ゲーセンでの完璧なタイミングで踏んでいるはずなのにMissやBooの連発になる…よく見ると曲と矢印が一致していない….なぜだぁと言うわけですが,これはしょうがない制限なのです.人によってマシン環境は異なりますし,そもそも用意した曲ファイルだって異なっているわけですから.

 この場合,まずはじめにやることはDirectXのバージョンアップです.特にDirectX6/7を使っている場合にはDirectX7.1にバージョンアップした方がよいです.これはPCの性能がよいのに何故かずれるという場合に特におすすめです.

 これでも駄目な場合にはもうマシン固有の問題として譜面データを修正しなければなりません.ここではその修正方法について書きます.BMSファイルMSDファイルD2Rファイルの各ファイルでやり方が違いますので注意してください.
 


曲データがBMSファイルの場合
 ずれには二種類あります.それは矢印の出だしが一致しない場合とはじめはあっているのに徐々にずれてくる場合の二種類です.

○矢印の出だしが一致しない

 まずbmsファイルをテキストエディタで開きます.(例:notepad.exeを起動し,そこへbmsファイルをドラックアンドドロップする) 画面を下の方にスクロールしていくと,以下のように99という数字を含んだ行があるはずです.

この行中,99がBGMファイル再生のタイミングを示しており,0の数で曲の出だしを早めたり遅らせたりすることができます.注意する点としては,単純に0を増やせばよいというわけではないということです.まず第一に,0は二つ合わせて00を一単位とすると言うことです.つまり

#00001:0000099

という表現はエラーになります.第二に,00はある特定の決まった空白時間(例えば矢印一個分)を表す物ではないということです.これが一番ややこしいのですが以下に解説します.
 bmsファイルの書式の話になるのですが,この#00001:00000099という表現は第一小節中,いつBGMファイル(99で表現)を再生するかということを示しています.そのタイミングの分解能は総データ数に依存します.つまり,第一小節が始まってから,(一小節の時間)/(総データ数)*(00の数)の時間が経過してからBGMファイルが再生されるのです.こんな感じですね

 1小節
 |←---→|
           ここから曲が始まる
            |
 |-----+-|
  0000099

…書いている本人がわけが分からなくなりましたので以下に例を示します.

#00001:99
 これなら第一小節の一番はじめからBGMが再生されます

#00001:00000099
 総データ数4で00の数が3ですから,第一小節のちょうど3/4過ぎたところ,つまり矢印4つ目でBGMが再生されます
 
#00001:00009900
 総データ数4で00の数が2ですから,第一小節のちょうど2/4過ぎたところ,つまり矢印3つ目でBGMが再生されます

#00001:000099
 この場合は総データ数3で00の数が2ですから,第一小節のちょうど2/3過ぎたところ,つまり付点8部矢印3つ目でBGMが再生されます

 これらをふまえて実例を.
#00001:0099
の時に,矢印一個分遅らせたい場合には1/2に1/4を足して3/4に変更すればいいのですから
#00001:00000099
になります.計算した結果の分母の数が全体のデータの数で,分子の数が00の数と考えるとわかりやすいでしょう.

#00001:0099
の時に,8分矢印一個分遅らせたい場合には1/2に1/8を足して5/8に変更すればいいのですから
#00001:0000000099000000
になります.後ろに00を置くのを忘れないでください.

#00001:00000000000000000000000000000099
の時に,矢印一つ分遅らせる場合には15/16に1/4を足して19/16に変更すればいい…???あれ?1を越えてしまいました.これはつまり第1小節の次,つまり第二小節に移行したことを意味します.19/16は1と3/16ですから,
#00002:00000099000000000000000000000000
#00001から#00002に変わったことに注意してください.

 #00001の1は第1小節のデータであることを示します.つまり#00002は第二小節のデータとなるのです.確認していませんが,はじめから#00002や#00003で始まるデータもあるかも知れません.
 

○はじめはあっているのに徐々にずれてくる
 同じくテキストエディタでbmsファイルを開いてください.次のように#BPMという行があるはずです.これは矢印の流れる速度の値です.

