●すすめられるがままに…な本たち●
1998


「大いなる序章[下]」
《ワイルド・カード》 J.R.R.マーティン編

MLで薦められた本。いろんな作家がひとつの世界のストーリーを書いていくという形なので「編」なのだな。ぱとこは短編が結構苦手かもって実感した本(^^; 訳も好みじゃないかも(^^; でも世界観は好き。上巻のスリーパーはよかったなぁ。バガボンドが活躍する話が読みたいなって思う。


「家政婦は見たかもしんない」
《スレイヤーズ・スペシャル》 神坂一

惰性で読みつづけている本(^^;
いいのか、このタイトル。と作者も言ってたけど。「家政婦は見た!」を元にしてるのはわかるけど、読んでる人たち知らないんじゃないかな(^^; 本編の方が好きなんだけど、本編はいつ出るのかしら…


「木曜日の子供」
テリー・ホワイト

たきちゃんに薦められた本。たきちゃんはぱとこのツボをよく知っている!
くくぅっ可愛いようっ…って登場キャラの性格が、よ。殺し屋ロバートと少年ボーが何気なく一緒にいるようになって、そして…。もう切なくって。ほんわーと漂う優しさと淋しさがいいです。終わり方も雰囲気を壊さず、単純なハッピーエンドではないところが、また好み。そう、木曜の子供は旅立つのだ。


「銀河おさわがせ中隊」
ロバート・アスプリン/斎藤伯好

たきちゃんに薦められた本。
宇宙軍の隊長さん、名前はフール。実は大会社の御曹司。左遷された先はあちこちの部隊から飛ばされた困ったちゃん集団(ならず者の集団、というわけではなひ)。だが、湯水のように金を使い中隊宿舎を建て直し、その間高級ホテルで隊員たちと寝泊まりし、隊員の意識改革。働く働く御曹司(爆) そんでもって…。 この湯水のごとく使われるお金なのだけど、ふ、庶民のぱとことは違うよなぁてな感じ(笑) ただのお金持ちではないから好感が持てるのだな。隊員がいかす奴ばかりなので、すっごくお気に入り。一番好きなのはブランデーかな。


「銀河おさわがせパラダイス」
ロバート・アスプリン/斎藤伯好

上記の第2弾。やっぱりたのしいです。
ぱとこはこれ読んだ時結構ブルー入ってたので、「こんな風に打ち込める仕事があるっていいなぁ…(泣)」と後ろ向きまくりな感想を持ったの、覚えてますです。とほほ。チョコレート・ハリーのカッコよさを実感した巻。


「大いなる旅立ち[上]」
《銀河の荒鷲シーフォート》デイヴィッド・ファインタック/野田昌宏

主人公いじめここに極めり!てな作品(爆笑)。
#おさわがせ中隊の次に読む本じゃないだろうって感じ。ギャップが…(^^;; 荒鷲なんて書いてあるけど、ここでは荒鷲なる前の雛成長期ってとこでしょうか。 若干17歳の主人公シーフォートは士官候補生。数ヶ月に渡る宇宙航行の間、いろいろな事件が彼を襲う。そりゃぁもう、病気から反乱から艦長から(爆)次々襲ってくる不幸に継ぐ不幸。《つづく》


「大いなる旅立ち[下]」
《銀河の荒鷲シーフォート》デイヴィッド・ファインタック/野田昌宏

ここまでいじめるか!と思いきや、クライマックスはそこまでやるかいってなくらい、不幸の連続。でもだからって暗い話じゃないんです。ついでにまじめな話なんです、ギャグじゃないよ。…いやでも、暗い…のか?(笑) しっかりしてる割には変に後ろ向きなシーフォートが好みじゃないとちょっと読めないかな。でもね、彼をいじめるダグラス…じゃなくって、えっとぉ…とにかく、彼がいいの。可愛いのよぉぉぉ。


「お師匠さまは魔物!」
《マジカルランド》ロバート・アスプリン/矢口悟

「おさわがせ中隊」ではまったので読んだ作品。可愛い作品です。 砕けた口調の文体で、ちょっと尻つぼみって感もあるけど。主人公はトラブルメーカーだな(笑)ドラゴンが可愛い*^^*


「進め、見習い魔術師!」
《マジカルランド》ロバート・アスプリン/矢口悟

《マジカルランド》第2弾。お城に仕える為に動き出す主人公たち。 ちょっと成長した主人公に出会えます。お仲間になる魔物な皆様が好みなの。


「盗品つき魔法旅行!」
《マジカルランド》ロバート・アスプリン/矢口悟

《マジカルランド》第3弾。このあたりになって、オゥズが可愛くって可愛くってぐるぐるしちゃったぱとこでございます。横浜マリノスもどきがいるので乞うご期待(笑)


「チャレンジャーの死闘[上]」
《銀河の荒鷲シーフォート2》デイヴィッド・ファインタック/野田昌宏

主人公いじめシリーズ、第2弾(笑)
荒鷲になったシーフォートですが、またまた不幸の連続。これがギャグじゃないってのがまったくもってギャグって気も…(^^; 皆殺しの田中芳樹…あれ?富野だっけ?っていうけど、このシリーズはまさしくそれって気もする。
今回は若くて艦長しかも英雄となれば…どう思われるかは誰もがわかるって状況で、そんな中でオコチャマ軍団引き連れて、またまた怪獣が襲ってくるぞ(笑)


「チャレンジャーの死闘[下]」
《銀河の荒鷲シーフォート2》デイヴィッド・ファインタック/野田昌宏

絶体絶命状態を回避してしまうのがシーフォートの不幸かもしれない(^^;
あの人も死んで、この人も死んで、そんでもってあいつまで死んでしまって!! 全員殺さないと気が済まないのだろうか>ふぁいんすたっくさん。
そんな中でも可愛いキャラがいるもんで、やっぱり続きが気になります。
#さっさと次の女性がでてくるのはなんだかなーって思ったけどさ。
やっぱし第3弾も不幸の連続なんでしょうねぇ…どこからその不幸ネタを見つけてくるんだろう。偉大だ…


「勝利への誘い」
《デルフィニア戦記15》茅田砂胡

周囲をはめまくった《デルフィニア戦記》終盤まっしぐらって感じです。 カップルというカップルがこれでうまく蹴りがつきました。ぱとこ一押しカップルはウォル&リィなんですが、人間カップル(笑)ではイヴン&シャーミアンなので、今回はごろごろ転がりっぱなしでした。くはぁっイヴンてばかっこいいよぉ。シャーミアンてば可愛いよぉ。ちなみにどのカップルも結婚式は笑いがないと気が済まないらしい(爆笑)
…でも「闇」が登場なのでちょっと嫌(爆)


