てんとう虫コミックス第24巻


のび太のヘリコプター   9頁 小二80年12月号(そうじゅうくんれんき)
 ヘリコプターに乗せてもらったというスネ夫は、そこから撮った航空写真をのび太達に見せ、いつものように自慢話を始めた。羨ましがったのび太はヘリコプターを出してくれとドラえもんに頼み込む。タケコプターを使えば同じ事だとつれない返事を返すドラえもんだが、のび太はどうしてもヘリコプターに乗りたいと言う。そこでドラえもんはミニサイズのヘリコプターを取り出した。これは「そうじゅうくんれん機」に使うもので、操縦することでヘリコプターを動かすことができるのだ。操縦してみるのび太は最初こそ失敗するものの、すぐに操縦にも慣れ、小鳥と遊んだり、子供の風船を取ってあげたり、空き地にいるみんなを撮影したりした。その写真をみんなに見せるのび太だったが、怪しんだスネ夫はのび太の家へ向かい、パチンコでヘリコプターを落とし、踏みつぶしてしまう。怒ったドラえもんは戦闘機タイプの飛行機を出し、それを操縦してスネ夫を翻弄する。そしてスネ夫は飛行機から噴射されたコショウを全身に浴びてしまうのであった。  

 (解説)いわゆる「バーチャルリアリティ」タイプのシミュレーションの道具ですが、今回はそれを操縦すること自体にはあまり主眼をおいていませんね。のび太はヘリコプターに乗りたいと駄々をこねますが、僕らにしてみりゃ毎回タケコプターを使っているくせに、なんて贅沢なやつなんだ。という所ですかね(笑)。電気工事のおじさんもいい味だしてます。
虹谷ユメ子さん   10頁 小六81年4月号(文通相手はどんな子?)
 相変わらず仲良くしている出木杉としずかを見てヤキモチを焼くのび太。次第にしずかと結婚する未来に不安を抱いてきたのび太はある考えを思いつき、しずかから少女雑誌を借りる。のび太はしずかに振られた時の用心に、滑り止めの女友達を作っておこうというのだ。最初は女の子のふりをするべく、「野比のび子を名乗り「もはん手紙ペン」を使ってそれらしい文章を書き、「虹谷ユメ子」という相手の少女に手紙を出しに行く。だが返事がすぐに欲しいと考えたのび太はドラえもんに「返事先取りポスト」を出してもらい、そこに投函して相手の返事を待つ。相手の虹谷ユメ子はのび太より年上の、上品な少女のようだ。すぐに返事を書き始めるのび太はわざわざドラえもんのことまで脚色して手紙に書き、付き合いきれなくなったドラえもんは日向ぼっこを始めてしまう。たくさんの手紙をやりとりしたが、相手が写真を送ってきて欲しいと言ってきた。のび太はしずかの写真を送ろうとするが、どこでもドアでしずかの家に行くと、例によってしずかはお風呂に入っており、仕方なくのび太のアルバムから写真を選んで送った。すると、虹谷ユメ子は直接会って話をするために家に来るという。さすがに困り果てるのび太に、正直に誤るべきだと忠告するドラえもん。だがその「虹谷ユメ子」も、男性の中学生が女の子のふりをして書いたニセの人物だった。彼も正直に誤ろうとのび太の家にやってくるが、家の前で後込みしてしまう。そんな時、先程のび太が忘れていったカメラを届けにしずかがやってきて、男性はしずかをのび子と勘違いしてしまう。だがその時の偶然がもとで二人は話が弾み、外に出てきたのび太は泣いて悔しがるのであった。  

 (解説)何か今のネットの世界を予見していたかのような、「性別を偽ってのコミュニケーション」からくる騒ぎを描いた話です。道具を使って虚構の人間を描いていくのび太と、それを冷めた視点で見つめるドラのギャップが面白いですね。特に本物のネコのように屋根の上で「ゴロゴロ」するドラの姿が笑えます。「返事先取りポスト」の設定が少し異なっている気もしますが、そんなことは気にしないで、のび太の起こす騒動を笑うのが一番でしょう。
火災予定報知ベル   10頁 小四81年6月号
 最近、のび太の町では火事が多く、それを見たのび太は、少年消防隊を作って役立とうと言い出した。だがドラえもんは消防道具の代わりに「火災予定報知ベル」を出した。これから三日以内に火事を出すはずの人に近づくと鳴り出す道具なのだ。早速パトロールに出かけようとした二人だったが、その時急にベルが鳴り出した。ベルはママに向かって鳴っており、ママはアイロンをかけっぱなしで外に出てしまっていたのだ。性能を確かめて自信をつけたのび太は日本中をパトロールしようと息巻くが、すぐに飽きてしまう。そこでドラえもんは「パトロール消防車」を出し、代わりにパトロールさせる。するとすぐにベルが鳴り出し、二人は消防車の下へ急ぐ。そこではタバコを吸っている男が消防車につきまとわれていた。男がタバコのポイ捨てをするのを見た二人は注意するが、話を聞こうとしない男は怒りだしてしまう。二人はタイムテレビでその男の家を見ると、三日目に火事で全焼してしまっていた。タイムマシンで三日後に向かって、その男から話を聞いた二人はタイムテレビでその日の夜の男の行動を見ることにする。すると、自分で噛んでいたガムを吐き出した時に靴にくっつけ、それにポイ捨てしたタバコが付き、家までタバコがきてしまい、燃え移ったという事がわかった。後悔する男を見た二人はタイムマシンで男を少し前の時間に連れていき、本人にタバコのポイ捨ての注意をさせるのであった。  

