「さよなら銀河鉄道999」劇場

聞き取り:黒騎士ファウスト 画:黒騎士ファウスト
注:セリフに( )が付いているのは心の中の言葉




地球

暗闇・・・

ビシューン ビシューン ドカン(銃の光線が右にカーブ,爆発)
ビシューン ビシューン ドカン(銃の光線が左にカーブ,爆発)

戦場の荒れ地にて,闘い疲れた兵士達,遠くでは戦闘が繰り広げられている.
ピチョン ピチョン(雨のしずくの音)
ひとり兵士がコーヒーを闘い疲れた鉄郎のところに持ってきた.

(兵士)おい,飲めよ
鉄郎がコーヒーを受け取ろうとしたとき
シューーーーーーーー ドン(兵士が狙撃兵に撃たれた)

(鉄郎)くそ〜
鉄郎,その狙撃兵を銃で撃ち倒した.
戦闘が始まった

(パルチザン)脱出するんだ急げ,限りある命のため,生きとし生けるものの未来のために.

動乱の時代が来た・・・

Adieu Galaxy Express

さよなら銀河鉄道999
〜アンドロメダ終着駅〜

雨の中,兵士達が歩いている.
鉄郎,歩き疲れて水たまりの中で立ち止まり腰を落とす.

(老パルチザン)どうした若いの.
(鉄郎)もう歩けません.俺に構わず行って下さい.
(老パルチザン)生きたかったら命ある限り歩け.生き続けたかったら命ある限り闘え.気力を失ったら死ぬぞ.

鉄郎立ち上がり,
(鉄郎)ヘックション(くしゃみ)

4人のパルチザンと鉄郎のキャンプ
火を囲んで座っているパルチザン,横で寝ている鉄郎.
1人はハーモニカを吹いている.
ブ〜ン(999の音)

(鉄郎)はあっ?!999?
(パルチザン1)銀河鉄道かそんなものはもうずっと以前から動いてないんだ.死んだのさ,銀河鉄道も.
(パルチザン2)しかし,懐かしいなあ.あのころが...
(老パルチザン)夢さ.若い頃のことは後になって見りゃ,みんな夢みたいなもんだ.喜んで,悲しんで,思い出だけが残って.ん?
(機械化人たち)プロメシューム!(連呼)
(鉄郎)プロメシュームは死んだぞ.機械化母星は宇宙から消えたんだ.くそ〜
(老パルチザン)落ちつけ,若いの
(鉄郎)止めさせてやる
(パルチザン1,2,3)鉄郎!
(鉄郎)やめろ〜,やめろ,やめろ.うわぁ(足元が崩れ落ちる)
(パルチザン2)バカヤロー,狙撃兵の的になりたいのか.
(パルチザン1)だいぶまいっているようだな.
(パルチザン3)無理もないよ.こうなると誰だって自分が追いつめられたドブねずみのような気になるぜ.負けたのさ,俺たちは...
(老パルチザン)さあ〜飲め鉄郎.
コーヒーを鉄郎に入れてやり渡す老パルチザン.鉄郎も火を囲むように座る.
(鉄郎)俺は確かにプロメシュームが死ぬのを見た.
(老パルチザン)そうか.
(鉄郎)機械化母星が砕け散るところをこの目で見た.
(老パルチザン)そうか.
回想シーン(前の映画のシーン)
(鉄郎)本当に見たんだ.
(老パルチザン)そうか.
鉄郎,老パルチザンの反応にア然.

(プロメシューム)この世を支配するは永遠の生命(いのち).この世を治めるは永遠の生命ある不滅の機械の体のみ.限りある生命などむなしいもの.我らが築くは未来永劫終わることの無き永遠の生命に支えられた永遠の機械化世界.

鉄郎.この声にビックリする.
(パルチザン2)う?じいさん,誰かこっちへ来るぜ
(老パルチザン)何?

(老パルチザン)止まれ,
(メッセンジャー)う,射つな,味方だ,メッセージを持って来た.ここに,星野鉄郎は居るか.
鉄郎が駆け寄る.
(メッセンジャー)お前がそうか,
(鉄郎)ああ
(メッセンジャー)随分さがしたぞ.
(鉄郎)これを俺宛に,
(メッセンジャー)確かに渡し・た・ぞ.
(鉄郎)おい,しっかり,しっかりしてよ〜

鉄郎,メッセージカードを手のひらに
(カード)私はメーテル.鉄郎,999に乗りなさい.
驚く,鉄郎

(老パルチザン)いくのか,若いの
(鉄郎)えぇ
(パルチザン1)しかし,999が来ているかわからないぞ.
(パルチザン2)メガロポリスも中央ステーションもやつらに抑えられている.それでも行くのか.
(鉄郎)えぇ
(老パルチザン)若いってのはいいもんだ,どんな小さな希望にも,自分の全てを賭けることができるからな.
(老パルチザン)みんな,わしらのせがれがいくというんだ,いかせてやろうじゃないか.

鉄郎らパルチザンたちは中央ステーションに向かったが,途中で2人が殺されて,
中央ステーションを見上げる鉄郎

(鉄郎)(こんな廃墟に999が来るはずが)

(パルチザン2)ああ.

(老パルチザン)振り返るな.行け.

(鉄郎)99番ホーム,999の乗り場だ.
(鉄郎)これじゃ,とても999がいるはずは...

999の蒸気の音.
(鉄郎)あ,999
999の汽笛の音.

(車掌)鉄郎さーん!あっ お待ちしておりました.すぐ発車します.

(車掌)御乗車お急ぎを

(C6248)私は機関車C62ノ48,ボイラー内圧力上昇完了.全機構異常ナシ,出発進行.

(車掌)鉄郎さん,早く,早く.

(車掌)なにをもたもたしてるんですか

(車掌)早く,早く,ああ,待ってくれ.

