第一次試験中
第47歌(3/9)
フロッガーグランマvsコズミックヴァルゴ
花園の歌姫のスタンドであるコズミック・ヴァルゴは、今単身でこの地獄を進んでいる。
ヴァ「むっ、亡者が血の河より逃げ出すぞ。」
フレジェトンタの河で煮られる責苦を受ける亡者たちだが、
機会あらばこの地獄の苦痛より逃げ出そうとする。
血の濠のもとまで泳ぎついた亡者が這い上がろうとする。
〜ひゅうふっ〜
亡者「ぐわぁぁぁぁ。」
ヴァ「むっ?弓矢?」
正確無比な矢が脱出しようとした亡者を射抜く。亡者はもんどりうって血の河へと沈みこむ。
シル「ケンタウロスの弓です。」
シルバーインフェルノが指を指す方向に、矢をたばさみ、隊列を組んでせまるケンタウロスの一団を見た。
シル「古来よりケンタウロスは弓を得意とする種族。半馬半人の彼らの弓から逃れる術はありません。」
たしかに上半身は安定してそうだ。
ヴァ「これがケンタウロスの弓。モンコレでは反映されてない能力ですね。」
シル「まさか止めたりはしないでしょうね。」
ヴァ「彼らがここで責苦を受けることは神の決めしこと。姫ならばいざ知らず、私がその理に逆らうはない。」
シル「それが懸命でしょう。」
逃げようとする血の河の亡者を次々と射抜いたケンタウロスの一団は、やがてこちらの存在に気付く。
やがて隊伍の中より3騎のケンタウロスがこちらに進み出る。
テン「そこの一団!ここへどんな呵責を受けにきたか申せ!申さねば射抜く!」
声をあげたのはテンペストコーラー。
シル「話ならそこにいるサイクロンシンガーにする。血気さかんな貴様では話にならん。」
シルバーインフェルノは説明する。三騎のケンタウロスはテンペストコーラー、サイクロンシンガー、ハリケーンストライダー。みな竜皇とともに時代をかけたケンタウロスであると。
彼らをはじめ、幾千もの種族:ケンタウロスがこのフレジェトンタの濠の周りを巡回し、血の河より逃げ出そうとする亡者をすべて射抜いている。
弓矢をかまえるテンペストコーラーをサイクロンシンガーが押さえる。
サイ「よせ、テンペストコーラー。あの者たちの足元を見るがいい。死人ならば地面の石が動くことはない。地面の石を蹴ることができるのは生きた者たちだけだ。」
シル「いかにも。彼らは生きており、私は彼らを案内しております。これは遊びではありませぬ。天が決定しことです。」
魂だけの存在には重さがないゆえに、地面の石を蹴ることはできない。石が動くのは生きて肉体を持ったものだけである。そして生身の肉体ゆえにこの河を飛んで渡ることなどはできないのである。
シル「一つ願いたい。この血の河を渡るには浅いところを探さねばなりませぬ。そこでおぬしの仲間一人をわたしらの先達としてつけてくれまいか。」
地獄の案内は地獄にいる者に聞くのが早い。
シルバーインフェルノはフレジェトンタを渡るためにケンタウロスの力を借りるつもりだ。
サイ「良いでしょう、シルバーインフェルノ。ただし、条件がある。この先に進めるはあなたを除いて48名のみとさせていただこう。」
シル「ええ、わかりました。」
ヴァ「ようやく話がまとまったようで。」
シル「ここで一戦、五枚サドンデスを行わなければなりませぬ。あなたと・・・。」
ヴァ「フッ、相手になるのはそこのものか。出て来るがいい。」
コズミックヴァルゴが振り向いた先に老いた一匹のフロッガー、フロッガーグランマが登場する。
フロ「あんな、気合入れて話書くのはええけど、ここまで長すぎるねん。」
待ちくたびれていたフロッガーグランマがぶつぶつ言う。
フロ「サドンデスだけ書けばちゃっちゃとすむやないか。ほんとに47戦目まで待たされて、さらにこの前説かいな。」
ヴァ「それを私に言うのも筋違いというもの。」
フロ「んなもんわかっとるわ。さぁやるで。はよ、カードだしぃ。」
フロッガーグランマが座り込んでカードを取り出す。
ヴァ「召喚はしないのかね?」
フロ「カードゲームやるのにいちいち本物召喚してどないすん。」
ヴァ「う・・・・、それもそうだが・・・。」
フロッガーグランマがカードを並べ出したのでコズミックヴァルゴも座りこんで並べることにした。
進軍側
フロ:ウルリクルミ(装備:キキーモラのほうき)→コボルドフーリガン→パイロホーネット
守備側
ヴァ:太古の精霊王
火
●パイロホーネット【インセクト】
即時可
▲ 藤川純一
ブロック:六王国
レベル:1/4/1 飛行
○警戒飛行
このユニットが対象。対象を「攻撃力:−3」する。
フロ「なんや、太古の精霊王やないけ。もうちょっとひねりをいれろや。」
ヴァ「ふっ、これが勝つための選択というものですよ。」
フロ「あ〜わかったわかった。ダイスかしてや。」
ヴァ「え?」
フロ「ダイスやて。わしもってないねん。なんやおまえ、ダイスも持たずにモンコレしにきとんのか?」
ヴァ「うう゛・・・・。」
それはあんただと言いたい。
コズミックヴァルゴが差し出したダイスでフロッガーグランマのイニシアチブは5!
