拡張「友と敵」(Die Feinde, Friends & Foes Expansion)
ルール和訳(Japanese Translation)

この翻訳はSophisticated GamesKOSMOSCAPCOMの許可を得て公開されていますが、
公式訳ではありません。営利目的での使用、無断転載を禁止します。

覚書:この拡張セットは「ロード・オブ・ザ・リング〜指輪物語〜」ボードゲーム本体(日本語版はCAPCOMから販売)がなければ遊ぶことができません。

 旅に2つの新しいシナリオボードが加わります。陰謀うごめくブリー村と呪文うずまくアイゼンガルドです。30体の敵の攻撃にも立ち向かいます。新たな難題を乗り越えつつ、中つ国を迅速に横断しましょう。困難な旅を克服し、旅の仲間を勝利に導いてください!

 お互いの協力なくして、希望の光を見ることはないでしょう。何人もが挑戦しましたが、成功したのはわずかです。指輪を破壊して、敵のサルマンとサウロンに一泡吹かせる準備はできましたか?

 内容物

両面のシナリオボード(ブリー村とアイゼンガルド)1つ、マスターボードに貼るシール2つ、キャラクター能力カード5枚、ガンダルフカード3枚、ブリー村特殊カード8枚、アイゼンガルド特殊カード5枚、敵カード30枚、説明書1冊

 ゲーム紹介

この拡張セットには以下の新しい特徴があります。

・ 2つの新しいシナリオボード:ブリー村――袋小路屋敷と裂け谷との間にプレイします。アイゼンガルド――ロスロリアンとヘルム峡谷との間にプレイします。ブリー村の特殊カードは8枚、アイゼンガルドの特殊カードは5枚です。

・ 30体の敵が登場:8体以上の敵が表示されているとゲームに負けてしまうため、早めに倒さなくてはなりません。また、1体も表示されていない時には、いくつかのシナリオボードを飛ばして先に進むチャンスもあります。倒した敵はゲーム終了時の得点になりますし、30体全てを倒すことによってゲームクリアすることもできます。

・  各キャラクターの追加能力カードと3枚のガンダルフカードが旅を助けてくれます。

 この拡張セットを加える前に、本体のみで何度か遊ぶことをお勧めします。基本ゲームのルールは1つを除きすべて適用されます。例外:サイコロとボードにある□□シンボルは、カードを2枚捨てるのではなく2体の敵が新たに登場することを示します(「敵を登場させる」の項目参照)。

 ゲームを開始するときに、サウロンを誘惑ラインの15のマスに置いてください。最初のうちは戸惑うかもしれませんが、拡張ゲームではこれ以上難しくする必要はありません。拡張セットは変化と選択と挑戦に富んでいます。ゲームの目的は、力をあわせて悪の勢力に対抗し、高得点を得ることです。

 最初にプレイするときに、シールをマスターボード上の所定の位置に貼り付けてください。ブリー村は袋小路屋敷と裂け谷との間に、アイゼンガルドはロスロリアンとヘルム峡谷との間に位置します。

 ゲームの準備

 基本ゲームと同様にボード類を準備し、下記の説明に従ってください。

・ モリアの代わりに、ブリー村のシナリオボードから始めます。マスターボードとシナリオボードとの間には、敵を登場させるためのスペースを空けてください。

・ 30枚の敵カードをよく切って、裏向きにして敵表示スペースの右隣に置きます。

・ ブリー村とアイゼンガルドの特殊カードをマスターボードの上隣、特殊カード置き場の所定の位置に置きます。

・ 新しいガンダルフカードは他のガンダルフカードと一緒に表を向けて並べます。 ・ キャラクターカードを受け取る際、各自の追加能力カードも受け取り、自分の前に表にして並べます。使わないキャラクターカードは箱にしまっておきます。

 敵を登場させる

 以下の追加ルールを除き、基本ゲームと同様に進行します。

・ イベントボックス、行動ライン、またはサイコロに□シンボルが1つ登場するたびに、敵を1枚めくり、マスターボードとシナリオボードとの間に並べていきます。新しく登場した敵が必ず左端に来るように、「敵の列」は右から左の順に隙間なく並べます。各敵カードは、誘惑ラインのマス2つ分の幅を占めるように置いてください。1体以上の敵を出現させるよう指示されたときは、他の行動で中断することなく連続して行ってください。

