ウルトラマンレオ

1974年4月12日〜1975年3月28日 全51回



☆主題歌
「ウルトラマンレオ」(1話〜13話)
作詞:阿久悠 作曲:川口真 歌:真夏竜、少年少女合唱団みずうみ

「戦え!ウルトラマンレオ」(14話〜51話)
作詞:阿久悠 作曲:川口真 歌:ヒデ夕樹、少年少女合唱団みずうみ


 「ウルトラマンタロウ」は第二期ウルトラシリーズ中では、ウルトラ兄弟という設定を前面に押し出し、それによるイベント性がピークを迎えた作品でもあった。同時に時代背景としてはいわゆる変身ブームも終焉を迎え、子供たちの興味は「マジンガーZ」に代表される巨大ロボットアニメに移行していた時期である。さらに前年から影響が顕著となったオイルショックの問題もあり、物価高騰による撮影費用の上昇は、番組制作に経済的なマイナス面を与えてしまうこととなった。そのような様々な要因の中で、スタッフは新たなヒーローとして「ウルトラマンレオ」の制作に着手した。
 本作は前述の経済的な事情から、番組の見所を特撮シーンからアクションへと移すことを前提としており、さらに新しい方向性として当時人気であった「燃えよドラゴン」に代表される根性路線を打ち出した。これはファミリー路線を前面に打ち出した前作「タロウ」と好対照を成すテーマであり、その一環としてヒーローであるレオの孤独性を際立たせるべく、レオの出身をまったく別の星とすることで「ウルトラ兄弟」という枷から外し、同時に防衛チームの隊員をあえて描写しないことも取り決められている。そしてヒーローとしてはまだ未熟のレオを育てる立場の人間として、ウルトラセブン=モロボシダンが投入されることになり、これは当時の児童層における最大限のサービスとして受け取られた。さらに今まで以上に人間ドラマを重視する方向性も固められており、そのために歴代作品ではあえて描いていなかった人間のダークサイドについても、ストレートに描写することに挑戦している。
 そのような意欲的な設定を導入して開始された本作は、当初はレオの特訓による成長を明確に描写するため、強敵にレオが一度敗退し、特訓によって強くなるというパターンが取られた。敵である星人の破壊や殺戮描写も今までにない真に迫った描写で迫真のものを見せたが、そのシーンやダンがゲンに課す激しい特訓がメインターゲットである児童層に受け入れられなかったという現実もあり、視聴率的には苦戦、本作は2クール目において早々に路線変更を迫られることになる。2クール目は「ウルトラ怪奇シリーズ」で幻想、怪奇な雰囲気を打ち出したのを皮切りに、MAC隊員の相次ぐ入れかえや三週連続の北海道ロケ、そしてレオの弟アストラの登場など、多様なイベントが続出した。特にアストラ登場の際は、事前に視聴者からのデザイン公募が成されており、アストラの登場を大いに盛り上げることに成功していた。
 第3クールからは「日本名作民話シリーズ」と題して、日本の童話やおとぎ話に材を取った話を連作し、アクションだけではなく人間同士のドラマを盛り立てるのに一役買った。さらにこの時期になるとレオも肉体技だけではなく、多彩な光線技を披露するようになり、映像的にも初期より派手になっていく。その後もアストラの再登場、年末年始のウルトラ兄弟客演などで話を盛り上げたが、視聴率的な不振は免れることは出来ず、一時は3クールで打ち切ることも考えられたようだが、スタッフは最後の4クール目を思い切ったシリーズ構成にすることで了承した。それが「恐怖の円盤生物シリーズ」である。
 レオの協力者を一切無くし、天涯孤独の身の上となったヒーローの圧倒的強さを描くことをメインとしたこのシリーズは、今までの仲間がすべて円盤生物に殺されるという衝撃的な描写で幕を開け、ストーリー的にも重厚なテーマの下にハードな展開が成され、歴代作品を見ても一際異彩を放つシリーズとなっている。このシリーズではレオは大切な愛すべき人々を守るために戦い、そしてそんなレオの姿から子供たちが勇気と自立心を学ぶという、単純だが重要な構成となっており、それは子供たちがレオを助けるために、敵に果敢に挑んでいく最終話に集約されている。
 不利な条件が重なった中で制作された本作ではあるが、結果的にその厳しい条件下で、従来の作品にはなかった新しい路線を打ち出し、それを程度の差こそあれ1年間継続させたという事実は特筆に値する。それはウルトラマンという1つのシリーズドラマの新たな可能性をも示唆していたが、第二期ウルトラシリーズはとりあえず今作で一旦終了することになり、アニメという新ジャンルに挑戦した「ザ☆ウルトラマン」が制作されるまで、しばしの休息が与えられたのである。


