Parallel World Constitutive Theorem 並列世界構成原理(Rデバイス構造) ACU教授 今川 由利香 私はまず、並列に、そして無限に存在し、因果律の流れを運ぶ道として存在する固有のエネルギー体を[事象]と呼び、その各々の歴史を[世界]と呼び、それらを総合して[並列世界]という呼称を与えることにしたい。 我々はみな、この並列世界上にいると考えられるのだ。 [リフレクターの動作原理] リフレクターの動作原理を説明するため、私はここに[事象素子]という粒子を仮定しなくてはならない。それではこの[事象素子]とはいったい何だろうか? 私はこれを虚数(imaginary)空間を走る粒子と定義し、我々の住む現実(real)空間でいう光子1つ分にあたる反光子と仮定した。 リフレクターから常時放射されているこの事象素子が、対象事象の固有事象スペクトルに合わせて放射。対象事象では、事象スペクトル共振によって、事象素子の反射波が励起され、リフレクター側へと返ってくる。 こうして、リフレクター側の発信波と対象事象からの反射波が干渉することにより、事象素子の波[事象密度波]に節と腹が形成されることとなる。 節 → 事象密度の最も小さい部分。 すなわち「可能性の薄い世界」 腹 → 事象密度の最も高い部分。 すなわち「十分可能性のある世界」 事象密度波の干渉をコントロールし「節」を現世界(現事象)に、「腹」を対象事象(隣の並列世界)に設定すれば、現事象→対象事象へと移行しやすい「因果律の流れ」が、事象空間に形成されることになる。 この事象密度による不安定な系が形成されたのち、因果律エネルギーを対象事象に指向させる。 これにより人工的な事象衝突(Event Shock)を起こさせれば、系の不安定性を利用して、現事象から対象事象への[事象の飛び移り座屈]が発生し、現事象から対象事象へと一挙に移行することができる。すなわち、これが異なる並列世界への移行となる。 これでこの[事象密度]の定義を、より厳密にしておくことにより、この仮説の信憑性を高めようと思う。 [事象密度の定義] リフレクター内部に存在する測定器は、事象素子と呼ばれる粒子を速度Vで放出、対象物に衝突して跳ね返る速度vを測定し、   1/2m(V−v)^2 (mは事象等価質量) から、対象に吸収された因果律エネルギーを測定し[因果律エネルギーの吸収関数]を決定する。ここでいう因果律エネルギーの吸収関数とは、対象の事象密度と事象素子の物性で決定される関数のことである。 また、この[因果律エネルギーの吸収関数]はtによる時間変化も含んでおり、これは事象スペクトル変換により分解され、対象とする事象(何が起こるかの周波数のようなもの)にあたるスペクトルの値が、求める[事象密度]であると定義する。 しかし実際の並列世界には莫大な「可能性」が存在するので、測定した事象スペクトル値を逐一、現事象(現実)と比較して事象密度を修正・更新し、ダーウィンの自然淘汰説にもとづいて、リフレクターは、対象事象に関する事象密度を選択していくと思われる。 また、リフレクターの動作にも限界があり、どの世界へも自由に行けるものではない。ある世界の事象密度ρが極めて高い場合、その限界半径(1/ρ)内に近づけば、これを回避する手だてはない。 この限界半径を[事象のシュバルツシルト半径]と呼び、回避不能の状況を、私は「運命」と呼ぶことにする。 [世界構成の仮説] 並列世界はどのように構成されているかを考えるのは容易なことではない。 私は今までに[単純並列型][並列・直列型][ピラミッド型][クラインの壺型][分散ネットワーク型][Es型]と6つの仮説を立ててきたが、ここではもっとも信憑性の高いと思われる[ピラミッド型]に言及し、これをもってリフレクターの仮説の信憑性を高めたいと思う。 このシステムは、現世界に対し3つの世界を定義できる。 1つ目は「現世界を構成した原世界」 2つ目は「現世界と同等の存在可能性を持つ並列世界」 そしれ最後に「現世界を原世界とし、現世界での存在可能性が分裂(運命が分裂)することにより形成される従属世界」この3つである。 現世界の行動により派生・形成される世界は、全て従属世界であり、一般に言われる「並列世界」とは、現世界から従属世界を並列に見渡したものを示す。 従属世界間のみの移動は、レガシーで記載した[単純並列型]―[部屋数無限固定型]モデルに沿うが、従属世界から現世界に影響を及ぼす移動(従属世界から現世界への層を昇る方向の移動)は、層を降る移動に比べ、1オーダー高いエネルギーが必要となる。 事象をさかのぼるのは、多大なエネルギーを必要とする。 (1)上層への移動 従属世界(i+1層)から現世界(i層)に移動する場合「従属世界からいなくなる」すなわち「自分のいる従属世界から消える」訳であるから、移動にはi+1層全ての従属世界形成エネルギーが必要である。 (2)下層への移動 「現世界から新たな従属世界を作り出す」ことと等価である。移動には、1つの従属世界の形成エネルギーが必要となる。 従属世界の形成・消滅エネルギーEは、拡張アインシュタイン則(E=mc^2)が適用でき、以下のように定義することが可能である。  E=ΣM(ρ,φ,H,t){C(ρ,φ)}^2   M:次元等価質量の総和   ρ:事象密度(現世界で起こる事象の確率密度)   φ:事象ポテンシャルの総和   H:次元の保有空間の総和   t:次元の保有時間の総和   C:事象素子の速度の総和 また、この形成・消滅エネルギーEは、現世界のみの系に適用することもできる。 この場合、事象密度・事象ポテンシャルが至るところで一定であると仮定すれば、    _ _  C(ρ,φ)=c(高速)    _ _  M(ρ,φ,H,t)=m(物体質量) これから、E=mc^2が成り立つ。光速を超えられないという事実は、現世界最大の因果率である。 「この世の果てで恋を唄う少女 YU−NO」より Copyright (c)elf 1996