け物になった人間と、それに殺される人の姿を改めて目の当たりにし、さらにその事実に自分と同じように困惑する人間(勇治)の姿を見、戦うことができるのは自分しかいないという、ある種の使命感のようなものに目覚めるといった具合だ。展開としてはオーソドックスそのものである。
 井上敏樹は今日の話みたいに、本筋をひたすら追う時の話は非常に面白く書くことができる脚本家である。今回はそれが遺憾なく発揮された快作と言えそうだ。「戦うことが罪なら、俺が背負ってやる!」の叫びも高く、変身と同時にかかる主題歌「JastiΦ's」。この王道的な演出は、ともすれば古臭いとして見られることが多く、クウガでは意図的にこのような演出がとられなかったと言う話もある。しかし今回の話は、この王道的演出もやりようによってはどんな風にでも生かせるという具体例を示してくれた。クウガ以降の平成ライダーの中で、初めて「仮面ライダー」の名に恥じないライダーが誕生したとも言えるかもしれない。
 一応フォローしとくと、別にクウガやアギト、龍騎が嫌いってわけじゃなく、アギトも龍騎も結果的には自分の守りたいもののために、敢えて戦いの道を歩むという答えを導き出しているのは十分承知している(龍騎はそれに気づくと同時に死んでしまったが)。そういう意味では彼らも立派なヒーローであり、仮面ライダーの名にふさわしい戦士とも言えるだろう。しかしやっぱりクウガの影響があって、僕はちょっと複雑な思いを抱かずにはいられないんだよね。何でクウガなのかって?まあ、いろいろね(笑)。
 話を戻すと、1話で2体の怪人を1人で倒してしまうのもなかなか豪華だった。アクションもメリハリが利いていたしね。このテンションをずっと維持できればいいのだろうけど、さすがにそれは無理だろうから、適度にやってくれることを望む。


5/11 第16話「人間の心」

 ファイズと今までの平成ライダーシリーズの違うところの1つに、敵であるオルフェノクが、元々は人間であるという点がある。これも言ってみれば歴代ライダーにおける、「敵の改造人間も元々は人間」というテーゼをファイズ流にアレンジしたのだろうけど、その設定をうまく生かして、最近はドラマ的に見ごたえのある展開になってきた。
 人間の心を持っているかもしれないオルフェノクに対し、戦うことが出来なくなってしまうファイズの姿は、「ファイズ」という作品だからこそ描くことが出来たと言える。クウガやアギトの敵は基本的に異能の怪物だし、龍騎は敵である他のライダー達に当初から「戦いを止めよう」というスタンスで接していたため、このような形で戦う行為に迷うことはなかった。そういう意味ではこの展開は石ノ森章太郎の仮面ライダーに近いものなのかもしれない。
 そんなわけで今回の話は久々にお気に入りになった。結花の正体を相変わらず啓太郎に教えようとしない、その優しさ故にさらに孤立していってしまう描写も丁寧に描かれ、猫かぶり君の草加もようやく巧の前でだけは本性を見せるようになってきた。勇治の側にも新たなキャラが登場したし、ファイズはいつどんな展開を見せるかまったくわかんないね。こういう本筋をひたすらに追うだけの話は文句ないほどに面白くなるんだけどねえ。
 その弊害でラッキークローバーの面々や社長が出てこないわけだが(笑)。でも次回予告で恐らくは名ゼリフになりそうなセリフを早々にバラしてしまうのはいかがなものか。もちろん興味は引かれるけども、ネタバレがストレートすぎてかえって興醒めしてしまいそうな気もする。