☆ウルトラマンレオ☆

 身長52メートル、体重4万8千トン。地球から見て獅子座の目となる部分に存在しているL77星の出身。出自こそ違うものの、M78星雲のウルトラ一族とほぼ同じ容姿を持っていることから、種族としては近しい存在のようである。
 マグマ星人と双子怪獣によって故郷の惑星を滅ぼされ、物語の始まる一ヶ月前に地球に到達、おおとりゲンと名乗って平和に暮らしてきたが、そのマグマ星人達が地球に襲来、地球を守っていたウルトラセブンが負傷してしまったため、彼に代わって第二の故郷である地球を守るために戦い抜くことを決意する。
 地球を幾度も守ってきた歴代のウルトラ戦士と多少異なり、レオは格闘技を得意とする。L77星の王子であったためか、元々その才能には秀でたものがあり、ダンの厳しい特訓を受けることでさらにその能力に磨きをかけた。きりもみキック、レオキック、反転キックなどの蹴り技をもっとも得意とし、敵を両断するハンドスライサーや投擲技のレオリフト、急降下による体当たり攻撃なども披露した。光線技ももちろん使用可能であり、レオクロスビームやタイマーショット、エネルギー光球などを得意とし、さらには縮小光線やグリーンビームなど、超能力系の技もたやすくこなすことができる。中盤ではウルトラマンキングからウルトラマントを授かり、これを用いてさらに臨機応変な戦闘を可能とした。
 エネルギー源は歴代ウルトラ戦士と同じく太陽エネルギーであり、地球上では2分40秒しか姿を保つことが出来ない。恐らくは極端な寒さにも弱いものと思われ、それに対抗するために細胞組成を変えて、敵の冷凍攻撃を打ち砕くという離れ業も披露した。母星の生き残りであったペットのロンとは再び悲しい別離を経験することになったが、同じく生還していた弟・アストラとも再会を果たし、アストラとは幾度か共闘して強敵に立ち向かっている。後にババルウ星人事件での功績が認められ、ウルトラ兄弟の仲間入りを果たすこととなった。
 戦いの中途で大切な仲間たちをほとんど失うという事態に陥りながらも、ブラックスターの円盤生物と孤軍奮闘を繰り広げ、ついには地球防衛を達成する。そして真の地球人として、第二の故郷の美しさを自分の目で確かめるべく、おおとりゲンとして1人旅立って行った。


☆アストラ☆

 身長50メートル、体重4万9千トン。レオの弟であり、マグマ星人のL77星侵攻時に死んだものと思われていたが、実はマグマ星人の捕虜になってしまっており、ウルトラマンキングに助け出されて兄・レオのピンチに駆けつけた。
 左足につけられているマグマチックチェーンは、捕虜になっていた時につけられたものであり、これだけはキングの力を持ってしても外すことが出来なかったらしい。レオとはどんなに遠く離れていてもテレパシーで意志を疎通することが可能で、これを利用して兄のピンチを知り、地球へと駆けつける。戦闘能力は個人で戦う場合があまりなかったために計り知るのは難しいが、レオとは息の合ったコンビネーションを発揮、合体光線・ウルトラダブルフラッシャーはいかなる強敵も一撃で撃破する大技である。さらにあらゆるものを修復するウルトラダブルスパークなどの技も持ち、個人ではウルトラリダクションという技を披露した。
 ババルウ星人に氷漬けにされて暗黒宇宙に放逐された時は、テレパシーこそ使えなかったものの、絶えず特定の電波を放出し続けて、地球、ウルトラの星双方の危機を訴え、この事件での活躍が認められ、ウルトラ兄弟の8番目となった。レオが戦いを終えてからの動向は不明。


