今週の『どげせん』 (第21話〜)
第11話〜第20話
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2011年6月10日(NO.2267)
第21話 いいかげんな勇気
土下座教師・瀬戸発(はじめ)が今日もドゲる!
最近、隔週連載みたいなペースになっているんですが、文句を言ったら土下座でゴマカすんだろうな。
今日の瀬戸は大豪邸にやってきた。
またヤクザとか謎のリムジン男とかと会うんだろうか?
瀬戸の人生にはナニがおきてもおかしくない。
明日カーリングのストーンがわりに土下座で滑っていても驚かないぞ。いや、さすがに驚くな。
彫刻や絵画などが飾ってある超豪邸だ。
そこで、瀬戸はロンネフェルトティーの最高級でもてなされる。
よくワカらんが、絵から察するに紅茶のようだ。
瀬戸は紅茶を飲んで旨いと言っている。けっこう違いのワカる男なんですね。
そんな瀬戸の経歴は一切不明だ。土下座の技を磨く一族だったりして。
さて、瀬戸がこの豪邸に来たのは、生徒である相沢(♀)に会うためだった。
その相沢が全裸入場だ!
風呂あがりだから、このスタイルで来た。
ブルジョワ女子高生、相沢だ!
相沢はメイドにバスローブを着せさせ、ソファーに座る。
金持ちは世話をされることになれているから裸にたいする羞恥心が少ないと聞いたことがあります。
現代日本でも通用するのか謎だけど、金持ちだから全裸平気です、ってか?
「相沢」
「入学以来… 一度も学校に来ていない…」
「ひきこもり生活はどうだ」
お嬢様は引きこもりだったようです。
でも、瀬戸が来ているってことは瀬戸が担任なんだよな。すると2年生だ。
学校にこなくても進級できるのか?
勉強は家庭教師に教わっているのだろう。テストは郵送で送っているのかも。
あとは出席日数だけど……。
金にモノを言わせたのか?
相沢の豪邸には観覧車まである。
外に出なくても充分に楽しい。
学校に行って面白いことがあるのか。
などと相沢は言うのだった。
「ウ〜〜ン」
「それは… 無いだろう …残念ながら」
「ただ…ッ」
「門の外にはハプニングがある困難がある執事がいない」
「オマエが畏怖
(おそ)
れてやまないゲームだ」
学校は勉強するところだ。楽しいばかりではない。
ちなみに社会人になってから、もっと勉強しておけば良かったと思う人が大半です。
でも、もう一度学生にもどっても勉強しないんだろうな……
とにかく、
瀬戸はウソで誤魔化さない。
これは立派な態度だ。
面白いことは無いといいつつ、相沢を臆病者を挑発する。
ちやほやされて育った相沢は侮蔑の言葉に弱いようだ。
あっさり挑発にのって、明日から学校に行くといってしまう。
相手の思惑にのってしまうのは精神面が弱いってコトだ。
温室育ちだから、けっこう傷つきやすい性格なのかもしれない。
相沢が不登校なのも、打たれ弱い性質だからだろう。
翌日、相沢は父のプレゼントした馬車を無視して歩いて行くと言う。
父親の感覚がおかしいのも不登校の要因だな、こりゃ。
豪邸は学校の近くにある。しかも、親とは同居していないようだ。
この豪邸も高校入学祝いで近所に作ったのだろう。
金持ちの感覚はスケールが大きいな。
『勢いとノリで言い放った 自力
(ひとりだち)
宣言』
『少女は初めて実感していた 未知なる外界
(そと)
の大きさを…』
全裸で登場する大胆さをもっていても、制服で登校する勇気が出ない。
相沢は全裸で砂漠に放りだされたかのように頼りない心境みたいだ。
そこで活躍するのが介助土下師の瀬戸発です。
今だ、ココで土下座だ!
