定跡編第2版(98.12.31)


対四間飛車藤井システムの秘策となるか??



第1図
後手:藤井システム
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v金v飛 ・ ・ ・|二
| ・v歩v桂v銀 ・ ・v角v歩v歩|三
| ・ ・v歩 ・v歩 ・v歩 ・ ・|四
|v歩 ・ ・v歩 ・v歩 ・ 歩 ・|五
| ・ 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 銀 桂 歩 角 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 金 銀 ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 玉 金 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:西田スペシャル
先手の持駒:なし
手数=42  ▽5四歩  まで

第1図の先手の囲いが西田スペシャルの完成形である。今まで試行錯誤してきて,定跡のようなものが段々出来てきたのでここで発表します。現時点で最善と思われる手順なので,後々結論が変わるかも知れません。その時はまた更新したいと思います。


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初手からの指し手
▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △4四歩    ▲4八銀    △4二飛
▲5六歩    △7二銀    ▲6八玉    △3二銀    ▲7八玉    △9四歩
▲5八金右  △9五歩    ▲6六角(第2図)

第2図                          第3図
後手:                          後手:
後手の持駒:なし                後手の持駒:歩
  9 8 7 6 5 4 3 2 1      9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+   +---------------------------+
|v香v桂 ・v金v玉v金 ・v桂v香|一 |v香v桂 ・v金v玉 ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v銀 ・ ・v飛v銀v角 ・|二 | ・ ・v銀 ・v金 ・ ・v飛 ・|二
| ・v歩v歩v歩v歩 ・ ・v歩v歩|三 | ・v歩v歩v歩v歩v銀 馬 ・v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・|四
|v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五 |v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 角 歩 ・ ・ 歩 ・|六 | ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|七 | 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八 | ・ ・ 玉 ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 銀 金 ・ ・ ・ 桂 香|九 | 香 桂 銀 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+   +---------------------------+
先手:                          先手:
先手の持駒:なし                先手の持駒:角 歩
手数=15  ▲6六角  まで        手数=25  ▲3三角成  まで

▲6六角が本戦法の骨子の一手。ここで後手が△5二金左のような手なら▲2五歩△3三角▲5七角で先手おもしろい。定跡の△4三銀▲2四歩△同歩▲同角△2二飛は▲3三角成が王手になる(第3図)。△9五歩を保留して急戦を狙ってくる変化は,四間飛車からの急戦で後述する。



第2図からの指し手
△4三銀    ▲2五歩    △3三角    ▲8八銀    △5二金左  ▲8六歩
△6四歩    ▲7七桂    △5四銀    ▲5七角    △6二玉    ▲6八金寄
(第4図)

第4図
後手:藤井システム
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v銀v玉v金v飛 ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩 ・v歩 ・v角v歩v歩|三
| ・ ・ ・v歩v銀v歩v歩 ・ ・|四
|v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| ・ 歩 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 ・ 桂 歩 角 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 銀 玉 金 ・ 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 ・ ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:西田スペシャル
先手の持駒:なし
手数=27  ▲6八金寄  まで

△5四銀と出た手に▲5七角と引くのが深謀遠慮。▲5七角に△6二玉以外の手では▲2四歩△同歩▲同角△2二飛▲3三角成が王手になる。後手としては▲5七角には△2二飛とは回りたくないはずなので,多分△6二玉だろう。第4図から後手の考えられる手は,(1)△4五歩(2)△6五歩(3)△7一玉がある。第4図での注意点は,△5四銀型にはすぐに▲3六歩を突けないことだ。△4五銀による5六,3六の歩の両取りがある。第4図の一手前の▲6八金寄は最善手かどうかわからない。他には▲5九銀くらいか。本当は,ここでは後手の動きを見てから金銀を動かしたいところ(急戦になるなら金銀を動かさない方が3,4筋が手厚い)だが,それに変わる手も難しい。



(1)△4五歩

第4図からの指し手
△4五歩(第5図)

第5図
後手:藤井システム
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v銀v玉v金v飛 ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩 ・v歩 ・v角v歩v歩|三
| ・ ・ ・v歩v銀 ・v歩 ・ ・|四
|v歩 ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五
| ・ 歩 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 ・ 桂 歩 角 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 銀 玉 金 ・ 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 ・ ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:西田スペシャル
先手の持駒:なし
手数=28  ▽4五歩  まで

