「メタルスキンパニック MADOX-01」
 懐かしのOVAである「メタルスキンパニックMADOX-01」をご紹介いた
しましょう。
僕のようなパワードスーツ好きには堪らない、アートミック製作アニメ。
まあ、たぶんにアートミックらしい作品になっております。
日本の企業と自衛隊、そして米軍が協力して作り上げた機密兵器・スレイ
ヴトルーパーMADOXのメカとしての魅力を描くと同時に、一応主人公の男
子工学部学生のどうでもいい恋模様を軸としてお話は続きます。
そのストーリーとは・・・

  USアーミーの戦車部隊との模擬市街戦を征した最新鋭の個人用機動兵
器MADOX-01。操縦者はソフトウェア開発担当の美人技術者であるクスモト
エリー。MADOXの市ヶ谷への搬入を急ぐエリーの前に現れたのは、模擬
戦の相手であったタンク使いのキルゴア。危険な男と呼ばれる彼はMADOXへ
の復讐を誓う。
しかし不測の事態が起きた。搬送していた自衛隊のトラックが事故に巻き込
まれ、スクランブルモードのままのMADOXは偶然にも機械好きの苦学生
であるスギモト・コージの手にわたり、なんとコージはMADOXを起動さ
せてしまう。マニュアルをよく読んでいないままパワードスーツであるMAD
OXを装着してしまったコージは脱げないまま、仕方なく、別れた恋人・シオ
リの待つ西新宿のNSRビルを目指すことにする。
起動信号を傍受した米軍はキルゴアを回収の任につける。自分に恥をかかせ
たMADOXへの絶好の復讐のチャンス・・・キルゴアは新型の高機動空挺
戦車(階段も登れる!)で出撃した。
一方、キルゴアより先に回収するべく、エリーもMADOXのプロトタイプ・0
号機で出る。新宿駅地下での01と0号機との激しい戦い。しかしガトリング
ガンが弾切れとなったコージのMADOXはエリーに取り押さえられてしま
う。コージの正体がただの学生という事実に驚くエリーであった。
しかしキルゴアはあくまでMADOXと戦うためにエリーの0号機を破壊する。
キルゴアを倒さなければシオリに会いに行けないと知ったコージは、エリー
にMADOXの機能を教授してもらい、キルゴアと対決するが・・・!?

そんなストーリーなんですが、まあ、人間ドラマは、はっきりいってどう
でもいいものです。何よりも優先されているのは、現用兵器とMADOXの
描写なんですな、これが。
個人用の対戦車兵器・・・ひらたく言えばパワードスーツなんですが、デザ
インは戦車のデザインラインをそのまま人型兵器にした感じで、武骨でかっ
ちょよいです。姿勢制御用の羽(超合金製ノコギリとかも内蔵)、でかいター
ビンエンジン、ガトリングガン、各種電子装備・・・冒頭の模擬戦から始ま
って、コージの逃走劇(アパッチを撃ち落しちゃってるけど、いいのか!?)
から対0号機戦、対キルゴア戦と、MADOXのメカとしての魅力を余すと
ころなく描いております(そのミリタリー度についてはあくまで当時のもの
ですけど・・・)
対NBC兵器、ブラックホークによるヘリボーン対応など、その汎用性も高く、
実際、女性であるエリーやまったくの素人のコージがすぐに動かせて戦闘が
可能なのですから、いやはや凄い汎用性ですね。
 面白いシーンとしては、コスモス石油のガソリンスタンドでディーゼル燃
料を満タンにするコージ・・・とか、コンビニへMADOXを着込んだまま飛び
こんで弁当を買い、公園のベンチで食べるシーンですかね。海老フライを
箸を使って食べるんですけど、性能の良いマニュピュレーターですね、本当。
 なんというか、主人公のコージの行動原理がわけわからんというか能天気
というか(兵器マニアらしくて、部屋には「地獄の黙示録」のポスターが貼
ってあったりします)、普通、パワードスーツを脱げなくなったまま恋人に
会いには行かないでしょう(苦笑)。
しかしながら、キルゴアにいたぶられたコージがやる気になって立ち向かう
場面、すごくかっちょいいBGMが流れたりして何度観ても鳥肌モノです。

 現在、ビデオ・LD共に廃盤ですが、レンタルとかで置いてあったりした
ら、メカモノの古きよき時代のアニメとして一見の価値ありだと思います。
(本編のあとには自衛隊の富士演習シーンが収録されているし。題して、
「MADOX-01の兵器世界〜松竹富士映画「ラスティングピース」より〜)
キャラデザインは田村英樹氏(ちょっと好みがわかれる絵柄ですけど)、メ
カデザインは荒牧伸志氏(メガゾーンとかモスピーダの。僕、大好きです)。
 最後のラストバトルは(キルゴアのやっつけ方とか)結構、熱くてかっちょ
いいです〜
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