  注意:サイコロが□□シンボルを示したとき、基本ゲームでは2枚のカードを捨てていましたが、代わりに2体の敵を登場させます。日時計と3つのアイテムが描かれたイベントタイルをめくったときだけは、基本ゲームと同様に、指示された枚数のカードを捨ててください。

・ 基本ゲームと同様に、各ターンは一番上のイベントタイルをめくることから始めます。もしこの最初のイベントタイルが行動シンボル(旅、戦闘、隠密、友情)だったら、行動マーカーを進める前に新しい敵を1枚めくらなくてはなりません。

  覚書:これはターン最初のイベントタイルが行動シンボルだった場合のみ適用します。2枚目以降にめくられたイベントタイルは新しい敵を出現させません。

・ 自分のターンにカードをプレイしなかった場合、基本ゲームでは、ホビットカードを2枚引くか、自分のホビットを誘惑ライン上で1マス後退させることができました。新しいルールでは、3番目の選択として、左端の敵を即座に倒して、敵の列から取り除くことができます(「敵を倒す」の項目参照)。

・ 8体以上の敵を表示したままターンを終えると、ゲームに負けることになります。

最後の(30枚目の)敵がめくられたら、以後それ以上敵は出現しません。

 

敵を倒す

 

 敵を倒すには3つの方法があります。

 

・ アクティブプレイヤーは自分のターン中いつでも、左端の敵を倒すことができます。倒す敵のカードに書かれた指示に従い、カードやシールドやライフトークンを捨てたり、サイコロを振ったり、誘惑ライン上のホビットやサウロンを前進させたりしてください。

 

・ アクティブプレイヤーは自分のターンに許されたカードプレイを行わずに、代わりの行動を取ることができます。以下の3つから選んでください。ホビットカードを2枚引く、誘惑ライン上の自分のホビットを1マス後退させる、左端の敵を即座に倒す。この方法で敵を倒したときには、敵カードに書かれた指示に従う必要はありません。

  

  覚書:この方法は指輪が滅びの山に置かれた後には行うことができません。なぜならば通常のカードプレイの手順そのものがなくなっているからです。

 

・ プレイヤーはいつでも、黄色の特殊カード「焔の薪(ブリー村)」で好きな敵を1体、ガンダルフカード「焔の嵐」で好きな敵を2体、敵カードの指示に従うことなく敵の列から取り除くことができます。敵の列にできた隙間は、残った敵を右に移動させて埋めてください。

 

  覚書:上記の最初の2つの項目は、自分のターンに敵を倒す2種類の方法について述べています。敵カードの指示を満たすか、カードプレイを行わない(基本ゲームのルールの行動2a)か、の2つです。

 

後者は自分のターンに一度しか行うことができませんが、前者は各敵カードの指示を満たせる限り、何度でも、またターン中いつでも行うことができます。

 

 倒した敵は、敵の列から取り除いて、自分の前に裏向きにして重ねて置きます。敵は列の左端から順に倒さなくてはならないことに注意してください(ただし「焔の薪」と「焔の嵐」は例外)。

 

「焔の薪」と「焔の嵐」を使う場合を除けば、その時点でのアクティブプレイヤーだけが敵を倒すことができます。

 

 覚書:全プレイヤーと指示されたイベントの最中でも、アクティブプレイヤーが変わることはありません。

 

 マスターボード上にいるときには、指輪所持者がアクティブプレイヤーとなり、敵を倒すこともできます。

 

 覚書:マスターボード上ではターンの終了がありません。よって、8体以上の敵が表示されていても、ゲームが終了することはありません。この判定は、指輪所持者が次のシナリオボードでの最初のターンを終了したときに行います。

 

注意:めくったイベントタイルと使用したカードとは、自分のターンが終わるまで前に並べておいてください。ターン終了後、それぞれの捨て札の山に移動します。これによって現在のターンの進行状態が明確になります。

 

 ブリー村、モリア、アイゼンガルド、ヘルム峡谷、シェロブの巣、の各シナリオ終了時には、シナリオ終了時のチェック(ライフトークン、新しい指輪所持者、ボルジャー)を行います。その後、新しい指輪所持者はアクティブプレイヤーとなり、次のシナリオを開始する前に敵を倒してもかまいません(これによって、ヘルム峡谷のシナリオをスキップした後に、続けてシェロブの巣のシナリオをもスキップすることができるようになります。「ゲームの進行」の項目参照)。

 

 

 