対してコズミックヴァルゴは・・・
5!
さすが同じダイス!(違
フロ「おう、ナチュっとんや。わしの勝ちや。」
ヴァ「そこで[イニシアチブ]です。バインドウィンドをウルリクルミに。」
フロ「はぁ?何ふざけたこと言っとん?」
フロッガーグランマがコズミックヴァルゴを睨みつける。
フロ「われ、極稀や思ってちょうしのっとたらあかんで。」
ヴァ「しかし、これで同時は回避ですが。」
フロ「わかっとるわ。ほれ、俺たちの歌や。これで文句ないやろ。」
ヴァ「では、それはアイスミラー。」
フロ「はぁ?」
ヴァ「いや、アイスミラーで・・・。」
フロ「はぁ?????」
フロッガーグランマ、さらにコズミックヴァルゴを睨みつける。
フロ「ちっ。」
小さく舌をうち、俺たちの歌を捨て山に放る。
先攻はコズミックヴァルゴ側である。
宣言
1、[イニシアチブ]で太古の精霊王がバインドウィンド使用。対象はウルリクルミ。
2、対抗でコボルドフーリガンが俺たちの歌使用。
3、太古の精霊王がアイスミラーを使用。対象は俺たちの歌。
解決
3、俺たちの歌の効果を打ち消す。
2、影響なし。
1、ウルリクルミにイニシアチブ−3がつく。
0、イニシアチブ結果は2と5になります。コズミックヴァルゴ側先攻。
フロ「おう、もう手札もないし、好きにせーや。」
ヴァ「まずはペトリフィケーション。ウルリクルミを死亡させてください。」
フロッガーグランマはコズミックヴァルゴを睨みつけながらウルリクルミとキキーモラのほうきを捨て山に放る。ペッ。
フロ「んで、次は。」
ヴァ「攻撃します。」
パイロホーネットとコボルドフーリガンも捨て山に放られる。これで全滅。終了。
フロ「あほくさ。んじゃあ、帰らせてもらうわ。ぶつぶつぶつ。」
勝敗は決した。
負けたフロッガーグランマはぶつくさ言いながら地獄より去っていった。
サイ「終わったようね。」
サドンデスの行方を見届けたサイクロンシンガーが言う。
シル「ええ、これまでの47人の勝者と、あと1名が不戦勝。第一次試験の合格者48名を通らせていただきます。」
長かった第一次試験はこれで終了。次からは二次試験に入る!!