☆ウルトラマンキング☆

 身長58メートル、体重5万6千トン。ウルトラの星、L77星双方に伝えられる伝説の超人であり、現在はキング星という小惑星に1人で住んでいるということしか判明していなかった。
 異境の地である地球で奮闘するレオの行動に感銘し、プレッシャーの魔術によって縮小されてしまったレオを救出するため、始めてその姿を現した。その実力は完全に発揮されてはいないが、レオの大きさを元に戻す際に使用したキングハンマーや、ババルウの正体を暴くために用いた洗礼光線など、歴代ウルトラ戦士を凌駕する万能とも言える技や武器を多数会得している。また戦闘面においてもかなりの実力を秘めていることが、プレッシャー戦で垣間見られた。レオに万能武器・ウルトラマントを送ったのも彼である。
 その後はババルウ星人による地球とウルトラの星の絶対の危機の際に来訪、ウルトラ兄弟とレオ兄弟の争いを止めるためにウルトラキーを破壊するという荒療治を披露した。さらに星人ブニョによってレオがバラバラにされた時にも現れ、奇跡の力でレオの蘇生に成功している。


☆登場人物

 おおとりゲン隊員(演:真夏竜)
 ウルトラマンレオの地球上での仮の姿であり、地球年での年齢は20歳。L77星滅亡後に地球に来訪、一介の地球人として平和に暮らしてきたが、仇敵・マグマ星人の一味が地球に侵攻を開始し、地球防衛のために戦いながらも敗れたウルトラセブン=モロボシダンと出会ったことから、第二の故郷である地球を守るためにMACに入隊、平和を脅かすあらゆる敵と戦い抜くことを誓った。
 スポーツ万能であり、特に空手を始めとする格闘技に並外れた技量を発揮する。その一方でギターを奏でるのも趣味であり、幾度かはギターに乗せて歌声も披露した。城南スポーツクラブで指導員として働いており、明るく明朗で世話好きな性格もあって、クラブに通っている多くの子供たちから慕われている。しかし本来は熱血漢であり、当初は若さと経験不足故に暴走してしまうことも多く、そのたびにダンに叱咤されていた。
 共に戦う宇宙人でもあるダンは、彼にとって師であり、兄でもあるような人物になっており、ダンの施す苛烈な特訓に反発することもあるが、それによって心身を鍛え上げていく。同じスポーツクラブの指導員で山口百子とは恋人として付き合っており、アトランタ星人によって引き起こされた恋人同士の悲劇を、自分の立場に重ね合わせることもあった。基本的に人付き合いはいい方だが、現実主義のMAC隊員とはしばしば衝突していた。
 当初は故郷を失った心の傷も完全には癒えておらず、心も体も未熟だったために、様々な強敵を相手に苦戦させられたが、次第にウルトラ戦士としての自覚と覚悟、そして能力を身につけていき、円盤生物によってトオル以外の親しい仲間がすべて殺されて以降は、逆境の中でさらなる成長を遂げることとなる。
 地球防衛の戦いは3年以上にも及んだが、最後の円盤生物・ブラックエンドと諸悪の元凶・ブラックスターを葬り去ることでその使命を全うし、本当の地球人として地球の美しさを確かめるために、トオルに見送られながらヨットで旅立って行った。

 モロボシ・ダン隊長(演:森次晃嗣)
 かつて地球防衛軍・ウルトラ警備隊に所属していたエリート隊員であり、その功績を買われてMACアジア本部の隊長に抜擢された。言うまでもなくその正体はM78星雲人・ウルトラセブンである。ウルトラマンタロウの後を受けて地球防衛の任に就いていたが、マグマ星人の率いる双子怪獣の猛攻を受けて右足を負傷、変身能力を失ってしまい、自らが遂行できなくなった地球防衛の任務を、同じ宇宙人であるゲン=ウルトラマンレオに託す。
 地球でたった2人だけの宇宙人ということで、ダンにとってゲン=レオはかけがえのない盟友であるのだが、地球を守るという重大な使命を完遂するため、私情を抑えて戦士としても人間としても未熟なゲンを冷徹なまでに叱咤、敵を攻略するために激しい特訓を課す。そのためにゲンに反発されることもあるが、内心では誰よりもゲンのことを案じており、万一の場合はゲンと運命を共にする決意を固めている。
 かつて使用していたカプセル怪獣も所持しておらず、変身能力を失った今では怪獣や星人と戦うことはできないのだが、時にはその命まで削る最後の技・ウルトラ念力を用いてレオの窮地を救う。またダンの姿でも卓抜した身体能力を持っており、ツルク星人などとは互角の格闘戦を披露した。なお一度だけだが、郷秀樹=帰ってきたウルトラマンが持ってきた怪獣ボールを用いたこともある。MAC内でも厳しい隊長として認知されているが、上層部の高倉司令官も含め、全員からの厚い信頼を受けている。
 地球に始めて来襲した円盤生物・シルバーブルーメの急襲を受け、MAC本部と共にすべての隊員を失ってしまい、ゲンに「生きろ」と言い残して脱出させた。その後の生死は劇中では不明。

