'03.07.20    
     
  編vol.1
       タミヤZ33なら初心者でも安心?? 
      
         
  
  お久しぶりの「板さんのまかない!」はタミヤの新作Z33がお題です。
  皆さんご存知の通り最近のタミヤのキットの出来はすばらしいものがありますよ。
  クリアーパーツは接着剤不要!だし
  レッド&オレンジのクリアーパーツは色付き!だし
  エンブレムは金属製インレットパーツ!だし...etc
  ほんとに誰でもキレイに仕上げられる様になっててタミヤさんには脱帽&感謝!!...なんですが、
  個人的には「誰でも簡単に...」なキットって??なんです。
  「誰でもいいなら、別に俺じゃなくっても...」、な〜んて思っちゃいます。
  そんな天邪鬼なTOYAにしては珍しく最近のタミヤの新作を選んだ理由とは??
  別に何てことは無くって、友人が黒のZ33を購入したんで、そのお祝いってだけ。な〜んだ!

  そんな訳でタミヤZ33を作るんですが、これといった特別な工作が必要な訳でもなく、
  製作記事とかっていっても、別にね〜??って感じ...
  それならって事で今回は初心者向けをメインに普通に完成させるテクを紹介しつつ、
  初心者とは一味違った仕上がりになる様な板前テクみたいのも紹介してみたいと思います。

  「カーモデル職人への道」の’03年補足版みたいな感じになってくれると嬉しいんですが...

  ちなみに「カーモデル職人への道」を知らないって人はこちらから...

  さて、そんなZ33なんですが、↑のボックスアートをみてもらえるとわかる通り、
  在庫してたのはモーターショー仕様のキットなんですが、友人が買ったのは当然、市販車版!!
  っという訳で、キットの仕様差をチェック!!すると...市販版では
   ・サイドドアミラーの形状が下方向に厚くなっている。
   ・ボディにFrスポイラーが追加されている。
   ・Rrスポイラーが別パーツで追加されている。
   ・ワイパー形状が変更になっている。
   ・バケット風シートがドライバーシートのみになっている。
   ・A/T用のシフトノブが付いている。...etc
  う〜む、タミヤさんも結構、がんばっていらっしゃる様で...
  結局、追加パーツを取寄せるより市販版のキットを買ってきた方が安そう...(涙;)

  そんな、訳で2個のキットを手元に置いて、いよいよ今回の製作が始まるのでありました。


 ・まずはボディーの塗装の準備から...

  今回はボディーカラーがブラックっという事で、出来る限り乾燥時間を多めに取りたいんです。
  ソリッドの黒系のボディカラーの場合は乾燥が不十分だと研ぎ出し時の研ぎキズが消えないんです。
  とは言っても、完全に乾燥したボディーって塗膜が硬くなって研ぐのが大変だしな〜...
  って結局、どっちも大変なんだったらキレイに仕上がる方がいいじゃない??

  そんな訳でまず最初にボディを塗装したいんですが、
  当然、塗装前にやっておくべき事をやっておかないと、塗装後では出来ない事もあったりします。
  完成後の出来栄えの80%は塗装前に決まる!!っといっても華厳の滝ではありません。
  (←この辺が’03版「カーモデル職人への道」ってこと??)

  ところで「やっておく事」って??...それは、
   1)ボディパーツ成型時のバリ(パーティングライン)とヒケを消す。
   2)インジェクション成型特有の表面のウネリ(ヒケの小さいヤツ)を取る。
   3)全体にペーパーをあてて研ぎ出ししやすくしておく。
   4)ドアミラー等の後付けパーツに位置決め&強度確保用に真鍮線等を仕込む。
   5)インレット等の位置決め用の目印(Φ0.5)の穴を空けておく。
  大体こんな感じですか?