鉄郎なんとか999に追いつき乗る.

機械化人によって,ポイントが切り替えられた.

(車掌)あっ,ポイントが

999急ブレーキ,間に合わない.

そのとき,老パルチザンが機械化人をなぎ倒し,ポイントをもとに戻す.
危機一髪.セーフ.

老パルチザンに敬礼する車掌.

鉄橋が崩れていく,999はぎりぎりいっぱい.

ポイント切り替え器に倒れている老パルチザンが999の方を見て
(老パルチザン)鉄郎,いつかおまえが戻ってきて,地球を取り戻したとき,大地を掘り返したら,わしらの赤い血が流れ出すだろう.
(老パルチザン)ここは,われわれのほしだ.われわれの大地だ.この赤い血を見るまでは,死ぬなよ.わしらのせがれよ
遥か遠くの老パルチザンの方を見ながら
(鉄郎)逃げるんじゃない,おれは逃げるんじゃないぞ,
(車掌)さ,
(鉄郎)必ず帰ってくる

999の中で
(車掌)しかし,鉄郎さん,よくまぁ,ご無事で,本当にお懐かしう御座います.
(鉄郎をみながら)え〜ん,えーん.そりゃそうとパスはお持ちでしょうね?職務上,パスがありませんと,どなたもお乗せできませんので,
(鉄郎)車掌さん,この前,メーテルは何処で降りたの?
(車掌)いや それが そのぉ あ どうも
(鉄郎)やっぱり,冥王星かい?
(車掌)私の知らないうちに降りられてしまわれて,どこで降りられたんですかね.ふふっ.まあ 一人旅も案外いいもんですよ.ハイ.ふふっ.

(鉄郎)あっ,機械化人
(車掌)ああ,いけません鉄郎さん.この人はウエイトレスのメタルメナさんです.
(鉄郎)メタルメナ?
(車掌)ハイ.
(鉄郎)はぁ,そうだったのか.
(メタルメナ)お客さん,もし,食堂車におこしでしたら,その汚い身なりでは困ります.
(車掌)あ ああ いやあ 不愉快でしょうががまんしてください.時代が時代ですし,今時,行き先不明の列車のウエイトレスになるなんて,おいそれとは
(鉄郎)え,行き先不明?この列車が?
(車掌)ハイ.です.なにしろ,行き先は機関車しか知らないですから.
(鉄郎)そんな,無責任な.
(車掌)申し訳ありませんです.いや,今の銀河鉄道がどうなっているか,従業員の私にも判りません.

(鉄郎)ちょっとまってくれよ〜,どうしても入んなきゃダメかい?
(車掌)ハイ,ごゆっくりどうぞ,汚れものは洗濯しておきますから.

999の汽笛
冥王星,シャドウがただずむ.

(鉄郎)メーテルはここで降りたと思ったのに,
(メッセージカード)「私はメーテル,鉄郎,999に乗りなさい.」
「私はメーテル,鉄郎,999に乗りなさい.」
「私はメーテル,鉄郎,999に乗りなさい.」

食堂車にて
(鉄郎)はぁ,ふ〜ん,
(メタルメナ)人間て,不便ですね,そんな非衛生的なものを食べないといけないなんて.その点,私たち機械化人は,カプセルエネルギーを補給するだけですみます.
(鉄郎)ふ,食べるたのしみもない食事なんて,しょうがないよ.
(車掌)おかしな子だ,999のウエイトレスになったのも,この世で一番すばらしいものを手に入れるためだとか.
(鉄郎)この世で一番すばらしいもの?
(車掌)ハイ.でも,私には何のことがさっぱり.あ〜あ,今回は,さっぱり判らないことばかりで,私にはもう〜.ああ,そうだ,一風呂あびてさっぱりしよう.

999が急ブレーキ
(鉄郎)車掌さん,車掌さん,信号が黄色になってるんだよ.
(車掌)あー い い いけません開けては!
(鉄郎)どうして?いいじゃないか男同士なのに!
(車掌)あ・・・でも困るんです,とにかく直ぐ行きますから.
(鉄郎)あけるな,と言われると,なにがなんでも.
(車掌)い・け・ま・せ・ん!
(鉄郎)よし,それ〜と

ブオ〜ン

(鉄郎)ん,なんだあれは?
(幽霊列車 )999に告げる 支線に入り本線を開けよ.我が列車の通過を妨げてはならない.
(C6248)しかし,わたしは,正規の軌道を
(幽霊列車 )軌道を開けろ,おろかもの
(車掌)あれは,幽霊列車です.
(鉄郎)幽霊列車?
抱きつく2人
(鉄郎)あの列車何を運んでるんだい.
(車掌)わ わかりませんよ 私にも
(C6248)今だかつて他の列車に追い抜かれたことはないのに,それもあのような得体の知れない列車に.くやしい,999のはじだ.本当に情けない.
(車掌)え〜ん,

(車掌)反乱の跡です.
(鉄郎)反乱?
(車掌)はい.トレーダー分岐点のあるヘビーメルダー周辺が特に活発で.
(車掌)でも,やられたのは,機械化人の装甲列車や戦車ばかりで.
(鉄郎)そうか,宇宙には仲間がいるんだなぁ.
(車掌)そうそう,忘れてました.次の停車駅がわかりましたよ.え〜,次の停車駅は惑星ヘビーメルダー,ヘビーメルダー
(鉄郎)ヘビーメルダー?
(車掌)の予定だったんですが,かつての大フロンティアも今では激しい戦乱で,大気が有毒化し,駅の施設も破壊されたため,通過するとのことです.ハイ.
(鉄郎)そんなぁ.
(車掌)いや,そのかわり,臨時にラーメタル星に停車するそうです.
(鉄郎)ラーメタル?
(車掌)ヘビーメルダーの衛星です,なんでも1000年周期の楕円軌道を回っているそうでして.

