あさりどライブ サミット3

2003・5・16〜18 シアターVアカサカ

 初めて彼らのライブに行ったのは、もう7年前のことでしょうか。当時いいとも青年隊を卒業して間もない頃で、番組の計らいでスタジオアルタの、いいとものセットを舞台にしてコントライブを行ったのでした。そして名物ADだったプリティ金子が友情出演。あさりどライブで最も印象に残っているのは、今でもあのときの『スーパーライブU』です。あまり期待せずに行ったのですが、それがめちゃくちゃ面白かったのですよ。
あのライブがあれほど面白くなければ、多分こんなに好きではなかったと思います。そんなわけで私にとってあさりどの真髄とは、やっぱりコントライブなのです。

 年に一度単独ライブを開催しているあさりどですが、年々ハコが大きくなっているところがファン冥利に尽きるというか。今回の劇場はすごーくきれいな所でした。ちゃんとした「劇場の椅子」(布張りで座面が持ち上がるやつ)ってだけでも「おお〜」って感心してしまいます。何しろ今まではパイプ椅子とかあったからね。そしてまた、やたらと客層と招待客に幅があるのも彼らのライブの特徴です。前回狭い客席にギュウギュウになってNOAH(プロレス団体)の方々が観にいらしてたのはある意味すごい迫力でした。今回は成くんの「テニプリ効果」でアニメ声優さんが沢山いらしてましたねぇ。そしてお客さんはなぜか男性客がものすごく多かったです。年々男性比が高くなっているような気が……これもNOAHのお陰!?

 さて、今回のライブのテーマは『初めて』だそうで、チラシはあさりどの二人が描いた自画像(油絵!)です。成くんは本当に何やらせても上手いんですよね。似てるし。逆にホリくんのは、本人も言ってましたけど、上からひっぱられてるのか!?って感じ。でも実は結構特徴捉えてあったと思うんですが……そのチラシの画像がもう見られなくなっているようで残念です。

■オープニング■
 開場して席に着いて、ふと舞台中央に何か白いものが置かれていることに気付きます。最初のコントで使うのかと思っておりましたが、開場からおよそ30分経過、幕の向こうから成くんがおもむろに登場し、「ホリくん時間ですよー」とのたまった。そう、白い物は布団だったのであります。その中からホリくんがもそもそと起き出して来たのであります。30分微動だにせずに寝てたのかこの人。ホリくんのあがり症というのはもう有名な話で、今回は「緊張しないためには会場で寝泊りして慣らしておけばいい」という考えでこういう企画になったのだそうです。まさに『衝撃の幕開け』でした。

■初めての逮捕■
 刑事に憧れる酔いどれ警備員の成くんが、張り込み中の刑事ホリ君に絡むというコント。成くんのパフォーミングがすごい!本人も「痩せた」と言ってましたが、のっけからあの運動量はただ事じゃないです。そして物まね得意の成くんの本領発揮。一人銭形、ルパン、不二子、ジェームス・ボンド、警察24時など息をつく間もない。もう一度観たいなぁ、これ。サミット3DVD化してくれないかなぁ!私は初めて彼らのライブを観た時から、成くんがボケでホリくんがツッコミのほうが合ってるんじゃなかいかと思っていたのですが(当時は逆だったのです)、最近は実際にその通りになってきつつあって大変満足です。
 ところがところが、ラストでボケとツッコミが逆転し、オッケー堀口のショートコントシリーズに突入。ホリくんの着ているブルゾンのポケットに、スタッフや劇団員が書いた「お題」のメモが入っていて、引いたメモに書かれているとおりのネタを即興しなければいけない、というもの。ファンにはもうおなじみです。もうホリくんいっぱいいっぱい。お客さんからも「かわいそう……」という同情の声が!コントライブで客に同情されるホリくんって一体……。


■初めての連載■
 遅筆なマンガ家ホリくんと、そのアシスタントの成くん。ツッコミ役は編集役の中村英香ちゃんのみという両ボケコントです。この人たちの両ボケコントはいつも妙なリアリティが面白いのよね。生々しいバカっぽさというか、日常の笑える瞬間をよく捉えてあるなぁーと、逆に感心しちゃいますね。

