
-------------------------------------------------------------------------------- 闇の覇者・真王たる者・運命暗転(11) 投稿者:おんしー(on see) 投稿日: 9月23日(土)22時53分34秒 12.運命暗転 その時だった。シャリムが後ろから羽交い締めにしたのである。 「早く・・・・・ここから出なさい。私はもう・・・・。」 「お父様・・・・・いや、嫌です!!どうして・・・・・私も一緒に・・・・。」 「シャリム様・・・・・・!!」 ライは一瞬にしてシャリムの羽交い締めから脱出すると・・・・・振り向きざまに・・・・ 「邪魔だ・・・・・・・・。」 部屋が・・・・・血に染まった。 その様子を見たアクリラは・・・・・気を失ってしまった。 「アクリラ、アクリラ・・・・・。」ネロは揺さぶったがアクリラは気を失った ままである。 「さあ、ネロ。そうだ、お前のガールフレンドも来るが良い。これからは 黒剣士様の時代なのだ。永遠なる帝国を作り地上を支配しようというのが 黒剣士様の願いなのだ。」 「ネロ・・・・・・。」エクリマは剣を抜こうとしたが・・・・ミルルに止められた。 (どうした・・・・ミルル・・・・?) (ねえ・・・今のうちに・・・ライさんを止められないかな?) (不意打ちか・・・・。)ミルルとエクリマはアイコンタクトを交わしていた。 だが・・・・・・。 「そうそう、君達は身体を持て余しているだろうから、こいつでも相手をしていてくれ。」 竜の力をもった少女とのちに剣皇となる少年に私からプレゼントだ。」 ライは指をパチンと鳴らした。 そこには二人の前には巨大な機械の兵士が立ちはだかっていた。 「さあ、遊んであげなさい。「ナタク」よ。」 ナタクと呼ばれた機械兵は豪腕を振りかざすと二人に落として来た。 「きゃっ。何するのよ!!」ミルルは口を開けた。そこには青い炎が見えた。 「駿桜竜牙砲!!!」ミルルの火炎はあっという間にナタクを包んだ。 「へっ・・・・行くぞ!!!鬼神斬!!」エクリマはすり抜けるようにナタクの 両腕を飛ばしたが信じられない事に再生してしまったのだ。 「へっ・・・・・・。」 「うそ・・・・信じられません。どうして・・・・。」 ナタクは二人を両腕に担ぎ上げた。 「ナタクよ。お前はそのまま二人を市街地へ連れていってあげなさい。そうしたら お前の仕事は終わり。そこで自爆するように。」 「何だって!!ちょっとまてよ。それは・・・・何だよ。」 「きゃああああああ・・・・まだ何もしていないのにいいいいい・・・・こんなのと 死ぬのはいやあああああ・・・・・。ちょっと何処触っているの!!エッチ!!」 だが、二人の叫び声も空しくナタクはそのまま城外へと飛び出していった。 「エクリマ!!ミルル!!!」ネロはナタクを追いかけようとしたが 何か大轟音とともにナタクが自爆した。 「ミルル!!!!!!!エクリマ!!!!!!!」 「き、貴様・・・・・・よくも・・・・・・エクリマとミルルを!!!!!」 ネロはアクリラを抱き上げた。そして睨みつけた。彼ら二人からは 黄金のオーラが噴出していた。 「こ、これは・・・・・そうか・・・・・どっかで見たことがあると思ったら・・・ なるほど・・・・・。」ライは不敵に笑った。 「き、貴様!!!!!」ネロは襲いかかった。 見えなかった。ライでも見抜けぬスピードはライを弾き飛ばし城壁まで叩きつけた。 「くっ・・・・・これほどとは・・・・驚きだ。だが・・・・この力どこまで 持つかな・・・・・。」ライは不敵に笑うと・・・・・・ネロに・・・・。 「貴様なんか・・・・・・・。」だが、ネロとアクリラの身体は息も絶え絶えになっていた。 「どうやら限界に来ているようだな。さっきのでかなり使い果たしたようだな・・・・。」 「うぐっ・・・・。」ライの蹴りが二人を直撃した。ネロとアクリラは蹲るしか なかった。 「ほら、ほら・・・・・どうした?ネロ君。」何か嫌な音がしてネロの指の骨が折れた。 「ぐあああああ・・・・・・。」 「叫ぶ元気が残っているなんてね。私は君が鬱陶しくてしょうがなかったんだ。 君は知らないだろうけどね。」そんな事を言いながらライはネロとアクリラを容赦なく 痛めつけていた。