  おっと、バリとかヒケとかって覚えてます??
  ちょっとおさらいしておきますと、下の絵みたいな事を言ってます。
  バリの小さいヤツをパーティングラインとも呼びますが、どっちにしろ修正は必要ですね。
  

  
  1)〜3)については全体にペーパーをかけてやればおしまいなのですが、
  実は結構面倒臭い作業なんで、最初はポイントを絞ってやってもいいかも?
  1)でいうと今回のキットではヘッドライト部からボンネット上を走るパーティングラインと
  リヤバンパー部にある2ヶ所のヒケが目立った修正部分かな??
  3)についてはエッジ部を中心にペーパーをあてておいてやります。
  あとで研ぎ出しする時にエッジ部って塗装がのり難く失敗しやすいんですよ。
  なんで、前もってペーパーをあてて、研ぎ出しにあった形状にしておくんです。
  4)では後でスクラッチする予定のRrアンテナの止め位置をこの時点で決めておき
  Φ0.5の穴を空けておきます。
  こういう穴を後で空けようとすると塗膜が割れたり、キズ付いたりして取り返しがつきません。
  最後に5)でインレットマークとかサイドウインカーを最後に固定する時の位置に
  適当な穴を空けておきましょう。
  これは位置決めが一回で決まらなくてボディが汚くなってしまうのをの防ぐ意味と
  固定用接着剤の余分なのがパーツ横からはみ出さない為の両方の意味でやってます。

    
         [ そんな感じで全面にペーパーかけを行ったボディパーツ ]

  簡単に書いているけど結構、疲れる作業です。(あんまり楽しくないしね...)
  
  ここでTOYAがず〜っと使っている自作工具を紹介!

    
      [ ペーパーがけには持って来いのTOYA自作工具 ]

  市販のポリパテに付いてくるヘラに15mm幅の両面テープでペーパーをつけたモノ!
  ペーパーの番数は好きに変えられるし、削れなくなったら交換も簡単!
  平面も出せれば、エッジも出せるし、先端で細かい所にも対応可能なんです。
  雑誌なんかでは良く調色スティックとか書いてあるけど、
  使い勝手は断然、こっちの方が上だと思います。
  TOYAはGTi−Rのスクラッチなんかでもほとんどコレで面出しとかやってます。
  個人的には必需品的な自作工具ですね〜...しかも安いし。


 ・次はいよいよボディーの塗装...

  私の場合は、どうしてもイメージの色が見付からない場合以外はラッカー系缶スプレーを使います。
  これは途中で何かあった場合でも、同じ色が手に入るのと、
  同じ色で多くの面積を塗る場合は缶スプレーの方が作業時間が早く、ホコリが載り難いと思うからです。
  ただし、缶スプレーにも下の様なデメリットもあるんです。
  ・温度により吐出量が変化する為、塗膜を安定させ難い。
  ・吐出量が多く乾燥時間が掛かってしまいホコリが載ってしまう。
  ・塗膜が厚い為、マスキングに向かない。
  
  そこでデメリットを回避しつつ作業できるように技をつかって進めていかねば...
  っという事でまたまた、自作工具をご紹介!!

        
     [ これがTOYA愛用の「沸騰缶?」...十年以上前に作ったモノ ]

  これは市販のアルミ缶の口をあけたモノです。
  これにポットのお湯を10mm位注いでから、缶スプレーを入れて30秒ちょっと...
  安定した内圧が得られる様になるし、温度が高くなって乾燥時間も速くなります。
  これも絶対に手離せない必需品です。
  TOYAの作品は全て、これを使っていると言っても過言ではありません。

  今回はボディーカラーはブラック!!
  最近はあまり書いてませんでしたが、隠蔽力的には強い色なんで、
  薄めにサフを吹いて、全体に色が乗る程度にブラックを吹いて、
  たーぷりとクリアーを吹いて研ぎ出し!!ってのが今回のパターンかな??
  隠蔽力が弱いとホワイトサフを使ったり、ベースホワイトを使ったりしますが、
  今回はそこまでは必要なさそうですね...ところで隠蔽力って??

  
  [ まぁ、あくまでも参考なんですが...弱い色ほど下地に注意って感じかな?? ]

  ちなみに塗装する時は、ボディを何かに固定して塗装してやります。
  私の場合は使い終わった缶スプレーの空き缶(蓋付)に両面テープで固定する事が多いかな?
  (今回はタバコの空箱を3個くっつけた物を使いましたが...)
  あと、その缶を持つ手にもちゃんと手袋しておきましょう!!
  これは軍手では厚過ぎだし、ビニールのでは滑ってしまうし...
  ってことで布製の手袋(バスの運転手さんとかしてるヤツ)がオススメです。

