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 【簿記3級】用語集 

 第3章.商品売買の処理


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 3章.商品売買の処理 -1.分記法と三分法
分記法 [ぶんきほう]

・商品売買の仕訳方法のひとつ。

 商品売買の仕訳方法には、"分記法"と " 三分法 "があり、"分記法"は[ 商品勘定 (資産の勘定)]と[商品売買益勘定(収益の勘定)]の2つに分けて記入する方法。

・"分記法"では、商品を仕入れた時に商品勘定の借方に仕入原価を記入し、販売した時にも商品勘定の貸方に販売した商品の仕入原価を記入し、同時に売上代金と仕入原価の差額を[商品販売益勘定]に記入します。 

・" 三分法 "は、[ 繰越商品 ・資産の勘定][ 仕入・費用の勘定][ 売上・収益の勘定]の3つに分割して記入する方法で、ほかに[ 商品勘定(資産の勘定)]のひとつの勘定で処理する"総記法"があります。

→  解説

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 3章.商品売買の処理 -1.分記法と三分法
商品 勘定 [しょうひん かんじょう]

・商品売買における商品の勘定科目。 資産の勘定。

・" 分記法"の仕訳では、[商品勘定]で商品在庫を把握します。
 " 三分法"の場合は、[ 繰越商品勘定][ 仕入勘定][ 売上勘定]の3つに分割して仕訳し、 決算整理で期末の商品残高を計算し、「貸借対照表」では「商品」と表示されます。

→  解説

   解説(貸借対照表の作成)

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 3章.商品売買の処理 -1.分記法と三分法
三分法 [さんぶんぽう]

・商品売買の仕訳方法のひとつ。

 商品売買の仕訳方法には、" 分記法 "と"三分法"があり、"三分法"は、商品勘定を[ 繰越商品 ・資産の勘定][ 仕入 ・費用の勘定][ 売上 ・収益の勘定]の3つに分割して記入する方法。
 なお、商品売買益は 決算で、商品の 棚卸しをおこない 売上原価を確定し、まとめて" 売上総利益"として計上します。

→  解説

   解説(売上原価の計算)

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 3章.商品売買の処理 -1.分記法と三分法
繰越商品 勘定 [くりこししょうひん かんじょう]

・ 「繰越商品(資産+) / □□□□□□」

・商品の在庫を記録する勘定科目 ( 資産の勘定) 。

 商品売買における 三分法"の仕訳では、[繰越商品・資産の勘定][ 仕入・費用の勘定][売上 ・収益の勘定]の3つに分割して記入しますが、"繰越商品勘定"へは、決算で商品在庫の 棚卸しをおこない期末商品棚卸高を記録します。
 なお、決算後は、期首商品棚卸高(前期繰越商品)になります。 

売上原価"の計算は、当期仕入高に繰越商品勘定の期首商品棚卸高を加え、期末商品棚卸高を差引いて求めます。 
 

→  解説

   解説(売上原価の計算)

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 3章.商品売買の処理 -1.分記法と三分法
仕入 勘定 [しいれ かんじょう]

・ 「仕入(費用+) / □□□□□□」

・商品を仕入れた時に記録する勘定 ( 費用の勘定) 。
  補助簿の「仕入帳」に取引の内訳、明細を記録します。

 商品売買の仕訳方法の“ 三分法”では、 [ 繰越商品 ・資産の勘定][ 仕入 ・費用の勘定][ 売上 ・収益の勘定] の3つに分割して記入します。

→  解説

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 3章.商品売買の処理 -1.分記法と三分法
売上 勘定 [うりあげ かんじょう]

・「□□□□□□ /  売上(収益+)」

・商品を売上げた時に記録する勘定( 収益の勘定)。
  補助簿の「売上帳」に取引の内訳、明細を記録します。

・商品売買の仕訳方法の “ 三分法”では、 [ 繰越商品 ・資産の勘定][ 仕入 ・費用の勘定][ 売上 ・収益の勘定] の3つに分割して記入します。

→  解説

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 3章.商品売買の処理 -2.商品売買と補助簿
仕入帳 [しいれ ちょう ; ]

・商品売買の 仕入取引があった場合、その内訳、明細を記録する 補助簿(補助記入帳)

 商品の 売上取引があった場合は、「 売上帳」に記録します。

→  解説

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 3章.商品売買の処理 -2.商品売買と補助簿
売上帳 [うりあげ ちょう ; ]

・商品売買の 売上取引があった場合、その内訳、明細を記録する 補助簿(補助記入帳)

 商品の 仕入取引があった場合は、「 仕入帳」に記録します。

→  解説

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 3章.商品売買の処理 -2.商品売買と補助簿
商品有高帳 [しょうひんありだかちょう ; stock ledger]