はじめ合っていても徐々にずれてくるということは,早い話がBGMと矢印の再生スピードが合っていないわけです.ですからこの値を変更すればよい(小数点の値も有効)のです.
 
 


曲データがMSDファイルの場合
 ずれには二種類あります.それは矢印の出だしが一致しない場合とはじめはあっているのに徐々にずれてくる場合の二種類です.

○矢印の出だしが一致しない

 まずmsdファイルをテキストエディタで開きます.(例:notepad.exeを起動し,そこへmsdファイルをドラックアンドドロップする) 画面を下の方にスクロールしていくと,#GAPという行があります.

この値で矢印の出だしを変更できます.64でちょうど矢印一つ分ずれます(もちろんマイナスの値を入力することも可能です)のでうまく変更してください.

 余談ですが,msdファイルの場合はDietDietRevolutionを用いた方が簡単です.やり方はこちら

注意 msdファイルをDietDietRevolutionで調整してDelight Delight Reduplicationで使う場合,diskset.datの値もmsdファイルに反映させる必要があります.また,DietDietRevolutionとDelight Delight Reduplicationでのずれの可能性があるかも知れません.

○はじめはあっているのに徐々にずれてくる
 同じくテキストエディタでmsdファイルを開いてください.次のように#BPMという行があるはずです.これは矢印の流れる速度の値です.

はじめ合っていても徐々にずれてくるということは,早い話がBGMと矢印の再生スピードが合っていないわけです.ですからこの値を変更すればよい(小数点の値も有効)のです.
 


曲データがD2Rファイルの場合
 ずれには二種類あります.それは矢印の出だしが一致しない場合とはじめはあっているのに徐々にずれてくる場合の二種類です.

○矢印の出だしが一致しない
 これを修正するには id.def というファイルを作成してd2r2.exeがあるフォルダに作成する必要があります.これ自体は単なるテキストファイルです.

作り方が分からない人へ
 まずフォルダのメニューバーから表示-フォルダオプション-表示-登録されているファイルの拡張子は表示しないというオプションのチェックを外してください.
 d2r2.exeがあるフォルダを開き,その中にマウスカーソルを持っていき,右クリック→新規作成→テキスト文書と選択します.すると新規テキスト文書.txtというファイルが作成されます.このファイルの名前をid.defと変更してください.名前を変更すると警告が出るがそのままOKしてください.
 なおこのファイルはメモ帳にドラック&ドロップすると編集することができます.

 書式は次のようにします.

[ID],,,[ディレイ値]

IDというのは先の曲wavファイルのファイル名から.wavを取った物です.つまりLET'S GET DOWNなら007,PARANOIA KCET -clean mix-なら046となります.これを先頭に書き,","を三つ並べます.最後に遅らせたい分の数値を書きます.この数値は-384〜192までの値で,48で矢印一つ分の調整が出来ます.
 なお"*"を先頭に書いた行はコメント行と解釈されて無視されます.注釈に利用してください.

 DDR'99と異なり,id.defの値が優先されます.id.defと.d2rとで定義された値の合計にはなりません.

 なお,bmsファイル/msdファイルの場合のようにファイルの値そのもの(DELAY行の値.次に例で示したパラノイアMAXの場合は-4)をいじっても問題ないです.付属マニュアルにはこのように書いてあるのであえてそうしました.オリジナル譜面の場合にはd2rファイルそのものをいじった方が楽です.

○はじめはあっているのに徐々にずれてくる
 曲の先頭でステップがあっても曲の最後の方でずれて来るという場合もあります.この場合には曲自体のテンポがずれているのです.これを修正するには譜面ファイル自体を編集する必要があります.変更したい曲のd2rファイルを同じくメモ帳で開いてください.

 
 上はパラマックスの例です.反転させた"TEMPO10"と書かれた行が曲のテンポを決めています.この部分を修正してください.bmsファイル/msdファイルと異なり,数値が十倍になっているようです.
 

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