「妖魔の騎士[上]」
フィリス・アイゼンシュタイン/井辻朱美

ファンタジーです。
タイトルはおどろおどろしてるっぽいのに、表紙はめるへんめーかーさんなのでぽわぽわしてます。
蜘蛛が嫌いな人はこれで好きになるかもしれない(笑)主人公クレイの母は魔法使い。母は息子にも魔法使いの道を歩むことを希望したけれど、クレイは生まれる前に姿を消した父を捜して騎士になり探索の旅にでます。
妖魔ギルドラムはおさげの可愛い少女。けれど実は火の妖魔。そんな彼(彼女)は人間の愛を知ってしまいます。
話は淡々と進むのでそれほど心を打たなかったな。クレイがどうしてそこまで父を求めたのかがわからなかった。妖魔の皆さんが可愛いです(笑)


「妖魔の騎士[下]」
フィリス・アイゼンシュタイン/井辻朱美

ちなみにハッピーエンド。


「図書館のドラゴン」
マイクル・カンデル/大森望

坂田靖子さんの表紙につられて読みはじめたんだけど、すっげつまんなかった。
風変わりなファンタジーです。ひねくれてる。最初なんだかさっぱりわかんなくって、ああそういう意味なのねってわかった後でもなんかうーん…で、最後まで読んでうーん…で訳者あとがきまで読んで、なるほどねぇって思った。ミスター・マクガルヴィーみたいな父親がうちにもいたら…。でもちょっといやかも(笑)


「ヘレン・ケラーはどう教育されたか」
アン・サリバン/槇恭子

有名なサリバン先生の書いた本です。といっても友人に宛てた手紙とレポートをまとめてあるという感じなんだけど、教育を生で見ることができます。これは朝日新聞に載ってて興味があったので読んでみたの。二人の出会いはヘレンが7歳になる3ヶ月前。アンは20か21。21歳!の若さでこういうことしたのか!というのが一番の驚きでしたね。サリバン先生っていうとちょっとおばさんを想像する自分がいたので。意思疎通ができるとでできないとではこうも人が変わるのか。学校教育では実現されないだろうとは思うけど、子供に対する接し方はこうあるべきかな。でも子供だって千差万別なんだよなぁ…。生徒と教師の出会いが「奇跡」だよなぁ。


「伊達政宗[1] 朝明けの巻」
山岡荘八

その昔、NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」にはまったぱとこがいつか読もうと思っていた本がこれ。やっと読みましたよ。歴史物は固いと思ってたので、手に取れないでいたのですけど、とんでもないです。爆笑です。特にドラマを見ていた方!読んで爆笑して下さい。あああ、これほどドラマティック(爆笑)な家族ってのもそういないと思うけど、いやもう(^^; 息子を人質にする為に産むママ、とにかく善人で涙もろくて人のいいパパ、とにかくへそ曲がりでどこまでも曲がりまくったボクチャン、ついでにへそ曲がりでごーかいなセンセー。いやはやはやはや(笑)  この1巻は人取り橋の攻防までってとこです。TVにはあったエピソードがないのは「?」なんだけど、あと「政宗ぇーっ天下を取りとうないのかぁーっ」「ちちうえぇぇぇっ」ってのがなかったのは、ちょっとびっくりですね。TVのパパは強く見えましたけど、この本のパパはちょっと情けないくらい可愛いです。でもいいの、パパのお墓の同じ敷地には遠藤基信の墓がありまして感動したものですが、これも基信はいつも側にいます。小十郎も成実くんも殿、殿、殿でいいです。


「氷の城の乙女[上]」
フィリス・アイゼンシュタイン/井辻朱美

「妖魔の騎士」の続編。ぱとこ的には前作よりも主役クレイが理解できるっていうか。
すっかり魔法使いになったクレイが幸せにときを過ごし、けれどもそこには目標を見失ってふらふらした感がある。そこに新たな対象が登場。「氷の城の女の子」アライザ。 アライザみたいなキャラはまぁ結構ありがちかなぁ。でも、負けず嫌いでつんけんしてる割には結構可愛いアライザちゃんは好きです。 でもそれは…それは覗きだよ<クレイ。まるでドルンカークのようだよ(爆)
そういう意味では新鮮味がないけれども、ぱとこはこういう話好きなので苦になりません。前作よりも妖魔の世界の描写が多くて、なんかかわいらしい(笑)。ただ、ここの母が息子の前でギルドラムといちゃいちゃしてるのがなんかなぁ…。なるほど、こいつは母であるよりも妻でありたいって奴なのだろうけど、なんか気持ち悪い。それはぱとこの感覚と違うからなんだろうけど。《続く》


「氷の城の乙女[下]」
フィリス・アイゼンシュタイン/井辻朱美

「主役クレイが理解できる」と思ってたけど前言撤回。我侭な奴だなぁ…。
アライザを解放するという目的で行動するクレイたちは、平和的な行動から最後の手段まで使ってしまう。その後のアライザが、まるでもののけ姫のアシタカ「そなたは美しい…」的なぱとこの好みでない行動をとった為にちょっと幻滅。
一番不幸だったのは、おじいさまだったのだなぁ。ま、自分を省みることをしない奴は救い用がないとは思うんだけど、不幸だ。ぱとこ的にはアライザに新たな出会いを期待したい。
人同士の物語はともかく、妖魔界や妖魔のみなさんはとても好きだし、今回明らかにされた妖魔界の描写は好みの世界。ギルドラムが人間のようであり、しかし妖魔である描写はクールで好きです。で、妖魔達、クレイは見返りをあてにしてるじゃないか。そりゃちっぽけなことかもしれないけれど。妖魔界に害をなすものならばともかく、そうじゃない奴の排除に力を貸すのがイマイチわかんない。


「伝説の終焉」
《デルフィニア戦記16》茅田砂胡

最終巻かと思わせるタイトルに一部背筋が凍った作品は、リーチでした…。
「闇」様登場で、駒は揃ったって感じです。個人的に嫌だった「闇」様ですけど「娘がこんな立派な熊さんに嫁いでいたとは……(感涙)」(byぷよーん)といった感じだったので、「許可!」って感じでした。ウォルののろけと、囚われのお姫様リィと、ポの字衝撃の某事実!とメインストーリーは最終回に向け万全の態勢を整えたといったところです。
でも本当はシェラの身辺整理と言った方がいいかもしれません、個人的にはここまでこいつを持ち上げる必要があるのか、いまいち納得できんのですが。あくまでも「月」としての裏付けをつける程度のかの一族の存在、といった感じでよかったんじゃないでしょうか。まあ、シェラファンにはこの1冊!的な16巻になりました。


