
-------------------------------------------------------------------------------- 闇の覇者・真王たる者・運命暗転(1) 投稿者:おんしー(on see) 投稿日: 9月16日(土)21時14分53秒 12.運命暗転 そこに・・・・・マリエンがやって来た。 「陛下、陛下・・・・って・・・・きゃあああああああああああ、誰か、誰か 来て!!陛下が・・・・陛下が・・・・きゃあああああああ。」 マリエンは叫んでいた。 そしてその声を聞いて近衛兵がやって来た。 「いかがなされた、マリエン殿。」 「あ、あれを・・・・あれは・・・・・・・・。」 「バカな・・・・何故・・・マクシナス陛下が・・・・ギア殿を殺さねばならないのですか マクシナス殿、何をなさっておられるのか分かっているのですか!!」 近衛兵の一人が叫んでいた。 「ささ、マリエン殿はこちらに・・・。」近衛兵はマリエンを守るように立ち塞がると マクシナスに剣を向けた。 「お、おのれ・・・・よくもお館様を・・・恥を知れ。マクシナス殿下。」 近衛兵らは刀を抜いて斬りかかった。 だが・・・・・すると避けてしまうではないか。 「ふふふ・・・・じゃあな、近衛の皆さん。」そう言ってべガンは煙幕を炊いた。 あっという間に部屋が煙だらけになり咳き込む兵士が外に出てきた。 マリエンは近衛の兵士に守られながら外に出ていた。 「あれは・・・・間違い無く・・・・マクシナス殿。でもどうして・・・。」 そこへマクシナスが、本当のマクシナスがやって来たのである。 「おい、どうしたのだ・・・・これは一体・・・・。」マクシナスは マリエンの肩を揺さぶった。だが、マリエンはマクシナスをまるで恐怖の対象か 何かおびえる目で見ていた。 「ひ、ひ・・・・・ま、マクシナス様・・・・・・ご自分が何をなさったのか 分かっておいでですか・・・・・。」 「おい、何をしたんだ・・・・おい、おい!!」 「いや!!離れてください!!」マリエンはマクシナスの手をパシンと叩いた。 「おい、マリエン、何の真似だ・・・貴様主君に・・・・。」 マクシナスが近づこうとした時のど元に剣が突き付けられた。 「陛下・・・・貴方ご自分が何をしたのか分かっていないのですかな。」 「何を言っている・・・貴様・・・・私はここの・・・・。」 「では・・・あれは何ですかな。よくも、よくも・・・・・・。 やはりギア様は王位を弟のヤゲロー殿下に譲るという噂は本当だったか。 だから・・・貴方は・・・・それを妬んで・・・・。」 近衛兵は煙の晴れた部屋を指差した。そこにはマクシナスの愛剣に貫かれ 生き絶えているギアがいた。 「あれは・・・・私の愛剣・・・・・どうして・・・・・。」 「さっきお食事の用意の為にマリエン殿が玉座の間に上がったのです。そうしたら 貴方が笑いながらギア様を刺していたのです。これはどういう事ですかな?」 「これは・・・・違う・・・・・私ではない・・・・。」 そこへヤゲローとフラームがやって来た。フラームはかつてギーガン国の将であったが その能力を買われこのままベルクファクスの将として南方作戦に参加していた。 今では王の信任も厚く、ヤゲローの副将として活躍していた。 「ヤゲロー様・・・・・。」マリエンが目に涙を一杯に溜めてヤゲローに抱きついた。 「どうしたのだ・・・一体・・・・・!!これは・・・・。兄者・・・・どういう事だ・・・。 見損なったぞ・・・・・。」 「違う・・・私ではない・・・・・今・・・・・私はここにはじめて来たのだ・・・ だから知らないんだ。」 「ですが・・・・この愛剣は・・・・どういう事ですか?」近衛兵が ギアの身体に突き刺さっている剣を持ってきた。 「これは・・・確かに私の剣だ・・・だが、冷静になってくれ、皆。私は陛下に 申し上げる事があって来たのだ。いきなり殺すというのはおかしいではないか。」 「ですが・・・・・。」 「でも・・・・・・・・。」 「ひっく、ぐすっ、ひっく・・・・考えてみれば・・・・ひっく、ぐすっ・・・・。」 近衛兵やフラーム、マリエンも何か戸惑った表情をしていた。 「これは・・・何かの計略だ。」 「だが・・・・証拠が晴れるまで兄者、自宅にいてくれ。あとはこっちで疑いを 晴らす。」 「・・・・・・・・・・・・分かった・・・・すまない・・・・皆の者・・・。」 「兄者・・・・早く行ってくれ。フラーム、一応兄者に手錠を。」 「ですが・・・・・。」 「構わない。とにかく自宅にて謹慎している。何かあったらここに書類がある。 これには今後の方針が書かれてある。ヤゲロー、フラーム、マリエン、ガスラン 頼むぞ・・・・。」 マクシナスはフラームに連れられて宮殿を出ていった。 