てんとう虫コミックス第28巻


しりとり変身カプセル   11頁 小四83年3月号
 しずかの家でしずかの描いた天馬の絵を見せてもらうのび太とスネ夫。今でも天馬に乗ることを夢想するというしずかに、ペガサスという白い馬に乗せてあげることを約束するスネ夫だが、のび太は本物のペガサスに乗せると宣言してしまう。家に帰ってみるが部屋にはドラえもんはおらず、代わりに普通のネコがいた。だがそのネコは突然コンコルドに変身し、そして更にドラえもんになった。ドラえもんはネズミを追い払うために「しりとり変身カプセル」でネコに変身していたのだ。これを使って天馬に変身することを思いつくのび太だが、しりとりで目的のものに変身していかなければならず、更に変身して10分経つと体が光り始め、その後10秒以内に変身しないと永久に戻れなくなってしまうということを聞いて使用をためらってしまう。だがスネ夫から電話を受けたのび太は最初に鉛筆を見てそれに変身することで、天馬になろうと考えるが、カプセルを飲んだ時にタイミング悪くママを見てしまったため、のび太はママに変身してしまう。家にやってきたスネ夫達を追い返すのび太だが、体が光り始めたのでとりあえずマントヒヒに変身し、そこから左手になって天馬に変身した。のび太はしずかの部屋に行くがしずかは留守で、逆にしずかのママを驚かせてしまう。スネ夫の家に向かったのび太だが時間切れになってしまい、慌てて豆に変身する。その後苦心してようやくペガサスに変身したのび太だったが、のび太が変身したためにペガサスはどうにも不格好で、一応しずかを乗せて空を飛ぶも、みんなから笑われたしずかはすぐに降りてしまう。用事で出かけていた未来の世界から戻ってきたドラえもんの耳にママの悲鳴が聞こえた。ママは玄関にゴジラがいると言う。驚いたドラえもんが行ってみると、そこにはペガサスから様々な言葉をしりとりで繋げていったにも関わらず、どうしても元の姿に戻れない、ゴジラの姿をしたのび太が泣いているのだった。  

 (解説)しりとりという言葉遊びと変身とを絡めた秀逸な設定の道具ではありますが、ただのお笑い道具に成り下がっています(笑)。不格好なのび太の天馬や、天馬に驚くしずかのママなど、いろんな所で笑いを取っていて楽しい内容になっています。コンコルドが出ているあたりが時代を感じますね。天馬を「ハネ馬」と言うのび太のセンスもすごいですが、この時にペガサスの事を覚えたから「日本誕生」で作ったんでしょうね(笑)。
地平線テープ   13頁 小六82年6月号
 突然のび太を怒鳴るママ。驚いたパパが聞いてみると、のび太は地平線のことを「チダイラ線」と読んだのだと言う。だが地平線など見たこともないのび太はドラえもんに地平線を出すよう頼むが、さすがにドラえもんでもそれは無理だった。しかし地平線を「作る」事は出来ると言って「地平線テープ」を出した。部屋の一角にテープを張り巡らすと、何とそこの壁が消えて天と地の境目、地平線が出来てしまった。しかもそこは異次元空間であるため出入りすることも可能なのだ。しずか達も呼んで楽しい一時を過ごすのび太達。みんなは夜に帰っていったが、しずかはテープを少しだけ分けて持って帰った。のび太はママに叱られる時の逃げ場にするため、テープを貼りっぱなしにしておくことにする。早速ママに怒鳴られたのび太は何故かくっついてきたドラえもんと一緒にラクダロボットに乗って逃走する。諦めたママは部屋に戻ろうとするが、その時誤ってテープを剥がしてしまう。のび太達は部屋に帰ろうとするがどうしても出入り口が見つからない。テープで異次元空間の入り口を開けない限り、この空間から抜け出ることは出来ないのだ。だが責任をなすりつけあってケンカをする二人の目に明かりが写った。半信半疑ながらもその明かりの下へ向かう二人。それは広いお風呂に入るという希望を叶えるためにしずかがテープを貼ったお風呂の明かりだった。元の世界に帰り着いた二人はしずかにお礼を言うが、しずかは二人に早く帰るよう叫ぶのだった。  

