
韓国のマンガの世界
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韓国では、日本で言うところの少女マンガに、力のある作家が多い。雑誌を見ても、男向けの雑誌では、大半が日本のマンガの翻訳であるのに対し、女向けの雑誌では、むしろ韓国人作家の方が多いくらいです。したがって、ここで取り上げる作品も、大半が少女マンガとなります(ちなみに、韓国では純情マンガという言い方をする)。
なぜ韓国では女性作家の層が厚いのか。理由はいくつかあるでしょう。
第一に、しばしば指摘されることですが、女性の社会進出が、日本よりも遥かに困難な韓国の社会構造に原因がある、というのは、確かなことだと思います。
第二に、男性の場合、マンガに限らず、小説などの創作ものに対する関心が、そんなに高くないということが挙げられます。
ちょっと意外な感じもしますが、韓国の場合、「小説」の愛読者の、かなりの部分を女性が占めていて、相対的に、男性の小説愛好者がかなり少ないようです。韓国何でもQ&Aの21・22号で紹介されている話によると、男性向けには「経済、経営、処世、政治、社会などの部門」が売れ筋で、確かに、書店に行って小説のベストセラー(韓国小説)を見てみると、大半が女性を読者に狙ったものです。こうした性差による嗜好性の違いが、作り手の数にも反映してるんではないかと思われます。
第三に、80年代の学生運動に明け暮れていた世代の中から、有力な男性作家がほとんど輩出されていないということが挙げられるでしょう。運動にかまけてマンガ描いてる暇がなかったのか何なのか知りませんが、この世代の男性作家がすっぽり抜けているかんじです。
その一方で、女性作家の中に、キム・ジン(代表作『風の国』)、ファン・ミナ(代表作『レッド・ムーン』、カン・キョンオク(代表作『星の光の中で』)といったスターが登場し、それに引かれたフォロワーが続いたことで、相対的に男性作家より層が厚くなっているわけですね。
ちゅうわけで、取り上げる作家が少女マンガ系に偏ってるかんじがしますが、そのあたりはご容赦のほどを。
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