
黒ノ十三の製作秘話について語ります。
私は執筆ライターの一部の方とメールのやり取りをしてましたので、
そういう情報も得てましたが、書いてはいけないと思ってましたが。
もう時効だと思いますので。
黒ノ十三は企画の段階では巷に言われている通り、
「かまいたちの夜」に触発されて企画されたサウンドノベルタイプのゲームでした。
それで、トンキンハウスは高名な推理作家の綾辻行人氏に執筆を依頼したのですが、
綾辻氏は多忙という事もあり、綾辻氏の紹介で
京都大学ミステリ研究会(綾辻氏はここのOB)が紹介され彼らが執筆を担当する事になり
綾辻氏自身は監修を担当する事になったわけです。
当初の予定ではタロットカードにちなんだ話しを22話作る予定でしたが、
執筆の京大ミス研の学生の方々が素人だったこともあり、書ききれず、
仕上がったいくつかの作品も綾辻氏に「レヴェルに達してない」と採用されませんでした。
ただ、中村育広氏の「節制」のみは綾辻氏がバカ受けして即、採用となりました。
それが、初期のタロット企画の名残(節制というタイトル)であり、
京大ミス研の方のなかで中村氏のみが早期に複数執筆が決定した理由でした。
この通り、初期の段階では「黒ノ十三」の製作は難航しましたが、
綾辻氏の既出の作品一本を加えるのと
トンキンハウスが人気のプロライター早見裕司氏に執筆参加を依頼し、
またもう1人ライター(羽音の作者)を用意したようです。
そのうえで京大ミス研の方々が書いたうちの優秀な作品を採用する事となりました。
こうして、紆余曲折のすえの{13本}という意味ありげな数の作品数が。
出揃い、なんとか「黒ノ十三」は世に出たというわけです。
なおこの時の京大ミス研の方々はその時点では素人ですが名前をネット検索するとその後プロになった方もいるほど才能はあったようです。
ただ、分岐については京大ミス研の執筆者の一人によると
「一応、個人個人に割り当てられていたが自分は全く考慮せずおまけ程度に思っていた」そうです。
綾辻氏の作品の分岐についてはおそらくゲーム製作スタッフの後づけと思われます。
最後に「救いのない作品」ばかりだったのはコンセプトでもなんでもなく、ただの偶然だそうです。
くだんの作品「羽音」は早見氏でも京大ミス研の方でもなく、トンキンハウスが用意したライターの方で
詳細はよくわかりません。トンキンハウスの社員の方かもしれません。
なんでも「羽音」はトンキンハウスがもっとソフトな作品に書き直すように主張したのですが、
綾辻氏がこのままいくように主張したそうです。
言われてみれば黒ノ十三のなかでもさらに異色な作品かもしれません
追加
なお、執筆者の中には当初、推理作家で高名な清流院流水氏も加わっていたそうですが、
彼の作品は綾辻氏に評価されなかったらしく採用はされなかったそうです。
彼は綾辻氏と制作段階で喧嘩したらしいという情報もあります。
ただ「今昔奇タン」の原案は流水氏だったそうです。
おまけ企画 もしも黒ノ十三のモチーフがタロットカードのままだったら?