「仰げば鬱陶し」
《スレイヤーズ・スペシャル》神坂一

惰性で読みつづけている本(^^;
アメリアがスペシャルに登場だったので、もしや妹と知れるのか!?と思ったのですが、思っただけでした(^^; このノリでいつまでも書いてるのはある意味で凄いことなのかもしれない。最近、ナーガが可愛くてしょうがないッス。


「星界の紋章T 帝国の王女」
「星界の紋章U ささやかな戦い」
「星界の紋章V 異郷への帰還」

森岡浩之

ある日突然貴族(アーヴ)になってしまったジント少年が、留学するのに軍艦に使って目的地へ行こうとしていた。そこに迎えにきたのが見習い軍人のラフィール。見習い軍人なんだけどなかなか俺様な態度の彼女は、実は…読めばわかる(笑)。2人を載せた船は運悪く戦闘に巻き込まれてしまう。非戦闘員であるジントと故あってラフィールは小型艇で戦域を脱出、男爵領にたどりつく…
男爵領をすったもんだで脱出し、次の目的地に到着。初めての地表での戦いにラフィールは巻き込まれる。
その星の上では戦闘が開始されていた。またまたすったもんだで異郷への帰還を果たす。
噂ばかりたくさん聞いてた本。スペースオペラということで、頭に銀英伝がよぎったら、 これはフランス語もどきなルビがいっぱいでふらふら(^^; ラフィールちゃんが気持ちよく動くので好み。でもしかし、彼女のイメージは「無責任艦長タイラー」のアザリンちゃん。アーヴという人達もなんとはなしにアザリンちゃんの種族に似てるような似てないような気もするし。単純に言っちゃうと、「『タイラー』を真面目にしたアザリンちゃんとオサムの話」って感じかな。ファンには失礼とは思うけど。ジントも別にオサムに似てるわけじゃないけどさ。
好みはレクシュさんと、元男爵閣下。あと「わたしの可愛いあなたたち」という呼びかけが好きだな。そしてスポールさん。愛しのビッテンフェルト提督をちらとよぎる。……いや、なんとなく。


「グラヴィスの封印」
《真ハラーマ戦記1》ひかわ玲子

《女戦士エフェラ&ジリオラ》シリーズの何十世代か前の話らしい。挿し絵が由羅カイリさんなんで、髪の青いルファーンはまるでリュミエール様。性格は全く違いますが。ホモが蔓延してる王族ってのもなぁ…。ま、その何年後も世界はあるからいいのか(^^; ストーリー的にはまだまだ始まりって感じ。でもルファーンとニーヴァのカップルは可愛くって好き。エフェたちの話を知ってる人にとっては楽しいかも。


「闇の運命(さだめ)を背負う者」
「闇の運命(さだめ)を背負う者2」
神坂一 角川文庫

闇側と光側に生まれついたら戦わないとならないっつーオヤクソクを「くだらん。」と一刀両断した闇側な主人公となんとか使命全うしてもらいたいやっぱり闇側な幼なじみとその他お仲間&敵さんたちのお話。一応シリアスで展開するもののどうも話が滑っている感がある。
 「運命(さだめ)、背負ってんですか?」と作者も突っ込んでるが、タイトルは「闇の運命(さだめ)に生まれし者」の方があってると思う。神坂だなぁ…という擬音と悲鳴とどたばたで、スレイヤーズの薄い版って感じ。スレ、ロスユニほどインパクト無し。


「恋愛遺伝子学講座」
《桐原家の人々1》茅田砂胡 角川ルビー文庫

三つ子の兄弟、雅巳(♂)、猛(♀)、都(♂)は高校生。その3人のうち雅巳だけ全然似ていない。それどころか家族とも似ていない。顔どころか性格も似ていない。そうなると気になることはただ一つ。「俺は母さんの子供じゃないんだあああっ」「なんだ、まだ気がつかなかったのかい。」その後展開される豪快な桐原家の真相が爆笑モノ。
 「どこが恋愛なんですか?」と作者が…って神坂と同じだね(笑) まぁちょっとは恋愛も入ってますが、それもちょっとホモも入ってますが、全然普通でいいエッセンスになっていると思います。続巻を読むと「なるほど。ちょっとは恋愛遺伝子学かな?」とも思うけど…基本的にはファミリー物だわね。豪快な母と姉と、普通に見え…そうな兄がいい味出してます。


「恋愛心理学講座」
《桐原家の人々2》茅田砂胡 角川ルビー文庫

続巻。真相があきらかになった桐原家。それでも三つ子として生活するが、心中はそれぞれ複雑。そんな中新たな台風上陸。台風はよれよれの社会人をも引っ張り込み更にその被害を拡大する(笑) 雅巳が悩んでいた変態なびょーきの出所が判明し、やっぱり桐原母の偉大さを確認する。やっぱり爆笑モノ。
 「恋愛心理学」になってますけど、講座を開くほどではありません(笑)もっと現実的になったホモがこの巻に登場。なかなか憎めないまあ子さんの元彼氏はホモではないでしょう。両刀なんだから。でも本人が男だ、女だと区別してない所がなんとも困ったもんで、この親とこの親でできた子供はどちらの性癖も持ってるもんだから苦しんじゃうんだね、雅巳君てなもんで(^^; 姉と兄はどうなるのか、ぱとことしては興味津々。


「水竜覚醒」
《ダークサイド・ハンター》立原とうや コバルト文庫

ことごとく運の悪い少年卓巳と、その幼なじみ史生と鋭のオカルト?モノ。 近所の優しいお姉さん真美好が宗教に入ったが帰ってこなくなった。これはおかしい!としゃしゃり出て痛い目に会う3人。窮地に立った卓巳に《竜》が覚醒する。
 なるほど、これがコバルトかぁ…と思ったです。《竜》の不遜な態度がいいです。鋭君のあぶないところもまたいい。お話的にはそこそこ楽しいかな。お暇があったらどうぞって程度。


「幻夢の宴」
《ダークサイド・ハンター》立原とうや コバルト文庫

千明(ちぎら)さんが登場。朝の散歩で史生がであった青年千明。彼は史生に語り掛ける。
《水》の《竜》とその昔配下になった弱虫な《水》のなんとかさんとの話。後ろに見え隠れする敵の大元さんも見え隠れしはじめる。  妖しい千明さんが登場。なんか別の作品に出ていたキャラクターらしい。卓巳の幼い頃の話があって、何故《竜》と契約したのかがでてきます。