(アナウンス)ラーメタル,ラーメタル,この星で降りるものは,身分証目書を見せ,所持品の検査を受けよ.くり返す.下車するものは,身分証明書を見せ,所持品の検査を受けよ.
(鉄郎)くそう,この星も機械化人に
(メタルメナ)ここは,メーテルさんの生まれ故郷ですよ
(鉄郎)ええ,なんだって,
車掌あわてふためく
(メタルメナ)ここは,メーテルさんの生まれ故郷だと言ったんです.お疑いならご自分の目で確認することですね.
(メタルメナ)ここから,どうぞ,
(車掌)鉄郎さん,おやめになった方が,こう警戒がきついと
(鉄郎)大丈夫だよ.

(鉄郎)いったい,どこへ行ったらメーテルの消息がわかるってんだ...
戦闘ヘリに追いかけられる鉄郎.
射たれた.

(鉄郎)うわ〜

傷つき,倒れた鉄郎に...機械化人の兵士がせまる.
そこに,パルチザンたちが来て鉄郎を助ける.


気を失っていた鉄郎が目を覚まし,起きあがろうとした.
(鉄郎)うっ
(ミャウダー)傷の具合はどうだ
(鉄郎)君が手当してくれたのか?
(ミャウダー)ああ,
(鉄郎)ありがとう,俺の名は
(ミャウダー)星野鉄郎,銀河鉄道の乗客だろ,念のため調べさせてもらったぜ.おれは,アンドラード星のミャウダー.
(鉄郎)ううぎゃ〜
(ミャウダー)ふ,地球人の口には合わないらしいな.

(パルチザンの長)みんな聞け,今,我々の戦いは非常に苦しい状況のもとに置かれている.われわれは,絶望しそうになる.だが,われわれは戦いをやめるわけにはいかない.
(パルチザンの長)よく,聞いてくれ,われわれは人間だ.血の通った人間だ.わずかでも希望があるかぎり,わずかでも可能性がある限り,人間は戦う.昔から,戦ってきた.さあ,みんな,杯をあげろ,人間の未来のために歌おう.

らららんらら〜ら,らららんらら〜ら,らららんらら〜ら,

(ミャウダー)俺も何度くじけそうになったか.
(鉄郎)え?
(ミャウダー)でも,その度に,自分にこう言い聞かせてきたんだ.俺には多勢の仲間がいる.その中には機械化母星を破壊した奴もいるんだって...
(鉄郎)でも,あれで終わりじゃなかったんだ.てっきり終ったと思っていたのに.
(ミャウダー)そうか,星野鉄郎って名前,どこかで聞いた名だなと思っていたが,じゃ,おまえが,俺は大変な大物を助けたわけだな.

敵襲
うってうってうちまくれ〜

(ミャウダー)慌てるな,鉄郎,機械化人は暗闇でも目が見えるぞ.じっとしていても,敵は動く,敵の方から近づいてくる.
(ミャウダー)今だ!

ある城にたどりついた2人

(鉄郎)何処だいここは,
(ミャウダー)さあな,おれにも判らないよ.
オルゴールが鳴り出す
(鉄郎)なんだ,
(ミャウダー)驚くなよ,ほら,これだよ,親父の形見さ.お袋と一緒に機械化人に殺されちまったんだ.アンドラードの戦いでな.鉄郎,おまえの家族は?
(鉄郎)同じさ,母さんは機械化人に,
(ミャウダー)親父さんは
(鉄郎)母さんの話じゃ,死んじゃったらしい,機械化人と戦ってな
(ミャウダー)そうか,似てるんだな,俺達.
(ミャウダー)でも,どういうわけで,この星に降りたんだ.
(鉄郎)人を捜してるんだ.
(ミャウダー)人?
(鉄郎)メーテルって言うんだけど,聞いたことがないか,
(ミャウダー)メーテル?あのプロメシュームの娘のメーテルか?
(鉄郎)ああ
(ミャウダー)やるなら,手を貸すぞ
(ミャウダー)だって,今,プロメシュームと呼ばれてるのはメーテルだもんな.
(鉄郎)え?
(ミャウダー)なんだ,知らないのか,メーテルはプロメシュームの後を継いだって噂だぜ.
(鉄郎)嘘だ.
(ミャウダー)俺は確かに聞いたんだよ,メーテルがプロメシュームだって.間違いないないぜ.
(鉄郎)いう〜な.バキ
(ミャウダー)どうした.鉄郎
(鉄郎)プロメシュームにそっくりなんだ.
壁の肖像画を見る鉄郎
(ミャウダー)なんだって,それじゃこの城は

(999の汽笛)フオ〜ン
(鉄郎)ん,
(ミャウダー)どうした
(鉄郎)999の発車時間なんだ.
(ミャウダー)よし,俺が送ってやる.来い鉄郎!

前に進めない2人

(ミャウダー)だめだ,これじゃ,とても,突破できないぞ
(鉄郎)キャプテンハーロックだ.

艦尾から鉄郎を見守るハーロック

駅に着いた2人

(ミャウダー)それじゃな,鉄郎.
(鉄郎)ああ,
(ミャウダー)俺より先に死ぬなよ.男の約束だぞ.
(鉄郎)いいとも,
(ミャウダー)おまえのパンチ効いたぜ
(鉄郎)死ねなよ,ミャウダー

(車掌)そうですか,やっぱり,メーテルさんには会えなかったんですか.

999に乗り込もうとする鉄郎と車掌
(鉄郎)んっ
(車掌)はっ

ハイヒールの足音

(鉄郎)メーテル?

近づく,鉄郎

(鉄郎)メーテル

向き合うふたり

ふたたび,999が出発.見送るミャウダー

席に座って,まだ,見つめ合っているふたり

(メーテル)元気だった.