5/4 第15話「落ちた偶像」

 ここに来て結花の正体を巧が知ってしまうという展開が用意され、人物関係はさらに複雑になってきた。ここまで来ると混迷しているようにも思えるのだが。そして自分を助けてくれた結花を見過ごすことが出来ず、結果的にカイザと戦うことになってしまったファイズ。これだ、これだよ。こういうのを見たかった。どうせなら真理たちともそう簡単に和解しないで、しばらくは孤独の戦いを続けてほしいものである。
 対するカイザこと草加の方は、視聴者にはわかるように本性を見せてきたようだが、全然意外じゃないところが面白いと言うかなんと言うか(笑)。終盤のバトルはカイザのマシンであるサイドバッシャーも登場し、しかもバトルモードに変形したりして、こちらもこちらで見ごたえがあった。ミサイルの一斉発射を行ったところで「続く」となる王道的な引きも、戦闘シーンを面白く描いていたからこそ成立するものだ。ファイズのバトルはこれからもこういう感じでいってほしいと思う。
 しかし直也は情けないですなあ(笑)。かなわないと知ったら逃げてばっかり。で、今思ったけど、オルフェノクのデザインカラーがモノトーンって言うのは、ちょっと寂しいね。複数のオルフェノクが出てきた時、色彩的な見栄えがしないから、なんとも地味に見えてしまう。造形自体は非常に個性的なんだけどね。


4/27 第14話「巧の意地」

 ストップモーション演出うざい(笑)。監督の味と言えばそれまでだけど、ああも連発されるとお腹一杯になってゲップが出てきてしまうよ。もっと使いどころを考えたほうがいいと思うけどな。
 今回は北条…ではなくセンチピィードオルフェノクが本格的な戦闘を開始。3体のオルフェノクを向こうに回して一歩も引かず、むしろ追い詰めていく様はなかなかにかっこよかった。対するファイズはカイザとの共闘を拒んだ挙句にぶっ飛ばされて消息不明になってしまった。ここら辺、巧の性格が出ていていいシーンだと思う。逆を言えば他の2人が間抜けすぎるんだよな。マニア視点から見ているせいなんだろうけど、いくらなんでもあんな簡単にカイザになることを承諾するわけないだろ。少しは疑えって。こういうところにキャラ造形の稚拙さを感じてしまうんだよな。


4/20 第13話「敵か味方か」

 ついに出てきてしまったねえ、カイザに変身できる草加雅人。キャラ造形が単純すぎるので、腹に一物持っているであろうことが容易にわかる人物だ。今話はどちらかと言うとその草加の紹介編みたいな感じだったけど、どうにも突拍子もない設定ばかりだな。ホントにアニメ的だ。
 現時点では草加と巧の実力差はかなり開いているようだが、次第にそんなこと忘れ去られたかのように、互角に戦うようになるんだろうね。あんまり仲間になってほしくはないな。主人公側で戦う戦士は1人だけでいいよ、ホント。


4/13 第12話「流星塾」

 カイザに変身したものは、そのパワーに耐え切れずに死んでしまうらしい。と言うと、最初に現れてファイズの戦いを見守っていたあのカイザは誰だったんだろう?犬飼が変身していたにしては、絶命の瞬間と時間が合わないし、これも伏線になっているのだろうか。
 で、満を持して登場したクロコダインオルフェノクだったが、カイザの攻撃で簡単にやられてしまう。と、ところがどっこい生き返ってしまった。なんかカイザの強さを見せ付けるためだけのかませ犬っぽい感じがするぞ、これって(笑)。
 秘密を知っていたらしい先生もオルフェノクの攻撃で死亡し、謎はまた謎のままで残された。こういう展開はマジでアギト的。いい加減飽きたんだってば(笑)。
 でもファイズでなかなか見逃せないのは、今話の巧の変身シーンに象徴されているように、なかなか王道的な演出が行われていることだ。今のところこの王道演出とドラマ主体の演出はギリギリでバランスを保っているようなので、今後もこんな感じで進んでいってほしいものである。