■初めてのお茶の間留学■
 すっかりおなじみのTV電話ネタも、ライブではもう3回目。今回はそうきたか、の英会話編。うさんくさいNOVAウサギやらサカナくんといった旬なネタも使って、マンネリながら面白い。でも、単にホリくんがサカナくんの物まねしたかっただけでは……という気もします。
 なんでもこのTV電話ネタを「爆笑オンエアバトル」という番組で披露したらしいんですが、私は観てないしそんな番組の存在自体知りませんでした。うーん残念。つーか、やるならホームページで告知してくれればいいのに……。

■鳥取砂丘テレビ初めての東京■
 あさりどのネタの中でも実はあまり好きじゃないのがこれだ。これも最早シリーズ化していて3回目なんですが、毎回同じことやってるんですよね。ネタに新鮮さがないというか、シチュエーションが毎回変わるだけで基本のネタが新しくなってないのです。ただ成くんの鳥取弁は堪能できます(笑)






■初めてのアルバイト■
 JONATHAN'Sというファミレスでバイト初めてのホリくんが、先輩のゆうこさん(中村英香ちゃん)と萩本チーフ(成くん)の指導の下、サービスの基本を学ぶが、その店は客を選ぶ店だった、というコント。ちなみにゆうこさんというのはあさりどのマネージャーさん。前回あたりから始まった成くんの『欽ドコ』です。成くんの大将の物まねも一層磨きがかかってますねぇ。最近ではテレビでもあちこちで披露するようになりましたが、これ大将はご覧になってるんでしょうか。それにしてもこの物まねを見るにつけ、こんな厳しい人の下でよく頑張ったなぁ、あさりど。と改めて感心するのでした。

 このネタ、どんなことをするのか説明するのが難しいのですが、要するに高速ネタ問答というのか、ホリくんや共演の劇団員が一人ずつお店のドアを開けて欽ちゃん(成くん)のもとへ行って、言われたお題に対して面白い答えを即興でリアクションするという大変シビアなものです。たとえば
欽ちゃん(成くん)「何食べたい?」
渡辺(劇団員)「は、はちみつ!」
欽ちゃん「家で食え!次!」
↑答えが面白くないと容赦なく帰されます。

欽ちゃん「好きなキリン!」
ホリくん「えっ……好きなキリン!?」
↑訊き返しちゃった場合は勿論
欽ちゃん「訊いたらおしまい!」と言われて帰されます。

これとかオッケー堀口のショートコントシリーズもそうですが、企画の性格上毎日ネタが変わってくるので面白いですよ〜。あさりどのライブはだから全日程行くのが望ましいです。


■エンディング■

 激しく運動量の多いネタばかりだったせいか、二人とも汗だくなんですけど、最後に言ったホリくんの一言が、「皆さん良かったら帰って2ちゃんねるに書き込んでください」でした。2ちゃんねらーだったのか!?あさりど!
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 そんなわけで毎年恒例の行事の一つが今年も終わってしまいました。毎年少しずつハコ大きくして、仕事も新たなジャンルを開拓して、着実に知名度、実力ともどもアップしてきている彼らを見ているととても安心します。変なブレイクの仕方すると潰れるのも早いので(^^;)ゆっくり有名になっていって欲しいですね。私はネプチューン、TAKE2、松本ハウス、よゐこ、その他さまざまな芸人のコントを見てきましたが、彼らよりしっかりしたネタをできる芸人は実はあまりいません。テレビでの喋りはまだまだだけども、ライブの腕前をもっと多くの人に見てもらいたい、と切に願っております。行ってみれば絶対ハマります(断言)。
 追記…今回のカットはライブから帰って速攻でメモ用紙にボールペンで殴り書きしたものなので大変お見苦しいものとなっておりますが、下書きなんてしてるとネタを忘れてしまうもので(笑)ご容赦くださいませ。