「紅蓮の洗礼」
《ダークサイド・ハンター》立原とうや コバルト文庫

戦隊モノに目のない鋭がスカウトされ、その合宿先で騒動がおきる。次々消えていく仲間、お山様の生け贄にされそうになる卓巳たち、水のない戦場で《竜》はどう戦うのか。そして千明さんの過去が明らかになる。
 とにかく鋭くんが可愛い。って態度は全く変わらないんだけど、今回メインって感じだからいいです。


「宵闇の葬歌」
《ダークサイド・ハンター》立原とうや コバルト文庫

敵はかごめ。子供たちが消えていく。そして史生も。
吐き気を催しながら、ふらふらになりながら、川を渡る卓巳がカッコイイ。


「夜鳥の罠」
《ダークサイド・ハンター》立原とうや コバルト文庫

敵の御大がやって姿を現す。卓巳たちどころか、卓巳の両親にまで敵の手が。初めて《竜》と卓巳が語り合う。
《竜》との初めての対話がいいです。全く異なる性格の2人が共に認め合っている所がいい。とにかく、毎巻少しずつ成長して行く卓巳がいいです。


「双星妖美伝」
竹河聖

後木田は日本画家。彼の夢の中に出てきた美しい女。ある日、その夢の中の女と瓜二つの女性に出会い、歯車が回り出す。5人の鬼が集まり、桜姫が復活する。
 竹河さんてこういうのも書くのかぁ…と思った本。なんせ、彼女の本は「風の大陸」しか知らなかったもので(^^; なるほど、こういう本があるわけだ。と思った作品(笑) なんせコバルトからこんな本に移行したからつらかった(^^;


「五鬼妖美伝」
竹河聖

五鬼として目覚めた5人に新たな敵に襲われる。強力な力を持ったその敵は遠い昔、桜姫らが戦った相手でもあった。
 五鬼にスポットが当てられて、紅一点な彼女に一番ポイントが置かれているかな。彼女とツッパリ君のような弟のような後鬼のやりとりがかわいい。結局、やんちゃぼうずには弱いのだ(笑)


「青い髪のシリーン 1、2、3」
ひかわ玲子

エフェラとヴォワー男爵の忘れ形見、シリーン。彼は結界の中でジリオラとその娘ディオラ、お婆、オーリンと共に過ごしていた。が、「風」をその名に持つやんちゃ坊主は外へ飛び出した!陰謀と策謀が渦巻く激動のハラーマ大陸。物語は誰も知らない大陸ジャナへと広がっていく。
 読み終えてから、昔読んだことに気がついた。エフェラとユーリックのカップルになんとかスタートをかけたいというお話だったわけなんだけど、どっちもどっちな性格だからなぁ。昔のシリーズの懐かしいキャラクターが出てたりして、そういえばそんな話も…って感じです。昔の話知らない人は読んでも意味のない作品かも。


「6人の兇王子-ヴァイサルの血-」
《6人の兇王子》荻野目祐樹 コバルト文庫

秘密結社《家》(ラ・ファミリア)に属する6人の兇王子の1人、《魔将》ギヴァ。彼が生まれた時両親に連れられ《家》から逃げた。が、《家》から逃れることは叶わず、両親は惨殺され、10歳で《家》に連れ戻され兇王子としての術が施される。6人の兇王子が現われ世界は滅亡するという教えを持つ《家》はそれを実行、6人はそれぞれの地域に滅びを与える為出陣する。ギヴァはひとりの公女と出会い、人として生きることを、《家》への裏切りを決心する。
 兇王子のそれぞれの力がおもしろい。ヴァイサルは病を撒き散らし、その血が血清となるというのがね。ギヴァは死人の凛を操って死人を操作できるとか。ま、全て美形なのはオヤクソク(笑) ギヴァは兄弟の中で一番弱いらしいですが、ぶつぶつ暗い奴で回ってます(笑)


「星界の戦旗T 絆のかたち」
森岡浩之 ハヤカワSF文庫

星界の紋章の続編…というか、作者はこれが本編とおっしゃってます。アーヴと人類統合体との戦争が始まり、その中に艦長としてラフィールが、そしてジントがいる。かの男爵の妹や、新しいキャラも登場して、戦争が続く。
 皇太子ドゥサージュさんが可愛い。ここまで可愛い人だとは思わなかった。メネーシュさんのこと、好きなんだろうか。 それとスポールさんのお休み前の姿をぜひ拝見したいですわ〜。そしてその副官オイゲンさん(じゃねーよ。)もまたいい味出してます。どうもおいらはスポールさんがビッテンフェルト提督に見えてきちゃって、そういうわけで副官もオイゲンさんになっちゃうんだよー(^^; 新しく双子のアーヴ(名前失念)も楽しく戦争してます。まじめに戦争しているアーヴは本当にいるのか?いや、戦っている時は皆まじめなんですけどね。ジント君成長したなーって感じです。


「6人の兇王子-サーリフの宴-」
《6人の兇王子》荻野目祐樹 コバルト文庫

ヴァイサルを倒したギヴァ。だが、ルクレチアの心は兇王子の誰かに奪われた。決してルクレチアを愛しているわけではない。が、彼を助け、支えてくれた彼女の為に、そして逃れられない《家》との戦いであるが故に、ギヴァは馬を駆る。
 というわけで、お次の敵はサーリフ。女を惑わし、その汗は麻薬なんだとさ。女はどうとでもできるので、どうともできない男に興味のある、ああオヤクソクな彼(笑)。幼い頃のギヴァにちょっかい出してなんとかさんというお兄さんに(名前失念)釘をさされたらしい。ルクレチアの弟君がなんとかギヴァの役に立とうとついてくるのですが、役にってません(^^; でもま、「せめて人間らしく」というのには一役買っているかも。


「6人の兇王子-サーリフの洗礼-」
《6人の兇王子》荻野目祐樹 コバルト文庫

兇王子のひとり、ギヴァが兄と慕う方が登場(名前失念)。囚われたアンジェラと女騎士を助けられるか?
 アンジェラがうっとーしい。最後になってやっと自分がギヴァを困難に陥れていることに気がつくが、今更遅いってーの。弟君がこの戦いで精神的に成長するだろうな。ギヴァがルクレチアを愛していることに気づく。この辺りのお話はなかなかいいですけど、ぐるぐるひとりで回っているギヴァは結構楽しい(笑) 死海文書ならぬなんちゃら文書は兇王子それぞれが持つ書物なのだけど、そこには《家》が従う予言書らしい。が、王子が持っているものには全てが記されていない…と、裏が見え隠れしてきました。……でも続きが出てないんだよな。