ヨルさんの5枚
ウルリクルミ
コボルドフーリガン
パイロホーネット
キキーモラのほうき
俺たちの歌
基礎体力16/13というパーティ。同時ならばまず負けないであろう。同時にさせてもらえなかったけど。
のこり48名
お知らせ
千年王国の騎士は対戦者不在のため第一次試験を免除とし、第二次試験最初のバトルからの登場となります。
第二次試験
第48歌(3/15)
千年王国の騎士vsインヴィジブルストーカー
フレジェトンタの渡河のために、ケンタウロスの一族であるサイクロンシンガー(末弥純)は案内役に一人つけることを了承した。
サイ「ハリケーンストライカー。おぬしはこれより、この者たちを案内しろ。他の連中にあったら道を譲らせろ。」
シル「ありがとうございます。」
ハリケーンストライカーが他の二騎より離れて走り出す。シルバーインフェルノ以下48名はその後を続く。
男「ところで、シルバーインフェルノよ。」
シルバーインフェルノに一人の男が話し掛ける。
シル「おや、あなたは誰ですか?」
男「俺様がわからないのか?インヴィジブルストーカー様だ。」
インヴィジブルストーカー!ゴマサド第38歌を勝ち上がった受験者の一人である。
シル「知りませんでした。姿を見せることもできるのですね。」
イン「ククク。俺様は自分の手札1枚を破棄して透明人間になれるのだよ。」
シル「まぁ。イクラを食べるようなものですね。」
興奮すると姿をあらわします。
シル「それに素顔もけっこうイイ男ではないですか。」
イン「しかし姿が見えては仕事にならんのだよ。」
シル「それもそうですね。で、なにか質問でも?」
イン「あのケンタウロスだが・・・・。」
シル「ハリケーンストライカーがなにか?」
イン「なんで背中にシスターを乗せているんだ?」
シル「仕様です。」
終了。
煮えたぎる血の河から逃げ出そうとする者、つまりかって略奪と流血を欲しいままにした暴君たちを弓矢で射抜きながら走るハリケーンストライカー。背中のシスターも振り落とされないようしっかりとしがみつく。
やがて血の河は浅くなり、そして足元を濡らす程度で渡れるところまできた。
ハリ「ここです。この浅瀬ならばこの河を渡ることができます。」
シル「ありがとうございます。」
シルバーインフェルノが礼を言うとハリケーンストライカーは再び元来た道を戻っていった。
シル「さて、ここから河を渡りますが、その前に五枚サドンデスといたしましょう。」
イン「やっと2次試験か。ククク。」
シル「対戦相手ですが、1次試験なしで通過したものがおります。その者にしましょう。」
イン「!?」
ヒュヒュヒュバッ
ドカッ カッ! ドカッ ドカッ ドカッ ドカッ!
無数の砂時計が降り注ぎ、インヴィジブルストーカーを取り囲むように地面に突き刺さり、時の砂を落とし始める。
イン「!!時の狭間か!?」
ガチャッ ガチャッ
インヴィジブルストーカーが見る先に現れたのは黒衣の騎士。
騎士「ニィッ」
その者は敵軍支配地形が3つ以上ある時に現れるという。
騎士「我らは時の番人、神罰の地上代行者、我らが使命は我らが主(マスター)に逆らう召喚術師を、その召喚札の最後の一片までも絶滅すること」
インヴィジブルストーカーに向かって一歩一歩踏み出す千年王国の騎士。
ギシギシギシ
カッ
騎士「良い地獄だ。化物。」
イン「・・・・。」
カッ カッ カッ
イン「一回戦はどうした。」
騎士「必要なかったよ。楽しむこともできなかった。」
ギシッギシギシ
ギシギシギシ
ギシ ギシッギシッ
ギシ ギシギシ
ギシギシ ギシッギシッ
カッ
騎士「最初の相手は貴様だ。」
イン「そうかい」
手札を1枚破棄する!突如標的の姿を見失った千年王国の騎士にインヴィジルストーカーは不意打ちの打撃を与える!
ドガッ!(ズッ ズルルッと崩れ落ちる。)
千年王国の騎士はその場にうち崩れる。
イン「正面から儀式も撃たずにAレギュに戦いをしかけるとは勇敢な騎士だな だが愚か者だ だがSレギュにしてはやる方か……。」
インヴィジブルストーカーが時の狭間の結界を取り払おうとする。
がっ!
イン「!!」
ドッドッ!(千年王国の騎士が背後に立つ)
イン「何ィ!?」
騎士「クッ ククッ クカカカカッ」
インヴィジブルストーカーは再び手札を1枚破棄して千年王国の騎士に打撃を与える。
ドンドンドン(ドゥと倒れる)
バン バン(起き上がる)
シャガァ!