だが・・・・これがマクシナスを見た最後であった。 (続く) -------------------------------------------------------------------------------- 闇の覇者・真王たる者・運命暗転(2) 投稿者:おんしー(on see) 投稿日: 9月17日(日)09時42分58秒 12.運命暗転 そうしてマクシナスの姿が消えて、と言うよりも行方不明になって 一ヶ月が過ぎていた。その間にも王の代行を勤めているヤゲローやガロウの補佐も あって何とかベルクファクスは安定を取り戻していた。 だが・・・・・・・ガスタブルグからまさかギーガン戦で用いられた 戦法がくるとは思わなかったのである。 そう、あの黒き騎団が南へ向けて出撃していた。30万の軍勢を率いて。 その報はすぐに王都に伝わった。 間違い無くマクシナスの計というのがすぐに分かった。倉庫においてあった 騎兵がいなかったのが証拠になった。 「やはりマクシナス陛下を誑かしたものがいるようです。いかが致しましょう?」 「おのれ・・・・マクシナス陛下・・・。敵に自らを売るとは それでも長兄のする事か・・・。」 ヤゲローを中心に玉座の間ではメリクリウスも集めて会議が行われていた。 忍びからの報告では黒き騎団は黄鶴都20キロのところまで接近し近隣の村では 降伏しているのもあった。 「いかが致します?こちらも討ってでたほうが・・・・。」 文官の一人がヤゲローに申し出た。 こうした戦術面ではマクシナスよりもヤゲローのほうが秀でていたのである。 「仕方がないな・・・・・おい、フラーム、「あれ」を頼む。それから・・・・ 騎団の背後には何がいる?」 「はっ・・・?」 「ふっ・・・・・だから、何がいると私は聞いているのだ?黒き騎団というのは 私の意見も取り入れているのだよ。マクシナス陛下、いやマクシナスは策に おぼれたな・・・・・。あとはいくつか・・・策もあるしな。マクシナスが 知らない策が・・・・ふふふふ・・・さあ、新兵器も・・・初お目見えだ。」 一方・・・・マクシナスは・・・・・。 「マクシナスよ。相手はお前の実弟なのだぞ。どうするのだ・・・?」 ライはとなりにいたマクシナスに聞いた。 「あの黒き騎団は駄目になる。あれはヤゲローの意見が主流となって創られたものだ。 おそらくすぐに破られる。だが・・・・・・ふふふふ・・・・。」 「どうしたのだ・・・・・?」ボーゼルが不思議そうな顔をした。 「ここはボーゼル殿に頑張ってもらおう。さっそく別働隊を率いて東のほうから 攻めてもらえませんか?」 「それで・・・・・・・。実弟はどう動くのだ?」 「たぶん・・・・そっちに・・・・・・・。ですが・・・・・苦戦はやむなしです。 もしかしたら全滅もありえます。」 「どういう事だ・・・・・・?」 「侍衆や忍び衆はヤゲローの支配下にあるのです。私ではないのです。だから軍略や 戦術は彼のほうが優れているのです。」 「そうなのか・・・・・だが・・・・何とかなるのではないか?我々には黒剣士様が ついておられる。」 「・・・・・・・・そうですね。あとはこちらで。」 3人はすぐに離れていった。 黒き兵団はあと少しで黄鶴都に到着しようとしていた。 率いていたのはボーゼルであった。左右にはべガンがついていた。 「本当にこれは便利なものだ。これならば我々の勝利も間違い無い。」 「本当ですね。」 「くくくっ・・・・しかしメリクリウスを殺せなかったのは・・・・・。」 「しかし・・・・聞いた事があるがメリクリウスの素顔は絶世の美女というのは 本当だろうか?もしそうなら・・・・制圧したら・・・ぜひとも・・・私の 妻になってもらいたいものだ・・・・。」 「それはお止めになられたほうがよろしいと思います。」べガンは呟いた。 「どうしてだ・・・・・。」 「メリクリウスの素顔は我々暗殺者でも恐れられています。別名「傾国」とも言われています。 彼女に入れこむと・・・・・国がすぐに滅亡してしまうのでそう呼ばれているのです。」 「お前達でも・・・・・勝てないのか・・・・怖いのか・・・。」 「・・・・・・・・残念ながら・・・・怖いですよ。殺されるという事に 恐怖を感じさせる・・・・そしてあの仮面から覗かれる冷たい視線・・・寒気が します。「傾国」とはよく言った物です。」 「高等魔族「傾国」・・・・・・・か・・・・。」 ボーゼルは前をじっと見詰めていた。 (続く) -------------------------------------------------------------------------------- 闇の覇者・真王たる者・運命暗転(3) 投稿者:おんしー(on see) 投稿日: 9月17日(日)11時42分11秒 12.