「ロスト・ユニバース 悪夢 生まれる」
《ロスト・ユニバース》神坂一 富士見ファンタジア文庫

ケイン、ミリィらがキャナルからナイトメアとの戦いを知らされ、突入していく。
 ちらちらと裏が見え始めたロスユニ。スターゲイザーの過去が見えました。小さい頃のアリスちゃんたちが可愛いです。人は死ぬ死ぬお船も沈むとは言ったもので気持ちよくさくさく死んでいきます。これぐらいすっきり殺してくれると心が晴れやかです(笑) 当初から5巻完結と決まっていましたが、そのペースを考えて作っているのか?うまくちりばめられた作品になっていると思う。スレは勢いで書いてるって感じだしね。やはり黒マントで茶色の髪といったらリナなのでケインはリナの…(爆死)


「ひとつ火の粉の雪の中」
秋田禎信 富士見ファンタジア文庫

修羅の鳳と鬼の子夜闇(よや)。鬼と人と修羅と、それぞれの定めがあり、その中を生きつつ、それに逆らうようになる。
 秋田さんのデビュー作。17歳の時に書いたものを手直しして結構変わっちゃったものらしい。なんかごちゃごちゃしてて、同じフレーズが繰り返されるのは、確かにきれいだけどうっとーしいかも。


「我が呼び声に応えよ獣」
《魔術士オーフェンはぐれ旅》秋田禎信 富士見ファンタジア文庫

「牙の塔」出身の魔術士オーフェンは副業で金貸しをやっている。もちろんモグリの。貸した金を返してもらう為に地人と共に商家へ。そこで6つ足の竜と遭遇する。オーフェンが探していた「彼女」アザリーに。
 という感じかなぁ。前作とは全く毛色が違ってびっくり(^^; なるほどこれがオーフェンなんですねって感じです。これ読んで、おいらはワイルド系に弱いってことがよぉくわかった。つり目がいい(笑)挿し絵が草河遊也さんで凄く好みの絵だったりするのが原因かも。あ、でも性格も好きですわ。話のテンポもいいし、描写に力を入れたのかにゃーって感じがあって(笑) でも、アザリーとチャイルドマンの関係がイマイチはっきりしなかったのがちょっと不満。思い出したように最後にマジク、ってのもちょっと不満。でも楽しかったです。


「我が命にしたがえ機械」
《魔術士オーフェンはぐれ旅》秋田禎信 富士見ファンタジア文庫

借金を返してもらう為に地人を追い、麗しのアレンハタムへやってきたオーフェン一行。魔術士を嫌うこの街で、魔術士同盟アレンハタム支部を訪れたその時、支部は爆発した。そこで懐かしいステファニーと出会う。地人は地人でとんでもないものと手を結び、オーフェンの前にやってくる。
 オーフェンっていうのが容赦ない性格で、そんでもってすんげー優しい奴だということがわかったです。というか、人を殺せないというのが遠回しにわかる…ということなのかな。クリーオウがこんなヘンテコなキャラだとは思っていなかったっつーか…好みのヒロインではないな(^^;「どーして、あの魔術士にかかわるとみんなガラが悪くなっちゃうんだろう……」(byゴーチン) でもおいらからしてみれば、「類は友をよぶ」だと思う…。 ステフとの昔の話っていうのは同人ネタ提供ってことでしょうか(爆) 話の展開は「獣」と似てるかなぁ…とか思うんだけど、オーフェンの状況が違う分それでもいいかって感じ。個人的にはオーフェンが好きなので、マジクが頭角表すのは嬉しくない(^^; 挿し絵の凶悪なオーフェンが最高。


「我が胸で眠れ亡霊」
《魔術士オーフェンはぐれ旅》秋田禎信 富士見ファンタジア文庫

オーフェンを襲った《愚犬》ヒリエッタは魔術士専門の殺し屋。だが、彼女はオーフェンを殺しにきたわけではないという。彼女にしたがって向かったその地では幽霊騒ぎ。勝手の分からない敵と対峙する事になる。
 チャイルドマン先生の偉大さが益々大きくなり、キリランシェロも大変有名な魔術士だったことが明らかになるってーか…そういうことにしちゃったってーか。前巻でマジクが一気に育っちゃったのでこの巻でどうなるのかとびくびくしていたんですが、それほど成長してないようです(^^; クリーオウにもオーフェンの相棒になるという目的があるんですけど、そこはかとなくオーフェンも認めてるぽいのですけど、まだしっくりしてないって感じ?今回はオーフェンが「チャイルドマンの秘蔵っ子」であるというのをメインにした話って感じでしょうか。なんかイマイチはまり込めない感がある。


「黒銀の月乙女」
《真ハラーマ戦記2》ひかわ玲子 講談社X文庫

故郷に帰ってきたニーヴァ達に再度ラルセン皇子から招待の手紙が届く。ラファーンはニーヴァが皇子にとられるのではないかと気がきではない(笑) 当のニーヴァはそんなこと露とも思わない(笑) ラルセン皇子らと再会を果たしたそのとき、《闇》に飲み込まれてしまう。
 エフェ&ジーラをご存知の方には懐かしい、オーリンがここで登場です。この世界に登場するのがこの時代だったということも、名付けの親がだれかということもわかります。とにかくラファーンがやきもきしてる姿がかわいい。そんでもって全然わかってないニーヴァがまた可愛い。ラルセン皇子というのがこれまた食えないお人である事もここらでわかってきます。ジーラのときもそうだけど、オカレスク大帝の血というのはどうも薄れずに続いていく感がありますね。グルク老もしみじみ思ってるんじゃないでしょうか…って、ここではまだ青年ですが(笑)


「漆黒の美神」
《真ハラーマ戦記3》ひかわ玲子 講談社X文庫

オーリンに助けられ《闇》から1人抜け出したリーヴァは、グルクと共にことの解決を図る為にラファーンの元へ。そこに3つ目の少年が現れる。
 シリーンの話もそうだったけど、結局3つ目の神様が悪者なのね。なんかエフェ&ジーラのときは時代の動きが見えて彼女らは人として成長して母になったりしたからいいんだ。でもシリーンもこれもキャラが成長しないのでつまらない。リーヴァとラファーンのカップルも結局はっきりしないからおいらとしては消化不良。「来月結婚する」じゃなんにも成長した事にはならんのだよ、だいたい2人とも許婚だったんだし。この作品で楽しかったのは、グルク老の若かりし頃ってのと、オーリン登場くらいだな。