 (解説)タイムマシンの秘密は他人に漏らしてはいけないのでは(笑)?それはともかく、災難を予知する道具は結構あり、それが出てくるストーリーの大半は、「実際に事件が起こる前に、どうやってくい止めるか」ということに主軸がおかれています。今話ではタイムパラドックスを使って、当事者同士に会話をさせて火事を防ごうという、ドラ世界らしいナンセンスなオチとなりました。やはりタバコを吸う時はマナーを守らなければいけないということなんでしょうね。作者自身もかつては愛煙家だっただけに、結構重いメッセージが込められているように思います。
二十世紀のおとのさま   12頁 てれびくん80年6月号(とのさまがきた)
 部屋でなにやら怒っているドラえもん。のび太が話を聞くと、暇つぶしにタイムテレビで昔の出来事を見ていたら、殿様が狩りをしている所へ偶然百姓が通りかかり、獲物が逃げてしまったことで激高した殿様が、百姓を手打ちにするように命令を出したというのだ。二人はその百姓を救うべく、タイムマシンで過去へ向かう。だが城の敷地は広く、二人は手分けして探すことにする。例の殿様は城の中でも傍若無人に振る舞っていた。二人は城の侍に見つかってしまうものの、何とか牢屋にたどり着き、百姓を解放する。しかしその間に散歩をしていた殿様がタイムマシンの出入り口に入り込んでしまい、現代へとやって来てしまう。殿様はママの態度に怒って抜刀までしてしまうが、刀が電気コードに振れて感電してしまう。ドラえもん達は「タイム電話」を使って22世紀のドラミに連絡を取り、ドラミのタイムマシン「チューリップ号」で現代に送ってもらう。到着して、現代にタイムマシンが戻っていたことに驚く二人。一方の殿様は誰からも相手にされず、空腹からラーメン屋に入るもお金がなく、店の人にボコボコにされてしまう。ママから殿様のことを聞いた二人は、その身を心配する。殿様は寝る場所もなく、雨の中、土管の下でうずくまっていた。そこにある少年が通りかかり、自宅まで案内する。家の中で少年と話をするが、どうして殿様がえらいのかという少年の質問に、殿様は上手く答えられない。その時少年の父親が帰ってきた。父親は家に住む代わりに明日から一緒に働けと言う。翌日、噂を聞いた二人が工事現場へ行ってみると、真っ黒になりながら殿様が働いていた。安心して元の時代に送り返す二人。殿様は思いやりのある優しい性格になり、みんなからも喜ばれるようになったのだった。  

 (解説)過去を勝手に変えて良いのか(大笑)?まあ、そこらへんのつっこみはともかく、傍若無人な権力者が人間らしい心を持つようになるというハートウォーミングなストーリーと、久々のドラミと「チューリップ号」の登場、そして城でかますのび太の大ボケなど、見所は満載です。特にチューリップ号については、原作者以外の人間が書いた作品からスピンオフされた設定であり、革新的とも言うべき事項かも知れません。
ナワバリエキス   8頁 小五80年1月号
 今日も今日とてジャイアンに追いかけられるのび太。「いい運動」とドラえもんはからかうが、のび太にしてみればたまったものではない。安全地帯が欲しいというのび太にドラえもんはナワバリを作ればいいと、「ナワバリエキス」を取り出した。一滴ずつ垂らせば、それで囲った部分が自分のナワバリになるのだ。自分の部屋に垂らそうとするのび太だが、容器を振ってもエキスが出てこない。お腹に容器をつけ、犬のおしっこのようなポーズをとらなければエキスは出てこないのだ。自分の部屋をナワバリとしたのび太の所に、ママが叱りにやってきた。怖がるのび太だが、部屋に入った途端ママは大人しくなってしまう。喜ぶのび太だが調子に乗って部屋の外に出てしまったため、ママに怒鳴られてしまう。早速外に出て街の一角をナワバリとするのび太。そこへのび太を見かけたジャイアンがやってくるが、ナワバリの中ではジャイアンものび太に逆らえずのび太はジャイアンに勝ってしまう。のび太はさらに町中をナワバリにしてしまおうと、そこら中の電柱にエキスをかけ始める。イヌに襲われながらも後一つで完成というところまで持ってきたが、そこへしずかが現れる。しずかの前では恥ずかしくてエキスを出せないため、のび太は落とし物をしたとウソをついてごまかそうとするが、それを聞いたしずかは一緒に落とし物を探し始めてしまう。困り果てるのび太の所へ、ジャイアンが近づいてくるのだった。  