△4五歩は自然に見えるがやや損な手。先手は▲3六歩から攻勢を目指したり,玉を囲っていてもいいのだが,△4五歩を咎めに行く手がある。


第5図からの指し手
▲6六角    △4三金    ▲3三角成  △同 金    ▲5七銀    △7一玉
▲6六歩(第6図)

第6図
後手:藤井システム
後手の持駒:角 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v玉v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v銀 ・ ・v飛 ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩 ・v歩 ・v金v歩v歩|三
| ・ ・ ・v歩v銀 ・v歩 ・ ・|四
|v歩 ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五
| ・ 歩 歩 歩 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 ・ 桂 ・ 銀 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 銀 玉 金 ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 ・ ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:西田スペシャル
先手の持駒:角 
手数=35  ▲6六歩  まで

▲6六角がうっかりしやすい手。角交換が受からない。△4三金では△2二飛もある。▲5七銀は△4六歩の,△7一玉は▲8二角の防ぎ。最終手の▲6六歩は大事な手で△6五歩−△6四角とされると指し難くなる。△4五歩を咎めに行ったものの第6図はどちらも手を出し難い展開で千日手の危険がある。第5図で▲6六角と行かずに駒組みを進める方が本手かも知れないが,こういう指し手もあるということで。勝負だけにこだわるのなら強豪相手に敢えてこの局面に誘導して千日手を狙うのもひとつの作戦かも知れない(大会によっては千日手引き分けとか,千日手2度はジャンケンとかのルールがあるので)。

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(2)△6五歩

第4図からの指し手
△6五歩    ▲8九玉(第7図)

第7図                          第8図
後手:藤井システム              後手:藤井システム
後手の持駒:なし                後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1      9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+   +---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一 |v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v銀v玉v金v飛 ・ ・ ・|二 | ・ ・v銀v玉v金v飛 ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩 ・v歩 ・v角v歩v歩|三 | ・v歩v歩 ・v歩 ・ ・v歩 ・|三
| ・ ・ ・ ・v銀v歩v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・v歩v歩 ・v歩|四
|v歩 ・ ・v歩 ・ ・ ・ 歩 ・|五 |v歩 ・ ・v歩 歩v銀 ・ 歩v角|五
| ・ 歩 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六 | ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・ 飛|六
| 歩 ・ 桂 歩 角 歩 歩 ・ 歩|七 | 歩 ・ 桂 歩 角 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 銀 ・ 金 ・ 銀 ・ 飛 ・|八 | ・ 銀 ・ 金 ・ 銀 ・ ・ ・|八
| 香 玉 ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九 | 香 玉 ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+   +---------------------------+
先手:西田スペシャル            先手:西田スペシャル
先手の持駒:なし                先手の持駒:なし
手数=29  ▲8九玉  まで        手数=35  ▲5五歩  まで

△6五歩は前述の▲6六角を防ぎつつ,先手の駒組みを制約した手(▲6六歩−6七金など)。藤井システムで左美濃に対する時は骨子となる手だ。ただこの場合の△6五歩は先手が▲7七桂と跳ねている関係上負担になる可能性もあり善悪は難しい。7図から△4五銀なら▲2六飛△1五角▲1六飛△1四歩▲5五歩(第8図)となる。後手が△6四歩型なら▲6六歩−▲6七金から△4五銀を追い返すことが出来るが,△6五歩型では出来ない。しかし第8図でもなんとかやれそうだ。△4五銀があるので▲3六歩と突く場合は,後手が△4五歩と突いてからの方が良い。


第7図からの指し手
△4五歩    ▲5九銀    △7一玉    ▲7八金寄  △7四歩    ▲6八銀
△7三桂    ▲7九金寄  △6三銀引  ▲3六歩(第9図)   

第9図
後手:藤井システム
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・v玉v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v銀 ・v金v飛 ・ ・ ・|二
| ・v歩v桂v銀v歩 ・v角v歩v歩|三
| ・ ・v歩 ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
|v歩 ・ ・v歩 ・v歩 ・ 歩 ・|五
| ・ 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 ・ 桂 歩 角 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 銀 金 銀 ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 玉 金 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:西田スペシャル
先手の持駒:なし
手数=39  ▲3六歩  まで

後手としては△6三銀引きから△5四歩を狙うのが自然な順。先手が▲8七銀と上がる前に▲3六歩と突いたのは,第9図での△5四歩を牽制した手。第9図で△5四歩なら▲3五歩△同歩▲同角が王手になるので▲3四歩が先手で打てる。


