マシュランボー総論 と言うか雑感



 うーむ、書き上げようと思っていたら、いつの間にか放送終了から3ヶ月も経ってしまった。残照の残っているうちにさっさと書かなければ。

 なんと言うか、始まった当初はこの作品に期待していたのは確かなのですよ。東映動画の久々のオリジナル男子向け作品だったし、スタッフやキャストを見ても、力が入っていると言う事はすぐにわかった。わかったからこそ見てみようという気になったんだけど、やはり新世代のスタッフが完全オリジナルと言うものになれていなかったせいか、中途から迷走を始めてしまい、結果的には世界観の整合性をつけることさえも出来なくなってしまい、打ち切り同然の終了を迎えてしまった(と言うか、恐らく打ち切りなんだろうけど、裏が取れてないのでその事には触れない)。
 何でこの作品が結果的に失敗作になったのか、それは今となっては結果論になってしまうので、あまり議論しても意味がないと思う。だから、とりあえず放送終了した今、改めて作品の感想を書いていこうと思う。
 初めてこのアニメを見たのは4話からだったのだが、4話のマシュラはカッコよかった。展開としてはあまりにもオーソドックスな展開なのだけど、それが僕には面白かった。また、普通の状態の時のコミカルアクションとハイパーフォームした時のリアルアクションとで、アクションシーンにもメリハリがついていたと思う。少なくともこのノリは、ドッカクを倒す辺りまで続いていたと思う。で、ギャザとの戦いからマシュランボーの謎を盛り込んだリアルアクション重視に変わっていったようだ。ドッカク編はコミカルとリアルアクションを織り交ぜた紹介編みたいなもので、リュウマ編はマシュランボーの謎に迫る段階なんだと勝手に考えていた。
 しかし、メカノシティ辺りからどうも描いている事がよくわからなくなってきた。まだエッグカードの辺りまでは納得できたんだけど、もうここらへんから路線変更みたいな話があったのか、随分話が強引に進んでいってしまった。さらにはヤクモがただのヒロインから、特別な力を持っているように設定されてしまい、マシュランボーもたくさん登場して価値が全然湧かなくなり、歴史がリセットされたと思ったら、突然出てきてでしゃばるビンカなる新キャラまで登場し(別にビンカは嫌いじゃないが)、カードリアンとの戦いも大して描かれる事なく、ラナンキュラスとの戦いを怠惰に何話も繋げ、伏線も何も関係ない展開が続出し、最後にはヤクモもマシュラも星になった(笑)。

 で、終わってから考えてみると、この作品の魅力は、「伏線などまったく関係ない強引さ」としか言えないな。いや、これは本来は魅力と言ってはいけないものなんだろうが(笑)。ともかく、熱心ではないにしても、僕は毎週欠かさずこの作品を見てたし、ビデオに録画もしてたけど、それでもやっぱりこの作品を成功作と呼ぶ事は出来ないし、僕の中でもそんなに良い出来の作品だと言う認知はしていない。現在のスタッフにはこの作品の失敗について猛省し、これを糧にして更なる良質なオリジナルアニメを作っていただきたい、としか言いようがない。
 まあある意味、これも20世紀を締めくくるに相応しい作品だったのかもしれない。旧来のアニメの作り方から脱却し、21世紀に向けて進化していくための通過点になっているのかもしれない。その答えは新世紀に示される事になる…だろう。


(2000年12月24日執筆…、イブの日にこんなこと書いてるなよ)

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