
実は危ない韓国漫画前回、ネット漫画の隆盛とその危険性について簡単に触れました。今年に入って、漫画をコンテンツの中心に据えたサイトが登場したのですが、収益性が十分に確保できていないという問題点が徐々に明らかになってきたのです。 ところで、こうしたサイトの登場の一方で、肝心の紙媒体による漫画の売り上げのすさまじい現象が起こっています。 漫画雑誌は創刊ラッシュが続く一方で、売り上げは大幅に激減。前年比で数分の一という恐ろしい落ち込み方です。売れないと言うのは、韓国漫画も日本漫画も含めてです。雑誌社も、直営のサイトを開いて、新たな読者層の開拓に勤しんでいるようですが、旗色はかなり悪そう。 子供が買うにしてはかなり高価なのが韓国の漫画雑誌ですが、経済全体が落ち込む中、漫画を購入する余裕がなくなってきた感じがします。他の分野にお金が回ってる感じもしないんで、不況の波をまともに被った形になっています。 IMF('97年末の経済危機)以降、韓国経済は、一気に落ち込んだわけですが、この際、しばしば指摘されていることがあります。それは、今回の不況が、中産階級の没落を招いた形になっているということです。 私は経済学に関する専門教育を受けたことがないので、一般的に、不況が訪れた場合、社会階層にどういった変化が現れるのかは、よく知りません。ただ、韓国の場合、貧富の格差が一気に広まり、富裕層は不況でも資産を増やしているという現象が起きていると言われています。その結果、中間層が大量に没落したわけですね。 今更言うことでもないですが、漫画のような大衆文化は、薄利多売が原則です。少数のパトロンに囲まれて生き延びるようなモノではありません。小金持ちがそこそこの数いるという状況がないと、どうにもならないわけですね。 ところが、現状は、この小金持ちがどんどん消えてしまっています。雑誌の売り上げが数分の一になったというのも、こういった社会構造の変化に根ざしているように思えます。 まあ、だからどうだという気はありませんが、最近、韓国の漫画関係者に話を聞いても、あんまり景気のいい話は出てこないというのが、正直な感想です。 |