  っという感じで塗装をしていきます。
  大体20〜30cm位離して吹いていきます。
  噴出しの時に直接かけるとツブが飛びますので安定してからボディに向ける様にします。
  あと、はじめから全体に吹くのでは無くって最初はカドや横部を中心に吹いていきます。
  上部とか平面は塗装がのりやすいんで最初は狙いません。
  そんな感じでで2〜3回に分けて全体を塗って行きます。
  最後にホコリがないかチェックして、無ければ完了!!
  あったら、よく乾燥させてからペーパーで落として再塗装!!
  ソリッドカラーの時は部分塗装でOK!メタリックの時は軽く全体に吹きます。
  (メタリックの部分塗装はどうしても色見が変わっちゃうからね...)

  
  [ 乾燥中のボディパーツ、最低2週間!できれば1ケ月は乾燥させたい!! ]


 ・小技その1??...中級編??

  乾燥中の写真をみてアレ??って思った人はいませんか??
  そうです。じつはウィンドウパーツもこの時一緒に塗装して乾燥させてます。

  最近のTOYAのお気に入りの小技のひとつなんですが、「UVカットガラス」を再現してます。
  これはさすがに缶スプレーでは無理なんですが、
  ラッカー系の塗料を「クリア」、「クリアブルー」、「クリアイエロー」を適当に混ぜて作った色を
  ハンドピースで外側から吹いた後でクリアーを重ねてます。
  外から吹くのは内側からは黒い縁をアクリル系で塗ってやる必要がある為と
  ガラス面の外側をボディと同様に研ぎ出ししてやる事で艶の一体感を出す為です。

 
    [ 塗装前と比較すると、結構、濃い色に塗っているのが分かるでしょ?? ] 


 ・ボディ乾燥中に内装パーツも下準備??...

  ボディの乾燥中に内装パーツ等の下準備をしておきます。

  まずは簡単な所から...
  完成後にケースに固定するのに必要なナットの仕込み...
  基本的には、4つのタイヤの中心に近い所にM4のナットを仕込みます。
  今回は結構、パーツを削ってからナットをプラ粉と瞬着で固定しておきました。
  固定用には多少、ワッシャで調整が必要ですがM4−15のボルトが丁度良いみたいです。
  (ホームセンターでまとめて買ったら一生分以上入ってました...)

  
          [ 今回はかなり強引にネットを固定してます。 ]

  完成後に、ケースに入れるのって、実はとっても簡単な割に1ランク上に見えるっていう、
  お手軽なディテールアップ?方法なんですよ。
  保管や搬送も楽だし、是非是非お試しくださいませ。

  後は、内装パーツの中で完成後に見えそうな部分のパーティングラインとかヒケとかを
  消してやれば、下準備はおしまいです。

  まずはシート裏のピン跡!こういうシート裏って結構見えるんですよ〜!
  っという訳でプラパテで埋めて整形してやります。
  後で気がついたら、結局、ほとんと見えないみたいなんですが...

  
        [ シート裏のピン跡...結局、ほとんど見えないみたい。 ]

  あと、タワーバーは結構見えそう!!
  しかもヒケっていうかウネリが結構目立ってる...
  っという訳で、前に書いた自作のペーパー(名前募集中!!)で
  面をキレイにしておいてやります。

  
  [ 下が修正前、上が修正後...こういう違いが後できいてくるんですよ。 ]

  っとまぁ、こんな感じで各パーツを修正してやれば下準備が完了です!
  別に全部のパーツのパーティングラインを消す必要はありません。
  あくまでも完成後に見える所さえきれいになっていれば、問題ありませ〜ん!!  
  「見えるトコ重視!!」っはTOYAの昔からの基本スタイルなんです。

  こんな感じでZ33下準備編は終了です。
  塗装、組立て編と比べるとずいぶんと花の無い作業ですが、
  ここでの作業は完成に大きな影響を与えますので、
  くれぐれも、こんなもんか??なんて妥協しないでがんばってみてくださいね。

  それでは次回「Z33 塗装、組立て編」で!!!...
  
  ご質問、ご感想等はBBSまで!お気軽にカキコしてみてください。

  おっと、一足先に完成品を見たいって人は...

  「タミヤZ33完成品写真館!!」へはこちらから...

                            出来るだけ早めに更新するからね〜!!