運命暗転 しかし・・・・・このボーゼルの策は見破られていた。相手はあのヤゲローである。 そのぐらいの事、分かっていたのである。 だから・・・・・・騎兵には騎兵をぶつけてきたのである。 「あ、あれは・・・・・何だ・・・・?どうして黒き兵が・・・だが違う・・・ あれは・・・何故赤いのだ・・・しかも血のように・・・・。」 目の前に広がっている光景を見てボーゼルはうめくしかなかった。 彼の目の前に広がっている黒き兵士があっという間に赤い騎士たちにいとも簡単に 破られ迫ってきたのである。 さらにこちらの兵士や騎士をいとも簡単に殺していく。 「これは・・・・。」 「おそらく・・・・ベルクファクスの・・・・・騎士たちです。」 「バカな・・・・こいつらからは何の反応もしないぞ。では、どうして・・・。」 「同じ理屈なのでしょう・・・・同じものを同じものでぶつけているのです。しかも 相手のほうが最新兵器なのです。」部将の一人が冷静な判断をしていた。 「そんな・・・・・・・!!貴様は一体・・・誰だ・・・。」 ボーゼルは陣の奥に入ろうとした忍者を見つけた。 「くくくくく・・・・おろかな奴。この黒き騎兵の弱点というのはな、 ここにあるのだよ。」忍者はそれだけ言うとさっさと入ってしまった。 「しまった、早く止めるのだ!!」ボーゼルは剣を片手に彼のあとを追いかけた。 だが・・・・それこそがヤゲローの計だとは知らなかったのである。 「将の貴方がそこに行っては・・・駄目です!!」部将の一人が止めようとした時 すでに遅かった。黒き騎兵がこちらに向かってきたのである。しかも こちらのボーゼルの兵士たちを次々と殺しながら向かってきたのである。 「これは・・・・・どう言う事だ・・・・何故・・・・こちらに・・・・・。」 そこへ先ほどの忍者が現れた。 「おろかなのはお前達だったな。我々がわざと泳がせていたのに全然気がつかないとは。 べガン兄弟、お前達の行動ぐらいすでにお見通しよ。さて・・・ ベルクファクスの凄さ、身をもって味わえ。」 「おのれ!!」べガンが短剣を煌かせ襲いかかったがいとも簡単に受け止めると 身を翻してあっという間に消えていった。 「くくくく・・・・・修行の余地がまだまだ必要ですなあ。あまりに遅い。」 言い残すとあっという間に気配が消えた。 べガンの二人は辺りを見渡してみた・・・・・初めて気がついたのだ・・・・ そこにいた将の首があっという間に刎ねられていた事に・・・・・。 「くそ・・・・・まかれてしまった・・・・・。」そこにボーゼルが戻ってきた。 「あの・・・・忍者はどうした・・・!!これは・・・・。」 「やられました・・・・・・・我々をわざと泳がせていたのです・・・ 引っ掛けたつもりが・・・・マクシナスの策の上をいっていたのです。」 「・・・・・・・・これが・・・・・。」 「あれは・・・・・・・上忍という者です。知っている限りでは我々以上の 暗殺者たちによって構成されている特殊精鋭部隊の者です。 メリクリウスはその中でも最強の上忍です。我々とはレベルが違いすぎるのです・・・。」 「・・・・・・・・退却しよう・・・・とにかくマクシナスの 策を聞こう・・・・・。」 ボーゼルは軍を引き始めたが・・・・・すでに・・・・・後方の陣は 抑えられていたのである。さらにボーゼル、べガン兄弟にはお尋ね者として 指名手配されていたのだった。 (続く) -------------------------------------------------------------------------------- 闇の覇者・真王たる者・運命暗転(4) 投稿者:おんしー(on see) 投稿日: 9月17日(日)12時14分17秒 12.運命暗転 「それで・・・・・ようやく引き返してきたのか・・・・・。」 「申し訳ありません・・・・まさか・・・・・。」 「無理も無い。相手はあの上忍たちだ。いくらべガン兄弟が凄いと言っても 彼らから見たらまるで遅い子供か何かしか見えていない。それに 殺そうと思えばいくらでも殺せる。」 「なっ・・・・マクシナス殿、それはいくらなんでも・・・我々を愚弄する おつもりか!!」べガンの一人、グロウは叫んでいた。 「だが・・・・・事実は事実だ。お前達とは天と地との差があるのだ。そうでなければ あちこちの国に忍びこむなんて出来ない。お前達にはきがつかないだろうが ベルクファクスは何回もお前達の国やライゼーラ、ギーガン国に 侵入していたのだ。」 「そんな・・・・・・。我々とてやっと入ったというのに・・・・1000人も 暗殺者が死んで・・・同朋も亡くなったと言うのに・・・・・。」 「そこが違うのだ・・・ベルクファクスの忍者は1000人の犠牲など出さない。 