打撃を受けて倒れた千年王国の騎士。だが、すぐさま起き上がりインヴィジブルストーカーに攻撃をしかける。
イン「再生(リジェネレーション)………!」
騎士「そうだ!!我々Sレギュが貴様らと戦うために作り出した戦闘スペルだ。」
シャガッ
劣化劣化劣化化化化!!
騎士「ゲァハハハハハハハ ハハハハハハハ ハハハハハハ!! ハハハハハハァ」
劣化のブレスは対象に浴びせかけ魂そのものを消滅させる特殊能力。
インヴィジブルストーカーの身体が溶けて崩れる。
騎士「そろいもそろって弱すぎだな。話にならん。Aレギュ自慢の極稀ユニット!!劣化のブレスで破棄してやったぞ。」
勝ち誇る千年王国の騎士。だが、そこにシルバーインフェルノが口を挟む。
シル「劣化のブレス?それだけか?」
騎士「な…に?」
シル「そんなことでは勝ち目はないぞ、千年王国の騎士。大人しく五枚サドンデスをした方が身のタメだぞ。」
騎士「何をバカな。」
シル「早くすることだ。破棄したはずの者がよみがえるぞ。」
騎士「な に?」
チキチキチキキ
ヴァサ ヴァサササ
騎士「うおおッ」
シル「劣化のブレス?特殊能力?そこいらのSレギュとAレギュを一緒にするなよ。そんなモノでは対象にならない!これはAレギュが創生期より栄々と使い続けた最強の戦闘スペル。ミラーイメージ。」
バサアアアアアアア(インヴィジブルストーカー立ち上がる)
イン「ニィィィッ」
シル「さぁ、どうする時間獣。」
騎士「なる程、これでは、今の環境では殺しきれん」
千年王国の騎士が手札を取り出す。
騎士「五枚サドンデスだ、Aレギュ。」
時間獣の騎士の時の砂が反転する。時の狭間より現れたのはストーンバジリスクにトロール巨蟲騎兵。
騎士「次は皆殺しだ」
イン「ニィィィッ」
インヴィジブルストーカーは太古の精霊王で迎え撃つ。
進軍側
イン:太古の精霊王
守備側
騎士:トロール巨蟲騎兵→ストーンバジリスク
運命のダイスが振られる。
インヴィジブルストーカーのダイス目が6に対して千年王国の騎士は・・・
4!
先攻はインヴィジブルストーカー。
イン「クククッククククク さあ!!殺ろうぜ 時間獣」
とりあえず攻撃からだ。精霊王でも6点殴れば前衛が落ちる。
騎士「ハアァハハハハハァ そう簡単にはいかんぞ 魔法生物!!」
トロール巨蟲騎兵が巨大なハンマーを取り出す。土属の秘密兵器グリングルの大戦鎚のダメージは?
10点!(6+4)
イン「RAAAAAAあ゛あ゛あ゛」
太古の精霊王の無尽蔵の魔力により使用されたのはドラコ・イリュージョン!!
