家庭でできるお手軽【病害】対策

家庭でできるお手軽病虫害対策

〜自然農薬へのトライアル〜

Since 2000.07.30
Last update 2003.03.21


農薬を使う場合には、完全に防備してからでなければならないと薬の注意書きとか、本には書いてあります。
でも、それってすごく面倒くさい(私はずぼら(^^;)。
ということで、家庭でも簡単にできる自然農薬を使ってみました。
散布するときは、普通の服装のままです。

※以下の方法は、Cottonはこうでしたという結果であって効果の保証をするものではありません。参考にしてくださいね。



【病害対策】
〜実際に試したものを書いています〜
散布は霧吹き(スーパーで売っているもの)を使用して、水遣りの時間(午前中か夕方)に行っています。


対策一覧
うどん粉病  べと病  黒星病  灰色カビ病  根頭がん腫病  枝枯れ病  ブルヘッド  病虫害の予防

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うどん粉病

葉やつぼみに白い粉がついたようになる病気です。菌糸で増えていきます。植物の表面のクチクラ層を侵して増え、胞子を作り伝染します。発生温度は17〜25度。特に21度が適温なので春と夏の発生率が高く、真夏・真冬は自然治癒します。チッソ肥料が多かったり、風通しが悪い、日照不足などの条件が重なるとかかりやすくなります。肥料はカリ分を多くするのがよいようです。この病気で枯れることは少ないですが、放っておくと全体に広がってせっかくの花が汚くなります。

食酢
30倍〜50倍ぐらいでしょうか。水で薄めて葉にかけます。予防効果も大きいみたいです。春になって芽が出始めてから2〜3週間に1回ぐらいかけていたら、今年は出ませんでした。
新しく買ってきたミニバラに出たときに、同じく薄めた酢をかけて5日おきに2回ほどかけたところ、2週間後ぐらいに元気になりました。
でも、ちょっとにおいが気になります。ベランダでやる場合には、洗濯物などがないときにやるのが良いかも。

木酢液
液のビンに「かける場合には500〜1000倍」にしろ・・・と書いてあったので、その通りにしてかけてみました。酢の方が効果があります。木酢液は、予防効果とか体力作りとかの目的で使用したほうが良いみたいです。(ビンにもそう書いてありましたが・・(^^;)
その後の余談:オールドローズを育てている人から,「20倍で散布して大丈夫」という話を聞いたのでやってみましたが臭いがすごい・・・。ちょっとご近所迷惑になりそうなので,濃い液は治療が必要なところだけにかけるようにしました。

とうがらし木酢液づけ
とりあえず,広がるのは防げるようです。酢と同じレベルで5日おきに2回か3回ぐらいかけてあげる必要があります。

テクノウォーター
株式会社抗菌テクノ「防菌・防カビ効果のテクノウォーター 大切なバラを病原菌から守る!! 水溶性防菌・防カビ活性液 バラ用」500ml 480円。銅と亜鉛の金属錯体,クェン酸,界面活性剤の働きにより,防菌・防カビ効果を発揮します。半信半疑で買ってみたのですが,4日ごとに2回ほど撒いたらうどん粉病が治りました。
これに巻いてあった紙には利用者の声みたいなものが書いてあって,朝散布したら夕方にはきれいになってた・・みたいなことが書いてあったのですが,さすがにそこまで即効性はないです(逆にあったら怖いけど(^^;)。

ここの社長さん(女性)とフラワー&ガーデンニングショーでお会いして(売り場にいらっしゃいました(^^;)このテクノウォーターができた経緯をお伺いしました。「うちは元々抗菌剤を作っていた会社なんです。でも抗菌剤って売り込むのが難しいんですよ。ある日ハイポネックスに抗菌剤を混ぜてみたら混ざって,それを机の前にあった植物にかけたら効いたんで,色々調べてもらって。そうしたら実験結果で抗菌作用があることが分かったんです(ブドウ球菌が抑えられている写真を見せてくれる)。植物全般に使えますよ」とのことでした。ブースにはいろんな種類が出ていました。(2003.03.21 追記)

製造元 株式会社 抗菌テクノ
〒959-1632
新潟県五泉市大字中川新宇郷屋原5987番地

もどき
GAMIさんの「農薬ギライのためのバラ作りのページ」で考案されている「酸性水もどき」です。うちでは,500ccの水にハイターを1cc,酢を2ccの割合で混ぜています。ハイターはスポイトで1ccとって250ccの水が入っている霧吹きの中に入れ,酢は計量スプーンで計って計量コップで250ccの水を作って,薄めたハイターが入っている霧吹きの中へ。これで,安全に「もどき」が作れます(^^)