メッセージカードを手渡す鉄郎
なにも言わず,返すメーテル

(メーテル)どこでもいいわ,あなたの好きなところで999を降りなさい.あなたがその気なら機関車さんに頼んで,どこかの惑星に.

鉄郎の頭の中;ミャウダーに言われたことの回想中(メーテルはプロメシューム...)

(鉄郎)...
(メーテル)鉄郎?

立ち去る鉄郎.
指を噛むメーテル.
陰から密かに見ているメタルメナ.


でも,うれしい鉄郎

(黒騎士ファウスト)聞け,999とその乗客たちよ.私は銀河鉄道を支配する黒騎士ファウストだ.直ちにコントロールセンターに向かえ.

(車掌)機関車さんどうします?
(C6248)要求には従えません,ダイヤが乱れます.
(黒騎士ファウスト)今,この鉄道を支配しているのは私だ.銀河鉄道管理局ではない.私の命令に従わぬと言うのなら,999,おまえを破壊しなければならない.
(C6248)私は機関車C62の48 良心にそむくことはできない・・・できない
(メーテル)機関車さん言うことを聞きなさい,他に方法はありません.

コントロール・センターに入る999

(黒騎士ファウスト)乗務員は降りる必要はない.
(車掌)しかし,私には乗客を守る義務が.
(黒騎士ファウスト)その必要はないのだ.
(車掌)ハイ.
(黒騎士ファウスト)サインに従って歩け

(黒騎士ファウスト)女王プロメシューム陛下こそ,真に偉大なる宇宙の支配者.その名は永遠に不滅だ.
(鉄郎)冗談じゃない,プロメシュームは確かに死んだんだ,そうだろ,メーテル

近寄るファウスト
鉄郎を見つめるファウスト


(鉄郎)おまえが黒騎士ファウストか
(黒騎士ファウスト)(心の声)鉄郎
(鉄郎)なんだよ〜,なんで,俺をそんなに見つめるんだ.
その意味がわかっているようなメーテル
(鉄郎)やめろったら.

銃を抜き,ファウスト を射とうとする鉄郎
(鉄郎)ああ,
床にめり込む鉄郎.
(メーテル)あ,鉄郎.ファウスト,鉄郎をどうするつもりなのです.
(黒騎士ファウスト)ご心配なく,しばらくの間,時間の彼方へ旅をさせてやるだけです.

うわ〜,と時間の旅にでる,鉄郎.
機械伯爵に殺される前夜の母と鉄郎に出会う.
どうしても,助けられない,聞こえない,触ることができない.
時の流れを変えるようなものには触れられないのだ.
母さんが殺された...

殺さないでくれ〜
母さん


戻ってきた鉄郎.
(メーテル)あ,鉄郎.
(黒騎士ファウスト)どうだ,鉄郎,過去を見た感想は.あれは悲劇だった.例えないようもない悲劇だ.生身の人間は死ねば全てが終る.これでも,まだ,女王プロメシュームに刃向かうというのか.お前もわれわれと同じように永遠に生きたいと思わないのか,永遠の生命さえ...
(鉄郎)違う,死んだからって,終わりじゃない.俺の体には赤い血が,殺された母さんや親父達と同じ赤い血が流れているんだ.俺は親父達に誓ったんだ,赤い血の染み込んだ大地へ必ず生きて帰るってなぁ.
(黒騎士ファウスト)父親に誓っただとぉ.
(鉄郎)死んでいったじいさんや仲間たちさ.俺のために血を流してくれたんだ.
(黒騎士ファウスト)そうか,それがお前の父か
(鉄郎)その,親父達のために,おれは..
銃を構える鉄郎
(黒騎士ファウスト)それは,戦士の銃
(鉄郎)早くぬけ.
(黒騎士ファウスト)どうしても,私と戦いたいのか
(鉄郎)ああ,そうだ,さあ,ぬけったら〜
(メーテル)いけない.

2人の間に飛び込むメーテル
射たれるメーテル.

暗闇になった.
じっと耐える鉄郎
射たれるファウスト.


(黒騎士ファウスト)うっ,鉄郎,お前は私が考えていたより,多くのことを学んでいたようだなあ.しかし.ここで,私に負けた方が,お前のためだったかもしれない.
(黒騎士ファウスト)いいか,よく聞いておけ,お前は限りある生命のすばらしさを信じて旅をしている,しかし,それは絶望に向かって旅を続けているのだ.
(黒騎士ファウスト)もうすぐ,その絶望をいやというほど味わう時がくる.もうすぐ.
(鉄郎)俺が,どこへいくのか,999の行き先がどこか知っているというのか.
(黒騎士ファウスト)機関車もそしてメーテルもお前の行き先を知っている.
(鉄郎)メーテルも?
(黒騎士ファウスト)さらばだ,鉄郎お前が生きていたら,また合おう

崩壊し始めるコントロール・センター
999へ戻った鉄郎


(鉄郎)メーテルは戻ってきた?
(車掌)いいえ,まだです.
出発する999
(鉄郎)先に行ってくれ.
(車掌)いけません.
鉄郎をつかむ車掌
(鉄郎)放せ,放してくれよ〜

爆発するコントロール・センター

(鉄郎)メーテル

クイーン・エメラルダス号が近づいてきた
(エメラルダス)私はエメラルダス.999停止しなさい
乗り込んできた エメラルダス
駆け寄る鉄郎
(エメラルダス)もう少しで,宇宙の底に落ちていくところでした.
やさしい顔のエメラルダスがメーテルの髪をなでながら
(エメラルダス)メーテル,あなた,つらい旅を続けているようね.
(エメラルダス)鉄郎,メーテルを守るのはあなたの義務ですよ.あなたが男ならね.

