■日の出・日の入り・夜明け・日暮れの定義■

昼の時間とは一般的には「日の出の時間〜日の入りまでの時間」となっております。
ですが、江戸時代の不定時法においては、上記の定義ではありません
「日の出の時間」ではなく、「日の出前の薄明が始まった時間」から昼が始まります
「日の入の時間」ではなく、「日の入り後の薄明が終わった時間」から夜が始まります。
この「日の出前の薄明が始まった時間」が『太陽の俯角が7度21分40秒』であり、『夜明け』となります。
同様に、「日の入り後の薄明が終わった時間」が『太陽の俯角が7度21分40秒』であり、『日暮れ』となります。
よって「日の出と夜明けは違います」「日の入りと日暮れはちがいます」
昼・夜の時間を求める数式
昼・夜の時間を求める数式は
昼の時間=日暮れの時刻 − 夜明けの時刻
夜の時間=一日の時間 − 昼の時間
となります。例として、[夜明け時刻:5:30] [日暮れ時刻を18:30]とすると
昼の時間(13時間)=18:30 - 5:30
夜の時間(11時間)=24 - 13
と計算することができます。

さ〜て、この当たりですでに訳分からん状態になっていませんか?
書いていて私自身、訳分からん状態になってます。(^^;
ゆえに1つ1つ順番に、図などを書いて整理してみましょう。
ちなみに「俯角(ふかく)」とは「物を見おろしたとき、水平面と視線方向のなす角」のこととか。
う〜ん、よう分かりません・・・(--;

●日の出(ひので)
まず日の出とは何か?
これは『太陽の上縁が地平線(水平線)から現れる時」と定義されています。
(図1内の2の位置に太陽が来ると「日の出」になります。)
よく「初日の出」っていいますよね。 今まで、太陽が上がった状態の時まで「嗚呼〜、初日の出だぁ〜♪」なんて言っていましたけど・・・こういった定義から言えば「太陽が姿を現している状態」は初日の出とは言わないのでしょうね。
初日の出の瞬間には、太陽は上縁しか見えないわけですから。(--;

図を見るとお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんね。
「日の出」の時点では、空は明るくなり始めています
つまり「日の出前であっても、すでに明るくなり始めている」という事を覚えておいてください。


図1 日の出における太陽の位置
●日の入り(ひのいり)
日の入りは日の出の反対と考えましょう。
『太陽の上縁が地平線(水平線)に隠れる時』と定義されています。
(図2の2の位置に太陽が来ると「日の入り」になります。)

「日の入り」の時点では、まだ空は薄明るいです。
つまり「日の入り後といっても、必ずしも暗闇ではない」という事を覚えておいて下さい。


図2 日の入りにおける太陽の位置
●夜明け(よあけ)
これは私が誤解していたことなのですが、「夜明け」「日の出前の薄明が始まった時間」になります。
しかし「薄明が始まった時間」ですと、あまりにも大雑把ですよね?
ゆえに天文学的には「薄明が始まった時間」を『太陽の俯角が7度21分40秒』と定義されています。

「俯角」って何?と思われる方もいらっしゃるでしょう。
「俯角」とは「物を見おろしたとき、水平面と視線方向のなす角」(国語辞典より)・・・
に、日本語って難しいですね・・・分かった様で分からないデス。(ToT)
ゆえにこれを図に表してみました。(図3参照)
つまり「直立して地平線の下にある太陽を見た場合、太陽の中心部分と視線との直線が地平線に対して「7度21分40秒」の角度になった時の位置に太陽がある時に「夜明け」となる」ということになります。
・・・ぶ、文章で分かりやすくするのは諦めました・・・図を見てくださいまし。(--;

夜明けを過ぎますと、次の瞬間から光の時間である「昼」が始まります
ちなみに夜明けの時間頃は、まだ空には星空が見えるほど暗いですよ。
これからだんだん明るくなっていくわけです。
この夜明けの状態になるのは、日の出の約36分前になるそうです。



図3 俯角7度21分40秒の太陽の位置
●日暮れ●
これも夜明けと同じように『日の入りと日暮れは同じではありません。』
で、やっぱり私がこれも誤解しておりました・・・(--;
「日暮れ」は「日の入り後の薄明が終わった時間」になります。
でも「日の入り後の薄明が終わった時間」も、やっぱり大雑把ですよね?
ですので天文学的には「薄明が終わった時間」を『太陽の俯角が7度21分40秒』と定義しています。

日暮れを過ぎますと、次の瞬間から暗闇の時間である「夜」が始まります
日暮れの時間頃は、すでに薄明が終わりつつあり、暗くなっております
この日暮れの状態になるのは、日の入りから約36分後になるそうです。

ちょっと文章だけではわかりづらいと思いましたので、夜明け・日の出・日の入り・日暮れを時系列で表してみました。(図4参照)また、その時の空の状況などもおおよそですが、帯で表しております。少しは参考になると思いますが、いかかでしょうか。


図4 時系列表示
夜明け(5:24) , 日の出(6:00)
日の入り(18:00) , 日暮れ(18:34)と仮定義


これで昼の時間、夜の時間を決定規準となる「夜明け」「日暮れ」が分かっていただけましたでしょうか?
でも「百聞は一見にしかず」と良くいいますよね。
「夜明け」「日暮れ」の時間の空を眺めてみてはいかがでしょう?
夜明け・日暮れの空の暗さを実感してみるのも良いかと思います。
(夜明け、日暮れの時間は理科年表などに掲載されております)
江戸時代の不定時法は、この「夜明け」「日暮れ」によって決まる「昼」「夜」が基本となりますので、この定義を覚えておいてくださいね。(^o^)

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