 (解説)冒頭の劇画チックな描写が何とも言えずおかしいです。動物の習性をわかりやすく説明しておきながら、「イヌのおしっこと同じポーズをとらなければ使えない」というお間抜けな道具を出したりして、笑える話になっていますね。道具の設定も上手く話のオチに取り込んでいますね。と言うか、オチがこれだからああいう設定になったのでしょうか?
おかし牧場   12頁 小四77年8月号(おかし牧草)
 久々に手に入れたチョコレートを前に、何やらよくわからないことをしゃべっているのび太。要はたくさんチョコレートを食べたいというのび太の希望を聞き、ドラえもんは「おかし牧草」を取り出した。これを使うと、牛などのようにお菓子を「飼う」事が出来るのだ。牧草の上にチョコを置くと、チョコは動いて牧草を食べ始めた。つがいにするためにドラえもんのぶんのチョコも加え、仲の良さに安心する二人。二人はそれぞれ出かけるが、チョコのことを話してスネ夫達にバカにされ、不機嫌なままでのび太は家に帰る。すると、なぜかチョコがぐったりとしていた。草を食べられなくて倒れていたのだ。一時間以上草を食べないとチョコはただのチョコに戻ってしまうので、定期的に草をあげる必要があるのだが、さすがに夜中まではのび太も面倒が見られず、ドラえもんは空き地に牧草の種を蒔き、そこでチョコを飼うことにする。翌日、チョコに子供が生まれ、二人はしずかとも協力してさらに色々なお菓子を飼い始めた。しかし、三人の動向を怪しんだジャイアンとスネ夫は空き地を徹底的に調べ、お菓子を見つけてしまう。そして翌日、お菓子の数が少なくなっていることに気付いた二人は、それが家畜泥棒の仕業であることを悟る。のび太は夜中まで見張ろうとするが、ママに怒られるのでそういうわけにも行かない。その時、ドラえもんが名案を思いついた。そして夜、ジャイアン達がお菓子を求めて空き地にやってきた。すると、土管の中から人間ほどもある巨大なガムが出てきた。喜ぶ二人だが、それは番犬代わりにドラえもんが置いたものであり、二人はガムに襲われてしまうのであった。  

 (解説)「お菓子」を「飼う」という発想がまずすごいですね。「買う」と「飼う」の駄洒落なんでしょうが、それこそ正にコロンブスの卵。改めてその発想力に敬服します。お菓子を動物に見立てて育てているのび太達の姿が、独特のナンセンスな雰囲気を醸し出しています。ラストの「あべこべオチ」は、「虫の声を聞こう」にも通じるものがありますね。オチとしての強烈度では、若干こちらが劣ってはいますが。
時間よ動け〜!!   11頁 小二79年9月号(タンマ・ウォッチ)
 今日の宿題に手間取るのび太。ジャイアンからの野球の催促で、結局宿題を終わらせることが出来ないまま野球に向かうが、野球でも攻守ともに動きの遅いのび太のせいで負けてしまう。帰宅するのび太の所にしずかがやってきて、以前貸した本を返してくれるよう頼んでくるが、のび太はまだ半分も読んでいなかったので、しずかからも「遅い」と言われてしまい、部屋でヤケになって泣き叫んでしまう。見かねたドラえもんは「タンマウォッチ」を出した。これを使うと時間を止めることが出来るのだ。ドラえもんはみんなに遅れそうな時にこれを使うよう話すが、のび太はいたずらに使おうと考えてしまう。ドラえもんは止めようとのび太に飛びつくが、部屋の中からドラえもんを呼ぶ声が聞こえてきたため、ドラえもんは部屋に戻ってしまい、そのスキにのび太は外へ行ってしまう。早速乱暴なイヌや、ジャイアン達に仕返しをして遊ぶのび太。そしてのび太は時間を止めた街の中をゆっくりと散歩し、やがてしずかの家に向かう。だがしずかの家に入ってみると、しずかはちょうど階段から転げ落ちている途中であった。のび太は布団を用意して時間を動かそうとするが、タンマウォッチのスイッチを押しても時間が動かない。壊れてしまったことに気付いたのび太は急いでドラえもんに直してもらおうとするが、時間が止まっているためにドラえもんも動かない。自分で直せるはずもなく、困り果ててしまうのび太。のび太はタイムマシンで以前の時間に戻り、まだ動いているドラえもんに直してもらうことにする。そこではちょうどいたずらをしようとするのび太をドラえもんが止めているところだった。そこで今ののび太が叫び、ドラえもんは部屋に戻ってくるのであった。  

