ブリー村

・塚山丘陵(「旅の仲間上」第六章「古森」、第七章「トム・ボンバディルの家で」、第八章「霧の塚山丘陵」より)

 ホビット庄のはずれまで来た一行は、お百姓のマゴットじいさんの畠に迷い込みます。フロドは子供の頃に何度も茸を盗んで叱られたのですが、歓迎され夕飯を御馳走になります。その後、外の世界を怖がるボルジャーをフロドの新居に残した一行は、ホビット庄を出て古森に入ります。メリーとピピンが柳じいさんに捕まりますが、森の主人トム・ボンバディルに助けられます。トムの家に招かれたフロドたちはそこに何日か滞在して休息を取り、塚山丘陵へと進みます。ここで恐ろしい塚人たちに捕らえられた一行を、再びトムが助けてくれました。

・踊る小馬亭(第九章「踊る小馬亭で」、第十章「馳夫」より)

 夜になってブリー村に辿りついた一行は、トムの紹介してくれた「踊る小馬亭」に宿を取ることにします。亭主のバタバーはフロドを見て何か思い出しそうになりますが、結局何も出てきませんでした。食後、集会室でくつろぐ一行は、野伏の馳夫(ストライダー)と出会います。馳夫の忠告にも関わらず、酒に酔っていい気になったフロドはうっかり指輪をはめて周囲の注目を集めてしまいます。しょげるフロドのもとへ、バタバーが忘れていた用件を思い出してやってきます。なんと彼はガンダルフからフロドへの手紙をことづかっていたのでした。

・ナズグルがブリー村を襲撃する(第十一章「闇夜の短剣」より)

 ガンダルフの手紙によって馳夫がガンダルフの友人であること、本名がアラゴルンであることを知った一行は、彼の奨めに従って寝室を避け、休憩室で寝ることにします。その夜、ナズグルが一行の寝室と厩を襲い、ホビット庄から連れてきた小馬たちが連れ去られてしまいました。翌朝それを知ったバタバーは、宿屋が襲われたことを嘆きながらも、一行のために大金をはたいて小馬のビルを買ってくれます。

・風見が丘でナズグルに襲われる(第十一章「闇夜の短剣」より)

 ブリー村を出てさらに東に進みます。馳夫の案内で古代の遺跡、風見が丘に到達した一行は、そこでガンダルフの残したしるしを見つけます。しかしガンダルフの姿はすでになく、そのうえ見晴らしのよい風見が丘の頂上でナズグルたちに見つかってしまいました。馳夫は野伏の薪で焚火をおこして一行を守ろうとしますが、夜になり力を得た五人のナズグルは、炎を避けながらも隙を見つけてフロドたちに襲いかかります。

・闇夜の短剣(第十一章「闇夜の短剣」より)

 恐怖に襲われたフロドは、つい指輪をはめてしまいます。と、たちまちナズグルの視線がフロドを捉えて、蒼白い短剣を突き刺しました。塚山丘陵で見つけた短剣を手にしたフロドの必死の抵抗と、焔の薪を手に駆けつけた馳夫の前にナズグルは逃げ去りますが、邪剣の傷はフロドの身体に致命的な打撃を与えていました。馳夫は西方の薬草、王の葉アセラスを用いて傷の手当てをしますが、もはや歩くこともできなくなったフロドは小馬のビルの背中で揺られるだけになってしまいました。

・浅瀬への逃走(第十二章「浅瀬への逃走」より)

 傷を負ったフロドを連れて進む一行の前に、裂け谷のエルロンドの使者グロールフィンデルが現れます。グロールフィンデルの白馬に乗り換えたフロドを連れて裂け谷へと急ぐ途中、鳴神川(ブルイネン)の浅瀬への街道でナズグルが現れます。フロドを乗せた白馬は浅瀬へ向かって疾走しますが、その後をナズグルの黒馬が凄まじい勢いで追いかけます。浅瀬を渡り終えたフロドが振り返ると、九人揃ったナズグルが今まさに川を渡らんとするところでしたが、エルフの魔法で川の上流から奔流が押し寄せてナズグルたちを押し流しました。

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