たぶん我々のもとに侵入したのは・・・・そうだな・・・・10人ぐらいだろう。 今回だってたぶん最初からついてきたのだろう。お前達をわざと泳がせて どういう戦い方をするのか知りたかったのだ。だが、お前 達があまりにも遅く、お粗末だったので あとの者は引き上げて一人だけ残しておいたのだ。」 「・・・・・・・・・・では・・・・・。」 「あとは・・・・・あそこにいた者、将や有能な兵士は軒並み殺されたはずだ。毒殺 首刎ね・・・・クリティカル・ヒット・・・・彼らの十八番だ・・・・。」 「・・・・・・・・・。」グロウ・べガンとべゼル・べガンは黙ってしまった。 あまりにも的確だったからだ。 「だからってこのまま良い筈はありません。どうにかしないと・・・・。」 「しかし良く逃げて来れましたな・・・。」 ボーゼルが言おうとしたがマクシナスがそれをさえぎった。 「・・・・・・まったく・・・・我々が退却しようと近くの村に馬や食料を 補充しようとした時にはすでにあちこちの村や町では我々の敗戦を知っていて キラーマシンやマジンガが待機していたのですから。あれで・・・・我々は・・・ 部隊の・・・黒騎士団の半数以上を失いました。」 「・・ヤゲローめ。ここまで戦略を読んでいたとは・・・・・。(そろそろ 若手の時代なのかもな。だが、私とて・・・お前に負けぬ。)」 「では・・・・どうするのです?」 「東の川のほうに密かに部隊を集結させておきました。これはあくまで 遊撃です。本隊は別のルートから侵攻します。そうすれば・・・・彼らは 遊撃に張り付きこちらの動きが分からないはずです。」 「なるほど・・・・。」 結局・・・この手にはまったベルクファクスは降伏したのだが 高等魔族「武烈王」ヤゲロー、「歌姫」マリエン、「傾国」メリクリウス、 「侍大将」ヨアヒム、「侍」ダール、ガズラン候、フラーム、ルシア皇女、ガロウ将軍、 侍衆、忍び衆はみな行方不明となり大部分の兵士達も行方不明となったのであった。 さらに「国印」までない為にベルクファクスを正当に支配する事が 出来なかったのである。 ボーゼルは彼らの行方を探したがどこにも、国内も、どこを探しても見つからず 民衆の間ではきっと戻ってくると信じられるようになった。 (続く) -------------------------------------------------------------------------------- 闇の覇者・真王たる者・運命暗転(5) 投稿者:メルトダウン 投稿日: 9月18日(月)19時48分37秒 12.運命暗転 ベルファクスから逃げ出した兵士、高等魔族の捜索は徹底して行われたが、その姿を発見することは出来なかった。 ここは、ベルファクスの首都「黄鶴都」の宮殿の間 その”テラスらしきところ”に立って、ライは空を見ていた。 彼の目に移るのは、いつもと変わらぬ混沌とした暗黒の空であった。 「何やら、物凄くでかいことが起こるかもしれんな…」 「だが…それが何なのか…我々には想像もつかない…と言ったところか?」 「マクシナスか…」 「空を眺めながらか…ハハ」 マクシナスは軽く笑うと、ライの隣に並んだ。 「それで…何かわかったのか?」 もう、彼は笑ってはいなかった。 ここは、ライゼーラの首都「ティープ・シー」の一室 エリスとネロとアクリラそしてエクリマがテーブルを囲んで色々と面白おかしい話をしていた。 とその時、廊下を慌しく走り抜ける音が聞こえた。 それが何を意味するのか、まだ今の彼らにはわからなかった。 「何だと!それは本当か!」 「間違い有りません!ガスタブルグを滅ぼしたのと同じ組織によって、今度はベルファクスが…」 「何てことだ!速い!速過ぎる!」 「恐らく次にライゼーラに迫るものと考えられます!」 「召集会議をかけろ!ディープ・シーに警戒体勢をはれ!ライゼーラが滅ぶかどうかの瀬戸際だ…」 「それで、ライゼーラにそれらしき物達が逃れたという情報は確認されていないんだな?」 「そうだ…少なくとも、普段ライゼーラに常備させてある間者の報告ではな…」 「そうか…だが、まさかということもある。」 「状況は必ずしも我々に有利とは言えない。何しろ我々はこのベルファクスの地を”生かす”ことが出来ないのだから…」 「成るほどな」 「土地はあっても、人がいなければ意味が無い…我々は今だ人を手に入れていない。」 「厳密に言えば、人の心だな。」 「国印がないために、人を使うことも叶わず、か…ところで国印と言うのは複製は可能なのか?」 「間の抜けたことを聞くものだな…複製できたら国印の意味が無い…」 「と言っても、高等魔族の行方もわからないし…仕方が無い…こうなったら偽の国印をぜっちあげるか」 「なるほど…そうすれば彼らも黙ってはいまい…」 「幸いにも、国印であることを認める書印を書く文官は捕虜となっている…」 「脅迫するのか?