 (解説)時間を止める道具を出し、尚かつ話のオチはタイムパラドックスという、「時間づくし」の好編です。時間を材にとった道具や話の展開は正にドラえもんならではのもので、自然に楽しめる話です。自分の行動の遅さに悩むのび太は「ネジまいてハッスル!」と同じですが、それに対するドラの道具が「ハッスルネジまき」とで対照的になっているのも興味深いですね。
忘れ物おくりとどけ機   7頁 小一78年11月号(わすれものおくりとどけき)
 珍しく宿題をやったものの、その宿題のノートを忘れてしまったのび太。部屋に残されたノートを見つけたドラえもんは「忘れ物おくりとどけ機」を出して、ノートをのび太の元に届ける。不思議がるのび太であったが、家に帰ってきてドラえもんから話を聞いて、自分も機械を使いたがる。雨が降ってきたのでパパに傘を送り届けてしまうが、雨はすぐにやんでしまった。次にしずかに借りていた本を返そうとするが、しずかの家では遊びに来ていたスネ夫が筒の中から物を出すという手品を披露していた。のび太はこの機械を使って手品をしようと思いつき、操作をドラえもんに任せてしずかの家に向かう。ボールや花びん、本を出して二人を驚かせるのび太だが、スネ夫に花を出せと言われ、準備していなかったドラえもんはトイレに飾ってある花をどうにか見つけだし、それを送る。だが二人はさらにのび太に無理な品物を注文しだし、ついに怒ったドラえもんが自分を機械で送ってしまい、二人はそれを見て『ひゃあ、すごい手品。』と驚きながら感心するのであった。  

 (解説)道具自体はそんなに目新しい物ではないのですが、今話の見所はやはり、ラストでドラ自体が出て来るという光景を見ながらも、妙に冷静に感心するスネ夫としずかでしょう。このアッサリ観が本話の魅力ですね。
しずめ玉でスッキリ   12頁 てれびくん81年2月号(しずめ玉)
 部屋を散らかしっぱなしののび太は、ママに注意されたにも関わらず片づけようとしない。しかしママが様子を見に来ることになり、またドラえもんにすがってしまうのび太。ドラえもんは仕方なくポケットから何かの玉を出して、それを散らかっている物にぶつけた。するとすべての物がかき消えてしまった。ママには怒られずにすんだものの不思議がるのび太にドラえもんは「地中潜望鏡」で畳の下を覗かせる。するとそこに全ての物が沈んでいた。先程の玉・「しずめ玉」で沈めたのだ。「うかび玉」を使うことで品物は元通りに浮かんできて、ドラえもんはすぐに片づけさせようとするが、のび太はドラえもんから玉を借り、さらにドラえもんも沈めてしまって遊びに行ってしまう。のび太は始めこそ、路上駐車の車を沈めたり、高い木に引っかかってしまった飛行機をしずめ玉を利用して取ってあげたりしたが、すぐにいたずらを始めてしまう。スネ夫のプラモコレクションを沈めてしまったり、しずかやジャイアンをからかう。たっぷり遊んだのび太は家に帰るが、玄関先で待ち伏せしていたジャイアンに襲われ、殴られたあげくに玉を取られてしまう。だがジャイアンが家に着いた時、転んだ拍子にしずめ玉をばらまいてしまい、家にいた母ちゃんごと家を沈めてしまう。事情を聞いたのび太だったがドラえもんも沈んだままなのでどうしようもない。だが幸運にもうかび玉が残っていたのでそれを使って家を浮き上がらせる。その頃のび太の部屋に再びやってきたママは散らかしっぱなしの様子を見てまた怒りだし、のび太はドラえもんにしずめ玉をもっと出してもらおうとするが、ドラえもんは突っぱねるのだった。  

 (解説)道具を使ってのいたずらと、それに伴うしっぺ返しを描いた、王道的なストーリー展開です。今回のジャイアンは玄関先で待ち伏せしたりして、いつになく知恵を働かせていますが、最後にはやはり母ちゃんにビンタを頂戴してしまいました(笑)。スネ夫の連合艦隊が沈む時、「連合艦隊が沈む!」とギャグが混じったセリフを言うスネ夫が面白いですね(連合艦隊は「船」ですから、しずめ玉で「沈む」と船が「沈む」をかけていると思うんですが…)。でも、のび太はあの連合艦隊を戻したのか(笑)?
おりたたみハウス   7頁 小一80年1月号
 学校から帰ってきたのび太だが、家には誰もおらず、中に入ることが出来ない。遊びから帰ってきたドラえもんと一緒に寒い中待ち続けるが、我慢できなくなったドラえもんは代わりの家として「おりたたみハウス」を出して、空き地で広げた。ままごとのような家だが、見えない壁があり、きちんと玄関から入ることが出来る。暖房をつけ、テレビを見たりおやつを食べたりしてのんびりする二人は、さらにしずかも呼んで、窓の外に見える景色を楽しむ。ところがそこに現れたジャイアン達が三人をバカにし、他のみんなまで呼びに行ってしまったので、三人はハウスをしまう。そこへママがお土産を持って帰ってきた。一方のジャイアンは留守番をしていなかったと母ちゃんに怒られるが、家に帰ると鍵をなくしてしまったらしく、家にはいることが出来ない。ジャイアンはのび太に頼み込んでおりたたみハウスを貸してもらい、空き地にハウスを広げる事にする。そしてのび太がいるものと思って空き地に集まったみんなを追い返すのであった。  

