
常用漢字全??字
・・・詠み込み句会です・・・
季は問いません。いつでも・無しでも。 ご一緒に どうぞ。
(俳句・川柳・つぶやき・・なんでも)
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下にあるのが最初の句です。下からご覧下さい。 ☆
天狼より号外地球決壊すと 百花
決めて乗る二号車雪のふぶきけり リズ
F1最新号決勝点の冬落輝 百花
決戦のごとき号砲初御空 秀彦
うつくしき決り文句や新春号 百花
決断の少年号泣の睦月 秀彦
初星や決定(けつじょう)の信号機が鳴る 秀彦
初春の号数決めて開きをり リズ
判決のごとき号鐘ただ冴ゆる 百花
号泣のあとの決意や除夜詣 美代子
号令の聞こえぬ決起雪荒野 秀彦
身に余る俳号決まりおらが春 百花
木枯し二号この黒き服と決め リズ
雑煮の具味噌とふるさと送り来る 百花
年送る赤出しの具は蜆にて 美代子
自画像に淡き絵の具の年送る 百花
仏具店までの見送り冬夕焼 リズ
具眼の士へ送る賀状は正座で書く 美代子
クリスマス子等へ文具を送りけり 美代子
果たしたる夢の具現や年送る 美代子
敬具で〆め送る聖夜のラブ・レター 美代子
具沢山に鍋の奉行の送別会 百花
遊具あり葬送の夜の冬座敷 リズ
雪の真夜具眼の人を送りけり 秀彦
はせをに問ふ枯野に何秒ゐたのやら 百花
問い返す秒の地獄や地の吹雪 秀彦
秒角を問ふたのしさや冬銀河 百花
十秒の恋は存問小米雪 秀彦
問ふまへの呼吸十秒良寛忌 百花
問合一二秒ほどあり寒稽古 リズ
問題は数秒で年改まること 美代子
冬月の上がるに間ありあと数秒 リズ
六十秒の春の黙祷言問橋 百花
年うつる一秒問屋街ひそと 美代子
秒間の長き存問祈る暮 美代子
問屋場に雪降る秒間のひかり 秀彦
一秒の揺れを問はれて地軸冱つ 百花
問診が秒の単位のさむさかな 百花
問答無用新年へ秒刻み 美代子
砂となる秒の問禅古日記 秀彦
存問に秒の料金クリスマス 百花
問ひ返す秒速の雪かと思ひ 秀彦
問いながら秒針合わす冬桜 リズ
問わず語りや秒針無き冬の夜 Aki
寸秒を争ふラガー借問せり 美代子
存問や除夜の秒針高らかに 美代子
問題はその秒針よ寒波来る リズ
苦瓜の薄きにおかか山と有る 百花
寒椿有徳(うとく)なるかな苦なるかな 秀彦
クリスマスわが苦を負へる有名人 百花
有難や苦楽を共に夫婦暮れ 美代子
有耶無耶の咳をこぼさむ苦海かな 百花
苦行有り難行もまた冬銀河 リズ
有終へ苦虫そだつ冬あたたか 百花
苦有りとせば遠き日暮れの雪ぼたる リズ
奪衣婆待たせ冬の命のマッサージ 百花
咲くを待つ命くれなゐ冬の薔薇 美代子
待ちながら運命を聞く十二月 リズ
命毛を濡らして文字を待つ寒夜 秀彦
大根煮て命愛しも待乳山 百花
待伏せし命を狙う冬のテロ Aki
こそ命求婚を待つ冬座敷 美代子
特命を待てばしばらく冬の雨 リズ
息白し命令を待つ秋田犬 百花
絶命の時を待つかに三島逝く Aki
それぞれの命噛み締む待降節 Aki
新しき命を待てば夜の雪 百花
命名の待子はげしき冬の雷 リズ
軽装で役得へ怨春遠し 百花
津軽まで役者と一緒神の留守 リズ
大根を役者は食わず津軽公演 Aki
冬うらら伴走役の軽快車 百花
ピエロ役軽い乗りです冬うらら Aki
妻役も母役も軽し帰り花 リズ
懐炉抱く端役の軽き手当てかな 百花
役人が軽くボーナス数百万 Aki
役立たぬ軽さを椅子に暖房車 百花
役牌を軽く捨てたり冬ざるる リズ
夫の役目終え軽々羽毛蒲団 Aki
石蕗咲いて人生軽き役回り 百花
役石に軽き雨音十二月 リズ