そんなことをすれば自ら命を絶つぞ…」 「無論承知だ。だから家族とか、彼以外の存在を人質にして脅せば良い。」 「成るほどな…それは良い…」 結局、これにより国印がでっち上げられることになり、国民は従属せざるを得なくなってしまった。 続く。 -------------------------------------------------------------------------------- 闇の覇者・真王たる者・運命暗転(6) 投稿者:おんしー(on see) 投稿日: 9月18日(月)21時06分20秒 12.運命暗転 ベルクファクス領内では・・・・・・ 黒騎士たちは夜を徹して高等魔族たちの行方を追っていた。だが、どこにもそれらしき 者は見つからない。どこにもいないのだ。とにかくいない。 黒騎士隊の総指揮官であった、ボーゼルはあたり一面を探していたが どこにも見つからない事に苛立ちを覚え始めていた。 自分が身に着けているこの鎧のように真っ黒な何か迫ってくる・・・・それは 殺されるという・・・恐怖心が見せているのだろうか。 あのメリクリウスが「傾国」と呼ばれているのはその美貌にある。 多くの君主は貢ぎ物をし、彼女を妻にしようとするという。だが、それは ワナで気に入らないと言っては多くの貢ぎ物を貢がせようとする。 わざと泣くのも・・・・猫のように敢えて爪を立てる・・・それは男の心をより くすぐって快楽へと・・・・地獄へと・・・落とす。 家臣たちを骨抜きし、さらには裏切らせる事ぐらいわけないという・・・・。 「怖いな・・・・・それもあのメリクリウスの魅力だというのか・・・ マクシナス殿は何と言う恐ろしき女豹を部下にしていたのだ・・・。」 「こちらには見つかりません。」 黒騎士の一人が壊れた廃屋を捜索したが見つからなかった。 「そうか・・・・・私はここでマクシナス殿とライ殿に報告しなければならない。 お前達は一時間後に捜索を打ち切って持ち場に戻れ。以上。」 「はっ・・・・・。」黒騎士たちは捜索をはじめた。だが・・・・戻ってくる者は いなかった。屈強と呼ばれた黒騎士たちが戻ってくる事は無かった。 戻ってくる事は・・・・無かった。 これではわからないので話を元に戻そう。 ボーゼルが去ったあと、廃屋を調べていた黒騎士たちは何か廃屋に光る物を 見つけた。 「おい、これって・・・・・・おお、ダイヤモンドだ・・・何と美しい・・・。」 「まて、我々にも触らせろ。おお、何と言う・・・これは売れば価値があるぞ。 さっそく・・・・。」黒騎士たちは先を争って宝石を奪い始めた。 だが・・・・・・・。カチリと何か音がした時には・・・・ そこにいた数人の黒騎士たちの首が飛んだ。 「ひい・・・・・・敵だ、敵襲だ・・・・・ぐふっ。」黒騎士の隊長が叫んでいた時には 事切れていた。そして・・・・・暗闇の中同士討ちが始まりさらに見えない何かが 容赦無く黒騎士たちを切り刻んだ。誰も生きている者がいなくなったとき 一人の少女が出てきた。 「・・・・・・・・呆れて物も言えないな。これほど情けないとは。まあ、 適当に遊んでやったが・・・運動解消にはならない。弱い。あのべガンとか言う輩も 遊んでやったがあとは適当に相手をしてやろう。ふふふふ・・・・・。」 そう言って少女は消えていった。仮面をつけたその忍者こそ・・・・ べガンが一番恐れている・・・・最強の上忍、「メリクリウス」 彼女はまた消えていった。 (続く) -------------------------------------------------------------------------------- 闇の覇者・真王たる者・運命暗転(7) 投稿者:おんしー(on see) 投稿日: 9月18日(月)21時38分17秒 12.運命暗転 そして・・・・ライゼーラ帝国は非常警戒体制に入った。戦争の匂いを感じ取った 兵士たちや特殊部隊の兵士らは皆武器庫から武器を出して手入れをするようになった。 その中で・・・・・・。 「ぐはっ・・・げほっ・・・・・ぐぐぐ・・・・。」ネロは地面に叩きつけられていた。 目の前には黒い長髪の騎士がいた。不思議な事にあれほど動いたのに 全然息が切れていない。 「隙を作るな。まったくそれだけは言っているのだが・・・ちゃんと聞いているのか?」 そう言って彼は剣を鞘にしまうと腕を組んだ。 「強い・・・・強すぎる・・・・一体・・・・・どうしてこれほど・・・。」 ネロはそう言ったが目の前の騎士は近くまで来ると乱暴に髪を掴んで持ち上げた。 「だから・・・お前は甘ちゃんなんだよ。どれをとっても中途半端だ。 