XBANDやろうぜ!!

 パソコン内のデータを整理しておりましたところ、昔ながらのスーパーファミコン版XBANDの対戦風景などをおさめたファイルを発見しました。通信対戦だけでなく、チャットや簡易メールを楽しそうに利用している様は、通信対戦ツールとしての完成度の高さを今なお垣間見ることができます。対戦前のチャットではこんなほほえましいやりとりも。

・「こんわ」…(こんばんは)
・「トクエおもひな」…(ドラゴンクエスト6、おもしろいですね)
・「てりーなかまになた」…(テリーが仲間になりました)
・「おまへ、りしぇっとSita?」…(オマエさっき電話線抜いたやろボケ)

電話線を抜くなどの嫌がらせ行為は、いつの時代も通信対戦にはつきもののようです。


 手に汗握る、マッチング画面。左の「たこたろうZ」という恥ずかしい名前が私です。実際にゲームセンターで「タコタローゼットさん!こんにちは!」と大声で呼ばれたときは、穴があったら入りたかったものです。ちなみに「心あらん友もがな」とは「情趣の深い友がいたらよいのになぁ」という意味だそうです。対戦相手の「たいやきマニア」さんは、同一局番だったのでよくお世話になっていました。


 対応ソフトはけっこうありましたが、通信によるタイムラグで、タイミング重視のプロレスや野球ゲームはかなり遊び辛かったです。私がメインで遊んでいた「スーパーストリートファイター2」でも、単純な相手の飛び込み攻撃に昇竜拳を合わせるのは、慣れないとなかなか難しかったものです。


 対戦だけではなく、メールの投稿コーナーもあり、コミュニケーションツールとしてもすばらしいものがありました。通信対戦はどれも殺伐としている感が否めませんが、当時はこれから発展して結婚、なんてこともあったそうです。

 通信料金は、当時のNTT電話料金そのままで、市内3分10円。京都から東京にかけた場合は、電話代が恐くて、対戦どころではありませんでした。ちなみに、電話をかける側が1Pに、電話を受信する側が2Pになります。
XBAND対戦動画集


対ファルコンクローさん(バルログ)
XBANDやってたなら知らない人はいないはず。常にランキングトップの猛者でした。


対はらひさん(ブランカ)
こんなブランカ見たことない!とショックを受けた高校時代。


おまけで、セガサターン版XBANDのバーチャファイターの対戦風景です。
当時はダウン攻撃をしてはいけないというルールがあったりなかったりで揉めた記憶が…。
XBANDを振り返って…

 スーパーファミコン版XBANDは、1997年に惜しまれつつもサービスは終了しました。本体にあった切り替えスイッチを悪用することで、課金システムが崩壊してしまったのが原因でしょう。その課金で使うはずだったプリペイドカード「XBANDカード」は、全国のローソンで買えるという建前でしたが、あまりにマイナーなためか「すみません、XBANDカードください」「はぁ?」と、店員に話が通じず、悔しい思いをしたのを覚えています。

 通信対戦は今では一般的ですが、スーパーファミコンでそれが実現していたことはほとんど知られていませんでした。当時、ファミ通を読み漁っていた私ですらも知らず、大阪でXBANDのモニターをやっていた「たかつきカゲ」という同級生に教えてもらったのがきっかけです。それからは電話代とも格闘する日々。モデムのプレゼントキャンペーンもあって、友人に普及させようと頑張っていた高校時代、なつかしいです。しかし、たった1年半ほどでXBANDのサービスが終了。突然それが発表されたときは非常に寂しかったですが、それから最後までの3ヶ月間は課金されなかったので、大好きなスト2をやりまくり、それが高じて対戦相手の皆さんとは実際にゲームセンターで会って対戦することもありました。

 XBANDは「次世代ゲーム機」のセガサターンに引き継がれましたが、スト2系のゲームが対応しておらず、細々とメールをするために繋いでいました。結局、これもサービス終了となり、通信対戦もこれで卒業かなと思っていたのですが、ドリームキャストでスト2Xの通信対戦がまさかの復活。カプコンの心意気に感動しつつ、今ではなつかしい電話代の割引サービス「テレホーダイ」も手伝って、また通信対戦三昧の日々。大学での成績も下がりまくりでした。

 あれからかれこれ十数年が経ちましたが、対戦相手だった皆さんも今ではいいおっちゃん、おばちゃんになってるんでしょうなぁ。古きよきXBANDを知る皆さんとはまた対戦をしてみたいものです。たまに、京都・寺町の「a−cho」というゲームセンターに行くことがありますので、よろしくお願いします。
<資料>
スーファミによるネットワーク対戦が4月に実現(1996年2月23日)

 カタパルト・エンタテインメントが、スーパーファミコンユーザー用に、電話回線によるネットワーク対戦ゲームサービスを4月から開始することを正式発表した。ほかのゲーム機やPCでも同様のサービスを提供したい考え。

 サービスは「XBAND」という名称で、電話回線を通じ、未知の相手との対戦を実現する。同サービスが対応していれば、市販のゲームをそのまま使える。サービス開始時点では「スーパーストリートファイター2」「スーパーファイヤープロレスリングX」「スーパーマリオカート」の3ソフトに対応するという。

 プレイヤーは、スーパーファミコン本体とゲームカセットの間に専用モデムを接続、これにプリペイドカードを差して電話回線を通じ、ホストに接続して対戦を申し込む。その後4〜6分の間に、適した相手がホストにアクセスすると、ホストは後からアクセスしたプレイヤーのモデムへ前にアクセスしたプレイヤーの電話番号を送り、自動的に電話をかけさせるという。

 XBANDサービスでは電子メールの送受信もできるが、ゲームパッドによるカタカナ、ひらがなの入力のみが可能だ。料金はホストへの接続ごとに1回40円。ほかに対戦のため電話をかける側で通常の電話料金が発生する。電話相手の所在地は、同一市外局番あるいは全国の2つの選択肢しかない。同社ではサービス提供にあたり、未成年者については親の承諾書を取るという。専用の「XBANDモデム」は6800円(20度数のカード込み)で、プリペイドカードの「XBANDカード」とともに全国の玩具店およびコンビニエンスストアのローソンで販売される。

 カタパルトの技術は、ゲームパッドからの出入力をフックし、これをモデム経由の通信に代えるものだが、通信時の遅延を低減する、マシンの速度の違いを吸収するなどが特徴。米国でもスーパーファミコンを使ったサービスを展開中だが、2月末にはPCでも開始される。国内ではセガが同社の技術を採用する予定だ。
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