Batman: Arkham Asylum
『今までで最も高い評価を得たスーパーヒーローゲーム』としてギネスに登録されたりまだ発売から現時点(2009.9.11)で半月程度なのにすでに200万本売れていたりしているらしいバットマンのアクションゲーム。
ストーリーはオリジナルではあるものの設定は原作準拠。プラットホームはPS3、XBOX360、PC。日本版の発売は未定。ただEidosは現在スクエニに買収されているので日本版の発売も十分ありそうな気がする。ちゃんと声優を揃えて出して欲しい。

【内容】
・ヴィランたちが収容されている監獄精神病院アーカムアサイラムを乗っ取ったジョーカーを再び捕えるためにバットマンがジョーカーの後を追う…というのがメインストーリー。
・舞台となるアーカムアサイラムは3つの敷地と5つの建物に別れていて、バットクローやエクスプロージョンジェルなどを入手することで行ける場所が増えていく。基本的にはオープンワールドタイプで一度きた場所なら大体は戻ることが可能。各ステージに存在するリドラーチャレンジも最終的には取り逃すことはありません。
・収容所には他のヴィランも捕らえられている。登場するヴィランはジョーカー、ハーレークィーン、ポイズンアイビー、ベイン、キラークロック、ミスター・ツァイツ、ザ・リドラー(声のみ)。他のヴィランたちは姿は見れないもののその足跡はリドラーチャレンジとして施設のあちこちで確認でき、プロフィールの収拾も出来る。

【グラフィック】
・薄暗がりの室内は3Dが一番映える環境でもあるということを差し引いても結構綺麗に作りこまれているしキャラクターの造形もみなレベルが高い。残念な点はプレイ中はDetective Modeのままで進んだ方が便利過ぎて(リドラーチェレンジも探しやすいし)普通の状態で風景を見ないことが多いという点ですかね。
・ゲームが進行して行くとバットマンの服装もだんだん変わり、服は裂け、マントはボロボロで青髭まで生えてくるという芸の細かさ。まあ性能自体は特に変わりませんけど。

【アクション】
・バットマンのアクションは歩く、走る、攻撃するのに加え、ワイヤーガンで建物を一気に登り、マントを広げ滑空することが可能。ゲームが進行すればエクスプロージョンジェルで壁を壊したり手の届かないところにある柵をバットクロ−で外したりセキュリティのかかった扉を開けたりすることも出来るようになる。アップデートで能力を強化すればリモートコントロールできるバットラングやジェルに地雷機能がついたりもする。
・L2ボタンでDetective Modeに切り替わる。Detective Modeは暗視スコープの強化版みたいなもので壁越しの敵の位置も分かるしゲーム進行に必要な情報はこのモードにすれば手に入る。
・あまりにも便利すぎて常にDetective Modeにしてしまいがちだけど景観が損なわれるので必要ない時は外しておいたほうがいい。ただDetective Modeでないとリドラーチャレンジや隠し場所を見逃す可能性もあるのが難しいところ。

【戦闘】
・戦闘は格闘モードとステルスモードの二つ。

≪格闘モード動画 CHALLENGE MODE INTENSIVE TREATMENT(※直撮りなので画質粗いです。)≫


・格闘モードはコンボを繋ぎ無数にいる敵をバッタバッタとなぎ倒すモード。基本は□ボタン連打で敵からの攻撃は△カウンターで切り返し、コンボが5連続入ると投げ技□+×と絞め技△+○が決められる(アップデートが必要)。倒れた敵には△+R2で追い打ちがかけられるけど他の敵からダメージを食うこともあるので注意。
・コンボはアップデートすることでやれることが増えていく。 遠距離攻撃のバットラングもアップデートでコンボに組み込むことが可能になる。
・途中からナイフ、スタン棒、銃を持った敵も登場する。ナイフ使いは○ボタンで一旦ナイフを弾かないと攻撃が通らないしスタンボウ棒使いは×で背後に回り込まないといけないのでどちらもコンボを止める要因になりやすい。投げ技か絞め技は決められるので他の敵でコンボを決めた後で投げ技か絞め技で落とすか最初に迎撃するのが良さげ。銃を持った敵は基本的には「当たらなければどうということはない」の精神で撃たれる前に攻撃すりゃOK。

