牌効率の基本

 

1.牌効率とは

 1局だけで考えれば麻雀はその局で一番早く四面子一雀頭をつくったものの勝ちです。
 現代麻雀はスピードが命。手間のかかる手役作りは二の次です。
 手役なんてなくてもドラがあれば得点はフォローできます。
 表ドラが4枚、赤が3枚、裏ドラが4枚、一人あたり2.5枚のドラになる。
 実際にはドラを全て使い切るのはありえませんが、それを考えても
 赤入リ麻雀では手役なしで5200程度の得点
は見込めるのです。
 第2講でも話したことですが、手役なんて

 ピンフ・タンヤオ・飜牌・染め手・七対子

 これだけで充分である。麻雀の1飜縛りはリーチで解決する。
 「手役を無視してテンパイを目指し、リーチ!」が勝ち組の麻雀です。
 「いかに早くテンパイまでこぎつけるか?」というのが牌効率の基本理念であり、
 具体的には、「もっとも受けの広い打牌を選ぶ」のが牌効率です。

   ツモ   ドラ

 この手牌なら万子のペンチャンを落とすのが一般的です。
 一二三の三色を見ての 落としは昭和の麻雀でしょう。
 見た目はカッコよくても三色ドラ1もリーチツモピンフドラ1も得点は同じ。
 1発や裏ドラがあればピンフの方が高い。どっちが得かは明らかでしょう。

 

2.全ての牌に働きを持たせる

 図1   ツモ

 図1の手はイーシャンテンの基本形です。
 なのに、五万や八筒を切る者が絶えないのはどういうことか。仮に八筒を切ったとしよう。

 図2 

 六九筒を引いても二五索を引いても切る牌は一万です。
 一万は全くの不要牌だということです。

 図3  

 この手は一万か七筒を切る手です。図3は13枚全てが機能しています。
 図2は  4種15枚のイーシャンテンですが、
 図3は  6種19枚のイーシャンテンです。
 「五万や八筒を引くとピンフが崩れるから価値はない」という人もいると思うが、そんなことはありません。
 ドラはあえて設定しなかったがドラなしでも一発でツモって裏が1個あれば満貫だし、
 それは珍しいことではありません。
 超ランでも五万や八筒を切る人を見かけるが、それは手順の誤りでしかありません。
 テンパイしやすい形の方が絶対有利なのですから。

 受け入れはあくまで広く。全ての牌に働きを持たせろ

 

3.テンパイチャンスと牌効率

 受け入れ枚数が多ければいいとは限りません。

   ドラ

 これもよくあるイーシャンテンですが、テンパイチャンスが一番多いのは 切りです。
  のどれを引いてもテンパイ、7種24枚のイーシャンテン。
 八万か九万を切ると5種17枚でかなりの差です。
 しかし、ここは受け入れは狭くなっても八万(九万)を切るのが正しい。

 7種24枚といってもそのうちリャンメンテンパイになるのは八万か九万を引いた時だけで、
 残りは単騎待ちかペンチャン待ちの愚形です。
 1300点のペンチャンリーチなんて寒すぎるし、単騎待ちにしても手変わりを待つのなら結局遅れることになる。 その点八万(九万)を切れば何を引いてもピンフテンパイだし、
 その後のツモでより広いイーシャンテンへと変化しやすい。

 受け入れ枚数だけで牌効率が決まるのではない。
 その後の形や手変わりも考えた上で、「もっとも受けの広い形」を取るのが牌効率です。

 

4.時には手役も考えて

 最短のあがりを目指す打ち方がいつでも正しいとは限らない。
 麻雀には手役というものがあります。

 図1  ツモ   ドラ

 この手は牌効率なら九筒切りだが、この手で九筒を切る人はドヘタです。
 六筒切りで純チャンを確定させるのがまともな打ち方です。
 狙えるときには手役を作らなくてはいけません。
 いつでも牌効率で打つのはナンセンスというもの。

 図2  ツモ   ドラ

 図1の例は極端かもしれませんが、状況によって牌効率で打つケースと打たないケースも多々あります。
 図2は普通の状況では最も受けの広い四万切りでかまいません。
 しかしこれが満貫でトップというオーラスならどうか?
 そのときは当然234の三色を狙って六筒七筒を落とすでしょう。

 状況によってベストな打牌は変わってくるもの。
 これから学ぶ牌効率も、いつでも正しいとは限りません。
 状況によって牌効率か打点かを判断する必要があります。
 そのことを踏まえた上で以降の講座を読んでください。