新必殺仕舞人

1982年7月2日〜1982年9月24日 全13回



☆オープニングナレーション
今の世の中 男は女の力に負けそうです
しかし昔 女は弱かった
破れ 傷つき 泣いていた
そんな時代の出来事です
女の涙に映った恨みを晴らして歩く
仕舞人一座の物語
それでは開幕の拍子木を鳴らしましょう
お命ご用心
(作:山内久司 語り:高橋悦史)

☆主題歌
「流星」
作詞:喜多条忠、作曲:平尾昌晃、編曲:竜崎孝路、歌:西崎みどり


 第16弾として放送された「必殺仕舞人」は13回シリーズと言う極めてミニマムな企画の下に製作された作品であったが、ベテラン俳優陣の円熟した演技や良心的な作風が好評を得た。その人気を継承する形でシリーズ第18弾として制作されたのが本作であり、前作「仕舞人」から世界観と登場人物を完全に受け継ぎ、正当な続編として制作されている。このような作風の作品は数ある必殺シリーズの中でも本作のみである。
 基本プロットは前作である「仕舞人」を受け継ぎ、一座が各所を旅して回りながら、弱き女の恨みを晴らすために許せぬ悪を始末するという筋立てで、「殺しの美学」をより追求するようになった「新仕事人」の影響も受けてか、晋松の殺し技を始め全体的にビジュアル重視の派手な技へとマイナーチェンジしている点もある。さらに毎回披露される踊りもより華やかさが増し、コメディーリリーフ的存在として新たに寺男の権太が加わり、物語構成に幅をつけることにも成功している。
 仕事人シリーズとは一線を隠す独自の世界観を構築した仕舞人シリーズであったが、それゆえにこのシリーズが2作のみで終了してしまった事には少しもったいなさを感じる。しかし後々の13回シリーズが仕事人シリーズとは異なる独自性をそれぞれ発揮していく事を考えると、その基礎たる仕舞人シリーズは決して忘れられる存在ではないだろう。


 ☆登場人物

 板東京山(演・京マチ子)
 前作で仕舞人チームを解散した後はおはなと共に巡礼の旅に出ており、第1話で本然寺に戻ってきた彼女は断髪に臨む。しかし修羅の運命は彼女を再び仕舞人として闇の世界へ誘い込む事になる。
 基本的な性格、殺し技などに大きな変化はなく、常に冷静なリーダーとして仲間を引っ張っていくが、権太が引き起こす騒動には頭を痛めていたようだ。最終話では本年寺との一切の関わりを断つ事を条件に幕府の要人を始末し、その後で一座を解散し、おはなと共に断髪して尼僧となる。

 晋松(演・高橋悦史)
 前作の最終話で重傷を負ってしまった晋松だったが、その後は無事に回復したようで、藤沢で夜廻りをしていたところを京山と再会し、再び仕舞人として一座に同行するようになる。
 前作で使用していた腰縄に代わって今作では拍子木につけた紐を使用し、これを使って相手を絞殺する。止めを刺して「お命、御用心!」の決め台詞と共に拍子木を打ち鳴らす事が毎回のパターンになっていた。
 仕舞人の参謀格としての立場も相変わらずで、率先して情報収集に励む事もあった。最終話では一座の解散と共に自分も旅立って行った。

 直次郎(演・本田博太郎)
 1話で断髪寸前の京山の所に一座を連れて本年寺までやってきた。これが仕舞人稼業再開のそもそもの発端となる。
 前作に比べると若干落ち着いた態度をとるようになってきたが、一座のムードメーカーである立場は相変わらず。殺し技である居合斬りも一層豪快さを増し、確実に標的を仕留めている。
 最終話では一座の解散と共に自分も旅立って行った。

 おはな(演・西崎みどり)
 前作の最終回以降も京山と共に巡礼の旅を続け、同じく断髪を行うところであったが、姉妹人として復帰した京山と共に再び全国行脚の旅に出る。
 チームの情報係を務め、一座の踊り子としても人気が高く、踊り子達のリーダー格としてみんなをまとめている。最終話では仲間と共に初恋の相手の仇を取った後で、京山と共に尼僧になる。

 権太(演・花紀京)
 本然寺の寺男。旅先にいる京山一座に、事件の概要を記したこよりが一緒につけられている興行許可証を届けるのがその役目だが、のんびり屋でおっちょこちょいの性格が災いして旅の途中で道草を食うことが多く、さらにこよりをなくしてしまうこともあるので京山を困らせていた。もちろん裏稼業の事はまったく知らない。
 最終話では一座が解散して独り立ちした踊り子たちと共に旅立っていく。



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