4/6 第11話「謎のベルト」

 カイザに関する謎が本格的に表出してきて、序盤のクライマックスって所かな。人物関係もどうやらさらに複雑になっていきそうだし、果たしてうまく消化できるのか、今から楽しみなところである。
 しかし1クールも終わってないのに、もうカイザが本格的に出てくるんだね。と言うことは、一年間の間にもう1人くらいはライダーが出てくる?秋に映画をやるんだったらどうせそっちにも出てくるんだろうし、なんか今から気が重いなあ。ライダーに限ったわけじゃないけど、やっぱりたまには単体ヒーローの圧倒的な強さって奴を見てみたいもんだ。何でもかんでもスポンサーの言うなりになっちゃいけないよ。と言っても今の東映もライダーそのものはどうでも良くて、俳優人気による付帯効果を狙ってるんだろうから、あまり気にしてないんだろうけどね。
 ただカイザの登場シーンは王道的な展開で良かった。真理の同窓生である犬飼が突然死んでしまったことも含め、謎自体は当分楽しめそうだ。


3/30 第10話「謎のライダー」

 なんか全般的にご都合主義的な展開だったねえ。あそこで啓太郎が運良くファイズギアを取り戻せるのもどうかと思うし。ただ、巧の心情をセリフによって語らせるのではなく、その態度で語らせていた演出には好感が持てた。
 で、ファイズとオルフェノクの戦闘中にこっそり現れて消えていくカイザ。そんなに複数のライダーを登場させたいんかねえ、バンダイは(笑)。ライターの癖から考えるに、このカイザって奴はアギトにおけるアナザーアギトのような存在になるんだろうな。キャラ造詣見え見え。


3/23 第9話「社長登場」

 ファイズへの変身が特殊な能力によるものではなく、ファイズギアと言う「変身ツール」によって行われるのは周知のとおり。つまり変身できる素養を持つ人間であれば、ツールを使って誰でも変身できるという設定を生かし、ファイズギアが敵であるオルフェノク側に渡ってしまったというのが今回の話、なんだけど、序盤からこんな複雑な展開にしてしまっていいものなのかねえ。平成ライダーシリーズは旧来作品のセオリーを意図的に崩しているという点は大いに評価できるのだけど、ファイズという新ヒーローの魅力をまだ十分に描いていないにもかかわらず、敵がファイズに変身するという変な事態になってしまうのは、ちょっと時期尚早に思えるんだけどな。
 新社長の描き方も例によって戯画的な感じがするし、ちょっとはアニメ的な手法から抜け出そうとは思わないのかね。あの社長がいきなり元気玉もどきの光球を放ったのには、驚かされたと同時に少し笑ってしまったけども。
 ただ今後の展開がどうなるかは非常に気になるところだね。来週には謎のライダー?が登場するらしいし、ファイズギアもいつになったら巧の所に戻ってくるか、そういう意味では目の離せない展開になってきた。尤も「複数ライダー」と言うコンセプトも少し飽きてきてしまっている部分はあるのだが。


3/16 第8話「夢の守り人・後編」

 8話にしてオルフェノク同士が戦いだしてしまうと言う、ある意味驚愕の展開が発生(笑)。今のところ人間の側に立って行動している勇次が、どんな経緯を経てオルフェノクの側に立つのか、結構楽しみだね。
 前話に続いて「夢」をテーマにしているだけに、その夢を砕こうとする者、壊そうとする者を相手に、それぞれのスタンスで戦いを挑む巧と勇次はなかなかにカッコ良かった。ただ途中にギター演奏がかぶってしまっているので、戦闘シーン自体はなんか間延びしているような印象を抱いてしまうけどね。オートバジンの登場もあまりにも唐突だし。
 話については不満はあまりないけど、演出がちょっとなあ。直也がギター演奏をする時に曲名が表示されるあの演出だけはどうにもいただけない。話のテンポが殺がれてしまったような気がする。
 あと、ネットで見てみたら、終盤で直也がギターを高層マンション?から落としたことに対して、批判的な意見が上がっているらしい。曰く「下に人がいることも見ないでそんなことをするのは、テレビ番組としてはどうなのか」みたいな内容である。あのシーンの内容的に言えば、あのシーンは直也が音楽=人間であった過去の自分との決別を意味しているのであって、別にあそこがマンションだろうが切り立った海岸の崖だろうが、別にどこだっていいのだ。要は「直也がギターを投げ捨て、落下したギターが壊れる」と言うシーンを見せたかったわけだから、そんなシーンで下に人がいる云々を議論するのは、ウルトラマンが颯爽と戦っている時に「ウルトラマンに踏み潰されている人がいるかもしれないんだぞ」というのと同じくらい、ナンセンスな意見だと個人的には思う。
 そういうことを言う人は、きっとドラえもんも一生読むことはできないね。窓からポイ捨ては当たり前、某話では窓から捨てたおもちゃのロボットのせいで、実際に交通事故を引き起こしているしな(笑)。