べと病

葉に褐色の病班ができます。茶色くなってカサカサした感じで枯れるんですね。
糸状菌の一種です。昼夜の温度格差が大きくて,夜間の湿度が高いときに発生しやすいです(3月〜4月,10月〜11月)。発病適温は15〜20度で,湿度が85%以上のとき。菌は風などで飛んできて,葉の裏面の気孔から侵入してしまいます。落ちた葉からも他の葉に被害が広がるので,落ち葉は拾っておく必要があります。また,風で飛んでいくので他の葉にも伝染しないように予防しておく必要がります。湿度を高めないためには,夕方に水を撒いたりしないようにしたほうがいいですね。
ちなみに見た目は日焼の被害にも似ているらしいです。薬を撒くときには,葉裏を中心に。うちで発生したときには,まず殺菌作用のあるものを散布してみました。ちなみに枯れた葉は、適当に取り去りました。本当は病気になった葉は全部とった方が良いのでしょうが、そうすると丸坊主になってしまうので、ちょっと残して。薬で治ったころに、部分的に枯れたのもすべて落ちてしまいました(それは拾って捨てました)。

マシン油とにんにくの薬
仕事が忙しくて週末しか時間がなかったので、2週間ほど週末に散布しました。じわじわ効いたようで、枯れた葉は復活しませんが、横から元気なのが出てきました。よかった。よかった。
ちなみにこの薬、わすれな草のえき病のときには非常に効果がありました。
[作り方]
にんにく薬は,古賀綱行氏のレシピを利用しています。私が作るのは,1/4バージョンです。
■用意するもの
ガラスのビン(大型のジャムの空き瓶)
にんにく20g
マシン油小さじ0.5杯
石鹸2.5g
水250cc
■手順
にんにくを良く洗ってみじん切りにします。
ビンに入れて,マシン油を入れて24時間漬け込みます。
水に石鹸を溶かしたものを24時間後に,にんにく+油と混ぜ合わせます。
ろ紙(コーヒーペーパーを使うと便利)で濾します。
このこしたものを4、5日おいておいて,使うときには使う分だけを100倍に薄めます。
(このときにもう一回,こします)
結構くさいですよ(^^;

食酢
ちょっとは効く気がします。うどん粉病に比べると、効果が見えにくいかも。



黒星病



ポツっと黒い点がでました。ミニバラに多いとされている黒星病だ〜と思い、慌てて病気の葉っぱを取り除きました。黒星病のせいかどうかはわかりませんが、左の写真のように、花もなんか変な咲き方をしました(左半分だけが枯れた感じ)。ちなみに中央の写真は、黒星病の葉と患部の拡大です。左の写真も花の右後ろの葉に、黒い点がみられます。
ちなみに黒星病は黒点病ともいい、病原菌はカビの一種です。胞子で伝染していきます。胞子が葉についてから葉の細胞に進入するまでが6〜7時間。発症までが3〜6日。20〜25度での発生が多く、特に秋に雨が多いときには多発するとか。その他,発生時期として多いのが梅雨の時期。うどん粉病の後にやってくる感じです。発生してしまうと黒い点が表れたあとに葉が落ちて、ひどいときには木が枯れます。伝染性が強いので、病気の葉を見つけたら取ってしまうのがよいでしょう。

とうがらし液と木酢液と酢のスペシャルミックス
病気の葉は取り除いた上で、まずはかけてみました。唐辛子を煮出したもの(100ccぐらい)に加えて、酢を100倍ぐらいに薄めたもの(300cc)に、木酢液を1ccたらしてミックスしてみました。結果として病気が再発していないので、効いたようです(^^)



灰色カビ病(ボトリチス)


腐ったり傷ついた部分から入り込むボトリチス菌が引き起こす病気です。白や赤色の斑点から褐色・灰色のカビが生えてきます。花につくと咲かなかったり,かなり汚い状態になります。湿度が高く,温度がやや低め(15〜20度)のときに発生(真夏と真冬以外)しますので,注意が必要です。
なお,被害はやわらかい部分(新芽・蕾など)に出るので,悔しい限りです。枯れた組織の中でも生き続けるしぶとい菌なので,病気の葉や落ち葉はしっかり取って捨てたほうが良さそうです。うちではうどん粉病のために水を連続してかけていたら,弱っていた樹がなりました。慌てて病気の葉は取り去りました。

テクノ・ウォーター
うどん粉病のところで出したテクノ・ウォーター。こっちにも効いたみたいで,その後の広がりはないようです。基本はカビなので,防カビ作用があるものなら大丈夫だと思うんですが。

食酢
酢を水で30倍〜50倍に薄めます。あまりパッという効き目はないですが,なんとなく効いた感じです。

もどき
うどん粉病のところに出したもどき。こっちにも効きそうです(「酸性水もどき」←GAMIさんのページに飛びます)。



根頭がん腫病

根元にこぶのようなものができて,栄養分が吸い取られてしまう病気です。
アグロバクテリウムという土壌細菌によって引き起こされるもので、この細菌が入り込むと植物の遺伝子に働きかけてこぶを作り、その中に細菌だけが使える栄養素を蓄えるようにしてしまいます。こぶの部分を取り去っても変質してしまった遺伝子は変わることはなく、培養をしてもそのまま引き継がれるそうです。つまり、根頭がん腫病にかかった木は親木として増やすのにはあまり向かないということですね。