ライの小僧もたいした事無いがお前も同等だぞ。」 「・・・・・・くそ・・・・ガープ先輩、言ってよいことと悪い事がある。」 ネロは立ちあがった。その目は怒りに燃えていた。 「ほう・・・・・ならその目で襲いかかって来い。」 「いくぜ・・・・・・・べギラゴン!!」ネロは呪文を唱えた。あっという間に ガープの回りが炎に包まれる。だが、ガープは動じていない。まるで 冷静さを身にまとっているかのようである。 そして・・・・・ガープの目の前に人影が走ってくるのが見えた。 「ふふふ・・・あまいな。本体は・・・・・・・そこか。」ガープは剣をそれに向けるのでは なく別の方向に向けた。 「うわっ・・・・・どうして・・・・・。」ネロは止まってしまった。 だが、それが隙を作ってしまったのだ、あっという間にガープの剣戟がネロを襲う。 ネロは最初何とか打ち合っていたがまるで追いつかず、剣を飛ばされてしまった。 「どうして・・・・・。」 「作戦は良かった。だが・・・・・・。うん?どうやら剣を学びたいのはお前だけでは 無いのか。困った奴だな。」 「えっ・・・・・。」 「すまねえが・・・・おれも混ぜてくれねえか。俺も強くなりたいんだ。」 「そうだな・・・・アルファス、お主、相手をしたらどうだ?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・良いのか?」 「良いじゃないのか?」ガープはあいまいな答え方をした。 「なら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」 アルファスは槍を繰り出したが・・・・・エクリマは目で追いかけるに精一杯 だった。 「えっ、えっ・・・・あっと・・・・うわ・・・・・。」 「・・・・・・・・・・・・・・・姫様は・・・・・・二、三回打ち合っただけで 見破った。お前は・・・・・・・・・・・何ができる?」 「・・・・・くそ・・・・・・。」 エクリマは剣を構えなおした。 (続く) -------------------------------------------------------------------------------- 闇の覇者・真王たる者・運命暗転(8) 投稿者:おんしー(on see) 投稿日: 9月18日(月)22時04分49秒 12.運命暗転 「お疲れ様。大変だったでしょう。」アクリラはネロに冷たいジュースを差し出した。 「どうも・・・・ありがとう。」ネロは礼を言った。 「いえ・・・・・・。」アクリラは真っ赤になった。 だが・・・・・ネロがジュースを飲もうとした時向こうの方でミルルの声がした。 一応公式な時には「ミルル」だったが普通の時は「エリス」と皆呼ぶようになった。 だが分からないので「ミルル」と呼ぶことにしよう。 「まだまだ・・・・・甘いですぞ、姫様。」ガープとアルファスは剣と槍を 持ったまま構えていた。 ネロとエクリマ、アクリラはミルルのほうに走りよった。 だが・・・・そこにいたのは二人同時に相手をしているミルルの姿だった。 ガープが剣を繰り出した。ミルルはそれを難なく受け止め流した。 その隙をぬってアルファスの槍が迫る。ミルルは背中に鈍痛を覚えながらも 体勢を立て直しすぐにガープに迫った。ミルルの扇が風を切ってうなりをあげる。 「すげ・・・・・・。二人を同時に相手しているよ・・・・・。」エクリマが 呟いた。 「・・・・・・・・・・・・・。」ネロは黙ってしまった。一人でも大変なのに 彼女は二人を相手にしている・・・・・レベルの差というのを感じ取っていた。 今のミルル(エリス)の戦闘レベルは・・・・メリクリウスと良い勝負ができるぐらい なのである。 「あれが・・・・・「女王竜」・・・・・・。」 「そうですなあ・・・・・・・中々・・・・・・姫様も強くなられた。」 背後にアガレスが立っていた。3人はその声に振り向いた。 ガープとアルファス、それにミルルは空中戦をしていた。ガープが繰り出す剣を 受け止め、背後から来る槍を竜の羽根を出して逃れる。アルファスがそれを追いかける。 だが、ミルルは間合いを詰めてアルファスに蹴りを食らわした。 「えいっ。」 「ぐっ・・・・・・・・・・・・姫様・・・・・中々・・・・・。」それまで笑わなかった アルファスが口元を歪ませた。 「どこを見ているのです!!姫様。」ガープが竜に跨り剣を高角度から振り下ろそうとした。 「間に合わない・・・・・・。」ミルルは目を閉じた。 「そこまで!!」アガレスの声がした。 3人ともふうっと息をついた。そうして着地する。 「強くなられましたな。ミルル姫。」 「そうかな・・・・・。」 そんな時だった。3人をかき分け一人の中年の女性が走りよった。 「ミルルや・・・・そんな危険なことはしてはいけません。」 