「ダーティーペア-独裁者の遺産-」
《ダーティーペア》高千穂遙 ハヤカワ書房

ダーティーペアシリーズの外伝に当たる。時期的にはケイとユリがWWWAで働くようになり、一人前になった辺り。「皇帝の息子たち」と名乗る組織を一掃するのが今回の仕事。だが、それは内政干渉に当たるはず…それなのにWWWAのスーパーコンピュータはケイとユリを指名した。これは何かある?
 こないだの作品でこのシリーズは終了したと思っていたんだけど、メディアを変えて展開していたよう。前の話読んで随分経つわけだけど、こんな話だったっけ?と思えるくらいなんか…迫力がないというかスリル感がないというかハチャメチャ度が足らないというか…とにかく物足りない。ケイとユリは17歳という設定みたいだけど、全然キャラ的には変わらないので若いって感じもしない。話を進める為にざくざくカットしてる感じがして戸惑う。ムギの登場がこういうことだったのかってのがわかって嬉しいけど、なんか放っといてくれてもよかったかなー…と。ちなみにFLASHは私的にはダーティペアじゃない。そういや、この話に「ダーティーペア」と周囲が驚愕するとこはなかったな。


「我が森に集え狼」
《魔術士オーフェンはぐれ旅》秋田禎信 富士見ファンタジア文庫

戦士達の故郷《フェンリルの森》にやってきたオーフェン達一行。マジクがひとりこの森で迷い出会った少女フィエナ。マジクらとそしてオーフェン達を襲ったのは、ドラゴン信仰の一派だった。ディープ・ドラゴンに襲われて絶体絶命なオーフェンを救ったのはフィエナであった。そして次にやってきたのは教会の暗殺者だった。
 ちょっとずつ、ドラゴンの皆さんについて明らかになりつつあります。そんでもってオーフェンは「殺せないものはない!」(だったかな?)とかゆっちゃって、なんかチャイルドマン教室の生徒さんはとにかく凄いぞぉってことを匂わせて、次回に続くって感じ?そんでディープドラゴンのお子様連れてっちゃうんでしょうか?>クリーオウ それって無敵ってことでわ…。死んじゃってるチャイルドマン先生だか、アザリーなんだかよくわかりまへんが、ドラゴンさんとなんかあったようですし。ふむふむ…。


「興奮」
《競馬シリーズ》ディック・フランシス/菊池光 ハヤカワミステリ文庫

ファンタジーから打って変わってミステリ週間突入(笑)
その昔たきちゃんに「骨折」(だっけかな?)を借りてくくぅ可愛いぜぃって思ったので、ここらで気分を変えて一気に読もうかなと。
 ダニエルはオーストラリヤ人で種馬牧場を営む。3人の妹弟を養い、自分を殺して生活してきた。そこにイギリス人のオクトーバー卿がやってきて、ある話を持ち込む。
 うーん、ミステリはあんまし書いたらつまんないしなぁ。事件の謎が解けていくのはやっぱり楽しいッス。ミステリはあんまし読まないんですけど、「誰が犯人か?」というのがいつもポイントになってますよね。これはどちかというとそれを証明する為の行為がなんかすげーっつーか。おいら的には「金は天下の回りモノ。もったいなーい!」とか「ハンサムさんで苦労してきたんだから美人の嫁さん貰っちゃえよお!」とかいろいろ思う所あるんですが、まぁそれは未来のお話ですし。普通の甘いまんまに終わらない所がクールだぜ、とか思いました。


「大穴」
《競馬シリーズ》ディック・フランシス/菊池光 ハヤカワミステリ文庫

 シッドは元障害騎手。今は引退してラドナー探偵社に勤めているが大した仕事はしていない。たまたま仕事に乗り出すと犯人に発砲され、腹に大穴を開けることに。療養していたシッドに義父はある話を持ち掛け、客をもてなす食事に出席するようにいう。そこで出会った男が…。
 「興奮」に比べるとイマイチ迫力に足りないものがありますが、でもシッドの未来が見えてきてよかった。ぱとことしては義父のチャールズをもっと活躍させて貰いたかったなぁと。「いつのまにかプロフェッショナルになっていた」っつーのが前回と同じかなぁ。ただ今回は周囲のバックアップ体制がしっかりしているもんだから、ひとりで頑張ってる風に見えないんだよね。 しかし、このシリーズ読んでいると競馬界の裏がわかってくるような、そんな感覚になります(^^;


「重賞」
《競馬シリーズ》ディック・フランシス/菊池光 ハヤカワミステリ文庫

 スコットは玩具屋。といっても設計し特許を取って金を得ている。そんな彼には何頭かの持ち馬がおり、その管理を1人の男に任せていた。だが、その男はスコットを裏切っていた。その男と無理矢理手を切ると、世間の批難はすべてスコットに寄せられた。
 共同作業の連携作業、これでぎゃふんと言わせるタイプ。行動に同意するチャーリィ以下数名はそれぞれの意志を持って、魅力的…とぱとこは思うので、この話は結構好きです。「興奮」に比べると緊迫感がちょっと足りないので、「興奮」よりは落ちるんだけど、「大穴」よりはいいな。チャーリィとオゥインが結構好き。


「屍鬼[上下]」
小野不由実 新潮社

 暑い夏にその小さな山村に人死にが出たことで話は始まる。そこはいまだ土葬が行われており、小さな村ゆえに結束が固く、同時に余所者を拒むところがあった。そんな村に人死にが続く。老人の多いこの村、暑い夏ならばそういうこともあるだろう…でも老人だけにその牙が向けられるのではなく子供にも分け隔てなく襲いかかる。これは疫病なのだろうか、それとも違うものなのだろうか……。
 怖いです。
ぱとこはホラーを読みません。っつーかミステリーも怖いもんだと子供心に信じていて、ずっと読まなかったんです。もちろん映画だってそんなものは見ません。そんな奴はこんな本読んじゃいけないのだと、しみじみ思いました(泣) それでも最後まで読んだのは小野主上の作品だからです。(十二国記はいいッス!) 「某作品を読むことは血を吐きながら続けるマラソン」と聞いたことがありますが、ぱとこにとってまさしくそれでした!とにかくバタバタ死んでいく!それに気付いた人たちも団結することなく孤軍奮闘。子供3人が立ち上がった時、お願いだから寺に駆け込んでくれようっと泣きました。これでもか、これでもかと死んでいき、そして村は死に包囲される…。 下巻の半分まではずっと血を吐きながら走ってた気がします……。 敏夫と静信がそれぞれのポリシーを持ち、そしてお互いをよくわかっていながら、別れていくのが哀しいですね。しょうがないことなのだけど。辰巳と静信の対話もいいです。というか…辰巳がよかったのかなぁ。沙子ちゃんもやっぱり可愛いと思うし。
 人間がどんな生き物であるか突きつけられる、そんな感じです、この本は。上下巻あわせて1.7Kg。この重さと、話の重さと、ホラーに耐えられる人にはいいのでわ。これだけ延々と連なる惨状を、医療と信仰と人間性で纏め上げてる主上はやっぱり凄いんだと思います。
      ……でもやっぱりホラーはだめ…(泣)
      でもこれ読んだから何読んでも平気かも。十二国記の新刊楽しみにしてます、主上…。