3/9 第7話「夢の守り人・前編」

 新規に参入した海堂直也にスポットを当てた今話は、例によって主役側とオルフェノク側に接点がまったくないため、2つのドラマが別々に進行しているので、散漫な感じは否めない。しかし実際にそれほど強く違和感を感じることがないのは、両方の話が「夢」をキーワードにして成り立っているからだろう。
 初登場時は単なるバカ(笑)に見えた直也が、実は夢を追う道を断たれて自暴自棄になっていたという設定を描き、キャラ描写としては丁寧に仕上げている。復讐を果たそうとした直也が自分に憧れている人間の存在を知って、夢を追っていた過去の自分自身をも振り返ると言う展開はなかなか秀逸だと思う。ご都合主義といえばそれまでだが。
 残念なのは、和彦という接点がありながら、巧たちとの接点がまったく描かれなかったことだ。今はこういう思わせぶりな展開を進めて、後にドラマチックに出会わせるという筋なのだろうけど、今から勿体つけていると、絶対収拾がつかなくなってしまうので、今のうちから出し惜しみせずにやったほうがいいとも思うのだけどね。
 反面、真理の描写にはあまり好感を持てなかった。面接のシーンもそうだが、どうにも狙いすぎてしっくり来ない。実際にあんな面接するようじゃ、その店はとっくに潰れてるって(笑)。真理の八つ当たりも含めて誇張表現も程々にしたほうがいいと思うけどね。
 アクションシーンは今回も前話に続いて生身のアクションが見られたのが良かった、と言ってもほんの少しだけど。使命感があるのかどうかはともかく、オルフェノクが現れると積極的に戦いを挑んでいく巧の姿勢も良いね。


3/2 第6話「3人と3人・後編」

 クウガの頃から考えて、初めて主人公が生身の状態で結構な危機に陥った気がするなあ。変身アイテムを落としてしまったために変身不能になってしまうというのはファイズならではの設定で、龍騎辺りにもこういう状況があったら面白かったんじゃないかと思う。
 ただ今回もどうにもギャグシーンがつまんなかったなあ。新登場の海堂直也もまたエキセントリックというか、セリフばっかり先行して演技が追いついてないから、どうにもへたれている印象を受ける。ああいうキャラ設定はアニメだったらしっくりくるんだろうけど、実写でやる場合はよっぽど俳優の演技力が伴ってないと、浮いてしまうんだよな。カメラワークも始終動いていて落ち着かないし、そういう手法もクウガの頃から続きっぱなしだから、少しは変えてみたらいいのではなかろうか。
 今回は敵味方に分かれているレギュラーメンバーが、それぞれそうとは知らずに出会うシーンが用意されていて、これは後々の展開を期待させるよい伏線だね。巧も真理も結局社長には会えなかったわけだが、この社長ってのはいったいどういう存在なのか、どこまで興味を引っ張れるかについても注目すべき点だと思う。
 作中に事務的に挿入された殺人関連の話は、はっきり言ってなくてもよかったと思うけどね。アギトでも北条関係の話で似たような話があったけど、本筋とはえらく遊離してしまってて、あまり面白みは感じない。素直にオルフェノクとファイズの戦いに集中してみればなおよかったように思うけどね。やっぱ敵怪人と会話を交わせるってのはいいことだわ(笑)。