二人はボロボロになっておりアクリラは頭から血が出始めていた。 それでも守ろうとネロはアクリラを庇っていた。だが、ネロも容赦ない攻撃に 覆い被さるのが精一杯で半分気を失いかけていた。 (もう・・・・・・駄目だ・・・・・意識が遠くなる・・・・・・・ごめん・・・・ アクリラ・・・・・・・。) (ネロ君・・・・・・・・・・・・。)二人の意識はそこで事切れた。 二人は・・・・・・そのまま寄り添うように倒れた。 「泣かしてくれるなあ・・・・・・さてと・・・・・こいつらはどうしたものかな。 それにあのオーラ気になる。あれは何かいけない物のような気がするな。そうだな・・・・。」 ライは二人を抱きかかえるとそのままルーラを唱えた。 こうして・・・・・・・ライゼーラ帝国は滅亡したのである。 (続く) -------------------------------------------------------------------------------- 闇の覇者・真王たる者・運命暗転(12) 投稿者:おんしー(on see) 投稿日: 9月24日(日)08時58分22秒 12.運命暗転 「終わったか。」黒剣士は飛空艇の中で呟いた。それに答えるように ボーゼルが答えた。 「はっ。城外に展開してあったライゼーラの兵士たちも降伏しました。ですが・・・・。」 「何だ?」 「ライゼーラ帝国特殊部隊長バロールと宰相ホルムの姿が見つかっていないそうです。」 「そうか・・・・気にするな。たった二人だ。」 「・・・・・・・・・・それに特殊部隊の兵士たちも皆行方不明になっております。 ふつうなら全員降伏するはずなのに・・・。」 「・・・・・・・・芽は摘み取っておきたい所だがいまだ我々も国力が あまりにも足りない。警戒だけはしておけ。」 「はっ・・・・。」ボーゼルはそのまま部屋を出ていった。 「さてと・・・・・・・・これで我はあの時の夢が実現されるのだな。長かった。 ピサロめ・・・・・・・。」そう言いながら黒剣士は黒き鉄仮面を取った。 そこには「人間」の「少年」の顔があった。信じられない事に黒剣士は「人間」 なのである。だが、彼から出ている魔力は魔族以上の力を放っていた。 そして部屋においてある蝋燭が彼から出る魔力の風を受けて揺れた。 だが・・・・彼の影は・・・・・・・人間の形を取らずある「魔物」の影をもっていた。 「魔物」の影・・・・・・・・。 「ピサロめ・・・・・・・・・・あの憎らしきピサロめ・・・・。」 黒剣士はそれだけ言うとまた鉄仮面を被った。 そんな時だった。マクシナスがドアをノックした。 「うん?なんだ、マクシナス?」 「はっ・・・・・・・・ちょっと暴れるな!!貴様・・・殿の御前であるぞ。」 「誰かいるのか?」 「今静かにさせますのでしばしお待ち下され。」ドアの向こうで何かバタバタ音がし そして静かになった。ドアがゆっくり開いて二人の男性が入ってきた。 「なんだ・・・・キースか。どうした?」 「どうしたもこうしたもねえよ。あれはなんだよ?」キースは睨みつけた。 「放してやれ。マクシナス。」 「はっ・・・・。」キースは腕をさすりながら黒剣士に食って掛かった。 「ライゼーラをあんな風に鎮圧してさぞ面白いだろうな。えっ?」 「ほう・・・・その事か。で?」 「てめえ・・・・・それが戦士としての礼儀かよ。一国を滅ぼす方法がこれか。」 「・・・・・・・・・ならどうする?殺すか、邪竜。」 「・・・・・・・悪いがてめえとはもうここでサヨナラさせてもらう。ついていけねえ。」 「好きにしろ。キース。」 「えっ・・・・・・よろしいのですか、黒剣士様。」 「かまわん。どうせ一人で何ができる。やってみろ、キース。我らを敵に回すと どうなるかを。やってみるのだな。無様に逃げ惑って結局牢屋に捕まるのがオチだがな。」 「ふん・・・・・・そのセリフ、貴様にそっくり返すぜ。」キースは向かい側の壁に穴を 開けた。びゅうと風が吹き込んできた。 「じゃあな、黒剣士。力に溺れようにな。ライによろしくな、あいつも同じ穴の狢だからな。」 キースはそのまま黒き竜翼を出して飛び去っていった。 「早く捕まえるのだ!!」 「かまわん・・・・・・・・放っておけ。バカキースか。ふっ、よく言った物だ・・・。」 結局マクシナスは捕まえる事はしなかった。 (続く)