相沢に尻をむけて土下座する。
これから行く道にむけて土下座した。
今まで相沢は多くの人に頭を下げられてきた。
だが、それは相沢本人ではなく彼女の背後にある財力にたいして頭を下げていたのだ。
しかし、瀬戸はちがう。純粋に相沢のために頭をさげている。
それでいて、頭をさげる方向が逆だ。
瀬戸は波乱に満ちた外界への道にむけて頭をさげる。
まるで
モーゼ
の奇跡みたいに、海が割れて道ができるイメージがわきあがる。
進むべき道ができた!
瀬戸の土下座で道がひらき、相沢は進むことができた。
いいかげんで適当に見える瀬戸だがヤる時はヤる。
いいかげんも、適当も、ほどよくと言う意味だ。
瀬戸は、力を入れすぎないコトの重要性を教えてくれたのかもしれない。
今回は珍しく立派な教師って感じの瀬戸だった。
相沢の家に飾られていた、モーゼが海を割る話をモチーフにした絵画をチェックして、土下座の演出に使ったのだろう。
しかるわけでもなく、説教するわけでもない。すこし背中を押して、手を引いただけの程よい手伝いだった。
う〜〜む、瀬戸って名教師だったのかも。
それにしても、2-Bは凄い生徒が集まっている。
瀬戸が担任になったのは必然だったのかもしれない。
土下座で祈って、自分にふさわしいクラスを与えたまえと祈っていたのかも。
瀬戸の土下座は謝罪のための防御姿勢ではない。奪い、道をつくる攻めの土下座だ!
暴力団などの暴力にくわえ、瀬戸は良きスポンサーを手に入れた。……のか?
2011年7月15日(NO.2272)
第22話 無敗の守護神
インターネットなどの双方向通信により、多数の市民の声が直接届くようになった。
そのため企業の不祥事はより追求される傾向にある。
世はまさに大謝罪時代だ。
現代の生き残りには土下座は不可欠である。……たぶん。
大手メーカーであるイマダは東洋商事にからクレームを受けていた。
電池1000本に1本までの不良品は規定ないだが、入荷700本でNGが3本でたらしい。
企業同士の取引は厳しいですからね。
部品が足りないと製品が出荷できず、得られるはずの利益が出ない。
すると下手したら不渡りを出したりして……
などと上司にネチネチ怒られる事、必定だ。
応接室で東洋商事に怒られ大ピンチでだった。
だが、心配するイマダ社員に中松役員は安心しろとつたえる。
「忘れたワケじゃあるまい」
「我社には守護神がいるということを」
守護神とは田中部長だ。
謝罪しながら登場してきた。
部屋に入る前から謝罪の言葉をとなえている。
身も心も臨戦態勢だ。いつでも謝罪に入れる。
どげせん教師・瀬戸も土下座のために準備をおこたらない。
積み重ねてきた努力が謝罪にやどるのだ。
前にネット記事で読んだ話だが、とある企業にいる謝罪の達人も事前準備をするらしい。
あえてタクシーを使わず、バスでいく。一つ前のバス停でおりて、歩くのだ。
すると、相手の会社についた時には すでに疲れ果てていて、可哀想なオーラが出ているとか。
謝罪をするような社長さんは、控え室でたっぷり殴られて弱ってから記者会見に出てみるのも一つの手だ。(他人事なので無責任な提案)
大沼専務がいくら頭を下げても東洋商事は怒りをおさめない。
専務クラスがダメってことは、社長をだせってコトですか。
社長の約束ってのは覆すのが難しい。
謝罪の場で大きな譲歩を引きだすつもりだろうか?
そして、この場に田中部長が入ってくる。
猛然とダッシュし、頭をさげた。
直角に曲げられた見事な頭下げだった。
そして吼える!
「
申し訳ございません…
」
ささやくように絶叫した。
これが田中部長の必殺技らしい。
謝罪の誠意を見せるために絶叫するけど、威圧するワケじゃないのでささやくように。なんだろうか。
田中部長は大沼のことを「大沼くん」と呼んでいる。
会社の守護天使だから、専務クラスともタメ口が許されるのか?