 (解説)文字通りの「ままごとの道具」や「雑誌の付録」みたいな感じの道具で、子供にも親近感が持てる道具だと思います。でも「丸見え」ってのはやっぱり嫌だなあ(笑)。のび太達にハウスを借りる時のジャイアンの『のび太くうん。』のセリフがなんかブキミです(笑)。
まんが家ジャイ子   9頁 てれびくん80年12月号(マジックおなか)
 ジャイアンの周りに集まって何事かしているみんなを見かけたのび太は近づいてみると、ジャイアンからマンガを読むよう言われた。のび太はマンガがへたくそなので思いっきり笑ってしまうが、なぜかジャイアンに殴られてしまう。理由もわからず困惑するのび太だが、そのギャグマンガはジャイ子が書いたものであり、ジャイアンはジャイ子に自信を持たせるためにみんなを強制的に笑わせていたのだ。そしてジャイアンは再び、ジャイ子のマンガを見たら絶対に笑うようみんなを脅す。部屋で笑いの練習をするのび太だが、どうしてもわざとらしく思われてしまうので、ドラえもんは「マジックおなか」を出し、それに付いているヘソをのび太のおなかに取り付ける。そしてマジックおなかをくすぐると、のび太のお腹もくすぐったくなってしまうのだ。一安心したのび太だが、客にきていたママの知り合いの不幸な話を聞いた時、ドラえもんがおなかに触ってしまったために、のび太は大笑いしてしまう。ジャイアンにばれないようにのび太から離れるドラえもん。その頃、アイデアに詰まったジャイ子は諦めかけるが、ジャイアンとの会話でマンガのヒントをつかむ。のび太は空き地で笑いの練習をしているスネ夫に自慢するが、調子に乗って種明かしまでしてしまったため、ヘソをスネ夫に取られてしまう。ドラえもんはマジックおなかを捨てて、自分の感想を正直にぶつけるべきだとのび太を諭し、それでものび太は怖がりながらジャイアンの下へ向かう。そして完成したジャイ子のマンガをのび太は読み始めるが、先のことを考えるととてもマンガどころではなく、思わず涙を流してしまう。するとジャイアン達は喜び始めた。ジャイ子はギャグをやめ、悲しいメロドラマを書いたのだ。そこへ事情を知らないスネ夫が現れるが、落ちていたマジックおなかを偶然拾ったしずかが触ったためにスネ夫は大笑いしてしまい、自信をなくすジャイ子の横で、ものすごい形相でスネ夫を見つめるジャイアンであった。

 (解説)「まんが家を目指すジャイ子」が一般に浸透することになる最初の話ですね(「ジャイ子の恋人=のび太」では具体的なマンガ作品は出ていませんから)。今話はストーリー重視なので、インパクトの強い道具は今回は出てきませんが、それ以上に話の展開とオチが面白いですね。それにしても、ジャイ子はマンガを完成させるのがやたら早いですね(笑)。
めだちライトで人気者   10頁 小六80年4月号(「目立ちライト」で大スター)
 空き地で仲良く話す四人だが、のび太があやとりを披露しても誰も注目せず、テレビで歌を歌って優勝した少年が偶然通りがかると、みんなはそちらの方に行ってしまった。ふてくされたのび太が家に戻ると、テレビではレポーターに恋人関係のことで追いかけられている星野スミレが映っていた。のび太は一度スターのように目立ってみたいとぼやき、ドラえもんは「めだちライト」を出してみる。この光線を浴びると目立ってしょうがなくなるのだが、浴びない方がいいと忠告する。それを無視してのび太が浴びると、いきなりのび太を見るドラえもんの目つきが変わった。外へ出かけてものび太は周りの人から熱い視線を浴び、さらに空き地に行っても、しずか達がのび太に並々ならぬ興味を示し、すっかりいい気分になるのび太。しかし根ほり葉ほり聞いてくるみんなが次第に煩わしくなってきて、のび太は空き地から逃げ出すが、どこへ行っても注目を集めてしまうため逃げ場がない。そんな時、のび太は偶然にも星野スミレに出会う。スミレはのび太のことを覚えており、スミレはのび太を誘って海へ向かう。スミレは時々一人きりになりたくて、海に来ることがあるのだと言う。その時、のび太はスミレの落としたペンダントを見つけた。そこにはのび太が見たこともない、知るはずのない少年の写真が飾られていた。ドジでマヌケでおっちょこちょいで、でも誰よりも優しく、誰よりも正しい心を持っていたその少年は、今は遠い世界に旅立っているが、いつかきっと帰ってくるとスミレは話す。そこへ、以前のレポーターがまた現れた。しつこく追い回すそのレポーターにのび太はめだちライトを浴びせ、レポーターが注目されるようにしてしまう。これで当分はスミレの所に近づかないだろうと話すのび太であった。  