騎士「バカな! ぶあッ ばッ がは 化物ォ!!」
ストーンバジリスクは動かない。
属性:土に属し、地脈を利用した石化の魔法に優れたストーンバジリスクだが、
飛行して地に足をつかない太古の精霊王には石化の魔法は通用しない。
宣言
1、太古の精霊王で攻撃
2、トロール巨蟲騎兵がグリングルの大戦鎚を使用。→太古の精霊王に10ダメージ(6+4)
3、太古の精霊王がドラコイリュージョンを自分に使用。
解決
3、ドラコイリュージョン発揮。攻撃力+8で14
2、ドラコイリュージョンの効果で死亡しなかったことになる。
1、攻撃力14点でストーンバジリスク、トロール巨蟲騎兵が死亡
決着はついた。
パリーン
インヴィジブルストーカーと千年王国の騎士を取り巻いていた砂時計が割れて、
中からこぼれた時の砂が風に舞う。
騎士「また会おう Aレギュ」
砂が千年王国の騎士の姿を隠す。
時の狭間の法が解除され、
時間の彼方へと千年王国の騎士は消えていったのであった。
シル「さぁ、先を急ぎますぞ。地獄の第七圏の第二番目はすぐそこにあるのです。」
すでにシルバーインフェルノはフレジェトンタの河を渡り、次なる地獄の森の中へと入ろうとしていた。
貧乏神父さんの5枚
ストーンバジリスク
トロール巨蟲騎兵
サンドカーテン
ペトリフィケーション
グリングルの大戦鎚
なんか強そうなストバジシフト。相手が歩行ユニットならばペトリが、もしくは同時攻撃ならば。
のこり47名
第49歌(4/4)
ブレインイーターvsタイガーリリー(太陽王)
フレジェトンタの河の浅瀬を案内してくれたハリケーンストライカーは
元来た岸の向こう側に戻りやがて視界から消えていった。
そして対岸にたどり着いたシルバーインフェルノたちの目の前に広がるのは
踏み入れる道なき黒き森であった。
タイ「なんだか陰気くさい森です・・・・」
タイガーリリーの第一感想がそれ。
森とはいっても緑の葉は一枚もなく、黒ずんだ色の曲がりくねった木ばかりが生えている。
タイ「だいたいここの木はひねくれた形ばっか。歩きにくいです。」
シル「ここの木はこんな形のものしかありませんよ。ここは地獄の第七圏の第二の環(わ)にあたる場所。タイガーリリーよ、しかと耳をすまし、目をこらしなさい。」
タイ「ん?」
はうう・・・・
タイ「なんか変な声が聞こえますです・・・・・。」
アアアア・・・・・
タイ「随分苦しそうなうめき声・・・・。でも声の主はどこに隠れているです?」
タイガーリリーは目をこらしてまわりを見渡す。
シル「どれでもいいからこれらの枯れ枝を折ってみるがいいでしょう。あなたが思い違いしてることがわかりましょう。」
タイ「?」
タイガーリリーが近くの黒い木に近づいて、そのよじれた枝を手折ってみる。
ブシューーーーーー!!
血!
タイ「ヒィ!」
木「ウギャーーーーーーー。」
タイガーリリーが折った枝の切り口から鮮血が吹き出て、地面が血潮で黒ずむ。
木「なぜだぁ!なぜお前は俺の指を折る!お前には人の情はないのか!」
枝を折られた木から悲痛な慟哭が聞こえる。
タイ「そんなこと言っても、私も言われたままにやっただけで・・・・。って、木がしゃべった!?」
シル「そう、この木々はすべて罰を受ける罪人が姿を変えたもの!」
タイ「木々って・・・、この森の木全部が・・・・。」
シル「そうです。地獄の第七圏は暴力者への地獄。この第二の環(わ)は己の身体と、己の財産を暴力の被害者としたものの地獄。」
タイ「それって・・・・、自殺?」
シル「ご名答。ここは地獄の第七圏第二の環(わ)、自殺者の森!」
タイ「なんで・・・・・、」
タイガーリリーが先程手折ったよじれた木の幹に寄りかかる。
その異形にねじれた木の幹は自殺者の苦悩の表れなのか。
タイ「なんで自殺なんかしちゃったの・・・・・。」
ブレ「ふん・・・・、死ぬ勇気があればなんだってできるといいたいのかね、君は。」
タイ「誰!!」
ブレ「我輩はブレインイーター。自殺するものの気持ちは本人しかわからないもの。」
タイガーリリーの前に現れたのは人体に寄生する古代帝国時代よりの古き悪魔ブレインイーターである。
タイ「でもわかんないじゃん!自殺する前にもし顔をあわせることができてたなら、ちょっとした一言が話し掛けれてたら自殺しなくてすんだかもしれないじゃない!」
ブレ「くっくっくっく。」
タイ「何が可笑しいです!」
ブレ「失礼。」
タイ「少なくとも私は、力になってあげたいです!」
ブレ「お嬢ちゃん。それはここで生き残ることができたらね。くくく。」
ブレインイーターが召喚札を取り出す。
タイ「五枚サドンデスですって!?受けて立ちます!お前なんか!!」
タイガーリリーの唱える砂の魔法陣からは黒のハイランダー・ブラックアビスが登場する。
ブレ「貴様の顔も歪ませてやるわ。くっくっく。」
ブレインイーターが召喚したのはミラーナイト+ハングリースパイダー。日輪の紋章を装備したミラーナイトは一度では死なない。
進軍側
タイ:タイガーリリー→ブラックアビス
守備側
ブレ:ミラーナイト(装備:日輪の紋章)→ハングリースパイダー
タイ「負けられません!」
ブレ「せいぜいがんばることじゃ!」
両軍、イニシアチブのダイスを同時に振る!
