
亞里亞SS「お馬さん」〜女未犯坊
竜水兄やは妹の亞里亞のお守りのため、屋敷に呼ばれていた。
「兄や、亞里亞のお馬さんになって」
亞里亞は竜水兄やにおねだりした。
「そんなに馬が好きなのか?」
竜水兄やは亞里亞に尋ねた。
「うん、亞里亞お馬さんだ〜い好き」
亞里亞は自宅にメリーゴーランドを置いているくらいの馬好きである。
「そうか、そんなに好きなら今宵丑三つ忍んで参れ」
竜水兄やは亞里亞の耳元で囁いた。そばにいるメイドの「じいや」に聞かれないためである。
「丑三つ? 夜は怖いの、くすんくすん」
亞里亞はべそをかいた。
「そうか、では馬は諦めるのだな」
「くすん、お馬さん……」
亞里亞は馬を諦められないようだった。結局、夜に廊下で竜水兄やと会う約束をしたのだった。
そしてその夜…
「念彼観音力 或被悪人逐!」どうりゃぁぁぁぁぁっ!!!
竜水兄やは馬を背負って亞里亞に向かって廊下を突進していた。
「兄上様、廊下は走らないでくださいッ!」
そこへメイドのじいやの声が響いた。じいやは竜水兄やが廊下を走っていたことにひどく立腹していた。仕方なく、竜水兄やは馬を背負ったまま歩くことにした。
こうして亞里亞は五臓六腑ことごとく撒き散らさずに済んだのだった。
(おわり)
「お馬さん」後書き
馬と言えば、女犯坊(ぉ。
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