 梅田トオル(演:新井つねひろ)
 城南スポーツに通っているごく普通の小学生。初登場時は小学三年生だったが、年月を経て円盤生物ノーバ事件の際には五年生にまで進級している。
 快活で元気な少年ではあるが、幼い頃に母と死別し、さらにツルク星人によって父を、シルバーブルーメによって妹・カオルを殺されるなど、累積的に辛い経験を味わい、それによって心に深い傷を負ったこともある。
 ゲンを兄のように慕い、父と死別してからは同居していた百子にも、姉のような親近感をいつしか覚えるようになっていた。本来は妹思いの優しい性格でもあるので、地球に来訪していたギロ星獣と仲良くなったこともあり、妹の面影を持つ少女・眉子に親身になったこともある。しかし近親者すべてを失った経験から心の中には絶えず孤独感を忍ばせており、その心の隙をノーバにつかれたこともあった。
 シルバーブルーメによってカオル達を失ってからは、ゲンとともに美山家に身を寄せ、さらなる逆境にも耐えて自立して行った。ゲンとの絆も一層深まり、それはゲンの正体をレオと知ってからも変わることはなく、最後にはゲンの旅立ちを涙を流しながらも笑顔で見送った。

 梅田カオル(演:富永美子)
 城南スポーツクラブに通っている少女で、トオルの妹。大人びた一面を見せることもあるが、基本的には甘えたい盛りの子供であり、それ故に両親と死別してからは百子を姉のように、時には母親のように慕っている。
 兄と同じくゲンを慕っており、ゲンの部屋へ遊びに行くこともよくある。普段はいたって元気な女の子で、時にはわがままな態度を取るトオルを庇うこともあった。シルバーブルーメの破壊活動に巻き込まれ、百子らと共に死亡する。

 山口百子(演:丘野かおり)
 城南スポーツクラブの指導員で、ゲンの同僚でありガールフレンドでもある。明るく清楚なイメージの女性で、身寄りを無くした梅田兄弟を引き取って同居したり、怪我をして倒れていた女性を自宅に連れて行って介抱したりするなど、優しく親切な性格であるが、誤った行動を取った相手には、手を上げてでも叱る気丈さを見せる。
 双子怪獣によって滅ぼされた黒潮島の出身で、双子怪獣が東京を攻めてきた際はカオルを庇って大怪我をしてしまったりもしている。ゲンとは周囲も公認の仲のようで、アトランタ星人戦の際に、星人と被害者の女性の関係を自分と百子の関係に置き換えて悩んだゲンの質問にも、はっきりと好意をもって答えている。
 シルバーブルーメによってその若い命を散らすが、戦役後はゲンとトオルが彼女とカオルの遺影に、故郷である黒潮島を見せてやっていた。

 野村猛(演:伊藤幸雄)
 城南スポーツクラブの指導員で、ゲンや百子の同僚。どちらかと言えばゲンの弟分的存在であり、MAC隊員から特訓の協力を得られない場合は、しばしばゲンの特訓に付き合っていたが、アンタレス戦における特訓ではさすがに根を上げていた。
 霧島冴子と言う新体操の得意な恋人がいるが、その冴子がウルフ星人に取り付かれたことにより変貌した際は、誰にも相談することができず、1人苦悩していた。シルバーブルーメの攻撃によって百子やカオルと共に死亡する。

 大村庄司(演:藤木悠)
 城南スポーツクラブの会長。子供たちの指導はもっぱらゲンや百子たちに任せ、自分は趣味のパチンコに興じたりするなど、お調子者の性格だが、その朗らかな性格はゲンら指導員や多くの子供たちから慕われている。
 学生時代は剣道をたしなんでいたようで、真剣白羽取りを披露するなど、腕前はかなりのものだったらしい。兄弟怪獣事件の際は、突如出現したアストラをすぐにレオの弟だと認知すると言う、類稀な洞察力を見せた。