それとも大沼と同格だったのが、出世で抜かれてしまったのかもしれない。
どちらにしても、専務クラスともタメで話せる威厳があるのだろう。
謝罪しつつ、田中部長は電池に噛みつく。そして、一気に噛みちぎる。
ムチャ身体に悪そうなプレイだ!
硬いもの噛んだから歯が二本折れた。
捨て身の謝罪だ。
そして、トドメは失禁ッッ!
いや、それ、ビジネスの場でアリなのか!?
泥酔おもらし女子
でも、ここまでしねェ!
電池噛みお漏らし部長だよ!
「カンベンしてよ もうッッッ」
謝罪されているハズの東洋商事が逆に悲鳴をあげた。
そりゃ、早く手を打たないと脱糞にまでエスカレートしそうですし、この人。
謝罪部長・田中は恐るべき男であった。
「ワカったかな…」
「この地球上に」
「田中部長に頭の下がる人なんていないんだよ………」
謝罪の達人・田中部長が鮮烈デビューをかざった。
土下座の瀬戸は謝罪というより要求の男だ。
頭を下げる二人は似ているようで向かうところがちがう。
田中部長は自傷行為で相手を追いつめる。
瀬戸はそこまでの自傷行為をしない。
二人はまるで刃牙とジャック・ハンマーだ。
明日のために土下座をする者と、今日の謝罪さえよければ歯もいらない者である。
二人が頭を下げつづけていけば、いずれぶつかるのかもしれない。
これはトンでもない頂上決戦になりそうだ。
いや、土下座決戦か?
どんな勝負だよ。
瀬戸は、グラウンド(土下座)勝負にもちこみたい。
田中部長はスタンディング(立ったままの謝罪)が得意そうだ。
一見、頭の位置が低いのは瀬戸だけど、どうなることやら。
猪木・アリ状態になって膠着しちゃうかもしれない。
ところで田中部長ですが、当たり前だけど苗字が田中だ。
瀬戸のクラスで中心となっている田中白也と同じ苗字なのは偶然だろうか?
多い名前だから偶然かもしれない。
だが、田中白也が妙に瀬戸の土下座に絡んでいる理由が父親にあるとしたら……
土下座対決のテーマは息子との和解でどうか!?
2011年7月29日(NO.2274)
第23話 平身低頭の戦い
土下座マスター瀬戸発(はじめ)にライバル出現か!?
今田商事の最終兵器(リーサルウェポン)田中部長が登場した。
だれよりも頭が低いと言われる謝罪の達人だ。
前回
は、電池噛みお漏らし部長で高レベルな謝罪を見せてくれた。
どちらが、より頭が下がるのか、謝罪の頂上……いや底辺対決は近い?
田中部長の謝罪パワーはクレームにきた東洋商事を撃退しただけでなく、5倍の注文につながった。
スゴいカウンター謝罪だな。
どこがどうなって5倍の注文につながったのやら。
契約を打ちきったら会社にのりこんで失禁謝罪されそうだと恐れたのかもしれない。
田中部長も攻めの謝罪だよな。
さて、田中は日本で4番目に多い姓である。
よくある姓だけど、同姓の人物が瀬戸のクラスにいたのは偶然じゃない。
むしろ必然!
天はどちらの頭が低いのか確かめたいのだ。
というワケで息子・田中白也の三者面談に田中部長がやってくる。
田中白也は父と逆に、頭を下げない人生を選択した。
白也が瀬戸の土下座に反発していたのは、頭を下げることへの反発があったからだろう。
「若いな…」
「低姿勢の本当の価値に気づいてない」
「頭を下げることの尊さ 気高さ厳粛さ」
「そして効果 威力 絶大なお得感」
「オマエは何一つ実感
(わか)
ってないッッ」
お得感! 印象論かよ! 「たぶん、得をしている」ってレベルか。
なんだかスゴいんだか、スゴくないんだかの説得ですね。
二万五千円のゲーム機が一万五千円に値引きされたかのようなお得感! みたいな。
とにかく田中部長は、謝罪でのし上がってきた(のし下がった?)男だけに、低姿勢の強みを主張する。
ところが白也は、頭を下げることの強みを知るようになった。
もちろん、瀬戸のおかげだろう。
白也は父を挑発する。
「親父が逆立ちしたって頭を下げられない男がいる」
「世の中
下には下が
いるんだよッ」
誉めてねーよ!
