
| 本当は汎宇宙的に恐ろしいおとぎ話 |
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ふたつめのおはなし 「白雪姫に墓はいらない」 はじめのおはなし 「赤ずきん」 |
| 「白雪姫に墓はいらない」 「白雪姫に墓はいらない」
王子 誰か!誰かおらぬか!隣国の王子、王妃に謁見に参った! 声はホールに響く。しかし答えはコダマだけ。 暗い玉座より声。 王妃 ここにおります・・・ 王子 王妃!これはいったい? 王妃 みな、逃げてしまいおったわ。 王子 なぜ? 王妃 音におびえて。 王子 音? 王妃 神は情け深い方。懺悔を聞く耳を使わした。 王子 罪と? 王妃 嫉妬ゆえの罪。カインをとらえた古き罪。
低い歌声が聞こえるのです。森の方角から・・・。 地を這う嫌らしい虫たちが好みの餌にまとわりつくように、 そして城の中にねずみの物音が頻繁にするようになりました。 召使たちはおかしなうわさをするのです。
あの指、覚えがありますとも!あの白い指は白雪姫。
死んでいるというのに、
ああ、美しい子。人の目を輝かせるその愛らしい笑みも、私の心を曇らせるばかり。 老いさらばえていくこの身に比して、若さのなんとまぶしく見えること。 私はあの子を殺めてしまうことに決めたのです。 体を7つに切り離して森に埋めました。 あの森!深い暗黒の立ち込める呪われた場所に!
城のものはみなにげだしました。 私は必要な儀式をとりおこなって、あの子の悪魔祓いをしようとした・・・ もっとも古く、もっとも恐ろしい呪文も試してみた。
あの子の足、腕、太股が、 恐ろしいこと。私は気が狂ってしまうでしょう。 あの子は私を狂わせたり、狂うまで苦しめたがっている。
この不浄の場にはこれ以上いたくない! 王子、ひるがえって歩き出す。 ホールを出て門に向かい歩く王子。はたと立ち止まる。 王子 はて?空耳か。不可思議な歌声が聞こえるような・・・ とたんに王妃の悲痛な叫びが響く。 王妃 ああっ!くるなっ!くるでない! 王子、悲鳴に振り向き走り出す。 暗がりの玉座に王妃がぐったりともたれかかっている。 王子 いったい何が!王妃! 王子駆け寄る。王妃、すでにこときれている。その前に小さな影。 王子 おお・・・白雪姫? これは美しい・・・
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「赤ずきん」 赤頭巾は聞きました。 「どうしておばあさまの手はピンク色で甲殻生物の様に節くれ立っているの?」 「どうしておばあさまの髪の毛は短い触手に覆われた楕円状の渦巻体なの?」 「どうしておばあさまの背中にはバカでかい背ビレのような羽が生えているの?」
そういうとそのモノはおばあさんの服を脱ぎ捨てました。
「ユゴスで産出する金属の筒に生きたまま封じ込め!」 「円筒にそなわった電極の作用でもっておまえの感覚を保ったまま!」 「時空連続体をよぎってさらにその向こうの旅の各段階を通り!!」 「太古に著されたある種の禁断の書物で!」 「<ユゴス>と謎めかしてほめのかされているものにほかならない!」 「海王星の彼方に位置する太陽から9番目の惑星に!」 「いぁ!はすたぁ!つれていくためさァ!!」 |