軽やかに踊る役目や春の雪 美代子
軽口のお役人ゐて寒気来る 百花
役立たず軽佻浮薄の冬の蠅 Aki
冬山路役の行者の軽々と リズ
寒空に役(えん)の優婆塞(うばそく)軽々と 秀彦
鬼役へ津軽三味線ふぶきけり 百花
役の名はお軽小春日の能舞台 リズ
銀髪の一服といふ汁粉かな 百花
銀杏落葉に似合う服探しけり Aki
制服に銀の勲章原敬忌 百花
ロック歌手銀のクロスや冬服に Aki
銀行に黒服の人冬牡丹 リズ
猫に銀鈴犬に洋服息白し 百花
仰がずにおれぬ服喪の冬銀河 美代子
冬銀河犇めき合うに感服す Aki
小春かな一服包む銀の紙 リズ
冬服の胸へ沈める銀鎖 百花
銀の雪降りて服忌(ぶっき)の明けにけり 秀彦
父の服買えば銀座は初しぐれ リズ
滑り感ある服を着て冬銀河 Aki
銀ラメの服はタンスにクリスマス 百花
冬に入る夜の銀座は支那服で 美代子
係員配置に着いて運動会 Aki
冬の旅配役表が係りから リズ
軍配ほほづき鳴らして暇な係の子 百花
配偶者なし係累もなし新生姜 美代子
係り結びに心を配るラブレター 美代子
秋の婚かな係りに配る心付け 美代子
配偶者反発係数小春かな 百花
配偶者を寒の港に係留す 秀彦
遺失物係配下の冬の虹 秀彦
宅配の応対係秋の主夫 百花
飼育係兎心配でありけり Aki
学校の配膳係り冬夕焼け リズ
福めく冬日両岸の奈良格子 リズ
福は内千両役者が欄干に 百花
福寿草咲いて両国国技館 Aki
福音が両掌をこぼれ春一番 百花
福福しい両手に福福しい熟柿 美代子
両足の福助足袋に入りません Aki
晩秋や喧嘩両成敗に福 秀彦
一両で売られた私幸福は何処に 美代子
両国の花火貴方と見る至福 美代子
両袖や福助冬の扇子置き 百花
幸福の闇両の掌に冬が来る 秀彦
小春かな福音書置く三両目 リズ
福岡の男よ両手を上げて出てきなさい 美代子
両岸にお多福豆や台風裡 百花
両眼の冬サテリコンめくお多福 秀彦
両国の福良雀へ太鼓かな 百花
両の乳福々と張り落葉かな リズ
パチンコや両替の福暮の秋 Aki
福岡に行きたし万両の実は重し 秀彦
両子なり十日戎の福娘 百花
お多福の両目に秋の風吹けり リズ
両の手に子供が縋り福袋 百花
福を呼ぶかに両の掌の胡桃 リズ
幸福が両手広げて待つ晩秋 美代子
福引のティシューが両の掌に余る 百花
福耳と呼べぬ両耳銀杏散る 秀彦
狼は歯槽膿漏落ちぶれし Aki
まつ黒な歯の落ちさうなゆきだるま 百花
歯ブラシも荷物のひとつ落葉焚く リズ
落葉して虫歯地蔵はまろき石 百花
歯には歯の法典のあり落穂あり リズ
歯舞の水晶島の秋落輝 百花
最後の乳歯落ちて幼き秋の恋 美代子
落し文隠し持つたるミイラの歯 百花
黄落の道に青ざめたる歯科医 秀彦
歯車の小さきに釣瓶落しかな 百花
木の実落つ象の花子の歯をかすめ リズ
行く秋や奥歯にものの落し穴 百花
涙落つ歯型が残るほど噛むなんて 美代子
歯磨きのあとに噛み締む落花生 百花
耳病んで羊歯の地獄に落ちゆかん 秀彦
週末や虫歯に沁みる虎落笛 Aki
白き歯に鉄漿の世あり黄落期 リズ
表紙絵の紅葉に区報届きけり 百花
区役所の表で一服秋日和 Aki
表面張力の涙の区分秋思かな 美代子
銀杏散り敷く日表のパリ3区 リズ
鯖雲や街区に映る裏表 秀彦
区指定樹の紅葉かつ散る表口 百花
なにほどの区切りとなるや表替へ 秀彦
表記帳区ごとに分けて昼ちちろ リズ
表札の区の字の濃くて実南天 百花
吊るし柿区長の声の表まで リズ
千代田区に禁煙の表示赤い羽根 Aki
区分図表くるくる巻いて鵙日和 リズ