下には下かよ!
「どこに出しても恥ずかしい」に匹敵する誉め言葉だ。
そう言われて引き下がれる(引き上がれる?)田中部長じゃない。
田中部長はまだ見ぬ強敵に闘志を燃やす。
心理状態を謝罪レベルにもっていき、いつでも泣きだせる。
平身低頭の完成だ!
これは歩きにくそう。
むしろ肉体的負担も謝罪パワーにかえていそうだ。
謝罪のための好循環ですね。
「どちらが下に立つかの上剋下(じょうこくげ)!!!」
なんか、ムチャなことを言っています。
下剋上の逆かよ。というか、下剋上が常識の逆なんだから、常識どおりってことなのか?
一流……いや、下流は下流を知るというべきか、田中部長は扉のむこうに強烈な土下座オーラを感じる。
まさか、すでに瀬戸が土下座で待機中なのか?
「うっかり乗っかってしまいそうなっ」
「圧倒的 低衆波!!!」
「今さら―――」
「上には引けんッッ」
言語センスがメチャメチャになっていく。
もう、何が勝利でナニが敗北なのかワカらん。
とにかく最後に立っていないほうが勝ち、でイイのか?
扉がひらかれた!
瀬戸だ。パンツとランニングシャツで、ふんぞり返っている。
節電でクーラー自粛のため、だらしない格好になっているのだ。
三者面談も忘れていたらしい。
「センセイ…」
「人との約束を何だと思っているんだ!!!」
田中部長が怒った!
怒られた瀬戸は土下座で謝る。
あわててズボンをはいたから、チンコがハミ出して
ポロリ
もあるよ状態だ。
本人も知らないうちに始まっていた頭が低い対決は、土下座により瀬戸の勝利となった。
瀬戸の神通力は無意識のうちに勝利させるほど強いのか?
勝手に勝利を呼んだ土下座だった。
しかも、ポロリのサービスまでしやがる。
今回の土下座は、
弛緩と緊張の落差による謝罪の消力(シャオリー)だ
。
謝罪するために まず怒られる。
緊張するためにダラけるのだ。
田中部長は謝罪をするけど、相手を怒らせたりしない。……当たり前だけど。
相手をイラっとさせる所が瀬戸の武器なのかも。
怒らせた上での謝罪という落差が土下座を強くしている。
謝罪するために怒らせるという逆転の発想だ!
一般人には間違いなくお勧めできない技術(わざ)ですね。
田中部長は不覚にも怒る立場になってしまった。
謝罪のエキスパートとして、怒ったままで済まされるのか?
田中部長の逆謝罪(ぎゃくしゅう)が、あるのかもしれない。
2011年8月12日(NO.2276)
第24話 トイレの使用法
瀬戸発(はじめ)の土下座は今日も奇跡を起こすのか?
というか、毎回危機が訪れる瀬戸の人生が危機なのかもしれない。
今回は2-B生徒の三村しずくが登場だ。
肥満で悩む三村はトイレで食べたポテトチップを嘔吐し、弁当をトイレに流していた。
弁当はともかく、ポテチ食うなよ。
それを見咎めて説教するのが、今日の瀬戸だ!
「なにしてんですか!?」
「ココは女子トイレですよ」
女子トイレ内に潜入だァ〜〜!
やっちまった。ついに、やっちまったよ、田代! じゃなくて瀬戸ッ!