≪ステルスモード動画 CHALLENGE MODE SURVIVAL TACTICS(※直撮りなので画質粗いです。)≫

・ステルスモードは銃に弱いバットマン(普通の人間なので)がライフルやショットガンで武装した敵をこそこそと一匹ずつ倒して行くモード。天井に設置してあるガーゴイルをヒョイヒョイ飛び乗って死角を突いて吊るしたり気絶させていくのが基本で恐らく一番バットマンの気分が味わえるのはこのモードでしょう。
・銃で撃たれるとハードなら二発程度でも死ぬし敵の射撃精度は異様に高く集団で撃たれたらひとたまりもないのでステルスモードでは敵に見つからないようにすることが必須。
・高低差のある位置からのバットクローは敵を高い位置から落として一撃で仕留められるので何気に強力。ウルトラバットクローになった後は三人同時に倒すことが出来るし銃使い相手の遠距離戦でも有効。ただ正面切って打ち出しても避けられることが多い。

≪ボス戦≫
・ストーリーが進行すると途中でボス戦が発生する。ボス戦は主に巨人化した敵が相手でパターンは大体同じだけど雑魚敵もわらわら出てくることも多いので後半戦は結構難しい。
・ポイズンアイビー戦は細かい避けが必要な上に長期戦になるのでかなりの地獄。

【その他】
・ゲームはストーリーモードとチャレンジモードの二つがありストーリーモードが進むことでチャレンジモードの数も増えていく。
・チャレンジモードは格闘とステルスが交互に並んでいてそれぞれフィールドや登場する敵が違い、クリア時のスコアはオンラインでランキングされる。
・ステージ中にはリドラーチャレンジが存在している。はてなのトロフィ入手やヴィランの足跡などをスキャンすることで回収でき、アップグレードに必要なポイントも入手できる。
・PS3のみチャレンジモードでジョーカーがプレイできる(海外のPSSTOREでの無料DLが必要)。格闘モードの基本操作はバットマンと同じだけど倒れた敵の追撃が長くて他の敵の攻撃を食いやすいのでバットマンに比べると使い辛いと思う。ステルスモードでジョーカーの使える武器は爆弾持ちリモート入れ歯、銃(一発)、眼鏡(移動不可のDetective Mode)のみでワイヤーガンや通常のDetective Modeは使用不可。バットマンに比べて条件がかなり厳しく難易度が異様に高くなっている。バットマンがいかに優れているのかがわかると同時にジョーカーって何気に苦労しているんだな…と理解できてしまう。
・ジョーカーの声の人はアニメと同じルーク・スカイウォーカーのマーク・ミハルだそうな。
・バットモービルなどの乗り物には乗れませんがムービーシーンでの見せ場はありました。

【総評】
今年はウルヴァリン、ゴーストバスターズと良作の版権ゲームが出てきましたがこのバットマンもそれに並ぶ非常にクォリティの高いソフトでした。
ゲームとしてのクォリティもかなり高めですがバットマンのシミュレータとしての出来があまりにも秀逸。ゲーム内の、特にステルス戦闘時のバットマンらしさは完璧といってもいい。格闘モードも動作のヴァリエーションの豊富さと次の動作に綺麗に繋げているところが凄すぎて何度見ても飽きない。
不満点があるとすればDetective Modeが便利すぎてせっかくのグラフィックがちゃんと見れないことと似たようなボス戦が多いということぐらいかな。あとムービーシーンも結構良かったのでオプションか何かで見れるようにして欲しかった。
ストーリーモードのボリュームもかなりあり、リドラーチャレンジやチャレンジモードなどクリア後のやりこみ要素も多く、面白いし上に飽きない非常に良質なゲームでした。続編が出たらマズ間違いなく購入しますよ。
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