「ONE's MEMORY」について



「ONE's MEMORY」は Comic Market 57 時に出された 久弥直樹さんの小説です。 「ONE」の再度ストーリーということで、みさき先輩後日譚(というか浩平がいなくなってから帰ってくるまで) ですが、小学生時代とかも描かれてます。 茜小説(four rain)はあんなに薄かったのに…というのは今さら仕方ないですけど、やはりうらやましいです (この本の中で茜の小学生時代というのも出てきますけど)。 ちなみにこの小説を読むにあたって「ONE」をリプレイしたら、みさき先輩も「たおやかに」笑っていることに気づきました。

というわけで感想など書いてみます。もちろんネタバレ(というほどのものではないですが)ありです。 ストーリーとしては、 浩平に置いていかれたみさき先輩が立ち直ってバレンタインチョコレートを作るのだが、 上手くいかなくて深山先輩を呼び出す、というものです。

目が見えないのにどうやってバイキング形式のお店で料理を選ぶのか、とかつっこんではいけないのかもしれません。 受験をした樣子もないのに大学に行ってるというのも不思議ですが。 点字の教科書なんてほとんどないと思われるのにどうやって勉強してるのか、というのも謎です。 教室移動とかも難しそうですし。 それを言うなら目が見えないのにガスを使わせるのは危険だからやめてほしい、とかもあるんですけど。

というわけで恒例の(?)あら探しです。

■p.45 後ろから2行目「詩子は、まだ移動しないのですか?」→「まだ移動しないんですか?」の方が良い。
■p.57 後ろから6行目「最近」が同じ文の中で2回使われてる。
■p.62 あたりでは「お話を書くこと」を「趣味」だと言ってるのに p.157 あたりでは「夢」とか言っていて違和感がある。

というようなことを抜きにすれば、確かに「いい話」だし、 みさき先輩の人気がでるのも理解できます。 でも、ファンサービスなのかどうか分かりませんが、 みさき先輩が目が見えなくなった時に知らずに電話をかけてきたのを詩子にしたのはかなり無理があると思います。 ゲーム中では「みさき」と呼んでたので同級生だと思いますし。 澪のことも、こういうエピソードがあったのなら、高校で再会した時何らかのリアクションがあってしかるべきでしょう。

もちろん某オフィシャルなノベライズに比べれば100倍くらい良い出来ですし、 繰り返しになるかもしれませんが個々の場面はすごく良いです。思い入れしやすい、と言った方が良いのかもしれません。 それを「感傷」という言葉で括ってしまうこともできるのでしょうけど、私はそういうのが好きです。 現実に目の見えない人の困難はこんなものではないのかもしれませんが…。


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2000.1.12  "Fay"  felicity@misao.to