第9図からの指し手
△8二玉    ▲8七銀    △5四歩    ▲2四歩    △同 歩    ▲3五歩
△同 歩    ▲同 角    △3二飛    ▲3四歩(第10図)

第10図
後手:藤井システム
後手の持駒:歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・v飛 ・ ・|二
| ・v歩v桂v銀 ・ ・v角 ・v歩|三
| ・ ・v歩 ・v歩 ・ 歩v歩 ・|四
|v歩 ・ ・v歩 ・v歩 角 ・ ・|五
| ・ 歩 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 銀 桂 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 金 銀 ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 玉 金 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:西田スペシャル
先手の持駒:なし
手数=49  ▲3四歩打  まで

△8二玉は△5四歩の準備。後手が△7四歩と突いた後にすぐ▲3五歩だと△7五歩からの桂頭への反撃が厳しいので▲8七銀と備えてから戦端を開く。▲2四歩の突き捨ては微妙だが,突き捨てを入れないと,第10図で△1五角があり,以下▲4四角△3四飛▲1一角成△3九飛成で△1五角のために手筋の▲2七飛−▲3七飛が出来なくて先手不利となる。


第10図からの指し手
△4二角    ▲4四角    △3四飛    ▲1一角成  △3九飛成  ▲2七飛
(第11図)

第11図
後手:藤井システム
後手の持駒:歩三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・ ・ ・v桂 馬|一
| ・v玉v銀 ・v金v角 ・ ・ ・|二
| ・v歩v桂v銀 ・ ・ ・ ・v歩|三
| ・ ・v歩 ・v歩 ・ ・v歩 ・|四
|v歩 ・ ・v歩 ・v歩 ・ ・ ・|五
| ・ 歩 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 銀 桂 歩 ・ 歩 ・ 飛 歩|七
| ・ ・ 金 銀 ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 玉 金 ・ ・ ・v龍 桂 香|九
+---------------------------+
先手:西田スペシャル
先手の持駒:香 
手数=55  ▲2七飛  まで

第10図から△2二角には▲2四飛。仕方のない△4二角に▲4四角から香得を図る。後手に飛車を成り込まれたものの,手筋の▲2七飛から▲3七飛を見て先手有利と思う。

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(3)△7一玉

第4図からの指し手
△7一玉    ▲8九玉    △8二玉    ▲5九銀    △7四歩    ▲7八金寄
△6三銀引  ▲6八銀    △7三桂    ▲6六歩    △4五歩    ▲7九金寄
△5四歩    ▲6七銀(第12図) 

第12図
後手:藤井システム
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v金v飛 ・ ・ ・|二
| ・v歩v桂v銀 ・ ・v角v歩v歩|三
| ・ ・v歩v歩v歩 ・v歩 ・ ・|四
|v歩 ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五
| ・ 歩 歩 歩 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 ・ 桂 銀 角 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 銀 金 ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 玉 金 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:西田スペシャル
先手の持駒:なし
手数=41  ▲6七銀  まで

△7一玉から淡々と玉を固め合って第12図。▲8七銀もあるが,▲6六歩−▲6七銀の方が角頭,桂頭を守っている分得。先手の狙いは▲3六歩−▲3五歩(▲3六歩の前に▲2四歩の突き捨てを入れるべきかも知れない)と▲2六飛−▲3六飛と▲2六飛−▲6五歩−▲7五歩。後手の狙いは△5五歩。ここからは今後の研究課題としたい。

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四間飛車からの急戦

初手からの指し手
▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △4四歩    ▲4八銀    △4二飛
▲5六歩    △7二銀    ▲6八玉    △9四歩    ▲7八玉    △3二銀
▲5八金右  △5二金左  ▲6六角    △3三角    ▲2五歩    △6二玉
▲8八銀    △7一玉    ▲8六歩    △4五歩(第13図)

第13図
後手:藤井システム
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v玉v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v銀 ・v金v飛v銀 ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩v歩 ・v角v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五
| ・ 歩 歩 角 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 ・ ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 銀 玉 ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:西田スペシャル
先手の持駒:なし
手数=22  ▽4五歩  まで

Tanさんのアイデアで△4五歩からの急戦である。角交換して力で勝負という手もありそうだが,第1感は▲5七角である。△4五歩の狙いは,早めに▲5七角型を作らせて,△4四銀−△5五歩からの急戦である。あっさり△4四銀型を許すと苦しい戦いになるので工夫が必要だ。


