2)卵巣脳腫って何だ・・・?
 …と疑問に思われている方もいると思うので、ここで少しお話しします。

 実は卵巣腫瘍は女性なら誰でも可能性のある病気。しかも卵巣は、
「サイレントな臓器」と呼ばれるくらい、なにかあってもなかなか症状が
現れない臓器なのです。でも、卵巣は女性の健康のリズムを作る大切な
臓器ですから、日ごろの注意深い観察と定期検診で早めの対応が大切です。

・卵巣腫瘍にはどんなものがあるの?
卵巣は、アーモンドの粒〜親指の先ぐらいの大きさの臓器で、右と左の
両方に1個ずつ
あります。そして、なんと、実は卵巣は体のなかでもっとも
腫瘍ができやすい臓器
なのです。でも、考えてみれば、生命のもとになる
卵子があって、毎月細胞分裂してるところですから、当然といえば当然ですよね。

そんなわけで卵巣にはさまざまな腫瘍ができますが、その中には大きく分けて、
良性のことが多い「卵巣のう腫」
悪性の事が多い「充実性腫瘍」があります。
卵巣の腫瘍のうち約9割が「卵巣のう腫」で残りの1割が充実性腫瘍なのです。

充実性腫瘍の代表例がいわゆる「卵巣がん」です。イメージとしては固いしこりの
ような感じです。症状としては小さいうちは無症状で、こぶしより大きくなると、
固いしこりが下腹部にできたり、腰痛、下腹部痛、生理不順、場合によっては、
腹水といって、おなかに水がたまったりします。

・卵巣のう腫
卵巣のう腫は、卵巣の中に分泌液がたまってはれてしまうもので、イメージ
としては、ぶよぶよした水風船みたいなものです。で、たまる液体の種類に
よって皮様のう腫、偽ムチンのう腫、しょう液性のう腫の3種類に分けられます。

皮様のう腫は成熟期の女性に見られ、妊娠中に見つかることも多いようです。
髪の毛や、歯、筋肉などが含まれています。こう書くとちょっと気持ち悪いですが、
まあ、人間の臓器が一部できているといった感じでしょうか。
偽ムチンのう腫ねばねばした液体がたまるのう腫で、更年期の女性
できることが多いようです。これは人間の体にできる腫瘍のなかでもっとも大きく
なるもので、人の頭くらいの大きさ(!)になることもあります。
最後はしょう液性のう腫ですが、これが一番、卵巣のう腫のなかで頻度が高く、
水みたいなさらさらした液が袋の中にたまります10代から30代の若い
女性に最も多く見られます。

また、ちょっと毛色が違うものに「チョコレートのう腫」というのがあります。
これは、卵巣の中に子宮内膜症ができて、それが産生する月経血が子宮の
なかにたまって袋状になったもので、ちょうどチョコレートのようにみえるので
「チョレートのう腫」といいます。これは、原因が子宮内膜症とはっきりしている
ので厳密には卵巣のう腫に含まれないようですが。

・卵巣のう腫の症状は?

症状が表れるのは、のう腫がこぶし程に大きくなってからです。のう腫が
周囲の膀胱や尿管を圧迫すれば頻尿を起こしたりしますし、また、腸が圧迫
されれば便秘が起こります。月経時以外の腰痛、腹痛も起こることもあり
ます。おなかがなんとなく膨らむ、不正出血がある、水っぽいおりものが
ある
、という症状がでるひともいるようですし、月経や排卵のときに「おなか
がちくちくする」「腰痛がある」
という症状がある場合もあるようです。
茎捻転といって、のう腫の根元がねじれた場合は緊急事態です。
かなりの激痛があり、吐き気、出血を伴い、感染を伴えば発熱します。
場合によってはショックで意識不明になってしまうこともあります。しかも、
放置しておくと卵巣に血が行かなくなり、腐ってしまうので、すぐに緊急手術
なってしまうのです(!)。茎捻転は一応どのサイズののう腫でも起こりますが、
やはり、ある程度以上の大きさ(5〜7cm以上)になると起こりやすくなります

・卵巣のう腫の診断は?
繰り返すようですが、かなり大きくならないと、あんまり症状がないので、
妊娠検査や、ガン検診で偶然発見されることが多いのです。

卵巣のう腫かどうかを調べるには、一般的には
内診、触診、エコーなどで卵巣腫瘍の大きさ、性状をみる
          ↓
腫瘍が良性か悪性かをみる(血液検査、場合によってはCT、MRIなど)

という流れになるようです。
どっちにしても初期段階での自覚症状が少ないので、早く見つけるには
定期検診が一番
。卵巣のう腫は10代でも多くあるようですし、しかも悪性
のこともありますので、日本でも海外のように、「生理のある年齢になったら
定期検診」という習慣が早く根付くといいですね。

・卵巣のう腫の治療は?
 のう腫が小さいうち経過観察が一般的。そして、増大傾向のあるものに
ついては、手術摘出が基本
となるよう。大きいものであれば、茎捻転の
可能性を考慮してすぐに手術となることが多い
みたいですね。
手術には、開腹手術腹腔鏡による手術とがあります。
また、手術法には主に3つあって、病巣だけを摘出する「のう腫核出術」
病巣のある卵巣を摘出する「卵巣摘出術」、卵管と卵巣をまとめて摘出する
「附属器摘出術」です。その時々の状況によって術式は選ばれます。

ちなみに卵巣は2つあるので、1個摘出しても、残った卵巣が正常に
働けば問題はありません
。(ただし、若いうちに卵巣を片方なくすと閉経が
早まることはあります。)

・参考ですが・・・・
卵巣のう腫と言われた場合にお医者さんに尋ねておくべきことは?
腫瘍の大きさと位置、手術の必要性、手術した場合には腫瘍以外にどれくらい
卵巣を取るのか、またその場合は将来の妊娠にどの程度影響するのか・・・・
などですね。また、もし手術を受けたら、 摘出した腫瘍の名前、腫瘍の再発の
可能性などをきいておくといいでしょう。

        ・・・                     から抜粋させて頂きました。


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