 (解説)典型的な「道具からのしっぺ返し」だけで終わるのかと思いきや、話は意外な方向へ進んでいきます。言うまでもなく今話は「星野スミレ登場編」の完結作であり、今話でスミレが待ち続けている好きな人=ミツ夫・パーマン1号が明らかになります。「パーマン」からの設定を受け継いだスミレをなぜ「ドラえもん」に登場させる必要があったのか。それは今となってはわかりませんが、「人を信じる心の大切さ」を具象化した設定を持ったスミレの登場は、意義のあるものだと思います。無論、ラストのオチも道具を効果的に使用しており、「ドラえもんの世界」が失われたわけではありません。今後、スミレはどうなったんでしょうか?いつの日か再会できたことを願わずに入られません。
アニメ制作なんてわけないよ   10頁 小六80年6月号(ホームアニメを作ろう)
 物置をスタジオに改造したスネ夫は、アニメーション映画を制作すると言い出した。人手が足りないのでみんなにも手伝ってもらおうとするが、絵が下手なのび太だけは断られてしまう。張り合って自分もアニメを作ると言い出すのび太だが、のび太はアニメがどうやって作られるのか全然わからない。ドラえもんは「こまどりカメラ映写機」を使って椅子をヒトコマずつ撮影し、それを映写して動いていることを表現するのだと説明した。スネ夫達のように、何枚でも絵を描くことを決めたのび太は「発光マット」を使って絵を描き始めるが、あまりにたくさんの絵を描かなければいけないので、すぐに音を上げてしまう。仕方なくドラえもんは「アニメーカー」を出し、キャラやシナリオを作ろうとするが、結局何から何まで全部アニメーカーに任せ、声優の声まで電気的に合成することにしてしまった。一方のスネ夫達はキャラデザインの事でもめていたが、のび太に連れられて完成したアニメを見せられ、悔しがりながらも感心する。威張るのび太だが最後のタイトルを見ると、スタッフロールにのび太の名前が一つもなく、ジャイアン達に『のび太はいったいなにをやったんだ!?』と突っ込まれ、何も言えなくなってしまうのび太であった。  

 (解説)この頃はアニメドラが大ブームを巻き起こしていた時期であり、そう言う意味では出るべくして出た題材です。ある意味、アニメ制作者の願望が入っているような気がしないでもありません(笑)。アニメ作品の作り方をわかりやすく解説しながら、「一流の人(声優)」として「小原乃梨子」や「大山のぶ代」の名前を出したりして、宣伝も忘れていません(笑)。ラストのオチも当たり前のことすぎて逆に笑ってしまいました。あれを突っ込まれたら確かに何も言い返せないな。意外に絵が上手なジャイアンにも驚きですね。
六面カメラ   12頁 てれびくん81年6月号
 ママに速達で出すよう頼まれた手紙をジャイアン達に取られてしまったのび太は必死に追いかけるが、二人は手紙を空き地のどこかに隠してしまった。泣きわめくのび太の所にやってきたドラえもんは「六面カメラ」を出した。被写体の六面をいっぺんに写すことが出来るのだ。空き地の木を撮影してみると、その木の上に手紙が乗せられていた。だが手紙を取り返しても郵便局はもう閉まってしまった。ドラえもんは「空とぶ切手」を貼って、手紙を直接宛先の所へ送る。カメラを持って遊びに行ったのび太は、ガラスを割ってもウソをついているジャイアン達のウソをカメラで暴き、仕返しをした。それからも色々なものを写真に撮り、さらにしずかも写真に撮る。出来た写真を見せるのび太だが、最後の一枚だけはしずかが下から写っているためにスカートの中も丸見えになっていたので、これだけは見せないでおくのび太。家に帰ってきた時、強盗犯人の後ろ姿が掲載された新聞を見たのび太は、六面カメラで犯人の顔を確認する。のび太は喜んで犯人を捜そうとするが、自分達に探せるはずはないと、警察に届けることを勧めるドラえもん。それでものび太は警察に行く途中で近くにいた人に聞いてみるが、なんとその人が偶然にも強盗犯人その人であった。ボロアパートに監禁されたのび太は絶望してカメラを放り投げてしまうが、その時玄関の扉が写し出された。その玄関には犯人の住所入りの名刺が貼られており、のび太は持っていた空とぶ切手を写真に貼って、ドラえもんの所に送る。犯人はナイフを買ってきてのび太を殺そうとするが、その寸前に警官を連れたドラえもんがやってきて、のび太は無事助かるのであった。  

