'02.10.01
・ますは...お詫びから???
いやいや、もう9月ですか??前回が2月だから...
えっ〜!?もう半年以上ですか???楽しみにされてた方、すいませ〜ん。
確かにいろんな事があったり、仕事が忙しかったりしましたが、
(TOYAは一応、真面目なサラリーマンなんです。「不」が付くという噂もありますが?)
決してサボっていた訳では無く...ちょっとはサボってましたが(←コラコラ!)
製作は続けていたんですよ〜!!(本当だってば)
それにしても、あのストラトスでも半年で出来たのにMP4/5Bったら...
とはいっても実はもうすぐ完成しそうなんです。
っと言う訳でとりあえず、今回は前回から2〜3ヶ月分について製作記をお届けしま〜す。
・っと言う訳で前回は??
お忘れの方もいらっしゃると思いますが...TOYAもあまり憶えてません。...(^_^;)
え〜っと前回はとりあえず、基本工作を終わった所でしたね...多分。
[ 前回の最後はこんな感じ...でしたね、確か... ]
おっと、お決まりですが、前回を見てない!!って人は↓から入ってください。
(半年もほったらかしにしといて見てない人ってのも、どうかと思うが...)
TOYAの「板さんのまかない」MP4/5B編vol.1をみる!
・さ〜ってと、表面処理っすか?
基本工作は前回、終わっているので、今回は表面処理を行って行きます。
表面処理って、大して面白いわけでも無いのに仕上がりに大きく影響してしまうという、
いわば精神修行の様な作業なんですよね〜...(;_;)
基本的にはサフを吹いて丁寧に磨いて、パテの所とプラの所が面イチになればOK!なんですが、
あせって作業すると経時劣化で段差が出てきたりして...
とか思って作業していると進まなくなってしまいました。...本末転倒ってこういう事なんでしょうか??
・まずはフロントカウルのパーツから...
前回、洋白板で翼端板を作って、2段目のウイングをMP4/7から流用したフロントカウルですが、
2段目のパーツを流用した関係で表面処理は結構楽でした。(注意するのはダクトの所だけだからね〜)
パテとプラが混在すると表面処理も大変だし、あとで研出しする時も割らない様にっと気を使ってしまうんで
大人になったらお金をケチらず流用!!が基本で〜す!!←(大人気無いな〜!!)
おっと、気休めに洋白板にはメタルプライマーを塗っておくと安心ですよ。
[ 翼端版のモールドがいい感じ〜!?でしょ?? ]
・いよいよ今回のビックリドッキリメカ??(なんのこっちゃ)
さてさて、いよいよ今回のメイン超絶工作の一つ...
モノコックのカーボンの模様を再現!!...くっ〜やってみたかったんですよ。コレッ!!
だ〜って、ここの表現って、どの模型雑誌をみても満足にやってないし〜!!
っと言う訳でボックスアートと資料本を見ながらハセガワのトライツールとピンバイスでモールドを追加して
サフを吹いた後、調子を見ながら表面を整えてやります。
スジ彫りは「根気良く」が基本ですが、何度もサフとか吹いてるとモールドが消えたりするので慎重に!!
[ カーボンの模様やリペットの本数とか分かる限り再現しておきました。 ]
・エンジンパーツも表面処理っす!!
エンジンパーツについても表面処理です。
前回、サスアーム等を別パーツにしてパテで整形した部分と
がんばって削ったエキゾーストパーツの表面を細く切ったペーパー(600番位)で
注意しながら表面を整えてやります。
最後にサフを吹いて1000番位のペーパーで仕上げておけばOKっす!!
[ なんか普通のプラモデルみたいに見えるけど、ここが技ってもんだと思う。 ]
・表面処理だけってのもつまんないので...
表面処理ばっかりやってると精神的にも疲れるし、
第一、あんまり面白くないので、たまにはディテールアップもやって気分転換してやります。
モデラーズ製のディテールアップパーツ(今や絶版)に入っていたアルミ製のファンネルを
キットのベースに並べてみると...イマイチ...並んでくれない。
金属の艶の再現は塗装ではなくヤッパリ金属を使うのが一番なのですが...