医務室にて
メーテルが寝ているその横でメタルメナが指からレーザー光線を出しつつ

(メタルメナ)(私が欲しかったのは,この美しい顔,美しい身体.今,やっと手に入れることが出来る)
(鉄郎)メーテル〜
びっくりする メタルメナ
医務室を覗く鉄郎

(鉄郎)おおっと,(*^ ^*)
(鉄郎)君がメーテルをここへ?
(メタルメナ)ええ,メーテルさんを介抱しようと思って

(メタルメナ)(メーテル,私はあきらめないわ,いつか必ず.)
指からレーザー光線を出しランプを壊した.

(車掌)え〜,次の停車駅は惑星モザイク.停車時間は2時間16分30秒だそうです.
(鉄郎)惑星モザイク?
(車掌)アンドロメダ大星雲の入り口にある小さな星です.ハイ.
(鉄郎)アンドロメダか,遠くまできたんだなぁ
メーテルが座席に戻ってきた.
(メーテル)鉄郎,今度,999が止まる惑星モザイクは最後の機会よ.そこを過ぎたら二度と引き返せない.決してね.
(メーテル)私は,一緒にモザイクで降りてもいい.あなたさえよければ,どこかの惑星で死ぬまで一緒に暮らしてもいいわ.鉄郎.
向かい合って
(鉄郎)何故だい,メッセージカードで僕に列車に乗れって言っておきながら,今度は降りろって,プロメシュームの後を継いだっていう噂も否定しようとしない,その上,ファウストと戦おうとした僕を身を持って止めようとした.
視線をそらすメーテル
(鉄郎)今度の旅は判らないことだらけさ.
自分の人さし指を噛むメーテル

999はそれでも行く.

惑星モザイクの駅にて
(メタルメナ)999から降りないんですってね.
ホームに降りる鉄郎
(鉄郎)ああ
(メタルメナ)恐くないの,これからいくところでどんな目に合うか判らないのに.
(鉄郎)そら,恐いさ.でもここで,逃げてしまっては,死んでいった仲間たちに申し訳ないからね.
(メタルメナ)死んでもいいの.
(鉄郎)死ぬもんか,必ず地球へ変えるさ.
(メタルメナ)帰れないわ,絶対に.
車内に入るメタルメナ
(メーテル)あなた,おいくつ.鉄郎は若いわ.若者はね,負けることは考えないものよ.一度や二度しくじっても,最後には勝つと信じてる.それが本当の若者よ.昔はそんな若者が多勢いたわ.
(メタルメナ)メーテルさん,あなた,随分多勢いの若者を知っていらっしゃるようね.
(メーテル)ええ,私は,時の流れを旅する女.今までに,数え切れないくらい多勢いの若者と旅をしてきたわ.ともに喜んで,ともに悲しんで,そして死に別れてきた.私は一緒に旅した若者のことを決して忘れない.一人一人の思い出をこの胸に刻みこんで抱いて行くわ.永遠に.

オルゴールの音が聞こえてくる.
幽霊列車に近づく鉄郎

(鉄郎)ああ,幽霊列車だ
発信源を探す 鉄郎
(鉄郎)ミャウダー,君か?ミャウダー
幽霊列車の上に登る鉄郎
(鉄郎)ミャウダー,ミャウダー ,僕だ,星野鉄郎だよ,

幽霊列車の自動銃で撃たれそうになり,下に落ち,気を失う鉄郎

999の列車の中
鉄郎が目を覚ます.

(メーテル)これから先は引き返せない旅よ.鉄郎,あなたの行き先はアンドロメダ星雲の中心にある惑星大アンドロメダ.
(鉄郎)惑星大アンドロメダ?
(メーテル)そう,そこは,大恒星群の重力バランスの中にある全宇宙を支配する機械帝国の首都.
(鉄郎)なぜ,そのことを黙っていたんだ.
(メーテル)話せば,あなたは必ず行くと言うわ.そして,二度と生きては戻らない.
(鉄郎)じゃ,どうして僕にあんなメッセージカードを.
(メーテル)あれは,私じゃない,あなたを,惑星大アンドロメダへの旅に出すための罠
(鉄郎)でも,わからないな,そんなめんどうなことするくらいなら,始めから僕を殺せばいいんだ.

(車掌)おかしなことがあるもんだな,どう言うわけで...
(メーテル)車掌さん
(車掌)ハッ,ハイ.
(メーテル)浮かない顔してどうしたんです.
(車掌)それが,どうも変でして,999がまっすぐに走れないんですよ.
(鉄郎)まっすぐに走れない?
機関室で
(C6248)ハイ,イマノトコロ修正可能デスガ,何カガ999ニ作用シテイマス.何カワカラナイガ,右ノ方ニ何カガアッテ強ク引クツケテイルノデス.恐ロシイ,トテモ私ハ恐ロシイ.

次元運河をくぐっていく999

惑星大アンドロメダについた999

(アナウンス)終着駅,惑星大アンドロメダ,惑星大アンドロメダ,上層へのお出口は第808エスカレーター通路へ,地下方面は 第989エスカレーター降下道へ,アンドロメダ,アンドロメダ,惑星大アンドロメダ,終着駅,大アンドロメダ
(黒騎士ファウスト)鉄郎,とうとう来たな.
鉄郎,銃を構える.
(黒騎士ファウスト)慌てるな.お前はここへ来た客だ.争うつもりはない.その証拠に,見ろ,私は,武器は持っておらん.
(黒騎士ファウスト)メーテル様,お迎えが参ってます.
(メーテル)わかりました.鉄郎,あなた方は先にこの上のホテルへいってて.
(鉄郎)でも,
(メーテル)言うとおりにして,鉄郎.
メーテルは去っていく.