転がったタイガーリリーのダイスは2(イニシ修正−2を入れてダイス結果0)
それに対してブレインイーターは・・・
6。
先攻はブレインイーター!
ブレ「さて、どこから入るかのぉ・・・。」
ブレインイーターは2枚の手札を眺める。
ブレ「まずはアイスジャベリンからじゃ。」
黄金の騎士ミラーナイトが氷雪の刃:アイスジャベリンをブラックアビスに叩き込む!
タイ「手札はもう1枚。どうせアイスジャベリンか。だったら・・・・。」
タイガーリリーはブラックアビスにダークネス・ブレスを命ずる。
暗黒の円輪がブラックアビスを中心に広がる。ダイス目は
3!
ハングリースパイダーさえ落ちればアイスジャベリンは怖くない。
ブレ「ミラーナイトの刃は2枚刃じゃ!!」
ミラーナイトが持つもう一枚のアイスジャベリンがブラックアビスを狙う!
タイ「それはペトリフィケーション!」
タイガーリリーが石化の魔法を唱える。ハングリースパイダーならばこのスペルで一撃だ。
ブレ「ちぃ、ハングリースパイダーを落とすためにタイガーリリーを犠牲にしやがったか!?」
タイ「犠牲になんかしないです!」
ブラックアビスからサンドカーテン。優しい砂がタイガーリリーを混沌から守る。
宣言
1、ミラーナイトがアイスジャベリンA→対象ブラックアビス
2、ブラックアビスのダークネスブレス(ダイス目3)
3、ミラーナイトがアイスジャベリンB→対象ブラックアビス
4、タイガーリリーのペトリフィケーション→対象ハングリースパイダー
5、ブラックアビスのサンドカーテン→タイガーリリー
解決
5、サンドカーテン発揮
4、ペトリフィケーションでハングリースパイダー死亡
3、アイスジャベリンは影響を与えない
2、ダークネスブレス解決。タイガーリリーはサンドカーテンの効果で死亡しない。
1、アイスジャベリンは影響を与えない
ブレ「お・・・、おのれ!」
魔力の刃を使い果たしたミラーナイトに残された手段はただ一つ。
ぶちかます!
タイ「・・・・・ゴメン。」
ブラックアビスの前にタイガーリリーが両手を広げて立ちふさがる。
ミラーナイトの6点の攻撃力はタイガーリリーの身体をクッションとしたため、ブラックアビスまでは届かなかった。
ブレ「自己犠牲の精神か・・・・・。いいもの見せてもらったよ。くくく。」
タイ「まだ・・・、終わったわけじゃないです。もう1度!」
5枚サドンデス規定により、もう1度だけ再戦します。
進軍側
ブレ:ミラーナイト(装備:日輪の紋章)→ハングリースパイダー
守備側
タイ:タイガーリリー→ブラックアビス
再び運命のダイスが振られる。
ブレインイーターの1(イニシ修正込みで−1)に対してタイガーリリーは・・・
5(イニシ修正込みで3)!!
今度はタイガーリリーが先攻!
タイ「今度はしとめてみせます!」
相手の戦力はすべてわかっている。今度はこちらが攻める番だ。
タイ「攻めるならここです!」
まずはタイガーリリーの土の洗礼!ミラーナイトを属性:土に変更する!