瀬戸にとって、のぞきは止めようのない本能なんだろうか。
だいたい個室で弁当の中身をすてたと知っていることが覗きの証明だよな。
だが、瀬戸はこんな(のぞきの現場を押さえられる)ことで あせったりしない。
堂々と逆に説教する。
トイレは食材が体内を通り、自然に還るための入口なのだ。
あいかわらず瀬戸の説教は壮大でワカりにくい。
内容を理解するため、意味を考える時間を作るのが目的なんだろうか?
とりあえず、なんかカッコイイこと言っておけば良いといい作戦かもしれないけど。
瀬戸の攻撃が効いたのか、三村は瀬戸が女子トイレにいることを、とりあえず不問にふす。
みごとに話題をそらしたな。
瀬戸の土下座が効果を発揮するのは、こうやって下地をつくるところにポイントがある。
ボクシングにおけるジャブのようなものだ。
三村が弁当をトイレに流したのは結果であって原因ではない。
問題を解決するのは、結果じゃなく原因の解決にある。
三村は太っている。
悩める女心とダイエットですね。
「こんなブタみたいに太ったワタシを」
「センセイは恋人にできますかッッ!!?」
悲痛な叫びだ。
三村のこの訴えを、瀬戸はどう返すのか?
瀬戸は、三村の目鼻口が100%好みのストライクだと言う。
太っているコトと関係ない!
ONE PIECEの女海賊
アルビダ
の太っていた頃みたいだな。
そして、ここで土下座だ!
土・下・座ッ! 便所のぬれた床で土下座した。
しかも、水浸しのところを選んで土下座だ。
さすが。土下座のためには手段をえらばない。
だが、これはなんの土下座だ?
この土下座はどんな奇跡を呼ぶというのか?
「三村」
「オマエから」
「許可を得たい」
「今宵!」
「マスターベーションでオマエを使用(つか)いたいッッ」
なんの許可を求めてンの!?
これは試合では使用(つか)えぬ技だ。
肉親にも使用(つか)えぬ技である。
もちろん、生徒に手を出すのはマズい。懲戒免職ものだ。
なのでリアルシャドーが精一杯だよね。
『巨漢"三村しずく"が許可を出したのは』
『平均的体型を実現した半年後であったという…』
『……が瀬戸がその許可を待てたのかどうか…』
見られていると意識すると身だしなみにも気をつかう。
体重計ダイエットは、毎日体重を計って記録をつけることで食事などを気にするようになって自然とダイエットになると言うものだ。
三村も瀬戸に見られていると言う意識を持つことでダイエットに成功したのかもしれない。
土下座は女生徒のダイエットも成功させる!
まさに奇跡の土下座だ。
土下座の奇跡に眼を奪われがちだけど、瀬戸の覗き疑惑は解決していない。
タイミングよすぎる登場や、個室の状況を知っているなど、あきらかに覗いているよね。
土下座が起こした真の奇跡は、覗き疑惑をゴマカしたことにあるのかもしれない。
2011年9月28日
SPA! 奇跡の謝罪力
『SPA!』の特集『すべてが好転する「奇跡の謝罪力」養成講座』で板垣先生がインタビューにこたえている。
謝罪といえば、土下座!
土下座といえば、どげせん!
ってコトだ。板垣先生は、いつのまにか謝罪のスペシャリストにもなっていたらしい。
板垣先生が『どげせん』を描くきっかけは、編集者の土下座だった。
連載依頼で断ったのにくいさがり、ついに往来で土下座する。
「通行人は眉をひそめて俺を見る。痛感しました、土下座は暴力だと。」
「自分の男気、度量を問われるのが土下座の怖さ。」
まさに瀬戸発の土下座アタックそのものだ。
相手に許す度量を問うていたのか、アレは。
土下座って、ある意味で自爆テロですよね。
互いの自尊心を爆破しちゃう。
自尊心にこだわっているほうがダメージが大きい。
そして、『どげせん』について重要な情報がのっていた。
最近、休載してばっかりだと思ったら……
「実は『どげせん』は残り1回で終わる。俺の思い描く"土下座道"とRIN先生の絵のアレンジ、キャラクターの演技が違うから、第3巻で終わり!」
「だから今度は自分が思い描く土下座マンガを発表する予定。あのフォームでできる謝罪、感謝、尊敬、祈願などさまざまな側面を描く。RIN先生にも自ら考える"土下座道"があるというから、彼も別タイトルで続けるよ。」
どげせん、次回最終回!