2/23 第5話「3人と3人・前編」

 影丸茂樹が早々に退場してしまうことにまずびっくり。やられてしまうにしても、せめて3話くらいはもってくれると思っていたのになあ。あんな簡単にやられてしまうとは思ってなかったよ。
 しかしクウガの頃からそうだったから、今更違和感を感じるまでもないとは思うんだけど、例によってアクションシーンが短いねえ。先週なんかオルフェノクが2人も立ちはだかったんだから、早々にハンディキャップマッチでも見られるかと思ったけど、簡単に期待は裏切られたし。もっとも今の段階では劇中のドラマ自体も極めて盛り上がっているというか、意味のないギャグシーンなどで時間を浪費しているわけではないので、作劇自体には素直に馴染めるけどね。
 よく考えると今回の「オルフェノク」は今までと違って変身後も普通に話せるんだよね。これで久々に戦闘中の粋なセリフのやり取りが見られるようになるのだろうか。5話の時点でなんだが、たまにはファイズ出ずっぱりの「仮面劇」を見てみたいものだ。絶対無理だろうけどさ(笑)。
 今回の段階では勇治達はまだ人間を殺すことにためらいを感じているらしく、彼らが今後どういう行動に出るかも楽しみだねえ。ファイズドライバーを第一目標にしなくなったオルフェノク側の動きも気になるし、やっぱり敵側のほうが盛り上がってるね。対するファイズ側の方は、巧の過去は垣間見えたけど、「人を傷つけるのが怖い」という巧のセリフは、例によってセリフ倒れになってしまいそうな気がしなくもないな。どうしてそういう風に思うようになったのかをこれからきちんと描いてくれればいいのだけど。


2/16 第4話「俺の名前・後編」

 さて今回はファイズの愛車となるオートバジンのロボット形態が初登場したわけだが、巧がファイズになっていたわけじゃないとは言え、ファイズを簡単にのしてしまうくらいの強さを持つロボットってどうだろう?いや、話の流れ的にはかなり盛り上がっていただけに、劇中での使われ方としては満足なんだけど、これからの扱いがどうなるかがちょっと不安になるね。
 前話から続いている結花の話は、今回もなんかつまんなかったなあ。あそこまでやるのであれば、虐殺シーンではそれこそ血の海、地獄絵図を描いても良さそうなものだったけど、やはりそれは無理なんだろうね。つーか虐殺の表現の仕方があまりにも暗喩的過ぎて、あれじゃよくわかりません(笑)。
 要であるアクションシーンでは、なんとオルフェノクがファイズに返信してしまうという驚愕の展開を見せ、終盤はかなり盛り上がった。巧や啓太郎もかなり積極的にオルフェノクに肉弾戦を挑んでいて、もちろん叶うわけではないのだけど、素顔の俳優のアクションを見たい僕のような人間としては嬉しかった。しかしオルフェノクならファイズに抵抗なく変身できるということは、巧はなぜ最初から変身できるのだろうという疑問が当然湧いてくる。そこらへんの謎のふっかけ方も確かにうまいね。後はこの謎をきちんと収拾してくれれば文句なしなんだけど。
 しかし次回予告を見ると、3人はもう東京に着いてしまうらしい。僕はてっきり1クールくらいはロードムービー風にやっていくと思っていたので、ちょっと意外だった。とりあえずファイズドライバーを預かることにした巧も、これからはどうなることやら。少なくとも初期4話での視聴者の引き込み方は十分合格だろうね。