鉄郎たちはホテルへ向かう
(黒騎士ファウスト)良く見るがいい,鉄郎,ここには死の恐怖はない.飢えの恐れもない.ユートピアだ.人は無限の可能性を持ち続けることが出来る.お前たち人間にとってはつかの間の青春は,ここでは永遠に続くのだ.
(メタルメナ)すばらしいわ.永遠の生命.
(車掌)おや,メタルメナさんと同じものを食べている
(黒騎士ファウスト)あのカプセルはこの惑星で作られ,全宇宙へ供給されている.機械化世界を支える力の源だ.

プロメシュームに会うメーテル.
(プロメシューム )ようこそ,我が娘,メーテル.
(メーテル)御母様.
(プロメシューム )私のことをまだ,母と呼んでくれるのか.
(プロメシューム )お前は鉄郎とともに,お前の化身である惑星メーテルと人の姿をしたこの私を破壊した.
(プロメシューム )私たちは半分ずつ,自分を失ってしまった.私たちの間に,もう憎しみはないはず,いま,一度話し合おう,メーテル.
(メーテル)ハイ
(プロメシューム )私は,人という,人から裏切られ,石持て追われるごとく,ふるさとの遊星ラーメタルを後にした.ただ1人,娘のお前だけを連れて.
(プロメシューム )石ころに等しいこの惑星にたどり着いた後は,誰にも頼らず,自分の1人の力で機械の星を積み重ね,死の恐怖のない,永遠の機械化世界を創り上げた.それは,どんなにつらい仕事だったか.
(プロメシューム )しかし,私の苦労も今やっと報われる時がやってきた.後は,お前に任せて,私はこの惑星の心となり余生を送りたい.
(メーテル)ハイ,御母様<

ホテルにて
(鉄郎)遅いなぁ,メーテルは...
(車掌)て,鉄郎さん,大変です...

プロメシューム就任パレードにて
鉄郎,銃を構えて,

(鉄郎)(メーテル,メーテル,メーテル)
射とうとするが射てなかった.
(鉄郎)なんのために,一緒に旅をしてきたんだ.なんのために...
落ち込んでいる鉄郎へ
(車掌)鉄郎さん
(鉄郎)ん?
(車掌)メーテルさんがお呼びです
(鉄郎)メーテルが?

メーテルに連れてこられて
(鉄郎)メーテル
(メーテル)鉄郎,今から,ここで見るものを,よ〜く胸に焼き付けなさい.
(鉄郎)ん,なんでこんなところに幽霊列車が...
(メーテル)ドームを開けなさい
(ドーム)コノドームヲアケラレルノハジョオウヘイカダケデス.
(メーテル)私が女王です.
(ドーム)シツレイシマシタ,ジョオウヘイカ,オオセニシタガイマス.ロックカイジョ.

(鉄郎)これは,
(メーテル)生命の火を抜き取る工場
腰を抜かす車掌
(車掌)へっ

多勢の人が飲み込まれていく,生命の火が抜き取られていく.<

オルゴールの音.

駆け寄る鉄郎.
ミャウダーを発見.

(鉄郎)ミャウダー
ミャウダーを抱き抱えてくる.

(鉄郎)(涙をながしながら)ミャウダー
(車掌)え〜ん
(メタルメナ)ふっ,だらしないのね.人が死んだことぐらいで泣くなんて,
(メーテル)男の子が友達のために涙を流すことは恥ずかしいことじゃないわ.あなたのために泣いてくれる友達が,あなたにはいるの?
メタルメナ,メーテルの顔をうかがう.
鉄郎,メタルメナの手をつかみ,
(鉄郎)これでもまだ,ここが,楽園に見えるのか,メタルメナ.
(鉄郎)さあ,食え,食ってみろ,生命の火だぞ,食わないのか.どうした.何が永遠の生命だ.人の生命を犠牲にして出来た楽園なんてあるもんか.
銃を抜く鉄郎.
(警備員)お前たち全員を逮捕する.
メタルメナが警備員たちにつっこむ
(車掌)メタルメナさん
(鉄郎)メタルメナ.
鉄郎,メタルメナを抱き抱え
(鉄郎)メタルメナ.
(メタルメナ)私は,永遠の生命と,宇宙で一番美しいメーテルさんの身体が欲しかった.なんてこと,わたしの負けよ,
(鉄郎)メタルメナ,君ってやつは.
(メタルメナ)私のために泣いてくれるの,ありがとう

鉄郎,怒る.
銃で破壊し始める.


(メーテル)鉄郎,はやく,あの人たちを999へ搭せて頂戴.
(鉄郎)その前にやりたいことがあるよ.どうしてもプロメシュームを倒すのさ.
(メーテル)母を倒すのは,あなたじゃない,このわたし.母の血をもらったこの私の手で倒すのが運命.

(プロメシューム)やはり,私を裏切ったのかメーテル.この母を.お前に全てを与えて安らかに眠りに付こうとしているこの母を.だが,私は負けない.決して負けはしない.殺せ,メーテルを殺せ.
(黒騎士ファウスト)鉄郎はどのようにいたしましょうか.
(プロメシューム)鉄郎はお前の頼みで呼び寄せてみただけのこと.所詮,機械化世界とは相いれぬ宿命の敵.生かしておいても意味がない.よもや,出来ぬとは申さぬではあろうな.ファウスト

中央処理室にて
メーテルが入ってきた

(黒騎士ファウスト)お待ちしておりましたメーテル様.女王プロメシュームの命により,お命を頂きましょう.
(鉄郎)ファウスト.メーテル,こいつは俺にまかせろ
(プロメシューム)メーテル何をする.お前は母の生命を絶うというのか.あれほど,お前を大切に育てたこの母を.メーテル.メーテル.
(メーテル)許して御母様.
(プロメシューム)ふふふふ,はははは,おろかな娘よ,ここは惑星メーテルではない.全宇宙を管る機械帝国の首都.惑星大アンドロメダ.すなわち私自身.メーテルよ,私が未来を託すために育てたお前がこの母を裏切るとは.死ぬがいい滅びるがいい,人間どもと一緒に.
(黒騎士ファウスト)お覚悟を
(警備兵)戦闘艦2隻,絶対機械圏内に侵入
(黒騎士ファウスト)なに

アルカディア号とクイーンエメラルダス号である

(黒騎士ファウスト)しかし,この振動はどういうわけだ.
鉄郎,メーテルと逃げる.
しかし,ミャウダーのオルゴールを落とした.それをファウストは拾った.