作品にこだわる作者二人の意見が不一致で終了ですか。
発展的最終回と思って次回作に期待するしかあるまい。
しかし、キャラクターの演技ってのが、よくワカりません。
板垣先生は土下座の応用を描きたかった。
RIN先生は瀬戸の内面を掘りさげたかったってコトだろうか。
瀬戸の人情話はRIN方面の展開だったのかも。
土下座の応用ネタは、いずれネタ切れになるだろうと思っていた。
どげせんを読んでいる人、誰に聞いても、いつかネタ切れになると言われている。
ネタ切れを避けるためには、キャラクターの内面を掘りさげるのが最善だろう。
実際、瀬戸がどんな人生を歩んで土下座を手に入れたのか気になる。
瀬戸はじつに面白い男だ。
底のみえない、底辺っぷりを見せつつ、実力者のようでもある。
あいつ、けっこう身体ができているンだよな。
もしかしたら闘っても強いかもしれないし。
そして、『どげせん』は2つに別れる。
媒体は不明だが、いつか2つの土下座マンガが生まれることだろう。
ライバルがいてこそ、鍛えられ磨かれる。
新作は『どげせん』以上に緊張感の漂う作品になりそうだ。
……その前に最終回ですね。
いつ最終回がのるんだろう。
(更新 2011/10/2)
2011年10月7日(NO.2284)
第25話 真理との遭遇
土下座教師・瀬戸発はけっこう呑むのが好きだ。
今日は、へべれけになって公園を歩いている。
焼き鳥をお土産にしているが、家に帰りを待つ人がいるのだろうか?
それとも、帰ってから食べるために買ったのだろうか?
瀬戸の私生活は秘密のベールにつつまれている。
自作の土下座養成ギブスで鍛えているのかもしれない。
少なくとも土下座部屋ぐらいはあるよね。
瀬戸は意外と体力もあるから、土下座でトレーニングをしていそうだ。
ところが、この公園に恐るべき来訪者がいた。
宇宙人です
。
観光にきたワケじゃなく、なんらかの調査目的のようだ。
サクラをみて感動している。
なんか、缶コーヒーのCMに出てくる宇宙人と親戚なんだろうか?
彼らは地球人が滅びにむかうコトを心配している。
絶滅危惧惑星を保護するのが仕事だろうか?
宇宙人が自分たちの好みかどうかで過剰に保護したりする過激な保護団体もいたりするんだろうな。
名前はきっとスペースシェパードだ。宇宙羊飼い。宇宙聖書を信奉する宇宙キリスト教の過激派だ。
二人組みの宇宙人は、どうも裸に見える。
よその惑星で身を守るものもつけずにいられるとは、よほど身体が強いのだろうか?
それとも優れた技術で、見えないような方法で身を守っているのかも。
携帯電話のように機械はどんどん小さく便利になる物だし。
そんな宇宙人に、瀬戸は背後から声をかける。
(バカな… ナゼ気付かなかった…ッッ)
(これほどまで接近を許すとは……………)
(油断したッ)
宇宙人は体力に自信がない。
文明に頼って、身体がなまっているようだ。
それだけに技術で身を守っているのだろう。
だが、瀬戸はあっさり接近して背後をとった。
地面スレスレを移動する
匍匐
前進で、レーダーを回避したのか?
いや、瀬戸の場合は匍匐前進ではないッ!
土下座前進だ!