完全に円形のファンネルはキットの様には並んでくれませんでした。
残念ですが、仕方が無いので2面にヤスリをあてて寸法調整してやります。
慎重に10個のファンネルが同じ形状になる様に注意しながら削って行きます。
この時、不要な所にキズを付けてしますと、リカバーできないので要注意です。
あと、ベースのキットのパーツにφ2の穴を等間隔で開けておきます。←結構、難しいですが...
[ ほ〜ら、きれいにファンネルが並んだでしょ?両面テープで仮組みしてます。 ]
・表面処理だけじゃダメなんです...
表面処理ってとっても大切なんですが...
サスアーム系の位置決めも、この時にやっておかないと
塗装後の修正は大変!っというよりも塗膜が割れたりして仕上がりが汚くなってしまうので
ここらでサスアームの調整を済ませておきましょう!!
ここでの感じっていうのはピッタリっていう感じじゃなくって少しユルユルって感じにしておきます。
(あとで塗装した後の塗膜分+接着剤分を確保しておくってコトです。...どれくらい??)
当然、左右のタイヤの接地感についてもこの辺りでしっかり調整しておきましょう!!
[ タイヤとかその他の補機類なんかの干渉もチェックしておきます。 ]
・カウルについても表面処理します。...
カウルについても一度、800番程度のペーパーをあててやり、
サフを吹いて表面を仕上げてやります。
一度、ペーパーをあてるのは、後で砥出しする時の段差を少なくしておく為です。
(やっておかないと研ぎ出しした後で面のうねりが発覚して取り返しがつかない事になってしまいます。(^_^;))
今回の場合はフロントカウルとメインカウルを分離してますので、
そこの隙間を十分に調整しておく必要があります。
[ ほとんど隙間なくカウルがフィッテイングできたでしょ??でも、ちょっと狭すぎた!! ]
・前回の宿題っと言う訳でもありませんが...
前回の「板まか」でも書いたけど、この年式のF1ってカウルを置いておく専用のベースが用意されてましたので、
今回はそれも再現してやりましょう!!
プラ棒で作ろうかとも思ったんですが、接着強度的に問題があると思ったんで、
今回はWAVEの真鍮棒をハンダで溶着して強度を確保してみました。
[ 上の棒に穴が開いてる所がミソなんですが... ]
・当然...
上の写真では1個ですが、当然2個作ります。
カウルを乗せてみると...
[ どうどう??いい感じでしょ??... ]
・表面処理のその後は、当然...
ここまでで、とりあえず大物の表面処理は完了となります。
スジ彫りとかをやりながらだったんで表面処理だけで楽に一ヶ月以上かかってしまいましたが、
その後は、楽しい(?)ボディ塗装です。←(楽って訳では無いのですが...)
さてさて、今回のメインの塗装色はマルボロレッドですが...
この色は、本当にモデラー泣かせの色なんですよ。
うかつに蛍光色を塗ってクリアーでコートするとデカールやクリアーに蛍光成分が浮いてきて
ホワイトがオレンジ掛かったり、デカールがピンクになったりして、仕上がり後に台無しになってしまいます。
(しかも、完成時に大丈夫でも、経時劣化で現れてきたりして厄介なんですよ〜。)
そんな訳で、当時の模型雑誌の記事は研出し無しの作例ばかりでした。
(今ならウレタンクリアーっていう方法もあるんですが...)
そんな中で、私が知っているラッカー系(?)でも蛍光色が浮いてこないレッドは...
「アサヒペン製蛍光カラー」のレッドです。
ほとんどオレンジに見えますがデカールのマルボロレッドとの色味もバッチリです。
下地にはモデラーズのベースホワイトとスーパーホワイト、
クリアーコートには、同じくモデラースのクリアーを使いました。
[ TOYAの虎の子の蛍光レッドなんです... ]
・いくら虎の子の蛍光カラーとは言っても...