そうニュクスである。ニュクスは急いで香水を染み込ませたタオルでミルルの顔を 拭いた。 「そんな・・・・大丈夫ですよ。叔母様。」 「いいえ・・・・何があったら大変です。そうだわ・・・・ホイミの呪文と何かあったら 大変だから・・・・キアリーの呪文と・・・・スカラの呪文も・・・・。」 「そんな・・・・・・。」 「駄目です!!もし何かあったらギルモアに何と言えば・・・・・。」 「お父様・・・・・・・。」途端にミルルの表情が暗くなる。 「でも・・・・・大丈夫。私は貴方を姪っ子だと思っているから。だってこんなに可愛い んですもの。きっとガスタブルグを取り戻してくれると信じているから、ね。」 「はい・・・・・・叔母様。期待に添えられますよう頑張ります。」 「ええ・・・・それまで危険なことをしてはいけませんよ。良いですね、ガープ。 少しは手加減をしなさい!!」 「いえ・・・・それでは特訓の意味が・・・・・・。」 「良いのです!!他の子は厳しく。ミルルだけ手加減!!良いですね!!姪っ子に何か あったらどうするのです!!」そう言ってニュクスはミルルを抱きしめた。 「相変わらずだなあ・・・・・・。」エクリマは呟いた。 (続く) -------------------------------------------------------------------------------- 闇の覇者・真王たる者・運命暗転(9) 投稿者:おんしー(on see) 投稿日: 9月23日(土)21時53分25秒 12.運命暗転 ここは黒き飛空艇の中・・・・・・・。 ライ、マクシナス、ルナ、ボーゼルは皆黒剣士の前で跪いていた。 「あとは・・・・ライゼーラか・・・・。何か名案はあるだろうか。諸侯らの意見を 聞こう・・・。」低く厳かな声があたり一面を静かにさせた。 「ライゼーラの首都、ディープ・シーは名城にて防禦の固い城でもございます。 長期戦を覚悟しなければなりません。」ボーゼルは黒剣士に申し出た。 「ふむ・・・・。だが、これ以上民を苦しめるのは好ましくない。それに ライゼーラ、ベルクファクス、ガスタブルグの民が一丸となって新たな世界を構築 する為にはある程度の犠牲は止む無しなのだ。」黒剣士は朗々とした声で 跪いている諸侯らに言った。 「して・・・・何か・・・・ありますか。」ボーゼルは黒剣士に話しかけた。 「マクシナス・・・・妙案があるそうだな。申してみよ。」 「はっ・・・・・。まずベルクファクスの機動要塞群をライゼーラ上空に 配置します。もちろん攻撃はあるでしょう。ですが大した事はありません。」 「なるほど・・・・・。」 「ねえ、ねえ・・・・・私ちゃんの身体はどうなったの?ほら、ミルルと私融合する し・・・・・。」ルナが楽しそうに話しかけたが・・・黒剣士の答えは冷たいものだった。 「無理だな・・・・もともとルナとミルルとでは肉体の波動、魂の波動・・・ 全ての面においてミルルに勝てない。それにもう無理だな。 パーンの力、ギルモアの魔力、全てを手に入れているミルルではルナでは 勝つのはまず不可能と思ったほうが良い。肉体融合は拒絶されるだろう。すべて・・・ 一つになったのだ。そこにお前が入っても意味が無く、お前が死ぬだけだ。」 「そんな・・・・・だって竜の力だよ。これさえあれば私ちゃんは強くなるんだ・・・ あのミルルなんかよりもはるかに強くなって・・・・。」 「見苦しいぞ!!ルナ!!」黒剣士は一喝した。その声にルナはひくっと身構えた。 「それでは・・・・・マクシナス、その作戦を実行せよ。」 「もう・・・・すでにライゼーラの上空に配置してあります。あと・・・・ ちょっとした特殊爆弾を用意しました。」 「特殊爆弾・・・・・?」 「ええ・・・・・・・・面白いですよ・・・・。」 「ふっ・・・・では見せてもらおう、その爆弾を・・・・。」 黒剣士は不敵に笑った。 「うん・・・・・?あれは何だ・・・・?」 「あれは・・・・・一体何処から・・・現れたのだ?」 「きゃあああ・・・・・・。」兵士達や女官たちが大騒ぎする中ライゼーラの 上空にベルクファクス軍の機動要塞四基が現れた。どうやらレムオルのスペルが かけられ、いとも簡単に警備中の合間をぬって現れたのである。 「しまった・・・・これが・・・・ベルクファクスのやり方か・・・・。」 シャリムはいきなり現れた機動要塞に軍を配置しようとしたが・・・・・・・。 機動要塞は何か爆弾を投下した。それは・・・・・・・紫の雲となって 辺りに四散した。 「あ、あれは・・・・・・?」その様子を見ていたボーゼルはマクシナスに 話しかけた。 「あれはどこかの村を滅ぼしたとされる新兵器よ。あれを浴びた者はあっという間に 石と化し、二度と再生されない。