第13図からの指し手
▲5七角    △4三銀    ▲3六歩    △2二飛

第14図                        第14a図
後手:藤井システム              後手:藤井システム
後手の持駒:なし                後手の持駒:角 歩
  9 8 7 6 5 4 3 2 1      9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+   +---------------------------+
|v香v桂v玉v金 ・ ・ ・v桂v香|一 |v香v桂v玉v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v銀 ・v金 ・ ・v飛 ・|二 | ・ ・v銀 ・v金 ・v飛 ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩v歩v銀v角v歩v歩|三 | ・v歩v歩v歩v歩v銀 ・ 龍v歩|三
|v歩 ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四 |v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五 | ・ ・ ・ ・ ・ 桂 ・ ・ ・|五
| ・ 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・|六 | ・ 歩 歩 ・ 歩 ・v歩 ・ ・|六
| 歩 ・ ・ 歩 角 歩 ・ ・ 歩|七 | 歩 ・ ・ 歩 銀 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 銀 玉 ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八 | ・ 銀 玉 ・ 金 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九 | 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+   +---------------------------+
先手:西田スペシャル            先手:西田スペシャル
先手の持駒:なし                先手の持駒:角 歩三
手数=26  △2二飛  まで        手数=37  ▲5七同銀  まで

▲3六歩が大事な手。▲3六歩で▲2四歩△同歩▲同角△2二飛▲3三角成は,△4三銀に紐がついているので指し過ぎ。▲3六歩に△2二飛以外の手なら▲3七桂で△5四銀を強要すれば,四間飛車から急な手はなくなるので,玉を固めることが出来る(△4四銀なら銀に紐が付かないので,▲2四歩△同歩▲同角△2二飛▲3三角成)。この場合は▲3七桂型なので地下鉄飛車(▲2九飛−▲6八金直−▲9八香−▲9九飛)も有力。

また▲3六歩に△3二飛にも▲3七桂と跳ねる。△5四銀なら駒組みを進められる。こわいのは▲3七桂に△3五歩の反発だが,▲2四歩と攻め合って先手に分がありそうである(▲2四歩△同角▲3五歩△3六歩▲4五桂△3五角▲2三飛成△5七角成▲同銀(第14a図),▲2四歩に△同歩なら▲3五角)


第14図からの指し手
▲3五歩    △同 歩    ▲同 角    △3二飛    ▲5七角(第15図)

第15図                        第16図
後手:藤井システム              後手:藤井システム
後手の持駒:歩                 後手の持駒:歩二
  9 8 7 6 5 4 3 2 1      9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+   +---------------------------+
|v香v桂v玉v金 ・ ・ ・v桂v香|一 |v香v桂v玉v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v銀 ・v金 ・v飛 ・ ・|二 | ・ ・v銀 ・v金 ・ ・v飛 ・|二
| ・v歩v歩v歩v歩v銀v角v歩v歩|三 | ・v歩v歩v歩 ・v銀v角 ・v歩|三
|v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四 |v歩 ・ ・ ・v歩 ・ ・ 角 ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五 | ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・|五
| ・ 歩 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六 | ・ 歩 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 ・ ・ 歩 角 歩 ・ ・ 歩|七 | 歩 ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 銀 玉 ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八 | ・ 銀 玉 ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九 | 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+   +---------------------------+
先手:西田スペシャル            先手:西田スペシャル
先手の持駒:歩                 先手の持駒:歩二
手数=31  ▲5七角  まで        手数=36  △2ニ飛  まで

△2二飛には,▲3五歩から動く。△3二飛は△8八角成から角の素抜きを狙っているので一旦▲5七角と引いておく。ここで△5四歩なら▲2四歩△同歩▲同角△2二飛(16図)の時に▲2三歩−▲3五角の筋がある。実際は▲2三歩に△3二飛と逃げれば難しい。しかし△7一玉型で△5四歩と突くのは危険が伴うので第15図からは△8二玉が本筋だろう。


第15図からの指し手
△8二玉    ▲7七桂    △5四歩(第18図)

第18図                        第19図
後手:藤井システム              後手:藤井システム
後手の持駒:歩                 後手の持駒:歩二
  9 8 7 6 5 4 3 2 1      9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+   +---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一 |v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・v飛 ・ ・|二 | ・v玉v銀 ・v金 ・v飛 ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩 ・v銀v角v歩v歩|三 | ・v歩v歩v歩v歩 ・v角 ・v歩|三
|v歩 ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・|四 |v歩 ・ ・ ・ ・ ・v銀 角 ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五 | ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・v歩 ・|五
| ・ 歩 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六 | ・ 歩 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 ・ 桂 歩 角 歩 ・ ・ 歩|七 | 歩 ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 銀 玉 ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八 | ・ 銀 玉 ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 ・ ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九 | 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+   +---------------------------+
先手:西田スペシャル            先手:西田スペシャル
先手の持駒:歩                 先手の持駒:歩
手数=34  ▽5四歩  まで        手数=38  ▽2五歩打  まで