 (解説)確かに今の日本でも「地平線」を見ることの出来る場所は滅多にあるものではないので、今回ののび太の間違いは少しは共感できるかな(笑)。オチにしずかが登場していますが、空間内でリサイタルを開いたりと、さり気なくジャイアンも頑張っていますね。目をつぶった感じの顔をしているラクダロボットが可愛らしいです。
兄弟シール   7頁 小一78年2月号(きょうだいシール)
 またジャイアンにいじめられるのび太だが、そこにジャイアンの母ちゃんが来てくれたために何とか助かることが出来た。しかしいじめられることにいい加減嫌気が差したのび太にドラえもんは「兄弟シール」を出してみた。シールをジャイアンとのび太に貼ることで、のび太はジャイアンの弟になることが出来るのだ。ドラえもんはシールをジャイアンに貼りに行き、のび太は一人で出かけるがスネ夫に無理やりキャッチボールをさせられ、挙げ句の果てに怒らせてしまう。だがそこにジャイアンが現れ、スネ夫をコテンパンにしてしまう。その背中には兄弟シールが貼られていた。とりあえず安心するのび太だがジャイアンは弟ののび太のために友達からおもちゃを取り上げてしまい、それでのび太に遊ばせる。だがいたたまれなくなったのび太は家に帰ることにする。しばらく経ってのび太の返りが遅いことを心配したドラえもんが様子を見に行くと、ジャイアンが無理やりのび太を自分の家に連れ込んでいるところだった。それを見たドラえもんはシールを貼り替えてジャイアンを弟にしてしまい、改めてのび太の家に帰ることにするが、ジャイアンはいたずらをたくさんしてしまい、のび太は困り果てる。そこでドラえもんは今度はジャイアンに妹のシールを貼ってしまい、女の口調で話しかけてくるジャイアンにのび太は震え上がってしまうのであった。  

 (解説)ページ数の都合もあるのでしょうが、無駄のないシンプルな作りの作品になっています。掲載誌の問題で登場人物の性格が若干幼児化しているのはやむを得ない部分でしょう。例によってオカマ口調のジャイアンも登場し、ドラらしいギャグ話になっています。
いれかえ表札   10頁 小四82年5月号(入れかえ表札)
 憂鬱な様子で家に帰ってきたのび太。ドラえもんが話を聞いてみると、成績のことで先生が家にやって来ると言う。だがドラえもんは叱られた方がのび太のためだと突き放してしまい、のび太は更に困り果ててしまう。その時ドラえもんは読んでいた本を出木杉に返すために部屋を出たが、その少し後、突然窓の景色が変わってしまった。と思うとすぐに元に戻ってしまい、驚いて不思議がるのび太。ドラえもんは更にドラやきを買いに行こうと「いれかえ表札」を出して階下に降りていく。ついていったのび太は、表札に行きたい所を書いて貼ると、家の中身だけがその場所と入れ替わるという道具の効力を知る。のび太はこれを使って先生を追い返すことを思いつき、早速現れた先生を、表札を使ってジャイアンの家に誘導し、先生は驚いてしまう。とりあえずジャイアンの乱暴癖を注意した先生は再びのび太の家を目指すが、のび太は更にスネ夫やしずかの家に先生を誘導してしまい、先生はすっかり困り果てて帰っていってしまった。ついでにしずかと遊ぶのび太は表札を剥がさなかったために、ママやドラえもんまでも混乱してしまい、そこに母ちゃんに叱られたジャイアンまで現れ、ドラえもんはのび太を懲らしめることにする。しずかの家を出たのび太は外が元通りになっていることを見て家に帰るが、のび太が家に入る寸前にドラえもんが表札を使い、のび太は先生とジャイアンが待ちかまえている所に足を踏み入れてしまうのであった。  

 (解説)のび太本人の知らないところで騒ぎが大きくなっていってしまうという所が技巧的で面白いですね。しかしラストのオチは、あんなアバウトな名前を書くだけで見事先生達のいる場所に繋がってしまうのだから面白い(笑)。ちなみにドラが出木杉から借りていた本は「ムーン戦士」と「インベーダー」でしたが、どう見てもマンガなんだよな〜。出木杉もマンガを読むと言うことか(笑)。
ポカリ=百円   10頁 小四80年6月号(イシャ料しはらい機)
 ジャイアンにぶたれて帰ってきたのび太。しかしそれを見てもドラえもんは顔色一つ変えずに本を読み続けている。思わず怒ってしまうのび太だが、ドラえもんもしょっちゅうだからいちいち気にして入られないと言い返し、のび太は逆に落ち込んでしまう。それを見てさすがにかわいそうに思ったドラえもんは「イシャ料しはらい機」を出した。ひどい目にあった分の慰謝料を支払う機械なのだ。空き地にいるジャイアンに照準を合わせたドラえもんはのび太をジャイアンの下に向かわせるが、のび太は気分の悪いジャイアンに殴られてしまう。ドラえもんはゲンコツ一発につき百円の慰謝料を設定し、ボタンを押すと百円が出てきた。これはジャイアンの持ち物の中から百円分だけを持ってきたものなのだ。二人は友達にも話して色々な金額を設定し、家の庭に常備しておくことにする。スネ夫達はうまくジャイアンを怒らせてわざと殴られることに成功し、みんなは競って慰謝料を請求する。するとジャイアンが家で読んでいるマンガが4冊ほど消えてしまった。みんなはもっと殴られに向かい、のび太も負けずに行こうとするがママに宿題を強要されてしまい、のび太だけが出遅れてしまう。みんなはジャイアンにどんどん殴られ、しかもゲンコツ一発千円にまで慰謝料を調節されてしまったために、次第にジャイアンの靴や服が消えていき、のび太が宿題を終わらせた頃にはジャイアンは素っ裸の無一文になってしまっているのであった。  