 (解説)カメラのデザインを見ればわかるとおり、これは当時大流行の「ルービックキューブ」をモチーフにしているんですね。それはともかくとして、道具を使って遊び回るのび太の姿はもちろん魅力的ですが、道具の効果をうまく生かしてのオチも楽しいものでした。特に監禁シーンは、他の類似シーンよりも緊迫感があってドキドキしますね。でも今話では最後に「あるもの」を下から写した写真に関するクイズが載っているのですが、もしかしたらこれが本当のオチなのか(笑)?
ジャイアンリサイタルを楽しむ方法 10頁 小六80年12月号(ジャイアン・リサイタルを楽しむ方法)
 のび太のパパはまた禁煙に失敗してしまった。「ニコチン中毒」と話すママだが、のび太はその意味が分からずドラえもんに尋ねる。ドラえもんは中毒について説明し、のび太は「昼寝中毒」だとからかうが、さすがのドラえもんにも中毒を治す薬はなく、その代わり中毒にしてしまう薬「ヤメラレン」を出した。これは嫌いなものを大好きにするために使う薬なのだ。そんな時、突然ジャイアンが訪ねてきた。ドラえもんは居留守を使うよう言って隠れるが、のび太は構わずに応対する。だがジャイアンはリサイタルのキップを持ってきたのだった。すっかり忘れていたのび太は後悔するが時すでに遅く、ドラえもんの分までもらってしまう。どうしようもなく困り果てる二人だが、のび太はヤメラレンを使ってジャイアンの歌中毒になることを思いつく。気が進まないものの、その時を乗り切るために覚悟を決める二人。そしてリサイタルは始まった。二人はすぐにヤメラレンを飲むと、段々ジャイアンの歌に感動するようになってきてしまい、それを遠巻きに見つめるみんなは不思議がる。二人はさらにアンコールまで頼み、あまりの熱中度にジャイアンが参ってしまう。上機嫌で家に帰った二人は、パパをガム中毒にしてタバコを吸えないようにしてしまう。翌日、再びジャイアンの歌を聴こうと二人はジャイアンを探すが、ジャイアンはしつこい二人から隠れていた。歌が聴けない二人はご飯の時も落ち着かない。さらにパパもガムに夢中になってご飯を食べようとしないのだった。  

 (解説)「中毒にしてしまう道具」なんて、あまり深く考えなくても危険な道具だとわかりそうなものなのに(笑)。珍しいタイプの道具ではありますが、それを使って中毒になったのびドラの描写が最高ですね。のび太の『おしっこもれそう!!』の叫びには大爆笑しました。友人がほとんど絡まない小規模な話ですが、その分のびドラの描写でいつも以上の笑いを引き立てています。
ガンファイターのび太   22頁 小五80年4月号
 ドラえもんの出した「ウエスタンゲーム」でパーフェクトを達成し、射撃の実力を示したのび太。のび太はもし自分が西部劇時代のアメリカにいたら大活躍できただろうと話すが、ドラえもんは臆病なのび太にはそんなこと出来ないと素っ気ない。怒ったのび太はドラえもんに内緒でタイムマシンに乗り込み、西部時代のアメリカに向かってしまう。あらかじめ取っておいたほんやくコンニャクを食べてアメリカのある街に到着するのび太。のび太が街に近づくと、突然撃ち合いが始まった。その音に驚いたのび太は気絶してしまう。一方、のび太が西部時代に向かったことを悟ったドラえもんは、いつの時代、どこの場所へ行ったのかわからないままで探索を始めるが、例え場所がわかってもタイムマシンがないために助けに行くことが出来ないことに気付いて大騒ぎする。その頃のび太は町長に助けられて目を覚ましていた。その街「モルグ・シティ」では無法者が暴れ放題で、住民もほとんどが逃げ出していた。のび太もとりあえず自分が保安官になると進言するが、あっさり断られたので安心してタイムマシンの所へ向かう。しかしタイムマシンのブレーキをかけ忘れたためにマシンはどこかへ流れてしまい、のび太は帰れなくなってしまう。仕方なく街へ引き返すのび太だが、そこでは町長と無法者が対峙していた。怖がりながらも町長からピストルを取って現れたのび太は、一瞬の早撃ちで悪人二人を倒してしまう。喜ぶ住人だが、当ののび太は血が出たことに仰天して気絶してしまう。
 のび太は満場一致で保安官になるが、先程の連中の予告通り、仲間の悪党が大勢街へやって来た。そしてそれを見つめる謎の影。恐怖心と戦いながらのび太は悪党相手に奮闘するが、弾を撃ち尽くしてしまう。ついにのび太も撃たれてしまうが、なぜか弾はゆっくりと飛び、のび太は簡単に弾を避ける。それは、ドラえもんに頼まれてこの時代にやってきたドラミが「マッドウォッチ」で行ったことだった。ドラミは当たると相手を眠らせることが出来る「ドリームガン」をのび太に渡し、のび太はそれを使って全員を眠らせてしまう。のび太は別れの辛さを嫌って、町長達に会わずにこの時代を去っていった。後日、ジャイアン達と西部劇ごっこをするのび太は、絶対に自分が負けるはずがないと言い張って、ジャイアン達を呆れさせるのであった。  