ここで先手に先攻する順がないと,△5五歩−△5五角が厳しい。始めはここで▲2四歩△同歩▲6六角のつもりだったが,平凡に△6六同角▲同歩△3九角で困る。永世迷人さん案の▲3四歩は有力。△同銀なら▲2四歩△同歩▲同角△2二飛▲3三角成△2八飛成▲3四馬で銀が取れる。▲3四歩△4二角なら▲2四歩△同歩▲6六角が狙い。しかし▲3四歩△4二角▲2四歩△6四角とする順があるため,先に▲2四歩△同歩としてから▲3四歩がよさそうである。

そこで後手の最善として考えられるのは▲3四歩に△同銀と取り,▲2四角に△2五歩と打つ順だ(第19図)。


第18図からの指し手
▲2四歩    △同 歩    ▲3四歩    △同 銀    ▲2四角    △2五歩
▲3三角成  △同 桂    ▲2一角    △4二金(第20図)

第20図
後手:藤井システム
後手の持駒:角 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ 角v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・v金v飛 ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩 ・ ・v桂 ・v歩|三
|v歩 ・ ・ ・v歩 ・v銀 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・v歩 ・|五
| ・ 歩 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 ・ 桂 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 銀 玉 ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 ・ ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:西田スペシャル
先手の持駒:歩 
手数=44  ▽4二金  まで

▲2一角に△2二飛なら▲5四角成で先手有望。△4二金が粘り強い手。この後は▲3八飛△3五歩の交換を入れてから▲5五歩か▲6五桂を狙い,一番良いタイミングで飛車を取って勝負か。ここから先はまだよくわからないので今後の研究課題としたい。

私が考えたもうひとつの対策が14図から3筋ではなく4筋の歩を交換する順だ。3筋の歩交換は先手の狙いのひとつだが後手にも捌きを与えるので。


再掲 第14図                   
後手:藤井システム              
後手の持駒:なし                
  9 8 7 6 5 4 3 2 1    
+---------------------------+   
|v香v桂v玉v金 ・ ・ ・v桂v香|一 
| ・ ・v銀 ・v金 ・ ・v飛 ・|二 
| ・v歩v歩v歩v歩v銀v角v歩v歩|三 
|v歩 ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四 
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五
| ・ 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 ・ ・ 歩 角 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 銀 玉 ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+   
先手:西田スペシャル            
先手の持駒:なし                
手数=26  △2二飛  まで  

第14図からの指し手
▲3七桂    △4四銀    ▲4六歩    △同 歩    ▲同 角    △4五歩
▲6八角(第21図)

第21図
後手:藤井システム
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v玉v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v銀 ・v金 ・ ・v飛 ・|二
| ・v歩v歩v歩v歩 ・v角v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・ ・v銀v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五
| ・ 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 ・ ・ 歩 ・ ・ 桂 ・ 歩|七
| ・ 銀 玉 角 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:西田スペシャル
先手の持駒:歩 
手数=33  ▲6八角  まで

4筋の歩を交換して▲6八角と深く引くのが修正案。こうしておけば角への当たりが弱いため△5五歩▲同歩△同銀に▲4五桂−▲5四歩の垂らしがある。


第21図からの指し手
△8二玉    ▲4七銀    △5四歩    ▲4六歩    △同 歩    ▲同 銀
△4二飛    ▲4五歩    △5三銀(第22図)

第22図
後手:藤井システム
後手の持駒:歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v金v飛 ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩v銀 ・v角v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・v歩 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・ 歩 ・|五
| ・ 歩 歩 ・ 歩 銀 歩 ・ ・|六
| 歩 ・ ・ 歩 ・ ・ 桂 ・ 歩|七
| ・ 銀 玉 角 金 ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:西田スペシャル
先手の持駒:なし
手数=42  ▽5三銀  まで

右銀をすばやく繰り出し,4筋に勢力を張る。先手の狙いは▲3五歩−▲2六飛からの角頭攻め。後手は△6四銀−△5五歩。ここから先は申し訳ないが今後の研究課題としたい。

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