EVER17
KIDPS2評価:A+
 2017年、海中に設計された海洋アミューズメントパークLEMUで謎の事故が発生。直にお客の避難が進められたが 運悪く6人の男女が取り残されてしまう。場所は海中。地上に登るための通路は事故の影響で起こった浸水により、 完全閉鎖。脱出艇も全て使われて、まったく使用不能。完全に密室と化してしまったかつての海洋パークから どうやって脱出するのか?

 といった密室脱出ものとでも題せばいいのでしょうか。そんな感じの導入で始まるゲームです。

 主人公は倉成武っていう大学生と、なぜか記憶喪失になってしまっている少年の2人。最初にこの2人のどちらかを 選択し、その選択した方の視点で物語が進行してきます。

 そして、物語は女性陣それぞれがメインヒロインとなって展開されていきます。つぐみ編、空編、沙羅編、優編、 そしてココ編と。

 さて、ここでこのゲーム最初の疑問点が生まれます。そして、疑問はプレイを続けていけば行くほど、 増えていきます。

 何故? 何故? 何故?

 答えは全て4人のヒロインのED見た後にプレイすることが出来るココ編において提示されます。解き明かされていく 数々の謎。衝撃の真実。そして大団円

 このゲームの高評価の要因は全てこのココ編にあります。それぞれのヒロインの話は確かに良いです。ですが、 ココ編をプレイしたときのような衝撃は受けません。何でこんな展開なんだと切なくなったり、綺麗に終わるハッピー エンドでも。これら全てが伏線なんだから当然といえば当然なんですが。

 話についてはこれ以上書いちゃうとと核心を書きたくなっちゃうので、ここまでにして思ったことなど。  まず、この作品はゲームじゃなくて読み物であるって事。でも、ゲームで無きゃ成立しない読み物であるって事が 全部プレイしてやっと分かる仕組みなのがすごい。ゲームである事、既成概念を逆手にとってのストーリー展開は 見事としか言いようがないです。

 ここで言う既成概念とは、アドベンチャーゲームである。同じ時間を繰り返すゲームである。等と言ったノベル ゲームのお約束。

 ただ、驚くばかり。例えるなら男塾塾生がとてつもないものを見てしまったときのように唖然としてその事実を 見ているだけ。感動ではなく、衝撃に打ちのめされました。

 物語的には、ちょっと矛盾する場所、強引な展開、最後になってもよくわからない部分っていうのは、 出てきます。特にココ編のラストはちょっとやりすぎじゃないかって思ったりもしました。でも、そんなのは 大した問題に感じないのですね。グランドフィナーレのそれまでの鬱屈を全て吹き払うような綺麗な終わり方を 見てしまうと。

 このゲーム実は結構難易度高いです。特に武視点の場合どうやってもBAD ENDにたどり着いちゃって途方に くれたこともありました。結局GOOD ENDへの分岐の仕方がそれまでの選択肢によって得られる好感度みたいな ポイントを積み重ね、ある程度以上のポイントが必要でした。武視点の場合、そのポイントを得るための選択肢が かなり多く、総当りでも結構きついのです。流石に攻略サイト頼っちゃいましたし。
 反面少年視点のほうはその手のポイントが少なく、必須選択肢もわかりやすいもので、かなり難易度が低め。

 そうすると少年視点から始めるのがいいのかなぁと思うかもしれませんが、劇的に物語を楽しむためには、逆で 武視点から始めたほうがいいのです。攻略はつぐみ、空、沙羅、優の順が推奨らしいです。それぞれ前者2人が武視点、 後者が少年視点じゃないとプレイできません。

 それでプレイするにあたってですが、実はちょっとした障害があります。まぁ別に慣れればなんてことは 無いとは思うのですが、人によってはプレイする気を阻害する要因。それは登場人物の八神ココ。こいつの 存在を許せるかどうか。具体的に言えばプレイ開始10分以内に出てくるこいつのコメッチョに耐えられるかどうか。

 思いっきり電波飛ばしてきます。声付きだから破壊力がさらに倍増です。

 これさえ気にならなければきっとすさまじい衝撃が襲ってくれることでしょう。ココも十分すさまじい衝撃 だけど。

 後、プレイ時間ボイスカットで最速でも10時間以上は絶対にかかるゲームなので、プレイはある程度時間が あるときにやっと方が良いです。特にココ編は止めどころが無いため、徹夜プレイで翌日仕事に大きく支障を きたしてしまうので。

 ちなみに一番気に入ったキャラクターはつぐみ。途中何度か殺意が沸いたけど、エンディングあたりでは もうめろめろですよ。やっぱりメインヒロインだし。反論は認めません。

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