・補助元帳のひとつで、商品在庫の管理をするために商品の種類ごとに記録する 補助簿

・商品の受入れ・払出しについて数量・単価・金額を記入し、商品残高を計算し記録します。
 記帳する金額は受入れも払出しもすべて仕入原価で記入し、単価の異なる商品を受入れる場合、" 先入先出法 "、" 移動平均法 "などの計算方法で払出し単価を決定します。
→  解説
 
 
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 3章.商品売買の処理 -2.商品売買と補助簿
先入先出法 [さきいれさきだしほう ; first-in first-out method ; Fifo]

・商品在庫の払出単価の計算や原価計算などで用いられる計算方法のひとつ。

 「 商品有高帳」の場合、"先入先出法"では、先に受け入れたものから順番に払い出すものと仮定して払出し単価を決定し、払出金額・残高金額を計算します。

 ほかに" 移動平均法"などの計算方法があります。
→  解説

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 3章.商品売買の処理 -2.商品売買と補助簿
移動平均法 [いどうへいきんほう ; moving average method]

・商品在庫の払出単価の計算や原価計算などで用いられる計算方法のひとつ。

 「 商品有高帳 」の場合、"移動平均法"では、単価の異なる商品を受け入れるつど平均の単価を計算し、それを次の払出し単価とする方法です。
 計算式は、(直前の残高金額+受入金額)÷(直前の残高数量+受入数量)で求めます。

 そのほかに" 先入先出法 "などの計算方法があります。
→  解説

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 3章.商品売買の処理 3-3.売掛金と買掛金 
売掛金 勘定 [うりかけきん かんじょう ; accounts receivable-trade ]

・ 「売掛金(資産+) / □□□□□□」

・商品の売上などによる代金のうち未回収の金額を管理する勘定科目 ( 資産の勘定) 。
 掛販売または信用販売によって生じ、得意先に対して後日代金を受取るという権利が生じ、 債権 =資産として管理します。
  資産 の勘定のため、増加は借方に記入し、後日回収したときは貸方に記入し減少させます。

・なお、売掛金の管理のため、得意先ごとに "人名勘定" を設けた 売掛金元帳(得意先元帳)」 に発生順に記録をします。

→  解説

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 3章.商品売買の処理 3-3.売掛金と買掛金 
買掛金 勘定 [かいかけきん かんじょう ; accounts payable-trade ]

・ 「□□□□□□ /  買掛金(負債+)」

・仕入先から仕入れた商品などの代金のうち未払の金額を管理する勘定科目 ( 負債の勘定) 。
 掛取引または信用買入れにより生じ、仕入先に対して後日代金を支払うという義務が生じ、 債務 =負債として管理します。
  負債 の勘定のため増加は貸方に記入し、後日支払ったとき(返済したとき)、借方に記入し減少させます。

・なお、買掛金の管理のため、仕入先ごとに "人名勘定" を設けた 買掛金元帳(仕入先元帳)」 に発生順に記録します。

→  解説

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 3章.商品売買の処理 -3.売掛金と買掛金
売掛金元帳 [うりかけきんもとちょう]

売掛金の管理のため、得意先ごとに発生順に記入する 補助簿(補助元帳) のこと。
 「得意先元帳」といもいます。
→  解説

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 3章.商品売買の処理 3-3.売掛金と買掛金 
買掛金元帳 [かいかけきんもとちょう]

買掛金の債務を明らかにするために、仕入先ごとに発生順に記入する 補助簿(補助元帳) のこと。
 「仕入先元帳」ともいいます。
→  解説

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 3章.商品売買の処理 3-3.売掛金と買掛金 
人名勘定 [じんめいかんじょう ; personal account]

・取引先ごとの 売掛金 買掛金 債権 債務 の状態を把握するために、取引先の商店名をつけた勘定を設けて処理することがあります。
 大阪商店勘定や横浜商店勘定といった名称になりますが、この勘定のことを"人名勘定"といいます。 

・人名勘定を用いる時は、商店が仕入先の場合は買掛金を示し、商店が得意先の場合は売掛金を示すことになります。
 また、"人名勘定"の合計が 「 総勘定元帳」 に記載される売掛金勘定あるいは買掛金勘定の金額という関係になります (この場合の、 売掛金勘定 買掛金勘定 を"統制勘定"あるいは統括勘定と言います)。 
→  解説

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 3章.商品売買の処理 -4.仕入諸掛りと売上諸掛りの処理 
諸掛り [しょがかり]

・商品を仕入れる際、販売する際に要した運送費や保険料などの付帯費や諸費用のこと。

 商品を仕入れる際にかかった諸掛りを "仕入諸掛り"といい、商品を販売する時にかかった諸掛りを "売上諸掛り"といいます。
→  解説

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 3章.商品売買の処理 -4(1).仕入諸掛り 
仕入諸掛り [しいれしょがかり]