 ターンの開始時に、3体の敵が表示されています。最初にめくったイベントタイルは行動シンボルだったので、新しい敵をめくらなければなりません。めくる前に、現在の左端の敵、ラグドゥフを倒すことにしました。戦闘シンボルを2つ捨てます。

 

 その後、新しい敵「山トロル:全てのシールドを捨てる」をめくります。運良くシールドを1つも持ってなかったので、ただちにこの敵を屠ることができます。

 

 ではイベントタイルを実行しましょう。旅行動ラインのマーカーを進めて、■シンボルのマスに到達しました。サイコロを振ると□□が出ます。これを実行する前に、左端の敵、騎狼を倒しておくことにしました。自分のホビットを闇の方向に2マス前進させます。

 

 それからサイコロに指示されたように敵を2体めくります。左端の敵、ハラドリムを倒すことにしました。指輪トークンを1つ捨てます。次の敵、シャグラト警備隊はサイコロを振ることを要求しています。このターンのカードプレイを放棄して、その代わりにシャグラト警備隊を倒すことにします(よって、サイコロは振りません)。

 

 次の敵を倒すのに必要な黄色の特殊カードを持ってないので、敵を1体残したままターンを終了することにします。

 

 ゲームの終了と得点計算

 

 ゲームは下記の5つの場合に終了します。

 

     指輪所持者がゲームから除かれる(サウロンが指輪を取り戻す)

 

     大きな目のイベントが起きる(サウロンが中つ国を支配する)

 

     8体以上の敵を表示したままターンを終える(敵に倒される)

 

     30体の敵すべてを倒してターンを終了する(軍事的勝利)

 

     旅の仲間が滅びの山の頂上に到達する(指輪破壊の試み/完全勝利)

 

最初の3つのケースでは、全プレイヤーがメイン行動ラインの現在のマスに記された数字に、倒した敵の総数を足した点を得ます。

 

4番目のケース、30体の敵をすべて倒した場合には、全プレイヤーがメイン行動ラインの現在のマスに記された数字+倒した敵の総数+集めたシールドの総数の点を得ます。

 

52マス目にマーカーがあるときに、30体の敵すべてを倒しました。シールドの総数が20だったので、各自の得点は523020102になります。

 

5番目のケースの場合、モルドールのメイン行動ラインを終了させたとき、指輪を火山に置くためには敵の列が8体よりも少なくなければなりません(さもなければ、3番目のケースでゲームは終了します)。指輪を火山に置いて、プレイヤーが破壊のためにサイコロを振るときは、サイコロを振る前後に敵を倒すことができます。ゲームクリアのためには、表示されている敵を8体未満に抑えたままゲームを終了させねばなりません(もし8体以上の敵が残ってしまった場合は、やはり3番目のケースでゲーム終了となります)。すべてのプレイヤーが指輪の破壊に失敗した場合は、全プレイヤーが60点+倒した敵の総数分の点を得ます。指輪が首尾よく破壊されたときは、全プレイヤーが60点+倒した敵の総数+集めたシールドの総数分の得点となります。

 

25体の敵を倒して、20シールドを集めていた場合は、602520105ポイントを各自が得ます。

 

要約:得点はいつでも、現在のメイン行動ラインのマスの数字+倒した敵の総数になります。ゲームをクリアした場合のみ、集めたシールドの総数を加えることができます。

 

覚書:黄色の特殊カード「小馬のビル」はシールドの数に加えることができます。

 

ゲームのヴァリアント:経験を積んだプレイヤーは、更なる挑戦として、プレイヤーが一人でもゲームから除かれたときにはゲームオーバーというルールを採択してもかまいません。

 

 新しいカード

 

 プレイヤーは各自の新しい能力カードをゲーム中一度だけ使うことができます。能力カードはキャラクターカードの隣に表向きに置いておきます。プレイヤーの手札に数えません。能力カードは使用後に捨てます。

 

 フロド―決断

アクティブプレイヤーがイベントタイルをめくった直後、あるいはタイルを実行した後、または一枚のカードをプレイした後に、フロドは好きな行動マーカーを1マス進めて、そのマスの指示を自分に適用することができます。

 

 サム―剛勇

イベントマーカーが動かされてイベントが起きようとする直前に、サムはサイコロ振ってその結果をすべて請け負うことで(サイコロのシンボルを1つに限定するサムの能力は使えません)、イベントをスキップすることができます。

 

 ピピン―衝動

自分のターン中に、ピピンは通常の2枚に代わり、4枚まで白または灰色のカードをプレイすることができます。

 