ブレ「土の洗礼じゃ?すると残る1つのスペルはアースディスラプト・・・・。」
これを通すと対抗でアースディスラプトがミラーナイトを襲うことになる。
ブレ「見切ったわい。」
ミラーナイトがアイスジャベリンAを唱えてタイガーリリーを狙う。
タイ「やっぱり通してはくれないですか。仕方ないです。」
ブラックアビスがダークネスブレスを仕掛ける。ダイス目は・・・・
1じゃ誰も死なね。
タイ「巻き込むのが目的ですから。」
あわてずにペトリフィケーションをハングリースパイダーに。
ブレインイーターはこれに対抗でアイスジャベリンBをブラックアビスに放つが、
それはサンドカーテンでしっかり防御。
宣言
1、タイガーリリーの土の洗礼→ミラーナイト
2、ミラーナイトのアイスジャベリンA→タイガーリリー
3、ブラックアビスのダークネスブレス。ダイス目1。
4、タイガーリリーのペトリフィケーション→ハングリースパイダー
5、ミラーナイトのアイスジャベリンB→ブラックアビス
6、ブラックアビスのサンドカーテン→ブラックアビス
解決
6、ブラックアビスにサンドカーテン
5、アイスジャベリンBでは死亡しない
4、ハングリースパイダー死亡
3、ダークネスブレスでダイス目1は影響なし
2、タイガーリリーにアイスジャベリンAも影響なし
1、ミラーナイトが属性:土になる。
ハングリースパイダーが落ちたところで、
先攻普通タイミングが終了。
後攻普通タイミングはやっぱりミラーナイトの攻撃でタイガーリリーが死亡して終わり。
たとえアースディスラプトをミラーナイトにぶつけても日輪の紋章の効果があるため、
ミラーナイトを止めることはできない。
この勝負は引き分けに終わったのであった。
ブレ「くくくくく。お嬢ちゃんで楽しむのはまた今度としてくれよう。ほっほっほ。」
タイ「まてぇ!逃げるか!」
ボシュウ!
古代帝国に伝わる水のスペル:アクエリアスの詠唱により、ブレインイーターは姿を液体となり、そしてどこかに流れ去っていった。
タイ「今度あったときはただじゃおかないから!」
シル「それではタイガーリリーちゃん。これを持っててくださいね。」
タイ「ん?これはなんなのです?」
シル「イエローカードです。これが2枚たまったらあなたはそこで失格となります。」
タイ「げっ・・・、いらないです。」
捨てる事は許されませぬ。
ということで今回は引き分け!
第50歌(4/18)
シルヴィアの竜姫vs緑の風の遊撃隊長
シルバーインフェルノの一行はいまだ黒き自殺者の森の中にあった。
竜姫「でも、木にされることが罰になるんですか?」
自らの身体を傷つけ、命を落としたものは地獄の裁きによりこの森に落とされる。
そしてそこに根をはり、あの苦しげな木となる。
竜姫「葉っぱを茂らせ、花を咲かせて、実を落として。けっこう優雅な生活なんじゃないの?」
シル「この森の木々もやはり新芽を吹き、花を咲かせます。でも、それをあの者たちが許しはしないでしょう。」
竜姫「やっぱなんかいるんだ。」
シル「あれです。」
シルバーインフェルノが森の上の方を指差した。
そこには何か鳥のような生き物が何匹も飛び交っていた。
シル「あれはハルピュイアイ。ハーピィのことです。六門世界では美しい一族ですが神話上では醜く貪欲で醜悪な怪物なのです。この森の木々の新芽はすべて彼女らが食い荒らすのです。」
竜姫「すると、葉っぱが出てくるたびにハーピィたちに食われるわけ。それは拷問ですね。」
シル「納得したところで五枚サドンデスにしましょう。対戦相手は・・・、あの者です。」
シルバーインフェルノが指名した相手。それはハイエルフきってのいい男、緑の風の遊撃隊長。
遊撃「こんなところでこれほど美しいお嬢さんに会えるとは・・・・。」
竜姫「うふふ。それはどうもありがとう。」
遊撃「君は美しい。僕は君のためなら・・・・、死ねる。」
決まった、と心の中で思った緑の風の遊撃隊長。
竜姫「うふふふふ。だったら死んでくださいね。」
シルヴィアの竜姫の眼が光る。その眼光は間違いなく種族:ドラゴンのものだ!
