ファミコンウォーズ


(FC:任天堂/1988)






母ちゃん達には内緒だぞ!


 このゲームを知ったのは、かの有名なTVCMによってであった。
「ファーミコーンウォーズが出ーるぞ! (ファーミコーンウォーズが出ーるぞ!)
 後で振り返って見ると、これは任天堂のCMの中で最も素晴らしいものではないかと思う。 (「ファイアーエムブレム」の「おごーれーるー者ーはどつぼーにーはまーるー」も傑作だが)
 それはともかく、「こいつはどえらいシミュレーション」かどうかやってみなくては! と思ってからまもなく、友達から「ファミコンウォーズ」対戦のお誘いが。
 実はこれまで、私は現代戦を舞台としたシミュレーションゲームは やったことがなかった。
 対戦マップは「タマタマジマ」。結果から言うと、ボロ負け。 しかしそれでも十分にゲームを楽しむことは出来た。
 初心者にも十分に理解可能なシンプルなシステム。適度な難易度。
 結局、後日ゲームを借りてから、レッド、ブルー両軍とも全面クリアするまで「のめりこめ!」 であった。

ゲームについて


操作方法
Aボタンコマンド決定
Bボタンコマンドキャンセル
十字キー4方向にカーソル移動


ゲームの流れ

 ターン制の戦術シミュレーションゲームです。 プレイヤーは、レッドスター軍(赤色)あるいはブルームーン軍(青色)の指揮官となり、 各マップにおいて各種ユニットを操って相手と戦います。
 相手軍の首都を占領するか、ユニットを全滅させると勝利となります。

 1ユニットは、10台(人、機、隻)の兵器から構成され、 首都周辺の工場、都市、港、空港により生産できます(最大48)。
 ユニットの生産には資金が必要です。資金は、マップ上の自軍都市の数に応じて毎ターン 得られます。ユニットを増やすためには都市を多く自軍の勢力下に置くことが必要です。
 なお、工場、都市、港、空港は歩兵、戦闘工兵により占領可能です。 (首都は歩兵のみ占領可)ただし占領にはユニットの人数に応じて2−20ターンかかります。  数を減らしたユニットは自軍の工場、都市(地上ユニット)、港(艦船)、空港(航空機)により 回復が可能です(「補給」コマンドによる)。 1ターンにつき2台(人、機、隻)回復しますが、その時資金を消費します。
 各ユニットは、移動により(航空機は滞空しているだけで)ガソリンを、戦闘により弾薬を消費します。 ガソリンの尽きたユニットは地上ならば動けないだけですが、 航空ユニットは墜落、艦船ユニットは沈没します。 弾薬の尽きたユニットは攻撃が出来ません。補給は、自軍の工場、都市(地上ユニット)、港(艦船)、空港(航空機) 以外にも、補給車(地上ユニットに限る)によっても可能です。

ユニット一覧
ユニット名射程 特徴
歩兵1都市等全ての建物を占領できる。攻撃、防御とも弱い。
戦闘工兵1首都以外の建物を占領できる。バズーカを装備しており、 攻撃力は歩兵より高いが、防御力は歩兵と大差ない。弾薬の持ち数が少ないので弾切れに注意。
装甲車1歩兵、戦闘工兵を輸送できる。歩兵キラー。
戦車B1小型の戦車。安価なので初期の大量生産向き。装甲車に強い。
戦車A1最終的な地上戦の主力。自走砲Aと組み合わせて使おう。
自走砲B2-3自走砲。離れた位置のユニットを攻撃できる。射程は短い。
自走砲A3-5都市に置いて、全面に戦車Aを配置すると絶大な威力を発揮する。 射程も長い。ただし懐にもぐりこまれると対処の仕様がないので気をつけること。
高射砲1コストパフォーマンスが比較的高い対空砲。
対空ミサイル3-5射程は長いが弾切れに注意。
補給車0他の地上ユニットに資材を補給できる。
輸送ヘリ1歩兵、戦闘工兵を輸送できる。
戦闘機B1小型の戦闘機。ヘリキラー。
戦闘機A1爆撃機はこれで一掃可能。
爆撃機1あらゆる地上、艦船ユニットに大打撃を与えることができる。 戦闘機には注意すること。
戦艦3-5全ユニット中最高の攻撃力、防御力を誇る。 その分値も張る。
揚陸艦1地上ユニットを2つまで輸送できる。意外と対空攻撃力にも優れる。

 

初心者にも優しいシステム


 このゲームのコンセプトは、「戦車A」「戦車B」というネーミングに象徴されるように 徹底した「分かりやすさ」だと思います。
 シミュレーションゲームではおなじみのHEXマスやZOCは存在しません。
 また、ユニットの種類も上記のように必要最小限に抑えられており、 レッドスター、ブルームーンとも共通というように シンプル化が図られています。
 これがもとでシミュレーションゲームの面白さに目覚めた、という方も 多いのではないでしょうか。私もその一人です。

その他の特徴


バリエーション豊かなマップ

 このゲームでは、全てのユニットが常に使えるわけではありません。

 陸軍のみ・・・タマタマジマ、ドーナツジマ、キメンハントウなど
 陸軍、空軍のみ・・・オニギリジマ、アララサンミャク、ノアカザントウなど
 陸軍、海軍のみ・・・ツキノワジマ
 全軍使用可・・・タマタマジマ、ペケジマなど

 また、それぞれのマップは、山だらけの「アララサンミャク」や川ばかりの「チリヂリガワ」 のようにはっきりと地形に特徴があり、課題が分かりやすくなっています。

施設の占領は1ターンでは出来ない

 各施設を占領するには、「占領ポイント」(勝手に命名)を満タン(20ポイント)にする必要があります。 ポイントは1人当たり1ターン占領コマンドを実行することで1蓄積されます。
 つまり最短でも10人で2ターンかかります。このターン数は占領活動中の人数によって 左右されます。
 最初10人で占領(10ポイント)しても、そのターンの敵の攻撃で5人に減った場合、 占領まであと2ターンかかってしまう(10+5+5)わけです。
 また、ユニットが全滅すると今までの累積ポイントは消滅します。


「合流」の概念

 同種のユニットは「合流」出来ます(補給車を除く)。合流した場合、ユニットの機体数は合計した 数になり(最大10)、燃料、弾薬はより多いユニットの方に統一されます。
例:燃料10、弾薬5、3台の戦車Bと燃料30、弾薬1、5台の戦車Bが合流 >燃料30、弾薬5、8台の戦車B
 上述の「占領ポイント」を維持するために、この合流は特に役立ちます。 また、戦闘の終盤戦で弾切れになった爆撃機などもこれにより補給のロスが少なくなります。
 上手に使いこなしましょう。

注意事項


 全マップをクリアすると、「デビラートウ」(レッド軍)あるいは「ラストドリーム」(ブルー軍) が出現します。
 このマップに突入したら、「ゲームの終了」以外の時にリセットするのは危険です。 ほぼ間違い無くデータが消滅します。

SLG入門


 「シミュレーションはちょっと・・・」という方にこそ、このゲームをお薦めします。 損はしないと思います。
 一方、シミュレーションゲームに慣れた人にはこのゲームは少し簡単過ぎるかもしれません。
 しかし、システムは非常に洗練されているので、十分に遊べると思います。


総合評価
難易度★★☆☆☆
操作性★★★☆☆
とっつきやすさ★★★★★
持続度★★★★☆
IQ200って何だよ度★★★☆☆
思い入れ度★★★★☆





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