 メリー―勇気

自分のターン中いつでも、メリーは、敵の列に並んでいる中でライフトークンを要求する敵をすべて即座に倒すことができます。できた隙間は、残った敵を右に動かして詰めます。

 

 ボルジャー―機転

ゲーム中いつでも、シールドを捨てる必要があるときに、ボルジャーはこのカードを3シールドまでの代わりに使うことができます。このカードは最終得点に加えられません。

 

 新しいガンダルフカードは、基本ゲームのルールに従って使用します(抵抗と潔白のカードは、基本ゲームでも使うことができます)。

 

ガンダルフ―抵抗Willensstärke, Defiance

誘惑ライン上のサウロンの移動を何マスでも無効にすることができます。

注意:アイゼンガルドとモルドールの最後のイベントに記された大きな目によるサウロンの移動を避けることはできません。

 

ガンダルフ―潔白Unbestechlichkeit, Integrity

サイコロを振る代わりに、サイコロの白い面が出たことにできます。このカードは指輪の力を使用するときに特に有効です。また、アイゼンガルドのイベント「呪文の戦い」を止めることができる唯一のカードです。

 

 ガンダルフ―焔の嵐Feuersturm, Fire Storm

敵の列の中から、どれでも好きな敵を2体倒すことができます。

 

 新しい特殊カードは基本ゲームのルールに従って使用します。基本ゲームのキャラクターカードを除き、全てのカードはゲーム中に一度しか使えません。

 

 ゲームの進行

 

 新しいシナリオを始める前に以下のチャートを確認し、旅を続ける上での選択肢について学んでください。敵の列に注意を配り、1つか2つのシナリオボードをスキップするために必要なだけ敵を倒してください。

 

 袋小路屋敷

 

 ブリー村〜裂け谷

 

 モリア〜ロスロリアン

敵が1体も表示されてなければ、霧降り山脈を迂回してモリアとロスロリアンを避けることができます。この場合、指輪所持者はサイコロを振ることで、エルフ達に会うことができます。ロスロリアンの特殊カードを見てから、各プレイヤーに1枚ずつ選んで渡します。アイゼンガルドに進む前に4体の敵を登場させてください。

 

 アイゼンガルド

 

 ヘルム峡谷

敵が1体も表示されてなければ、闇の勢力の弱点を衝いてヘルム峡谷を避けることができます。この場合、シェロブの巣に進む前に4体の敵を登場させてください。

 

 シェロブの巣

敵が1体も表示されてなければ、グループ全体から「マザルブルの書(モリア)」か「飛蔭(ヘルム峡谷)」の特殊カードを捨てることで、シェロブの巣を避けることができます。この場合、モルドールに進む前に4体の敵を登場させてください。

 

 モルドール

 

――彼らの進む道がどこへ続いているのか誰にわかろう――

 

 

 

 追記

 

黄色い特殊カードの訳

 

 ブリー村

 

Gandalfs Brief, Gandalf’s Letter(ガンダルフの手紙)

5シールドを支払わずに、ガンダルフカードを1枚使うことができる。

 

Das pony Lutz, Bill the Pony(小馬のビル)

1シールドまたは1ライフトークンの代用として使うことができる。

 

Flammendes holzscheit, Fire Brand(焔の薪)

敵の列の中から、どれでも好きな1体を倒すことができる。

 

 アイゼンガルド

 

Ent-trunk, Ent draught(エントの飲み物)

他のプレイヤーにシールドを好きなだけ渡すことができる。

 

Pfeifenkraut, Pipe-Weed(パイプ草)

3○をプレイヤー間に好きなように割り振ることができる。

 

・シナリオボードの訳(画像を保存してから印刷してください)

 

ブリー村

 

アイゼンガルド

・追加ルールカードクニツィーアのサイトからダウンロードできます)

Das schwarse Tor, The Black Gate(黒門)
 ■、●、サウロンの目、の3つを黒いシンボルと呼び、これを持つ敵は8体います。最後の敵がめくられたら、全プレイヤーはすでに倒した敵の中から上記のシンボルを持つ敵を戻します。戻した敵はすぐによく切って、新しい敵のデッキとします。この新しい敵をもすべて倒さない限り、軍事的勝利はありえません。すでに敵の列に並んでいる黒いシンボルを持つ敵は、最後の敵がめくられたときにデッキに戻す必要はありません。

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