 (解説)「慰謝料」という子供には難しい仕組みをわかりやすく用いて、楽しいギャグ話を作り上げています。お金ほしさにわざと殴られるみんなは狡い被害者の代名詞のようにも感じられますが、やはり今話は次第に自分の持ち物が消えていったり、「ムシャクシャするから」誰かを殴ろうとするジャイアンの描写が全てでしょう。のび太が門外漢になってしまう展開も異例ではありますね。冒頭でドラが読んでいる「ドラヤキ百科」も少し気になります(笑)。
新種図鑑で有名になろう   8頁 小五82年4月号(「新種図鑑」で世界的に有名になろう!)
 庭の草むしりをするのび太とドラえもんだが、二人は用事があると互いに嘘を言い合って草むしりを止めて出かけていってしまう。空き地で出木杉としずかから新種のチョウの話を聞かされたのび太は裏山に行って新種の動物を探すがジャイアン達に大笑いされてしまう。悔しがるのび太はドラえもんに頼み込み、ドラえもんは草むしりをのび太が引き受けるという条件で「新種図鑑」を出した。ドラえもんは最初にのび太に虫を捕ってこさせるが、のび太はゴキブリしか捕まえられなかった。そのゴキブリを図鑑の中に入れ、アンテナを伸ばしてスイッチを入れることでゴキブリは新種になったと言う。のび太はゴキブリを持って出歩くが、ジャイアン達が見てもゴキブリのことを知らず、出木杉の持っている図鑑にも載っていなかった。ゴキブリが新種として扱われてしまったのだ。気の済んだのび太は家に帰ろうとするが、スネ夫からマンガをもらった変わりにゴキブリの取り方を教えてしまい、スネ夫はゴキブリホイホイを持ってジャイアンの家の台所に向かう。ゴキブリを捕まえたスネ夫はジャイアンと鉢合わせになりケンカになってしまうが、のび太がゴキブリを捨てると元通りになってしまった。昼寝するのび太にドラえもんは草むしりをするよう言うが、そこで良いアイデアを思いついたのび太は庭の草を一本、新種図鑑に入れ、珍しがったジャイアン達に庭の草を全部抜かせてしまうのであった。  

 (解説)「新種」に関する蘊蓄をさり気なく織り交ぜていながらも、楽しく笑える話になっている所はやはりさすがですね。今回はキャラのさり気ない笑いの描写が秀逸で、特にのび太が「白いモンキチョウ」と呟いたり、ゴキブリを見つけたスネ夫を追いかけるジャイアンと、渡すまいと涙を流しながら逃げるスネ夫なんかは正に爆笑ものです。ドラもすっかり20世紀のネコと仲良くなっているようで、そういった描写があるのも微笑ましいです。
しずちゃんの心の秘密   10頁 小六82年10月号(心の中をのぞこう)
 のび太はしずかに誕生日プレゼントをあげるため、お金がかからなくて尚かつ大喜びしてくれそうなものはないか、思案を重ねていた。ドラえもんも協力することにするが、しずかの本心を探るにはしずかの髪の毛が必要だと言う。そのための道具・「カミぬきミラー」を渡されたのび太はそれを使ってしずかの髪の毛を一本手に入れることに成功する。そしてドラえもんは「アンケーター」を出し、これに髪の毛の中の遺伝情報をセットすることでしずかの疑似人格を作り出した。だがのび太があげようと考えているプレゼントを見せられても、しずかはいい反応を示さない。次にしずかが欲しいものを聞いてみるとオルガンやドレスなど高額な物ばかり言いだして、のび太はウンザリしてしまう。とりあえずジャイアン達のプレゼントがどうなのかを調べるために二人の髪の毛を取りに行くのび太。ジャイアンのプレゼントはともかくスネ夫のプレゼントが田之木彦彦のサインであることを知り、狼狽してしまうのび太。ドラえもんは食べ物をプレゼントすることを提案するが、なぜかアンケーターのしずかは一番好きな食べ物を答えようとしない。それでも無理をして聞き出すと、好きな食べ物が焼き芋であるということがわかった。二人は「日曜農業セット」で大量に芋を作り、誕生パーティーでしずかにたくさんの焼き芋をプレゼントする。しかししずかは激怒してしまい、正直すぎる機械を頼りにしてしまったことを反省する二人であった。  