魔力の高いものはレジストされるが 魔力の弱い者は抗う術を知らないからな・・・あっという間に石になる。」 「恐ろしい・・・・・そんなものが・・・一体何処に・・・?」 「ベルクファクスが・・・お前達の決戦用に使おうとしたものだ・・・・さあ、何人 生き残っているかな・・・・。」マクシナスは腕を組みなおした。 (続く) -------------------------------------------------------------------------------- 闇の覇者・真王たる者・運命暗転(10) 投稿者:おんしー(on see) 投稿日: 9月23日(土)22時15分39秒 12.運命暗転 いきなりの先制攻撃にライゼーラの兵士達は立ち向かおうとしたが・・・・魔力の 弱い者はあっという間に石になっていった。 「おい、おい・・・・って・・・・なんで・・・・俺が・・・・・・・。」 兵士たちや女官たちまでも石と化していく中、エクリマとネロ、ミルル、ガープ、 アルファス、ニュクス、アガレス、アクリラは何とかレジストする事が出来た。 「くそ・・・・これは一体なんだよ・・・・。」エクリマは目を開けた。 そこには・・・・石の柱となった兵士や女官が広がっていた。 「おい・・・・おい・・・・どうしたんだ・・・・・。」エクリマは近くにあった 女官の柱に触ってみた。するとどうだろう、記憶が伝わってくるではないか。 「??????」 (もう・・・・駄目です・・・意識が・・・・無くなって・・・・・。) 「何言っているんだ!!早く俺が・・・・。」 (早く・・・・・・陛下の元へ・・・向かってください・・・・・さようなら・・・・。) そう言って女官の柱は砕け散った。 「!!!!!!くそっ・・・こうなったら・・・行くぞ!!ネロ!!」 「ああ・・・・分かった!!」 「ミルルはどうする!!」 「私も行く!!行こう!!アクリラちゃん!!」 「ええ!!」4人はシャリムの元へ走り始めた。だが・・・・玉座の間では・・・・ ネロにとって信じられないことが始まっていたとはこの時はまだ分からなかった。 「ニュクス叔母様とガープ、アルファスは国外に脱出して。私は何とかするから!!」 「そんな。何とか・・・って言ったってどうするのです!!」 「叔母殿。早くここは逃げた方が。私とアルファス、アガレスが警備に入ります。」 「・・・・・・・ミルルや。無理をしては行けませんよ。さあ、行きましょう、皆さん。」 「はっ。」ニュクス達はそのまま国外へ脱出する事に成功するのだが・・・・ ネロ達は・・・・・・。 「はあ、はあ・・・・ようやく着いた。シャリム様、大丈夫ですか!!」ネロが玉座の間に 駆け込んだ時、一人の剣士がシャリムと戦っていた。 「あなたは・・・・どうして・・・。」 「!!!!!!ライさん、貴方何やっているんだ!!シャリム様は・・・・。」 ネロとエクリマは驚いていた。そう玉座の間にいたのはライ本人だったのだ。 シャリムは何とかレジストしたがメランナが石と化し、そのまま砕け散ったのだ。 「い、いや・・・・お母様、お母様・・・・。」アクリラは泣き始めた。 「アクリラ!!お前は逃げなさい!!ここは私一人で持ちこたえて見せる。しかし この男・・・・一体どこで修行してきたのだ・・・強い・・・・・。」 「ふっ・・・時代が読めぬ男など・・・塵か芥のような者。さっさと死ぬが良い。」 ライは魔剣タツムネを繰り出し、シャリムを追い詰めていく。 「やめろ!!ライさん。これ以上の無礼、貴方でも許さないぞ!!」 「ほう・・・・・ならやってみせろ。それからネロ、お前はどうする。私個人としても・・。」 「隙あり!!」シャリムが槍を突き出そうとしたがそれは誘いでありあっという間に ライに槍が飛ばされてしまった。 「くっ・・・・・・。」 「拾い給え。私はここでそこの少年らと話がある。さあ、ネロ、お前はどうする。私は お前と戦う気持ちなど持っていないが・・・。」 「ライ・・・・・・さん・・・・・・。貴方はそんな言い方はしなかった。 昔はもっと明るくて・・・・。」 「それは詭弁というものだ。お前を喜ばす為にわざとそうしていたのだ。」 「なにっ・・・・・・・。それは・・・・どう言う事だ・・・・。」 「それはな・・・・・こういうことだ・・・・。」あっという間に間合いを詰めた ライはネロを見下していた。 「くっ・・・・・・。」ネロはフレイム・タンに手を伸ばそうとしたがあっという間に 弾き飛ばされてしまった。 「ほら・・・・ガープやアルファスでさえも私の技に敵わない。早く取って来たら どうだ?ネロ、シャリムよ。」 「くそっ・・・・・・・・・。」エクリマは剣を抜こうとしたがライの眼光が鋭く 突き刺さっているのか動けない。 (続く)