(車掌)いったい何が始まったんだ.
(車掌)あ,鉄郎さん,メーテルさん,早くお乗りください.
メーテル立ち止まって,戸惑いながら
(メーテル)鉄郎,私は
列車に入りかけた鉄郎が
(鉄郎)何をしてるんだ,はやく.
とメーテルを引き込んだ.
メタルメナも何とか石炭車に搭る.


惑星大アンドロメダが崩壊していく.

999が脱出する.

戦闘衛星が999を...次々と列車が破壊されていく.が...
ハーロックによって助けられる.


しかし,敵,味方のビームが右にカーブし始めた.

(鉄郎)ビームが右にそれていくぞ

アルカディア号にて
(ハーロック)おかしい,弾道が右にそれていく.どうした.
(有紀 蛍)ものすごい吸引力が右後方から働いています.

999にて
(鉄郎)どうした,やられたのか
(C6248)ナニカシラ恐ロシイ重力ガ作用シテイマス.私ニハドウニモ出来マセン.
(メーテル)サイレンの魔女.
(鉄郎)サイレンの魔女?
(メーテル)サイレンの魔女が唄うとき,生きとし生けるものすべての生命の火が消える.アンドロメダに昔から伝わる伝説よ.
(プロメシューム)サイレンの魔女,なぜ,そのようなものがここへ,なぜ?

アルカディア号にて
(ミーメ)サイレンの魔女,異質のエネルギーを求めて宇宙をさまよう,大暗黒彗星.
(ハーロック)プロメシュームが機械エネルギーをこの空間で充満させたため,それに引かれてサイレンの魔女が来て.機械帝国の機械エネルギーがサイレンの魔女をここに呼び寄せたのか.
(アルカディア号)そうだ,俺も今は機械だ,暫くの間眠ることにするよ,頼んだぞ,友よ.
(ハーロック)自動操縦停止,人力操舵に切り替えろ.

999にて
(メーテル)機械エネルギーは使えないわ,人力で運転するのよ.

アルカディア号にて
(ハーロック)アフターバーナー全開,左22度に進路修正.

突然,ファウストが現れる.
海賊たちは銃を向ける.

(ハーロック)待て,

2人(ファウストと ハーロック)たたずむ
(ハーロック)久しぶりだなぁ
(黒騎士ファウスト)鉄郎と最後の決着をつけるときが来た.立ち会ってくれるか.
(ハーロック)よかろう
(黒騎士ファウスト)どちらが勝っても手を出さぬと誓ってくれるか.
(ハーロック)ああ,しかし,つらい戦いになるな.
(黒騎士ファウスト)この戦いに勝たない限り,私にも鉄郎にも未来はない.
(ハーロック)鬼だな.
(黒騎士ファウスト)鬼だ,私は人の姿をした鬼だ
ふたり,ワインで乾杯を
(黒騎士ファウスト)さらばだ,ハーロック.
(ハーロック)さらば,友よ.
ふたり,ワイングラスを割った.
(黒騎士ファウスト)まだ,私のことを友と...
ファウスト,どこかで見たペンダントを出して
(黒騎士ファウスト)預かってくれるか
(ハーロック)ああ
ファウスト,にっこり笑って,テレポートした.

エメラルダス,ハーロックをモニターで見て.
(エメラルダス)(いまから,この世で一番つらいものを見なければなりませんね.)

どんどん,吸い込まれいく,機械化人たちや999.

(車掌)変ですね,これだけ,パワーアップすれば脱出できるはずなんですが.
(メーテル)この999にどこかに機械エネルギーが働いているらしいわ.
(メタルメナ)(さようなら,鉄郎さん.)
メタルメナが列車から出ていく...なきながら...

ファウスト,鉄郎の前に現れる.
(黒騎士ファウスト)鉄郎.
(鉄郎)待て,ファウスト.
(メーテル)どうしたの?
(鉄郎)ファウストだ,この列車に黒騎士が乗っているんだ.
(メーテル)え,
(黒騎士ファウスト)鉄郎,今度はどちらも身を引くわけにはいかん.許しをこうのは今の内だ.

999の上で立ち尽くす2人.
999を囲むようにアルカディア号,クイーンエメラルダス号がきた.
メーテルが上に登ろうとしたとき


(エメラルダス)メーテルこれは,誰にも手出しのできない男の戦い.鉄郎のためを思うなら手を出してはいけない.

打ち合う2人

暗闇が襲う

(黒騎士ファウスト)光がなくても私にはお前が見える.前のときもそうだった.待っていろ,いまからお前のそばへいく,がまんできるかな,ふふっ.

ミャウダーのオルゴールが鳴った,そのとき,
鉄郎はその方向に銃を撃った.


(黒騎士ファウスト)ああ

(黒騎士ファウスト)強くなったな,鉄郎.
(黒騎士ファウスト)さらば
鉄郎,ファウストが自分の父であることを直感した.

ファウスト,サイレンの魔女に吸い寄せられる.

(黒騎士ファウスト)さらばだ,息子よ.
(黒騎士ファウスト)さらばだ,わが息子よ〜

たたずむ,鉄郎.

ハーロックがファウストから預かったペンダントを開けるとそこには,鉄郎とその母の写真が.
ハーロックは無言のままペンダントを捨てた.