 美山咲子(演:春川ますみ)
 東京都内にある陽光会第二病院の看護婦長。医師であった夫とは死別しており、現在は2人の娘・いずみ、あゆみと暮らしている。ゲンとは以前からの知りあいだったらしく、シルバーブルーメ事件によって知人をすべて失ったゲンとトオルを自宅に同居させる。
 気は強く、曲がったことは決して許さないが、同時に母親らしい優しさや暖かさを兼ね備えた人物であり、ゲンとトオルはそれぞれの立場から彼女に今は亡き母親の面影を見出す。彼女自身もゲンたちを息子同然に思っており、ノーバに操られたトオルを必死に説得して彼の心を解放した。
 ブニョ事件において人質にされてしまい、そのこともあってかゲンの正体がレオであることを察するが、最後にはゲンもまた家族の一員であるという力強いメッセージを与え、ゲンの旅立ちを見送った。

 美山いずみ(演:奈良富士子)
 咲子の長女で、城南大学で考古学を学んでいる知的美人である。
 現実的で厳しい一面も持つが基本的には優しい性格で、居候の立場であるゲンやトオルとも実の家族のように接し、トオルがノーバに支配された時には必死に説得した。しかしその一方で悪意はないものの、円盤生物が地球を襲うのはレオのせいだと言い放ち、ゲンを傷つけることもあった。
 ゲンに対しては異性として関心を抱いており、ゲンの正体がレオであることが判明しても、その気持ちに変化はなかったようである。

 美山あゆみ(演:杉田かおる)
 咲子の次女でトオルとは同級生。明るく優しい性格の美少女だが少々おせっかいに過ぎる面もあり、そのことを注意されることもあった。
 トオル同様にヒーローとしてのレオに憧れており、レオを厄介物のように考えていたいずみに反発してもいる。最終決戦では仲間達と一緒にトオルに協力し、ブラック司令から水晶玉を奪い取る活躍を見せた。

 黒田明雄隊員(演:黒田宗)
 MAC隊員で背番号は3。副隊長的存在であり、マッキーの整備統括も担当しているらしい。ベキラ戦では他の隊員と共にゲンのスタンドプレーを批判していたが、その事件を最後に降板する。

 明石清彦隊員(演:大島健二)
 背番号6のMAC隊員。寡黙であまり目立たない存在ではあったが、勇敢な性格を備えており、ケットル戦では不利な状況にありながらも奮戦した。アトラー星人戦を最後に降板。

 青島一郎隊員(演:柳沢優一)
 MAC隊員で背番号は5。血の気が多く、戦闘面においてリーダーシップを取ることも多かったが、ゲンがダンに特別扱いされていると見て、隊内でも特にゲンと衝突することが多かった。その一方で友情めいたものを感じてもいるようで、バイブ星人の罠を見抜いた際は、そのことを真っ先にゲンに報告していた。
 アトラー星人戦を最後に降板する。

 白川純子隊員(演:三田美枝子)
 MAC隊員で、背番号は8。主に通信などのオペレーター業務を担当しているが、意外と博識家でもあり、ウルフ星人事件では以前に地球に現れたとおぼしき星人についての知識を披露した。
 ゲンやダン以外では、ゲン入隊当初からアジア本部に残留していた最古参メンバーであったが、シルバーブルーメの強襲によって本部と共に絶命した。

 桃井晴子隊員(演:新玉恭子)
 背番号9のMAC隊員で、オペレーター業務が主な任務だが、前線にもよく出動し、カーリー星人戦では怪我を負いながらも無事生還を果たしている。アトラー星人戦を最後に降板している。

 鈴木隊員(演:鹿島信哉)
 MAC一般隊員。妻帯者であり、その妻も子供好きであることから、ツルク星人によって父を失った梅田兄弟を自宅に招いた優しい心の持ち主であったが、本人もツルク星人に殺されてしまい、妻の悲しみも思い計って、ゲンは星人への闘志を一層激しく燃やした。