 (解説)かつての珍作「へやいっぱいの大ドラやき」にも見られるように、藤子F先生は「遺伝子」というものに関して結構な関心を寄せていたようで、今話でもその遺伝子を用いた道具が登場しています。ですが今話での道具のインパクトといえば、アンケーターよりはカミぬきミラーの方ですかね。発明された意図が不明なところがイイです(笑)。オチでは「しずかが怒るシーン」を意図的に描かないことで逆に読者に想像する楽しみを与えている、余裕溢れる快作となっています。
ニンニン修業セット   12頁 小四82年6月号
 例によって昼寝をしているのび太に「忍者ハットリくん」のマンガを貸してやるドラえもん。のび太はそれを読んで、忍術が使えるようになる道具がないかドラえもんに訪ねるが、ドラえもんはそれに応えて巻物のようなものを出す。だがそれは間違いだったようで、改めて本物の「ニンニン修業セット」を出した。早速使おうとするのび太にドラえもんは忍術修業の心理を説き、よく言い聞かせた上でのび太に道具を貸してやる。まず最初に「水上歩行の術」の水グモを使っての練習を行うが、すぐにバランスを崩して水に落ちてしまい、練習を止めてしまう。次に「天狗飛昇の術」のロボットツリーの種を蒔き、その木の成長にあわせてジャンプを修業するが、のび太は成長速度を早くしすぎたためにジャンプ力が木の成長に追いつかず、結局またすぐに止めてしまう。今度は「疾風百里行の術」を学ぶために尻尾の長いふんどしを巻き、この尻尾が地面に触れないほどに速く走る練習をするが、ジャイアン達に邪魔をされて転んだ所をしずかに見られてしまう。怒り出すのび太だが練習を真面目にしないからだとドラえもんも反論する。その騒ぎがうるさいというのでパパが文句を言いに来たが、忍者の話を聞いてパパは昔自分が見た忍者映画の想い出を話す。その話を聞いたのび太は先程ドラえもんが出した巻物に興味を持ち、ドラえもんに無理やり出させてしまう。これはくわえて念じることで10分間、いろんなものに変身が可能となるのだ。のび太はこれを使ってガマガエルに化けてしずかに見せに行くが、しずかや近所の人に驚かれて逃げる羽目になってしまう。次にイヌに化けてしずかに近づこうとするが、他の野良犬に襲われてしまう。今度は姿を消してジャイアンをからかったりするが、時間切れに気がつかなかったために結局追い回されてしまい、更にもう一度消えても自転車に突き飛ばされたり土や水をかけられたりと散々な目にあい、疲れ果てて家に帰ってきたのび太は、『忍術がたえしのぶ術だってのほんとだね。』と呟くのであった。  

 (解説)この道具の元ネタはもちろん、作品中にも出てきた「忍者ハットリくん」です。コンビ解消前だったからこその道具であるとも言えます。で、やはり楽をしてハットリくんのようになることは出来ないというわけで、ことごとく失敗していってしまうのび太の姿が滑稽に描かれています。ある意味、ケン一とダブるところも見受けられるかも知れません。パパの想い出話には、かつての忍者映画への憧憬が感じられなくもありません。
夢はしご   8頁 小五82年3月号(ゆめはしご)
 無法者のジャイアンとスネ夫をやっつけた保安官ののび太が、ヒロインのしずかとハッピーエンドを迎えるという夢を見たのび太は学校でこの夢のことをみんなに話すが、夢のことにも関わらずジャイアン達に殴られてしまう。さすがに怒ったドラえもんは夢の中でいいものを貸してやると宣言した。そして夜中、夢の中でドラえもんは「夢はしご」を出した。これを使うと他人の夢の中へ自由に出入りすることが出来るのだ。これを使ってジャイアン達を自分の夢の中に連れ込むことにしたのび太はしずかの夢をのぞき見したりしながら、スネ夫の夢にたどり着く。スネ夫をうまく誘って自分の夢の中に連れ込んだのび太は次にジャイアンの下に向かうが、ジャイアンに三味線をぶつけられて逆にジャイアンの夢の中に落ちてしまう。うなされているのび太を見たドラえもんは夢の中でのび太がジャイアン達にいじめられていることを知る。「夢破壊砲」で脅しをかけるもジャイアンに先手を打たれてドラえもんも手が出せない。そこでドラえもんはジャイアンとスネ夫のママの夢を「夢のり」でくっつけ、二人を叱ってもらう。翌日、走り回る夢を見てくたくただと言うジャイアン達を見て満足げに笑うのび太であった。  