サイレンの魔女は通り過ぎていった.
残ったのは小さい石の星


(プロメシューム)ああ,寒い.寒い,とても寒い.メーテル,私を,私を温めておくれ.メーテル.私のかわいい娘.メーテル.メーテル.
999はそこに降り立っていた.
(鉄郎)これが,お母さんと君が旅をした宇宙船か
(メーテル)私を連れてたどり着いた小さな石の星.この石の上で,孤独と戦いながら,永遠の生命の世界をつくりあげた御母様,よかれと信じて,すばらしい御母様.
メーテル,宇宙船に手をつき,しゃがみ込み.泣きながら.
(メーテル)さぞ,つらくて長い旅だったでしょうね.でも,その旅もやっと終ったのよ.やっと.

遊星ラーメタルに戻ってきた999

ミャウダーの墓の前に立つ,ハーロックと鉄郎.
(ハーロック )やはり,地球へ戻るのか.
(鉄郎)ええ,僕のために死んでいった仲間との約束ですから.それに,助け出したみんなも一緒に来てくれるそうです.
(ハーロック )そうか
駅に戻る鉄郎.
(ハーロック )
鉄郎,お前の父は昔,俺やエメラルダスとともに戦ったすばらしい戦士だった.不幸にして途中で袂を分かったが,お前は,お前の父によく似ている.
鉄郎,例え,父と志は違っても,それを乗り越えて,若者が未来を創るのだ.親から子へ,子からまたその子へ,血は流れ,永遠に続いていく.
それが,本当の永遠の生命だと俺は信じる.


駅前で.

(鉄郎)車掌さん
(車掌)ええ,あああ,お帰りなさい.
(鉄郎)どうしたのさ.
(車掌)わたしも,やっと目がさめましたよ.
(鉄郎)ああ?
(車掌)生身の身体がいいか,機械の身体がいいか.迷いに迷っていた自分が恥ずかしいです.こうなったら絶対になります.
(鉄郎)どっちに?
(車掌)いやですね,もとの身体にですよ.
といいながら,服を脱ぐ車掌,そのからだは実は透明だった.
透明のからだを見て
(鉄郎)ああ,これじゃお風呂へ入っても仕方ないな.
車掌 ,腹を叩きながら
(車掌)あっははは,ははははは,ヘーックション.

999のそばで,エメラルダスとメーテルが話している.
(エメラルダス)メーテル,あなたは鉄郎と一緒に行くことはできない.あなたも私も永遠に終ることのない時間の中を流れていく時の旅人.
(鉄郎)メーテル!
(メーテル)先に乗ってなさい.鉄郎.
(鉄郎)ああ.
エメラルダスがメーテルの肩に手を掛けて,
(エメラルダス)私たちの旅に終わりは無いわ.
メーテル,トランクを落とす.

999が出発する.

鉄郎がふと外を見ると,そこにはメーテルが.
(鉄郎)メーテル?
どんどん加速する999
(鉄郎)メーテル〜

メーテル,999を見ながら,

(メーテル)
さようなら,鉄郎.いつかお別れのときが来ると私には分かっていました.
私は青春の幻影,若者にしか見えない時の流れの中を旅する女.
メーテルという名が鉄郎の思い出の中に残れば,それでいい.私はそれでいい.
さようなら,鉄郎.あなたの青春と一緒に旅をしたこと,私は永久に忘れない.
さようなら,私の鉄郎.
さようなら.
(鉄郎)メーテル〜
谷にこだまする鉄郎の声とともに,帽子が飛んでいった.

(ナレーション)
時は流れ,メーテルは消えていく.少年の日が二度と還らないように...メーテルもまた去って帰らない.人はいう,999は鉄郎の心の中を走った青春という名の列車だと...

999の汽笛

(ナレーション)
今一度,万感の思いを込めて汽笛が鳴る.今一度,万感の思いを込めて汽車がゆく.さらば,メーテル,さらば,銀河鉄道999.


・・・・・そして 少年は大人になる



エンディングソング(SAYONARA)
Lyric : Mary Macgregeor
Music : Mary Macgregeor & Brian Whitcomb

Sayonara, Sweet Memories
It's Goodbye
Sayonara,Don't Look Back
Don't Ask Why
The Time To Come Will Come
And You Will Go Alone
Keep To Your Heart
Sayonara

And So My Friend
Now It Must End
Now You Are Grown
I Can't Stay On
Think Of The Memories We've Known
Carefully Feeling Your Way
You're Getting Stronger Each Day
How Can I Find Words To Say
I'll Miss You

Sayonara, Sweet Memories
It's Goodbye
Sayonara,Don't Look Back
Don't Ask Why
The Time To Come Will Come
And You Will Go Alone
Keep To Your Heart
Sayonara

The Time To Come Will Come
And You Will Go Alone
Keep To Your Heart
Sayonara

Sayonara, Sayonara, Sayonara (to fade)



The End








日本語版 Sayonara
唄・かおり くみこ
作詞:冬杜花代子


さよなうなら
そのときが来たのです
さようなら
その理由は聞かないで
時の流れが決めたお別れ
愛しても さようなら

この日が来るのがこわかった
この愛も明日は届かない
あなたを胸に抱いていたいけれど
かなわぬ夢ね いとしいひと

さようなら
思い出が残るだけ
さようなら
ふりむかずゆきなさい
あなたはいま強くなって
旅立つの さようなら

あなたを胸に抱いていたいけれど
かなわぬ夢ね いとしいひと

さよなうなら
そのときが来たのです
さようなら
その理由は聞かないで
時の流れが決めたお別れ
愛しても さようなら

さよなうなら
あなたはいま強くなって
旅立つの さようなら

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・ただし,画像をご所望の方は黒騎士ファウスト宛に[画像希望]のsubjectでメールください.