切り取る
こぶの部分を切り取ります。再発する可能性もあるので、その後も注意して見ておく必要があります。焼き捨ててしまえと書いてある本もありますが、家庭園芸の場合にはそこまでしなくても良いんじゃないでしょうか。



枝枯れ病(ステム・キャンカー)


剪定した切り口などから病原菌が入り込み,枝が枯れていく病気です。初期は枝がなんとなくごつごつした凹凸が出て,黄色っぽくなります(右の画像の一番左です。クリックして大きな画像で見てください)。さらに病気が進むと茶色くなってきます(画像中央)。ひどい場合には株全体が枯れるので,思い切って切断することが大事です。また被害部を切った鋏は,熱湯をかけるなどして消毒します。(画像一番右は全体図)

切り取る
切っても枯れが止まるかどうかはわかりませんので、その後も注意深くみておく必要があります。



ブルヘッド

病気ではありませんが、見栄えがわるくなるものに「ブルヘッド」というのがあります。花の中に花ができてしまう現象です。

窒素肥料を控えめにする
窒素分の多い肥料をやればやるほど、ブルヘッドは起こります。うちにあるミニバラだとグリーンアイスが、よくブルヘッドになります。





病虫害予防

まずは予防が大事・・・ということで、定期的に散布しているものをあげてみました。

とうがらし木酢液づけ
右の写真のように,とうがらしを木酢液に漬けたものを水で1000倍ぐらいに薄めてかけています。ちょっとピリピリするので効きそうな感じ。虫が寄らなくなります。本当は、殺菌作用の方が強いらしいですが,はっきりと効果がわかるという感じはしません(他のものも交互にかけているので・・(^^;)。しかし農薬はほとんど使用せずに,あまり病気が出ないということは効いているのかも。なお,においがちょっときつくなりますので,洗濯物には注意が必要です。


酢を25倍〜50倍(適当(^^;)に水で薄めてかけます。葉が元気な感じになるので、効果あり。ちょっとにおいがするので、洗濯物には注意が必要。

木酢液
木酢液を800倍〜1000倍(これまた適当(^^;)に水で薄めてかけます。虫がよってくるけれど、周りを飛び回っているだけで、止まらないのでちょっと虫除け効果があるかも。

×草木灰
草木灰をうっすらと葉にかけると病害虫の予防になると書いてあったのでやってみたら、灰がかかったところは、いっきに真っ黒になって枯れました(TT)。草木灰はアルカリ性なので、バラの葉の方が負けちゃったのか、何か病原菌がついていたのか。他に広がっていないところを見ると負けた可能性が大。草木灰は、肥料に土に撒くだけにした方がよさそうです。

ヨモギ酢液
忌避効果がありますので,産卵にきたチュウレンジバチを追い払う効果はありそうです(来る数が減った気がします)。でもすでに生まれちゃった青虫くんは退治できません。

碧露
これは自然農薬といってよいのかどうか、ちょっと疑問。漢方薬です。指示どおりに1000倍にして撒いておくと、虫がよりつきません。かなり強力です。チュウレンジバチの幼虫も、1/10以下でした。しかし味方である蜘蛛とか、山椒で飼っていたアゲハの幼虫も逃げてしまい、アゲハ本体もよりついてくれません(TT)
なお、撒くときにはマスクか何かした方が良いです。吸い込むと敏感な人は気分が悪くなります(私は気分が悪くなるのでマスクをして,散布した後は着ていた洋服を洗濯しています。なので,よっぽどのことがないと,この薬は使わなくなってしまいました(^^;)。また、甘いような独特のにおいがあります。(写真はクリックするともう少し鮮明なものが見られます。ブラウザーの戻るボタンで戻ってください)

輸入・販売元は 株式会社 三浦グリーンビジネス
千葉県佐倉市臼井32


【自然農薬】

「自然農薬で防ぐ病気と害虫」古賀綱行著(農文協)を参考に、自然農薬を作っています。よく知られている雑草を元に作るのですが、悲しいかな都会っ子(「子」という年ではないですが(^^;)。見分けがつかなかったり、手に入らない雑草も結構あります。あと集合住宅なのでにおいがあるものは、ちょっと・・・とか。それでも参考になる部分が多いので、お勧めの1冊です。もう1冊はバラだけではありませんが、病害虫のことを説明した初心者向けの本です。「きれいな花を咲かせたい! 家庭でできる花の病害虫対策」伊藤 祐孝監修(ブティック社)この中にも1冊目で紹介した古賀さんの自然農薬の話のエッセンスが入っています。



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