 (解説)うーん、ある意味「うつつまくら」よりも訳の分からない世界だなあ。夢の中であんな現実的な世界が展開するなんて、すごいと言っていいのか何なのか(笑)。夢はしごは現実の世界にも存在している道具なのでしょうか?と言うことは、夢と現実の世界を行き来できる道具と言うことになるのでしょうか?深読みしたらきりがないですが、「夢」をキーワードにしているだけあって、全体としてはほのぼのとした印象を湛えています。
なぜか劇がメチャクチャに   11頁 小四81年11月号(「オート・アクションプロンプター」と「脚本カセット」)
 クラス会でグループ別の演劇コンクールをすることになったのび太達。のび太達はどうしても優勝したいのでドラえもんに助力を仰ぎ、ドラえもんは「オートアクションプロンプターときゃくほんカセット」、そして「万能ぶたい装置」を出してくれた。集まったみんなの意見を聞いたうえで、コンピューターに適当な作品を選ばせることにしたドラえもんは、お客の頭の程度をのび太に合わせて選出する。だが選ばれたのは「人魚姫」で、しずかが人魚姫になると裸を見せることになってしまうため、別の脚本を選ぶことにする。次に選ばれたのは「チビクロサンボ」で、機械の操る通りにみんなは役を演じるが、結局サンボを演じるしずかが裸になってしまうことになり、また作品を変えることになる。次は「はだかの王さま」だったが、これもまた裸になるのでボツになり、ドラえもんも不思議がりながら次の作品・「星の銀貨」が選出された。ドラえもんは今回は途中で劇を止められないようにする「強制ボタン」を押すことにし、劇が開始された。ところがこの話もやはりしずかが服を脱ぐようになってしまう話の展開で、ドラえもんは機械を止めようとするが強制ボタンのために止めることが出来ず、機械を壊してやっと劇を中断する。怒り出すのび太だが、機械はのび太の見たがる劇を選んだということをドラえもんが話し、のび太はみんなから追い回されてしまうのであった。  

 (解説)最初にお断りしておきますと、今回の作中に登場した「チビクロサンボ」の部分は、黒人差別問題の影響を受け、現在では全く別のシーンに差し替えられています。具体的に言えば、「人魚姫」の劇を途中まで展開させ、人魚が人間になる薬を飲むところで裸になってしまうということに気付き、そこで「はだかの王さま」を選ぶ、という展開になっているのです。本来ならば後者の方を載せるべきなのでしょうが、ここでは初出の原作をなるべく尊重したいという筆者の考え、そして改訂版のマンガが手元にないためにあらすじを書くことが出来ないという二つの理由から、前者の方を掲載しました。あらかじめご了承下さい。
 肝心のお話ですが、エッチマンガでもないのにここまで女の子を執拗に脱がせようとするマンガも珍しいです(笑)。この事からも「ドラえもん」というマンガの応用範囲の広さが伺い知れるというものです(そうなのか?)。個人的には冒頭で何の劇をやるかもめている時、スネ夫の口を掴んでいるジャイアンと、掴まれているスネ夫がイイ味だしていると思います。
大ピンチ!スネ夫の答案   9頁 小三82年9月号(テストはやっぱりこわい?)
 久しぶりにテストで百点を取ったスネ夫だが、ジャイアンやのび太の点が悪かったため、その事実を二人に話すチャンスを逸してしまう。何とかして自慢したいスネ夫は二人がテストに興味を引くように仕向け、わざと裏山に隠すことで二人にテストを見せるという作戦を思いつく。作戦通りに二人は裏山に向かうスネ夫の後をつけてきたが、二人は途中で先生につかまってしまい、スネ夫が答案を隠すところは見られなかった。答案を見つけようとするのび太はドラえもんから「ペーパーレーダー」を借りて裏山に落ちている紙を調べるが、裏山はゴミだらけでとても調べられる状況ではなく、二人は諦めてしまう。ママにテストの催促を受けたスネ夫は答案を取りに裏山に向かうが、途中でジャイアンから答案を見ていないことを聞いたスネ夫はわざと暗号を残して行く。のび太は再びドラえもんから「暗号解読機」を借りて暗号を解き、隠し場所である千年杉へと向かう。だがそこへ後を追ってきたドラえもんが現れた。ドラえもんに説教されて自分達の行為を反省する二人。そこへスネ夫がママを連れてやって来た。スネ夫は答案を見せに来たのだが、百点であることを知らないのび太達は何とかスネ夫の秘密を守るべく、ドラえもんに「秘密書類やきすて銃」を出してもらい、その強烈な威力を持って骨川母子ごと答案を吹っ飛ばしてしまう。その様子を見て喜ぶ三人であった。