2/9 第3話「俺の名前・前編」

 見終わって第一に思った疑問。長田結花はなんで家族からも苛まれるような人間なのでしょうか?背景設定はやっぱりきちんと描いた方がいいよなあ。おそらく後々の話で明らかになっていくのだとは思うけど、どうせその時だってセリフのみで終わるのだろうし、これに関して期待するのは止めておこう。
 つーか最近のドラマでああいういじめのシーンを見てると、なんかムカムカしてくるんだよな。安易にああいうシーンを描いてはいけないというわけじゃないけど、なんかそれぞれのキャラの内面をきちんと描いていないと、「いじめ」という極めて表層的な行為の面だけ目立ってしまう。設定に重みを感じられなくなってしまうのだ。もう少し描き方には注意を払った方が良いんじゃないかと思うな。
 で、今回からは新たな旅の仲間である菊池啓太郎も加わり、道中はさらににぎやかになっていくようだ。キャラのセリフがいちいちわざとらしいような気もするが、まあそこらへんはあまり突っ込まないほうがいいだろう。
 ファイズのアクションシーンだけども、最初の2話までに比べると、ファイズの一挙手一投足にもたくみらしさが見えてきたような気がして、これは前作「龍騎」の良いところを引き継いでいると思う。フォンブラスターを億劫そうに座り込みながら撃っている様は、ファイズというキャラクターを際立たせるいいポーズ?だったと思う。
 しかしオルフェノクって、ホントにやりたい放題やってるんですなあ。究極の闇をもたらす者になるためのゲゲルを続けていたグロンギ、アギトになる可能性のある者を殺していったアンノウンに比べると、目的意識がちょっと希薄だ。まあ龍騎のミラーモンスターも同じようなものだったけど、今回のオルフェノクは元々人間だっただけに、そこらへんのドラマが充実してくれると面白くなりそうだね。


2/2 第2話「旅の始まり・後編」

 しかし九州と東京の話を並行して描いていくのって、東京と長野の話を交互に描いていったクウガみたいだね。と言ってもクウガの場合、片方の場所が舞台の時はほとんどベラベラだべってるだけで、物語に深みを与えるような構成に華ってなかったので、ファイズの方がずっとマシではあるのだが。
 ただ今話を見てもドラマ的に盛り上がってるのは東京での木場勇治の方で、九州での巧と真理はショートコントの如き舌戦を繰り返してるだけのような気がするので、正直あまり面白くないな。井上敏樹はああいう話に直接関係しないコントをやらせると壊滅的にダメダメだから、ひたすら本筋を追うようなつくりにした方がいいと思うんだけどね。アクションシーンの見せ方もなんか凡庸だし。
 龍騎の時も最初の2話くらいはCGモンスターが登場してたけど、やっぱりフルCGで作り上げた怪物との肉弾戦を描くというのは難しいね。今回はファイズのキックが初登場する回だっただけに、もっと迫力あるアクションシーンがほしかったところだ。


1/26 第1話「旅の始まり・前編」

 なんと言うか、なんとも言いようのない話ではありました。と言うかこういう大河ドラマ的展開のドラマの場合、初回の放送分を見てもあまり内容がよくわかんないから、感想って言っても思いつかないんだよね。
 僕が今話で一番印象に残ったというか残ってしまったシーンは、ヒロインの食事シーン。ぶっかけ飯でも何でも箸を持ってることに変わりはないんだから、箸の持ち方ぐらいちゃんとしろよ。ファイズだって仮面ライダーシリーズなんだから、これからもずっとDVDなり次世代メディアなりで映像媒体は発表され続けるんだよ。これから先、1話を見るたびに僕のようなアホなマニアが「あの女、箸の持ち方もなってねーよ」とかつっこまれる羽目になるんだろうから、そこらへんはしっかりして欲しかったな。あれも演技だったらそれはそれですごいのだけど。仮にも子供向けドラマなんだから、もう少ししっかりして欲しかったなあ。役者が役作りに真剣になってないようにも見えてしまうし、何より正しい箸の持ち方を教えもしなかったスタッフの怠慢も感じられてしまう。
 …こんなことでグチグチ文句言ってるの、世界中で僕1人だろうな(笑)。ただ今は1話だけで、正直何が起きているのかさえも分かりにくい状況だから、一回目の感想はこんな感じということにしましょう。


ライダートップに戻る