いくら蛍光成分が浮きにくいとはいえ、塗料として保障されている性能では無い部分を使っているので
それなりに慎重に塗装期間は多めに取ってやりましょう!!
最近はエアーブラシが一般的になってきたので、ボディカラーもエアーブラシを使う人も増えてきましたが、
同一色をある程度の面積を塗る場合は缶スプレーの方が楽なんじゃないかな〜??
乾燥期間は、最低でもホワイトで一週間、蛍光レッドで一週間はとってあげましょう!!
ちなみに後でカーボンデカールを貼る予定のパーツはダークグレーで塗装しておきます。
[ 乾燥中のボディカラー...ここは気長に乾燥させてやります。 ]
[ 他のパーツも同時に塗装しておきます。黒いパーツはダークグレーで塗ってあります。 ]
・マシンを乾燥させてる間に忘れてずにセナ様も...
ボディの乾燥中には、ポーズ換え工作をしたセナ様のフィギュアにも基本塗装をしておきます。
顔についてはモデラーズのフレッシュで塗装した後、アクリル系のブラウンとブラックで髪の毛を塗装、
レーシングスーツについては布の質感を出す為、ボディカラーとは異なりモデラーズのブライトレッドで塗装してみました。
十分に乾燥させた後、エナメル系で目や口を塗装し、ウッシングやドライブラシで質感を出してみました。
きれいなF1マシンと並べるフィギュアにはAFVほどの汚しは避けた方が無難です。
[ 汚し過ぎない様に気を付けながら塗ってみたんですが...?? ]
[ こちらも十分に塗装しておきます。 ]
・後期仕様にするには...
前回、キットのMP4/5Bを後期型にする方法をいくつかあげましたが、
もうひとつ、キットと後期型で変更すべき箇所がありました。
前後ディスクブレーキの導風板の長さです。
どうやらキットのモノより短いみたいです。
ここを修正してやるのと同時にディスクのパーツのモールドもMP4/7のモノから流用して
精密感をアップしておきます。(タイヤを固定したら見えなくなってしまいますが...)
あと、リヤ用にはジャンクパーツとプラ板でドライブシャフトの基部(オイルシール)も再現しておきました。
[ こっちはフロント...違いが分かる?? ]
[ こっちがリヤ...基部の所がほんのちょっと違うでしょ?? ]
・タイヤにもちょっと手を加えて...
TOYAが超絶技巧を歌うからにはタイヤにもちょっぴり手を加えておかないと...
っと言う訳で、センターナットをさかつうの金属パーツに交換しておきました。
実際のマシンとはちょっと形状が違うのですが、時にはかっこよさ重視の遊び心も必要かと...
[ 金属パーツの精密感はやっぱ一品!!これでもう少し安ければ... ]
・乾燥させたらデカールなんですが...
ボディを塗装する前にモノコックもダークグレーに塗装しておきました。
いよいよ、今回の目玉のひとつ!カーボンの模様をデカールで再現していきます。
とりあえず、いろんなお店や押入れをガサゴソとあさってみて、そろえたデカールは...
[ モデラーズをはじめ、いろんなカーボンデカールを集めてみました...全部は使いませんでしたが... ]
・乾燥させたらデカールなんですが...
ボディを塗装する前にモノコックはダークグレーに塗装しておきましたので、
そこにカーボンデカールを張り込んでいきます。
しかし、残念ながら市販品では思った様に、色味の違いが表現できませんでした。
そこで、デカールにラッカー系クリアーカラーをエアブラシで吹き、好みの色味に塗装した後で、
適当にカットしてモノコックに張ってやり、微妙なトーンの違いを再現、
また、乾燥後に縁の所に沿ってスモークを薄っすらと吹き付ける事でカーボン独特の反射色も再現!!