「恋愛統計総論」
《桐原家の人々3》茅田砂胡 角川ルビー文庫

完結巻。「つきあって欲しい」それを必死の思いで蹴った雅巳が巻き込まれるのはホモ騒動。辟易していたところに、零が帰ってきてながーい海外派遣を受けるか否か考え中。そこにでっかい霊柩車(嘘)がやってきて「零様、お迎えにまいりました」ときた。桐原家、東京に出現。
 「総論」になんとかなっているというか、一番「恋愛」ぽいかな。興味津々だった兄と姉に決着が付いたのは大変喜ばしいことで。一家の大黒柱、広美さん登場というのも嬉しい。ぬらりひょんだった零ちゃんがいろいろと出てきます。泣いちゃうところはよかったな。口絵の彼を雅巳くんだと信じて疑いませんでした(^^; でも、何故都が雅巳にキスしたかイマイチようわかりません。無理矢理あのオチを作る為って感じが拭い去れない。でもとにかく、一番カッコイイのは豊さんでしょう!キャーカッコイイ!広美さんの凄さがイマイチ表現しきれなかったのが残念。昔は凄かったが今はちょっとヨワヨワって感じがする。 その昔、ねーちゃんにいとこ同士は結婚できないって聞いたんだが、できるみたいですね…。子供は考えた方がいいぞー。


「我が過去を消せ暗殺者」
《魔術士オーフェンはぐれ旅》秋田禎信 富士見ファンタジア文庫

新しい仲間、リキに森を焼かせて捕まったオーフェン達一行。そこをオーフェンの顔をした暗殺者が現れ襲う。オーフェンが姉とも慕うレティシャがその場を納め、故郷《牙の塔》に。そこで多発する魔術士暗殺。キリランシェロと名乗る暗殺者…彼は一体誰なのか、そして目的は。
 シリアス度増大。アザリー復活。っちゅーことで、チャイルドマン教室の実態が明らかになった…と言っちゃっていいのかな。チャイルドマンっつーのは切れる男なのはわかるんですが、性格ひねてるなー(^^; こんな男のどこがいいんねん>アザリー…ってこの人もちょっと変だからなー。外伝はもっと凄いらしいが(伝聞)。「天魔の魔女」を殺せる「鋼の後継者」…ということは、一応オーフェンが最強ということ?魔力は落ちてきてるらしいけど。マジクは考えるようになってきてよしよし。クリーオウはやっぱ嫌。ティッシには…自分に通じるものがあるなーと思っちまったのこと。あの部屋とか(爆)


「激闘ホープ・ネーション![上下]」
《銀河の荒鷲シーフォート3》デイヴィッド・ファインタック/野田昌宏 ハヤカワSF文庫

前作の決闘を済ませて病院送りになるも、すったもんだで結婚したシーフォートは、地上でも不運に付きまとわれる。地上勤務でヘリは狙われるわ、肺炎起こしているのに休みもしないわで、人工肺もボロボロ。そんな中で反乱(?)やら金魚の大群やら宇宙軍の撤退やらで休む暇もなければ、気苦労ばかり。あげくのはてには……。合掌。
 ヴァクスがーーーーーーっ(号泣)!
そゆわけで究極の主役いじめSF、第3弾です。しみじみ、シーフォートは偏屈だと思う…これで23歳だっていうんだから。精神は退職寸前のじじぃです。読む前は早々に女見つけてうまいことやって、まったくなーと思ってたんですが、そう簡単に幸せがやってくるわけではなく。いや、やってきてもあっという間に通り過ぎちゃうんですな。アレクセイの記憶喪失も、ヴァクスとの不仲も、もうなんだか……。偏屈ゆえについてくる不幸という、身から出た錆?そんな気もしてきます。片肺で過ごしている間は大声も出せず、周りの手を借りてって感じだったので、こいつは一生片肺で過ごした方がいいんじゃないだろうか、とまじで思いました。地球にたどり着いたらなんかまるでヤン・ウェンリー…。 今回のポイントは、あまりにあっけなく逝ってしまったヴァクスでしょう。ショックでした…。「実は脳死には至っていなかった!」てのは無理じゃろうのう。


「てめぇら、とっとと金返せ!」
《魔術士オーフェン・無謀編》秋田禎信 富士見ファンタジア文庫

短編5作+書き下ろし青春編1作。なるほど、スレイヤーズ・すぺしゃると同じ感じだね。
ギャグはギャグなんだけどイマイチ乗り切れてない感じがする。コギーがクリーオウの代わりなんだけど、何でこ ういうキャラが必要なのかなぁ…男だっていいじゃない!っつーのは女性読者特有なのかもしれん。つーか、マヌケな女はキライなのよーん。こう、知的で頭の回転のいい度胸もあるいい女で、でも実はやっぱり役に立たないみたいなーそんなのはだめ?
 で、青春編はおっけー。要望も多かったらしいが、おいらもぜひ読みたかったので。おねーちゃん子なキリランシェロってのがばっちりでてます。ハーティアがやっぱりちょっとマヌケなのも出てるからまたいい。アザリーも出るらしいので、個人的にはティッシも出して欲しいなと。


「楽園の魔女たち〜賢者からの手紙〜」
樹川さとみ コバルト文庫

王女、剣士、才女、家庭娘の元に魔法使いから手紙が届く。それぞれの想いと共に「楽園」に集う少女たち。そして魔女として試験を受ける4人。
 むっちりさんの可愛い絵がなんといってもいいです。エイザードのイメージはチャチャのセラヴィー先生。でもゼンゼン普通です。セラヴィー先生ほど変じゃないです。王女様のダナティア…頭よくって自分にも他人にも厳しい。学舎の主席を独占してきた変人のサラ。結婚を嫌がって家出してきたマリア。剣術家の娘、一見美少年、実は内気で口下手なファリス。まかないさんの自由剣士ナハトール。ごくつぶしの使い魔ごくちゃん。ま、ありふれてるといえばそうかもしれないけど、可愛い。特にファリスが好みですー。可愛いですー。ナハトールもいいんだけどね、でもなんといってもファリスちゃんだー。