 (解説)この話は何が面白いって、それはラストのコマに尽きるでしょう。この話の面白さ全てがラストのコマに集約されていると言っても過言ではありません。秘密書類を焼き捨てるだけの銃のはずなのに、何故か派手な爆発が起こって骨川母子まで吹っ飛んでしまい、そしてそれを見て手を取り合って喜ぶのび太とジャイアン。バカバカしくもあり、そしてナンセンスな話です。この話の根底にはスネ夫の自慢根性も流れていて、キャラの魅力も改めて認識できると思います。
家元かんばん   8頁 小五82年6月号
 三ヶ月も苦心して改良を加え続けた傑作あやとり「ギャラクシー」をついに完成させたのび太。しかしそれをみんなに見せようと思っても、みんなはすぐに姿を消してしまう。家に帰ってふてくされるのび太の耳にママの嬉しそうな声が届いた。デパートの生け花展に出品したママの作品が家元の目に止まり、お褒めの言葉を頂いたというのだ。その話を聞いて自分のあやとりの家元になりたいと考えるのび太だが、そこでドラえもんは「家元かんばん」を出した。これに家元になりたいものを書いて貼ると、家元になることが出来るのだ。あやとりの糸の準備をしたりして入門に備える二人だが、そこにしずかが入門をしにやってきた。いつもの調子で話しかけるのび太だがドラえもんのアドバイスを受け、家元らしく重々しい雰囲気でしずかにあやとりを教え始める。かんばんを見たジャイアン達も入門しようとするが、その態度が問題となって追い出されてしまい、何故か二人は入門を許可してもらうまで家の前に座り込んでしまう。ママにお使いを頼まれたのび太だったが変わりにスネ夫が行こうとする。しかしジャイアンに横取りされ、ジャイアンは入門を許されてしまう。スネ夫は宿題をやってあげようとするがジャイアンは出木杉に宿題をやらせることを提案し、困ったスネ夫はある考えを思いつく。入門者が増えてきたためにしずかとジャイアンに先生の免状を与え、更に発展することを夢想するのび太とドラえもん。しかしスネ夫が気を利かせてかんばんをきれいな看板を取り替えてしまったためにかんばんの効力は失われてしまい、みんな止めていってしまうのであった。  

 (解説)それ系の劇画をまんまパロった数々の描写が最高におかしいです。入門させてもらうまで座り込むなんて、普通にやればすごくシリアスな場面になりそうだけど、F先生にかかればお笑いシーンになってしまうんですから、演出次第でどうにでもなるものなんですね(笑)。こういうパロディの描写ももちろんですが、何故かジャイアンに先回りされて持ち味を発揮できない今話のスネ夫も面白いですね。ラストのオチはしっかり彼が締めてるし。
のび太航空   18頁 小六82年9月号(三輪飛行機)
 将来ジャンボジェット機のパイロットになることを宣言するのび太。理由を聞くとしずかの夢がスチュワーデスだからだと言う。のび太がパイロットになることに一抹の不安を感じるドラえもんではあったが、夢を持つことは悪くないと考える。しかしのび太は技術を身につけるために子供でも操縦できる飛行機を出してくれとせがんできた。ドラえもんは仕方なく、未来の遊園地に置いてある「三輪飛行機」を出した。ペダルをこぐだけで飛行することが出来るのだ。そこで操縦になれたのび太は勢いに乗ってしまい、航空会社を作り出してしまう。友達にはからかわれる二人であったが、しずかが逃げたカナリアを捕まえるために飛行機を利用し、のび太は全速力でこいでやっとカナリアを捕まえることに成功する。その様子を見たスネ夫も気になって行ってみるが、さすがにスネ夫も素直ではないので、飛行機についてアドバイスをするということで搭乗することにする。しばらく町内を遊覧する二人だが、その時屋根の上に乗っているジャイアンを見つけた二人は大声で呼ぶが、ジャイアンは母ちゃんから逃げていたらしい。スネ夫は今度は飛行機のサービスについて色々注文をし出し、しずかにも手伝ってもらって何とか注文に応えることに成功する。そこへ今度はジャイアンがやってきた。ジャイアンは急いでいる様子で飛行機に乗り込むが、ジャイアンは何と母ちゃんから逃げるために香港まで行きたいと言い出す。花火を使ってのび太は脅され、飛行機はハイジャックされてしまった。要求されたおにぎりと世界地図を用意するために奔走するドラえもんとしずかだが、その途中でスネ夫に会い、話を聞いたスネ夫は「当局」に連絡すると言って走り出した。のび太は先程からおしっこを我慢していたが、ジャイアンには許されない。スネ夫が連れてきたのはジャイアンの母ちゃんだった。モニターに向かって物凄い迫力で怒鳴る母ちゃんだが、逆ギレしたジャイアンは花火を地面に向かって放り投げる。だがついに我慢の限界を超えたのび太はジャイアンの顔面に向かって放水してしまい、そのためにコントロールを失った飛行機は裏山に墜落、ジャイアンは母ちゃんに捕まり、のび太はパイロットを止めることにするのであった。  