その後、面イチ感を出す為にラッカー系クリアーでクリアーコートした後に1500番のペーパーをあててやり、
最後にトップコートの艶消しと半艶を混ぜて艶を調整した「マイトップコート(?)」を
エアブラシで吹いてやれば完成!!っとなります。...手間が掛かる仕上げだな〜??
ちなみにFIAのマークはMP4/7のデカールから拝借しました。
[ ここまではあんまりやらないでしょ??...TOYAはすでに壊れているかも... ]
[ カーボン模様が見えるかな〜??向きとかにも気を使って張ってみたんだけど... ]
[ ついでにアンダーパネルにもカーボンデカールを張っておきましたが、見えないかも... ]
中央のは完成後にベースに固定する為のナットを無理やり接着したモノです。
・さ〜ってと、乾燥中には小物をディテールアップ...
ボディの塗装を乾燥させている間に、小物もディテールアップしていきます。
まずはシートパーツから...
モデラーズからシートベルトのモールドが無いパーツも市販されていましたが、
そんなに難しくないので、キットのパーツをリューターと400番のペーパーで削っていきました。
その後、サフで表面を仕上げて、ダークグレーで塗装した後で、
やはりカーボンデカールを貼っていきます
実車ではカーボン地のシートとグレーのシートが使われていた様ですが、
かっこよさ優先でカーボン調にしてみました。
[ この後でクリアーコートして研ぎ出ししておきました。 ]
・削っちゃったら作るしか...ねぇ?
シートのパーツから削り落としてしまったシートベルトは???
削っちゃったら作るしかないっすね〜。
でもね、ただ市販のモデラース製のディテールアップパーツを使うだけじゃ...
っと言う訳で、ネット通販で幅3mmのサテンリボン(黒)を購入してベルト部に流用!!
エッチングパーツはさすがにモデラーズ製のを使用させていただきました。
さらに今回は超絶技巧!!(壊れてるって意味??)なんで...
シートベルトステイも自作してみました。
プラ板に虫ピンから作ったステイを取り付け、さかつうのボルトでデコレーションすればOK!
これは、カウル固定で作る場合でも使える技なんで、是非、お試しあれ!!
[ ベルトの感じは分かりませんね...シートの艶はGOOD!? ]
・こうなっちゃったら(?)...とことん??
ちなみに実車のコクピット内の左側にFIAの三角のステッカーが貼ってあるんですが...
こうなっちゃったら(?)、やるしかないでしょう!!
そんな訳でMP4/7の四角のデカールから文字の部分だけ流用して、
ジャンクデカールを適当に組み合わせて青い三角と白い矢印を再現してみました。
[ サテンのベルトがいい感じでしょ?...苦心作のデカール、見えるかな? ]
・エギゾーストも根性でディテールアップ...
エギゾーストも根性(?)でディテールアップします。
シルバーリーフで塗装したエキゾーストパーツに排気音センサーをWAVE製リペット(角)で再現し、
溶接後を細く切り出したメタルックを巻き付けて再現!!。
最後にボルト固定用のステイをO.3mmのプラ板にピンバイスで穴を2個開けたもので
再現してやったんですが...
[ さすがに見えないか?...せっかくいい感じになったのに... ]
・最後に仮組みして今回は...
最後に仮組みして、各部の干渉等をチェックしておきます。
実はここでカウルとの干渉が発生し、恐る恐るカウル裏側をリューターで削ったりもしました。
(塗装後のパーツにリューターかけるのは、ホントに怖かったっす...)
[ とりあえず、仮組みしてみました...時間掛かったな〜! ]
そんなこんなで、とりあえず今回はここまでです。
いやいや、結構、時間が掛かってしまいましたね〜??
さすがに時間が経っている分、結構なボリュームの製作記事となってしまいましたが、
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
できれば感想等をBBSに残していただけると、張り合いも出ますので、宜しければカキコしてください。
最近、仕事も忙しくてなかなか作業が進みませんが、それでも模型を続けていきたいと思いますので、
この後とも、ご愛顧頂けます様、よろしくお願いいたします。
それでは!またっ!!...次は完成??...無理そうかも...
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