「遙かなる星(とき)の流れに[上]」
《デルフィニア戦記17》茅田砂胡 中央公論社

最終巻と思わせたこの巻のタイトルには[上]がつきました。リーチ一発はまのがれたよう…。
リィを救出せんと、ウォルとルウ、シェラは目的地へ向かう。バルロ、イヴンらもその意を汲んで大軍を率いてそれを追う。薬を使われ朦朧としたリィの意識を覚醒したのは、レティシアによって絶命するルウだった。ナジェック皇子によって嬲られんとしたそのとき、意志力でその場を切り抜け、ボナリス城を破壊するリィ。
 着々とエンディングに向けてばく進中。やっと、リィとルウが再会しました。心情的には「えがったねぇ…」って感じなんだけど、とにかくルウとのじゃれあいばかりなので複雑。ウォルともじゃれてくれい(^^; リィの挿し絵がルウとのツーショットだったのがおいら的ショックだったのだと思われます。(もう一枚はお風呂シーンwithシェラ)もちろん、ウォルともじゃれあってますけどぉ。いいダンナを貰ったという言葉に、反抗する素振りのないリィが嬉しい。ウォルの「ほれた弱み」というのもまた嬉しい。イヴンがドラ将軍のことを「親父さん」と呼ぶのもなんか嬉しい。ウォルがイヴンに羽交い締めされているのもなんか嬉しい(笑)「狸寝入りの虎」さんの語りも嬉しい。 タンガのゾラタス王が結構カッコよかったのにはびっくりだったな。もっと獰猛なイメージがあったから。
 そゆわけで、3週間後に最終巻が発刊されます。


「敵は海賊・海賊版」
神林長平 ハヤカワ文庫

海賊課のラテルとアプロは海賊を狩るのが仕事。フィラール王家の主席女官シャルファフィン・シャルは王女が本物ではないと知り、本物の王女を探そうとしている。それを支援してもらう為に、海賊課と、海賊・ヨウ(勹に缶)冥のもとへ赴く。これに天使と悪魔、ドッペルゲンガーまで登場して混乱混乱。
友人が薦めていた作品。先日やっとアニメを見て、これは原作の方が楽しそうだなと思って手に取りました。やっぱり原作の方がテンポもいいし、ヨウ冥の悪者加減も抜群。最後にヨウ冥が行う行為もうなづけるもので、悪者はこれくらい狡猾でなくちゃー!と思う。アニメ版ではアプロ役に三ツ矢雄二、ラテル役に田中秀幸だったんですけど、この配役はばっちりかも。ちょっと田中さんが浮いたか気もするけど、アプロ=三ツ矢雄二は抜群だ!


「ブギーポップは笑わない」
上遠野浩平 メディアワークス電撃文庫

某HPで紹介されていたので読んだ本。
学園内で家出する生徒が多発する、けれどそんなことはどこにでもあることで…。彼ら彼女らが噂のブギーポップと「地球の危機」に触れる…。
んー…どう書いていいんだか。コンパクトにまとまっているなー…という感じ。視点が事件に関係した生徒たちだから散文的になりがちなんだけど、それがいい感じに繋がっていてそれが面白い。事件のメインになるブギーポップ、マンティコア、エコーズらに関してあくまで客観的に表現されているところが、イマイチのめり込めない要因かも。でもま、それはそれで。エコーズとマンティコアに関しての記述がもっとあればもっとのめってたと思う。


「本命」
《競馬シリーズ》ディック・フランシス/菊池光 ハヤカワミステリ文庫

 アラン・ヨークはアマ騎手。ある日、本命馬に乗っていた親友が落馬死する。後ろについて走っていたアランが現場に戻ると針金があり、誰かの陰謀で親友が死んだことを察する。
 馬に乗って逃げてるところはなかなか楽しかったが、全体的に浅い感じ。


「星界の戦旗U 守るべきもの」
森岡浩之 ハヤカワSF文庫


 ダメ度が高いと評判だった2巻ですが、たしかになんか薄い感じがします。というか、宇宙での戦闘があんましないもんだから、つまらないと感じたのかもしれない。いや、主役らが活躍しているフィールドが地表だったからか。各キャラクターに関しての記述はそこそこあるものの、それほどパンチがあったわけでもなし。楽しいことは楽しいんだけど。自分的に好きなラフィールがちょっと瓦解しちゃったのが一番痛かったかもしれない。キャラによるんだけど、ラフィールがラブラブ度上がってもあんまり楽しくないんだよなぁ。
 その他では、ラフィールの弟くんが冒頭を飾り、父と会話をしてます。話に関わってくるのか!?と思いきや、そこだけでした…。3巻にはでてくるのかな。おとーさんは戦闘に復帰しましたが、この人もなんだか逝っちゃいそうな気がするんですが…。ドゥサージュ&メネーシュのとこが一番可愛かったかなぁ。


「遙かなる星(とき)の流れに[下]」
《デルフィニア戦記18》茅田砂胡 中央公論社

最終巻です…。とうとう。
 タンガをぶっつぶし、お仲間に加えて下さい、となかなか可愛い王様が誕生しました。最後の敵はオーロンとなり、最終決戦。この辺りはもう勢いは止まりませんでした風で、たいしたことはありません。ここにきて裏切りかい、って感じでしたが。
 最大のポイント、リィは元の世界へ帰るのか、ってとこでしょう。思った通り…というか、そうならざるを得ないというか、安易にハッピーエンドってのは回避してくれたってカンジでしょうか。ま、「哀しいけど、これ戦争なのよね」じゃないですけど、お互い泣きながら了解したからいっかー…。一番最後に後ろ足で砂をかけようとしたとこが、ポイントだったかなぁ。勝手に想像してたのはこの展開でそのままいっちゃって、向こうの世界で云々ということだったんだけど、いかんせん時の流れのスピードが違うというのじゃ話にならんし。ち。
 一番嫌だったのは、外伝なのか本編なのかわからんが、関連した話ができそうってとこ。しかしそれは、 デルフィニア戦記ではない っちゅーのがポイント。もう決して、ウォルとリィの話はないんだと思うと泣けてくるなぁ。デルフィニア戦記があったとしてもウォルの子孫だろうな、あの感じでは。  しかし、25000円の表紙テレカセットってのも凄いね。買わないけど。ちなみに、TOP3は7巻、10巻、11巻。結婚式、囚われの王、憂愁の王妃。2000年3月の画集は買うぞ!





戻るぞ。