 佐藤三郎隊員(演:東龍明)
 MACアジア本部に所属している一般隊員。自由奔放かつ明朗な性格で、ゲンが初めて出会った時は、アフリカへの一人旅から帰ってきた時であった。任務に忠実とは言いがたいが、人間的な魅力は計り知れず、スポーツセンターの子供たちともすぐに打ち解け、ダンも彼の行動を黙認しているようである。
 作戦行動時にも奇想天外なアイデアを出して怪獣バンゴを翻弄し、ついにはレオと協力してバンゴを撃退する。その後はMACを脱退し、ヒマラヤへ雪男を捕まえるために旅立って行った。

 北山洋二隊員(演:うたた賢)
 北海道出身のMAC隊員。4年前に開かれたオーロラ国際スキー大会回転競技の優勝者でもあり、その技量を生かしてノースサタンの含み針攻撃をかわし、ノースサタンに襲われていたニケの女神を救い、彼女からお礼として勝利の女神像のペンダントを受け取っていた。
 それ以降は互いに淡い思いを抱いていたようだが、再び現れたノースサタンの攻撃で右足を負傷し、彼女の祈りもあって傷は回復したものの、それが2人の別れの時ともなってしまった。

 平山あつし隊員(演:平沢信夫)
 ギロ星獣戦よりアジア本部に参入したMAC隊員。背番号は3であることから黒田隊員の後任とも考えられ、副隊長的な立場もそのままである。ケットル戦においては勇猛果敢に白兵戦を挑んでいた。アトラー星人戦を最後に降板。

 梶田一平隊員(演:朝倉隆)
 ウルフ星人事件からアジア本部に異動してきた隊員。これと言って強烈な個性は発揮しなかったが、主にマッキー2号に搭乗、宇宙コウモリの撃退に務めたり、内田三郎の帰還時に消防車を呼びに行ったりと、地味ながらマメに行動していた。シルバーブルーメによる本部攻撃の際に死亡。

 佐藤大介隊員(演:手塚茂夫)
 ボーズ星人事件からアジア本部に参入したMAC隊員で、黒田、平山の後を引き継いで副隊長的立場につく。任務に忠実な一方で、アシュラン事件の際に怪しい男(郷秀樹)を連行した際、怪我をしている郷に尋問をするのは酷と判断し、治療を優先させるという優しさも見せる。シルバーブルーメの破壊活動に巻き込まれて殉職した。

 白土純隊員(演:松坂雅治)
 MAC隊員の1人であり、初登場時はアジア本部とは別の宇宙ステーションに配属されていたが、恋人をカーリー星人に殺されたことから復讐を誓ってアジア本部に志願異動してきた。レオと協力して仇を取ってからは宇宙ステーションに復帰したが、ウルフ星人事件より再びアジア本部に戻ってくる。
 カーリー星人の一件では、恋人を死なせた原因としてゲンを憎悪していたが、実際にはゲンとは親友の間柄のようであり、ゲンも名前呼び捨てで彼を呼んでいた。シルバーブルーメの攻撃の際に死亡。

 松木晴子隊員(演:藍とも子)
 プレッシャー事件から参入したMAC隊員で、本部内でのオペレーター業務が主な任務。自分の誕生日を基地内で祝ってもらうが、その際にシルバーブルーメの急襲を受け、絶命した。

 高倉司令官(演:神田隆)
 MAC最高上層部の幹部で、任務遂行に厳しい面を見せるが、根は誠実な軍人であり、かつてのウルトラ警備隊で高い実績を上げたダンに全幅の信頼を寄せている。
 家庭では一人娘の良き父親であり、アトランタ星人事件では娘と共に悲劇を体験しながらも、事件を解決してくれたゲンに感謝の意を露わしていた。ババルウ事件においては地球を守るため、地球に迫り来る天体がウルトラの星でないことを祈りながら新兵器の使用を断行する。

 ブラック司令(演:大林丈史)
 地球から一千万キロ離れた宇宙にある悪魔の星・ブラックスターの地球侵略司令官。地球上では黒づくめの紳士の姿で活動し、謎の水晶玉で数々の円盤生物を召喚し、地球の破壊とレオの抹殺を目論んだ。マグマ星人やババルウ星人とも繋がりがあったとされる謎の宇宙人だが、その正体は不明。
 ゲンがレオであることには終盤まで気づくことはなく、終盤では剣を用いての剣戟を披露。手に持つ水晶玉がそのまま生命の源となっていたようで、子供たちに水晶玉を奪われると同時に泡となって消滅した。



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