 (解説)普通の英雄譚ではなく、あくまでのび太らしい活躍を描いた好編です。ドラえもんがどうやってのび太のいる時代と場所を見つけたのかなど、少し不明瞭な点もありますが、今話はのび太のガンマンぶりをじっくりと堪能しましょう。何も言わずに去って行く終盤などはマカロニウエスタンのような終わり方で、個人的には大好きです。別れの辛さを誰よりも知っているのび太だからこそ、などというマニア的な深読みも可能ですね。ラストのほのぼのとしたオチも好きです。
ションボリ、ドラえもん   13頁 小三81年4月号
 今日もケンカを始めてしまうのび太とドラえもん。それをタイムテレビで見ていたセワシは、のび太の運命を変えるのにはドラえもんは向いていないのではないかと考え、ドラえもんの代わりにしばらくドラミが行ってみることを提案する。ご飯の時も仲直りせず、先に部屋に戻ったドラえもんはやって来たドラミを見て驚く。ドラえもんはのび太のことで愚痴を言うが、それを聞いたのび太は部屋に入らずに階下に降りてしまう。ドラえもんはついには「未来の世界に帰りたい」とまで言ってしまう。そして翌朝、のび太を起こそうとするドラミは「ゆめグラス」でのび太の夢を覗き、「ゆめコントローラー」でわざと悪夢を見させ、のび太を起こしてしまう。のび太が学校に行った後、珍しく寝坊したドラえもんが起きるが、ドラミから話を聞いて安心し、ドラえもんはドラミと遊ぼうとするが、ドラミはのび太の面倒を見ると言う。テレビで見てみるとのび太は教室で居眠りしていた。ドラミはもう一度夢コントローラーを使い、今度は良い夢を見させてのび太にやる気を起こさせる。さらに家の掃除や洗濯もドラミが全部やってしまい、ママからも感謝され、その間にドラえもんは学校へ行ってみる。そこでは体育のマラソンでのび太だけ遅れていた。ドラえもんは何か道具で手助けしようとするが、ドラミに止められる。ドラミは今日一日のび太の世話を努め、それでうまくいったらドラえもんと交代するつもりで来ていたのだ。ドラミは「自信ヘルメット」をのび太につけ、のび太の力で完走させる。
 喜んで帰ってきたのび太はドラえもんの忠告を無視して昼寝しようとするが、ドラミがあらかじめ「瞬間昼寝ざぶとん」と取り替えておいたので、のび太は一瞬で目が覚める。さらにドラミは「クイズパズル光線」で学校の宿題をクイズに変えてしまい、のび太に宿題までさせてしまう。「ハッスルねじ」をかけられて楽しく遊ぶのび太を見て、自分の力不足を痛感したドラえもんは未来に帰る決意を固める。部屋に戻ってくるとセワシが迎えに来ていた。ドラえもんは虚勢をはって未来へ帰ろうとするが、そこへ何も知らないのび太がやってきた。しかしドラえもんが帰るということを聞いて仰天し、絶対にドラえもんを帰さないと言い出す。のび太は例えどんな事情があってもドラえもんと別れたくないのだ。それはドラえもんも同じだった。そんな二人の様子を見たセワシとドラミは未来の世界へ帰っていく。後日、仲がいいにも関わらずまたケンカする二人を、セワシ達は複雑な表情で見つめるのだった。  

 (解説)「ドラミはドラえもんよりも優秀」。これは今でも通じる設定です。では、そのドラミがドラの代わりにのび太の世話をすることになったらどうなるのか。それを今話では描いています。確かにのび太はドラミのおかげで楽しい一日を送ることが出来た。けれど、本当に大切なことは、何よりも大切な親友といつも一緒にいること。のび太も無意識のうちにそれに気付いていたからこそ、ドラとの別れを拒んだのでしょう。ドラとのび太は「世話をし、世話をされる」と言うような関係ではなくなっているのです。何よりも大切な友達だからこそ、別れを拒んだ二人。その姿には、凡百の言葉では語り尽くせない「友情」の真なるものが感じられると思います。



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