まあ、とにかく瀬戸は宇宙人の背後を取っていきなり話しかけている。日本語で。
「これが春―――― 満開だったら」
「オマエらにも誇れたのになァ…」
いきなり事情を知っているかのような語りかけだ。
さすが瀬戸だよ。ゆるがない大人物っぷりですな。
たんに酔っているから状況判断ができていないだけかもしれないが。
でも、そういう幸運もふくめて瀬戸のスゴさだ。
宇宙人にはちゃんと通じている!
なんかテレパシーみたいなもので情報をやり取りしているらしい。
テレパシーが使えても魚や虫とは意志の疎通ができる気がしないけど、この宇宙人は人間に近い精神構造をしているのだろうか?
リトルグレイみたいな姿は、クジラなんかよりも人間に近いしね。
宇宙人たちは、人間を導きにきたらしい。
だが、それが瀬戸の反骨心に火をつけた。
教師やっていても、ハートはロックですね。
「そんなこたァ 躓
(つまづ)
きながらも やってくんだよォッッ」
「地球人
(おれら)
が失敗しながら泣きながらやってくもんなんだよォッッ」
「よけいなことすんなッッッ」
人間は失敗して、苦しまないと自分の身につかない。
成長するためには失敗して自分で解決していくしかないのだ。
この辺の姿勢は、さすが教師ですね。
酔っ払いのたわごとかもしれないけど。
しかし、さすが瀬戸だ。
宇宙人を説教している。
問題児やヤクザ、企業家にも説教する男だけど、ついに宇宙に進出したよ。
宇宙、来たな。
説教はしたけど、心配してくれてありがとう。
そんな感謝を忘れないのが瀬戸だ。
いや、感謝というより、
土下座のチャンスを逃さない
。
とうとつに感謝の土下座だ。
このフォームは宇宙人の感謝動作と同じだったらしい。
銀河座!
渦巻く銀河のような陰陽の巴のような。
土下座のフォームは銀河をあらわす。
よく考えれば、土下座は身体をもっとも大地に近づける姿勢だ。
つまり地球との一体化である。
宇宙人に挨拶するのにふさわしいフォームだったのかも。
いやいや、無いな。
とにかく瀬戸は土下座で宇宙人を撃破(?)したのだった。
ついに土下座が宇宙を制したよ。
瀬戸の土下座はどこまで昇っていくのだろうか。
頭は下げつづけているんですけど。
そして、板垣恵介 & RIN両先生による「どげせん」は今回で最終回だ。
先日の
板垣先生がSPA!で『どげせん』の今後について語ってた
情報にあった通り、「どげせん」最終回です。
『以前から板垣先生、RIN先生が抱えておりました作品に対する姿勢の違い、土下座に対する考え方の違いが、連載を重ねる毎に大きくなっていき、同じ作品内で意見のすり合わせが困難を極めていきました。』
まさに、土下座観の違いだ。
土下座を技術として見るのか、心として見るのか?
妥協できないプロふたりだけに、同じ道を歩めなくなったようだ。
今後の「どげせん」はRIN先生が単独で描く。
そして板垣先生も新土下座漫画の掲載決定だ。
世はまさに、土下座戦国時代へと向かっている
。
いやいや、それは無い。
板垣先生はRIN先生に対抗して「新どげせん」を連載するのだろう。
RIN先生は王道の土下座「全どげせん」を旗揚げする。
新ドゲと全ドゲの二つに別れて、ややこしいコトになりそうだ。
もちろん、板垣先生の新ドゲは異種格闘技戦もある。
モハメド・アリ呼んできて土下座させるのだ。
両先生が猪木と馬場みたいになるのかどうかは不明だけど、土下座漫画が二つになるのは間違いなさそうだ。
土下座の構えは陰陽のマークである。
陰陽のマークは対になった白と黒だ。
土下座漫画が二つそろえば、まさに陰陽の状態になる。
「どげせん」が二つに分裂するのは、必然なのか!?
第11話〜第20話
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