・商品を仕入れる際に要した引取運賃、運送保険料、関税などの付帯費や諸費用のこと。

・仕訳は、[ 仕入・費用の勘定]に含めて処理します。
 ただし、仕入諸掛りを先方負担の費用として立替払いした場合は、仕入には加算せず[ 立替金 ・資産の勘定]で処理するか、または[ 買掛金・負債の勘定] から差し引いて処理します。
→  解説

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 3章.商品売買の処理 -4(2).売上諸掛り 
売上諸掛り [うりあげしょがかり]

・商品を販売する時に要した発送費、荷造費用、運送保険料などの付帯費や諸費用のこと。

・仕訳は、[ 売上・収益の勘定]に含めず、[発送費・費用の勘定]などを設けて処理します。あるいは、[支払運賃勘定]や[支払保険料勘定]など細かい分類の勘定で処理したり、[販売費・費用の勘定]という大きな分類の費用の勘定で処理することもあります。

 なお、売上諸掛りを先方負担の費用として立替払いした場合は、費用の勘定で処理せず、[ 立替金 ・資産の勘定]で処理するか、または[ 売掛金・資産の勘定] に含めて処理します。
→  解説

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 3章.商品売買の処理 -5.返金と値引きの処理 
返品 [へんぴん]

・仕入れた商品の品違いやキズや汚れなどのために商品を仕入先に返すこと、あるいは反対に、販売した商品が売上先から送り返されること。

 仕入先に返品することを"仕入返品"または"仕入戻し"といい、売上先から返品されることを"売上返品"または"売上戻り"といいます。

・仕訳は、すでに発生した 仕入 売上 の取引に対して、貸借逆の仕訳をおこない取引を取り消します。
→  解説

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 3章.商品売買の処理 -5.返金と値引きの処理 
値引き [ねびき]

・仕入れた商品のキズや汚れなどのために値段を差し引いて(控除し)取引をすること("仕入値引き")、あるいは販売の場合に同じ理由で値段を差し引いて取引すること("売上値引き")。

・仕訳は、すでに発生した 仕入 売上 の取引に対して、貸借逆の仕訳をおこない取引を取り消します。
→  解説

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 3章.商品売買の処理 3-6.前払金と前受金 
内金 [うちきん]

・商品の売買契約を結ぶ時、商品を引き渡す前に代金の一部を受取る、または支払うことがあります。この金額のことを"内金"あるいは"手付金"といいます。

・内金または手付金を受取った場合(つまり商品の売主側)は、後日商品を引き渡す義務を持つことになり[ 前受金 ・負債の勘定]で処理し、内金または手付金を支払った場合(つまり商品の買主側)は、後日商品を受取る権利を持つので[ 前払金 ・資産の勘定]で処理します。
 なお、商品売買の"契約"に関しては資産・負債・純資産・費用・収益のいずれの増減も伴いませんので、 仕入 売上 などの仕訳は発生しません。

・手付金として受け取った場合は[受取手付金・負債の勘定]で、支払った場合は[支払手付金・資産の勘定]で処理する場合もあります。
→  解説

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 3章.商品売買の処理 -6.前払金と前受金 
前払金 勘定 [まえばらいきん かんじょう ; advance payments ]

・ 「前払金 (資産+) / □□□□□□」

・商品や物件の売買契約を行い、商品や物件の引渡し前に支払った代金の全部、または代金の一部(" 内金"や"手付金")を支払う場合に処理する勘定科目(資産の勘定)。
 商品を引き取る前に代金を支払っており、後日商品を受取る権利を持つので 資産 の勘定科目[前払金・資産の勘定]で処理をします。
 なお、後日商品を受取り、代金を支払ったときに貸借逆の仕訳をおこない[前払金・資産の勘定]を相殺します。

・代金を受取った側(つまり商品の売主側)は、[ 前受金 ・負債の勘定]で処理します。 

→  解説

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 3章.商品売買の処理 -6.前払金と前受金 
前受金 勘定 [まえうけきん かんじょう ; advance received]

・ 「□□□□□□ /  前受金(負債+)」

・商品や物件の売買契約を行い、商品や物件の引渡し前に受取った代金の全部、または代金の一部として受け取った" 内金"や"手付金" を処理する勘定科目(負債の勘定)。
 商品を引き渡す前に代金を受け取っており、後日商品を引き渡す義務を持つことから 負債 の勘定科目[前受金・負債の勘定]で処理をします。
 なお、後日商品を引き渡し、代金を受け取ったときに貸借逆の仕訳をおこない[前受金・負債の勘定]を相殺します。

・代金を支払った側(つまり商品の買主側)は、後日商品を受取る権利を持つので[ 前払金 ・資産の勘定]で処理します。

→  解説






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