 (解説)個人的には28巻中で一番面白い話だと思います。ハイジャックの映画をパロディにしたかのような後半の展開は爆笑必至ではあるのですが、やっていること自体は物凄くスリリングなことであり、そのミスマッチ感覚が更に笑いを増幅しています。ただ、僕は世代人ではないので「機長!!なにをするんだ!!」の元ネタについてよくわからないんですよね。そういう事件があったことも知りませんでした。
神さまロボットに愛の手を!   10頁 小六81年9月号(「神さまロボット」に愛の手を)
 またジャイアン達にいじめられたのび太は今の世の中には神はいないのかと嘆くが、その言葉に応えてドラえもんは「神さまロボット」を出した。助けてあげると三つの願いを叶えてくれるのだ。ゼンマイを巻いて歩き出したロボットは道の真ん中で倒れてしまう。だがみんなは見向きもしない。しずかに見せようと家に向かった二人はしずかを遊びに誘うが、しずかは指を怪我したために明日のピアノ発表会に出られないことを悲しんでいた。それでも外に連れ出されたしずかはロボットを見つけ、ロボットの言うとおりにご飯を食べさせてやり、ロボットは神さまの正体を現して三つの願いを叶えると言う。指の怪我を治すよう頼むと、神さまは何故かのび太の家にしずかを連れていく。すると突然雨が降り始め、しずかはのび太のママを手伝って洗濯物をしまうが、かごに手を突っ込んだ時に手が抜けなくなってしまい、引っぱり出すと怪我が治っていた。ドラえもんが干していたタイムふろしきで指が包まれ、指だけ時間が経過したのだ。今度は発表会用の洋服が欲しいと願い、神さまが連れていくと、そこへ通りかかった車に泥水をかけられて服が汚れてしまう。車の人は洋服店の主人で、お詫びに洋服をプレゼントされたしずかは満足して、三つ目の願いを頼まずに家に帰る。だがその様子を見ていたジャイアン達が神さまを家に連れて帰り、腹一杯ご飯を食べさせる。早速ジャイアンはマンガを10冊頼むが、願いのことでジャイアンとスネ夫はケンカになり、互いを「ブタになれ」と叫んでしまったために二人はブタになってしまった。泣いて助けを求める二人だがドラえもん達にも直せない。だがしずかが三つ目の願いを使って二人を元に戻してやるのであった。  

 (解説)話の基本プロセスはそれこそおとぎ話そのものなのですが、そこは「ドラえもん」。ジャイスネがブタになる理由を「ページ数の都合で省く」という荒技をやってのけています(笑)。しかもその時はちゃんとマンガ10冊を持っているところも細かいですね。今話ではしずかの優しさが強調して描かれており、この時期から本格的な「理想的なヒロイン」への脱却が始まったと解釈することもできますね。
キャラクター商品注文機   11頁 てれびくん82年9月号
 それぞれ自分が持っているキャラクターグッズのことを自慢するしずか達三人。その事でバカにされたのび太はまたも例によって大ウソをついてしまう。決心したのび太はママにグッズを買ってもらおうとするが、ママの教育方針ではそういったものは買わないということらしいので、のび太はドラえもんに事の次第を話す。ドラえもんはママに賛同するが聞く耳を持たないのび太は少ない小遣いを持って店に買いに行くが、結局何一つ買うことは出来なかった。家の前でジャイアン達が待ち伏せしていることを知ったのび太はどうしようもなく困り果て、ラジコンカーに轢いてもらって自殺しようとまでしてしまうが、そのバカらしい様子を見ていたドラえもんは今回だけ助け船を出すと言って、どこからか「建設巨人イエオン」のスケッチブックを買ってくる。とりあえずこれをジャイアン達に見せるのび太だが、一つだけではコレクションではないと切り替えされ、またドラえもんにすがってしまう。仕方なくドラえもんは、後をつけてくることを固く禁じてどこかへ向かう。こっそり後をつけたのび太はドラえもんがかべ紙ハウスの中で「キャラクター商品注文機」を使って商品を出していることを知った。それを見せられたジャイアン達はどこで手に入れたのかのび太にしつこく聞き、のび太は30分後に空き地で商品を売り出すことにする。のび太は早速機械を動かして商品を作り始めるが、何故か出てきたものはのび太の商品であった。レンズに映ったものがそのまま商品になるのだ。自分の商品を売り出すことにしたのび太は様々なものを勝手に作ってしまうが、それを見つけたドラえもんから「注文機」であるために代金を請求されることを聞かされる。のび太はみんなに商品を売ることで賄えると考えていたが、やはりみんなはのび太の商品など欲しがるはずもなく、結局一つも売れずに残ってしまう。残った商品を抱えてドラえもんに泣きつくのび太であった。  

