ロスロリアン

・ガラドリエル(「旅の仲間下」第六章「ロスロリアン」より)

 なんとかモリアを脱出した一行は、黄金の森ロスロリアンにたどりつきます。ここのエルフは木の枝の間にフレトと呼ばれる家を建てて暮らしているので、ガラズリム(木に住むもの)と呼ばれています。エルロンドから連絡があったおかげで、一行はガラズリムの都に招かれ、ケレボルンの殿とガラドリエルの奥方に会います。ガラドリエルはエルフの三つの指輪の一つ、ネンヤの持ち主でもあり、またエルロンドの娘アルウェンの母方の祖母にもあたります。
 彼女は一行のそれぞれを探るようにじっと見つめました。レゴラスとアラゴルン以外はそのまなざしに長く耐えられませんでした。彼女は一人一人の心を試したのです。サムは「もし、ホビット庄の心地よい家に帰る機会が与えられるとしたらどうするか?」と。またボロミアは「力の指輪を捨てるのではなく、モルドールとの戦争に利用できるとしたらどうするか?」と。

・回復(第七章「ガラドリエルの鏡」、第八章「さらば、ロリアン」より)

 旅を再開する時期が来たようです。ガラドリエルの奥方は 一行に贈り物をし ます。まず全員に木の葉のブローチ付きのエルフのマントと、行糧としてレンバスの薄焼き菓子が与えられます。さらに大河アンドゥインをくだるための三艘のエルフの船。この船にはそれぞれエルフの綱が積んでありました。
 さらにアラゴルンは名剣アンドゥインの鞘とエレスサール(エルフの石)のブローチを、 ボロミアは金のベルトを、メリーとピピンは銀のベルトを、レゴラスはガラズリムの弓矢を、庭師のサムは庭土の箱を、 フロドは星の玻璃瓶(はりびょう)を、ドワーフのギムリは、自ら望んで奥方の髪の毛を三本もらいました。ちなみに、アラゴルンのもらったエレスサールは、もともとガラドリエルから娘のケレブリアンに、さらにその娘のアルウェンへと受け継がれたものを、彼女が婚約者のアラゴルンに渡すように言づけたものでした。

・ガラドリエルのテスト(第九章「大河」、第十章「一行の離散」より)

 船に揺られつつも、一行には迷いがありました。統率者であったガンダルフを失ったいま、どの道を進むべきかがわからないのです。アラゴルンは、もともとボロミアとともにゴンドールの都ミナス・ティリスへ行き、その剣でサウロンと雌雄を決するつもりでしたが、ガンダルフ亡き後フロドを一人にはしておけません。また、ボロミアの心中には指輪をミナス・ティリスに持ち帰りたいとの欲望がきざしているようでした。
 アモン・ヘンの山に上陸していよいよ決断を迫られた一行は、フロドに判断をゆだねます。考えるために一人になったフロドのもとにボロミアが現れて、指輪を力ずくで奪おうとします。指輪をはめることで難を逃れたフロドは一人でモルドールに赴く決心をしますが、サムに見つかってしまい二人で船出することになります。一方、残された仲間はオークの軍勢に襲われ、ボロミアは討死して、ピピンとメリーは連れ去られてしまいます。残されたアラゴルンとレゴラスとギムリは、オークたちの方を追いかけることにしました。

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