迷宮探偵



 迷宮探偵は、宣言する。
「私が1つも事件を解き明かせないのは単に私が無能だからなのではなく、
 私の出会うすべての事件が非の打ち所のない完全犯罪であるという、
 空前絶後と驚天動地が手に手を取って駈落ちしたような秘められた真相があるからなのです」
 その言い分に耳を貸す暇人は、少なくとも周りには1人もいなかった。
 コンビニとブロック塀の隙間に身を収め、缶ビール片手に1人ごちる、
 今まで迷宮探偵が関わった事件の数々……。

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記憶をちょっと遡る

記憶をかなり遡る