 (解説)この現代にもしこの道具があったら、すごいことになっているでしょうね(笑)。それはともかく、やはり今話で面白いのは数々のパロディキャラクターでしょうか。「かめライダー」だの「オハゲのO太郎」だの「建設巨人イエオン」だのと、藤子F先生の遊び心に溢れたこのネーミングは、何度読んでもおかしいですね。イエオンのグッズを欲しがるジャイスネを見つめる時ののび太の目つきが個人的にものすごく好きです。あの目つきに関しては、どこかのビーグル犬みたいだ(笑)。
百丈島の原寸大プラモ   23頁 小四82年7月号(プラモ化カメラ)
 クイーン・エリザベス二世号のラジコンプラモを自慢するスネ夫はこれから四丈半島の別荘に行ってこれを動かすと言う。例によって仲間はずれにされたのび太に泣きつかれたドラえもんは「プラモ化カメラ」を出し、試しにのび太のプラモを作ってみる。これでクイーン・エリザベス二世号のプラモを作ることにした二人はスネ夫のものよりも大きくしたためにものすごい量になってしまったため、「ノーリツチャッチャカじょう」を飲んでプラモを仕上げてしまう。更にドラえもんは巨大な島のプラモまで作り出すことを提案し、早速二人で四丈半島の隣に島を作り始めるが、明朝までかかってしまうということを聞いてのび太はウンザリしてしまう。ママに宿題をするよう言われたのび太は製作をドラえもんに任せて宿題を開始するが、やはり途中で眠くなってしまう。その時、家に先生がのび太の様子を身にやってきた。そこで一計を案じたのび太は先生のプラモを製作し、それを飾ることで自分に強迫観念を植え付け、宿題を適当とは言え終わらせてしまう。翌日、完成した百丈島で遊ぼうとするのび太だが、のび太のことを信じていないママは宿題をするように命令してしまい、仕方なく勉強スタイルのプラモを作って島へ遊びに行く。島にある草木や虫も全てプラモという事実に驚くのび太。クイーン・エリザベス号のプラモで遊んでいるスネ夫達を見つけた二人はそこへと向かう。そちらではジャイアンが無理な操縦をしてコントロールが効かなくなっていた。そこをのび太のプラモが助けるが、スネ夫は海岸で泳ぐことを提案、泳げないのび太は引き返すが、二人は泳ぎ専用のプラモを作ってスネ夫達の前に見せる。スネ夫は今度は釣りを始めるが、二人はプラモの魚で釣りを楽しむ。どこまでも張り合うのび太に対抗心を持つスネ夫はしずか達と共に遊ぶことにするが、ドラえもんはしずかのプラモを作り、のび太は楽しく遊ぶ。ここに至って怒りだしたジャイアンとスネ夫は島を横取りしようとのび太達の島へ向かう。その時のび太の部屋に入ってきたママがプラモの先生を本物と勘違いしてしまい、のび太は慌ててプラモを島の方に持ってくる。上陸したジャイアン達はその先生のプラモを本物と勘違いし、慌てて四丈半島へ戻っていくのであった。  

 (解説)プラモを愛好していたという藤子F先生らしい、全編がプラモに満ちあふれた作品です。プラモというものの醍醐味や面白さを存分に味わうことが出来る作品になっており、もちろんプラモについて全く知らない人でも十分楽しめる内容になっています。「先生のプラモ」という伏線も忘れた頃にオチに絡んできて、この辺は構成の巧みさを感じさせますね。
しんじゅ製造アコヤケース   9頁 小三82年11月号(しんじゅせいぞうアコヤケース)
 しずかはママから真珠のネックレスを見せてもらっていた。ママがパパと婚約した時に買ってくれた想い出の品だという。何気なくつけてみるしずかだが、そこへ訪ねてきたスネ夫におだてられ、それをつけたまま外に出ていってしまう。話を聞いてネックレスを注目するのび太だが、ジャイアンが慌てて取った拍子にネックレスの紐が切れ、真珠が五個なくなってしまう。ドラえもんに助けを求めるのび太だが、ドラえもんの返事はつれない。しかし詳しく話を聞いたドラえもんはしずかを助けるために「しんじゅ製造アコヤケース」を出した。本物のアコヤ貝と同様に、三ヶ月で真珠を作ってくれるというのだ。水を張ったプールに「海水のもと」を入れてアコヤケースを浸すドラえもん。のび太はしずかの様子を見に行くが、しずかは自分を捜しているママから隠れている所だった。三ヶ月も待つことは出来ないと言うしずかを連れて家に戻るのび太。ドラえもんはしずかのアドバイスを受けて、アコヤケースにタイムふろしきをかぶせることにしたが、それでも30分はかかると言う。だがそこへしずかのママが訪ねてきた。慌てる三人だがドラえもんは「わすれろ草」を出し、しずかはその匂いを嗅がせてどうにかごまかすことに成功する。その間に真珠は完成した。思い出したママにネックレスを渡し、安堵するしずか。一方アコヤケースのことを聞いたスネ夫は自分の真珠を作ろうとアコヤケースの下へ行くが、その時弾みでケースの中に落ちてしまう。スネ夫の行方をママが聞きに来るが二人はもちろんわからず、ドラえもんはアコヤケースを片づけることにするが、中からはスネ夫を芯にした真珠が出てきたのであった。  

 (解説)真珠が出来るまでのメカニズムをわかりやすく解説してはいますが、それにしてもすごい道具があったものだ。これを使えば大儲け間違いなしだというのに(笑)。「わすれろ草」という懐かしの道具が再登場しているのも、ファンには嬉しいところですね。話としては水準ですが、少しオチが強引な気もします。



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