遊撃「わーーーーー、待った。待った。」
竜姫「あら?死んでいただけるのではなくて?」
遊撃「それは言葉のあやだ。そうだ、サドンデスだ。五枚サドンデスをしよう!な、な!」
遊撃隊長、必死で話を修正する。
竜姫「な〜んだ。まぁ、いいでしょ。やったろうじゃん。」
シルヴィアの竜姫が召喚したのはドラゴン・・・・・ではなく太古の精霊王です。
逆に緑の風の遊撃隊長が呼び出したのが虹の多頭竜キリムであった。
進軍側
竜姫:太古の精霊王
守備側
遊撃:虹の多頭竜キリム→ハイエルフ四大精霊隊
とりあえず横ラインにハイエルフ四大精霊隊がいるものとして、キリムはレベル7、7/7にパワーアップする。
運命のダイス。
シルヴィアの竜姫が出した数字が5に対して緑の風の遊撃隊長は・・・・・
3。先攻はシルヴィアの竜姫。
竜姫「わりとやっかいね。耐性:戦闘スペルなんてあるじゃん。」
殴ってもキリムの防御力を抜けない。うーむ、ここは・・・。
竜姫「ドラコ・イリュージョンとドラコ・ジェノサイドの2枚でどうだ!」
殴ると[対抗:攻撃限定]が飛んでくるので[普通]でドラコ・ジェノサイド。
そして足りない出力は対抗のドラコ・イリュージョンでカバーする。
遊撃「やっかいなのはドラコ・イリュージョンの方だな。よし!」
ハイエルフ四大精霊隊のアイスミラー。ドラコ・イリュージョンさえ打ち消せばジェノサイドも、そして続く攻撃も無効になる。
竜姫「うふふ。一回ぐらいの対抗なら!」
太古の精霊王がディスペルマジックを唱える。やはりこのスペル枠は反則だ。
遊撃「し・・・・仕方ない・・・。こちらもドラコ・イリュージョンだ。」
宣言
1、太古の精霊王のドラコ・ジェノサイド(スペル土魔)→相手パーティ
2、太古の精霊王のドラコ・イリュージョン(スペル風聖)→自分
3、ハイエルフ四大精霊隊のアイスミラー→ドラコ・イリュージョンの打ち消し
4、太古の精霊王のディスペルマジック→アイスミラー
5、キリムのドラコ・イリュージョン(スペル火*)→キリム
解決
5、キリムにドラコ・イリュージョン。
4、アイスミラー打消し
3、無効
2、ドラコ・イリュージョン。太古の精霊王の攻撃力は14になる。
1、ドラコ・ジェノサイド。キリムはドラコ・イリュージョンの効果で死亡しない。ハイエルフ四大精霊隊は耐性:戦闘スペルで死亡しない。
ドラコ・ジェノサイドは耐え切ったものの、
キリムの前には筋肉ムキムキ中山きんにくんな太古の精霊王が構えている。
竜姫「うふふふふ。ぶっとばしていただき!」
太古の精霊王が両腕を伸ばして両足を軸に高速回転!
ハイスピードダブルラリアットでキリムを叩く!
遊撃「ぬぁあああああ、これが最後だ!」
キリムが土と風の魔力で紫の風を起こす。パープルウィンドで太古の精霊王の動きを止める!
遊撃「ぬぁははははは!いけ!いけぇーーーーーーーー。」
竜姫「顔、崩れてるわよ。」
緑の風の遊撃隊長が投げたダイスの目は・・・・
2+5で7!!
遊撃「あはは、はは、、あぁ〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・(がっくし)。」
宣言
1、太古の精霊王の攻撃14点
2、キリムのパープウィンド(土風)→太古の精霊王
解決
2、ダイス目7。太古の精霊王は8レベルなので無効。
1、攻撃14点によりキリムとハイエルフ四大精霊隊が死亡。
グルングルングルン。
高速回転する太古の精霊王によりキリムとハイエルフ四大精霊隊は弾き飛ばされる。
You Lose
竜姫「あっぶなぁ。でもまぁ、ダイス運もまだまだあるみたいね。」
遊撃「ダイス目が1たんねーんだもんなぁ・・・。トホホ。」
緑の風の遊撃隊長はトボトボリムーブされたのであった。
タカアキさんの5枚
虹の多頭竜キリム
ハイエルフ四大精霊隊
ドコラ・イリュージョン
パープル・ウィンド
アイス・ミラー
本当のところ、横ラインがサドンデスで適用されるかどうかは知りません。
のこり46名
フロッガーグランマ「ギョライ、ギョライ」