表敬訪問二十三区に降る銀杏 百花
泰山府君ざくろ放りて百の目に 百花
牛込や君主家光放鷹地 リズ
君は放免してあげる秋麗故 Aki
放埒の野に闇遥か君影草 秀彦
君と僕同時に放屁虫となる Aki
豹柄のコートを放る君子かな 百花
社会鍋君も寄付せよと連れに放言 Aki
君の掌にもみづる桜影放ち 秀彦
稲埃放言癖の君主死す 美代子
父君は月を放さぬ一人酒 美代子
放れ駒君の故郷は北の果 美代子
ここは秋の解放区だよ諸君 Aki
あをき君月を放して来たりけり 秀彦
ドル安にかの背の君ら放屁虫 百花
追放の君子ありけり菊月夜 リズ
君側(くんそく)の紅葉の下の放下僧 秀彦
君が代の放送時間夜食かな Aki
王昭君諳んじをれば月放る リズ
君子蘭死に際の「もう放つといて」 百花
放鳥の庭に秋日の君臨す 秀彦
菊放る君津の海に辿り着き 秀彦
君子国の秋祭りかな放れ馬 美代子
勤労感謝の日とて放埓三昧の君よ 美代子
炬燵出す君の放屁の匂い立つ Aki
放鷹の昔を立憲君主制 百花
カシオペア君ありし日の解放歌 秀彦
T君の放言癖や秋の風 百花
放課後に君と会う門秋燈 リズ
君の放つ言葉や燈火親しむ Aki
放たれし吾かも十月君を恋ふ リズ
鳩放つ君に青山滴れる 百花
放哉のひとり野分の君ひとり 秀彦
四君子の蒔絵蘭の香を放ちけり リズ
眼球のくりくり月夜の良い返事 百花
返す手の秋の扇に球ひとつ リズ
菊の香や返す蹴鞠の球と履 百花
身を反らし打つ庭球に天高し リズ
父返せ地球はなべて秋の野に 百花
返り花球児も今は二児の父 美代子
十返舎一九秋の日の肉球 秀彦
球根の冬芽出る頃返事書く Aki
気球にて月を目指さん返れずも Aki
異星人の球体の家返り花 美代子
返球が逸れてそれきり天の川 百花
返球にタッチアウトの九月尽 Aki
返杯や百合の球根つまみつつ 百花
庭球の返球すさまじきゃ〜素敵 Aki
返さるる恋の直球草紅葉 百花
秋天に速き白球打ち返す Aki
秋天に速き白球打ち返す Aki
水晶球映りし返事秋の戀 Aki
球場へ秋天返す音がする 百花
地球座に雷の柝の鳴る返し幕 秀彦
球抜かれ返されし犬秋黴雨 Aki
繰り返し縫う球模様秋黴雨 リズ
返信用封筒から球状のたましひ 百花
エラ星の家は球体返り花 美代子
赤とんぼ代返の子に球投げて リズ
秋の夜の球状星団より返書 秀彦
返球の逸れたるあたり野紺菊 秀彦
球体を円と返す良夜かな 百花
山彦の返るよ気球は秋天へ リズ
地球より返信のなき秋時雨 秀彦
水球のてのひらひろびろと返る 百花
電球替えて返事書くカンナかな Aki
地球儀をくり返し拭き秋なかば リズ
天球も眼球も秋繰り返す 百花
翼に乗り地球へ返る月明り 美代子
電球の下の返信秋めける リズ
初潮へ返すや恋の変化球 美代子
子に返す最初の白球秋の暮 リズ
詩に遊び流れに遊び秋おしむ リズ
ガッツンガッツンを詩にする流石月 Aki
春の日の流るる盃を詩人の辺 百花
流れ藻のそのまま先へ野分晴れ リズ
流水へ詩吟の釣瓶落としかな 百花
ある愛の詩流れたる月夜かな Aki
五七五詩型流るる菊の宴 美代子
啄木忌耳底より詩流れくる 百花
秋は低く雲を流して詩人の目 百花
秋は低く雲を流して詩人の目 百花
金風に座し流麗な漢詩読む 美代子
本流へ支流の詩や秋出水 百花
天道蟲詩をふところに流れ者 美代子
流星や詩はまばたきのなかにあり 百花
月光流る青き蝉丸詩篇かな 秀彦
曲折や洋てふ名の流星の 百花
行く夏を踊るヒールや洋舞曲 美代子
燕帰る太平洋の双曲線 秀彦
弦月の洋洋たるや円舞曲 秀彦
洋間から浪曲漏るる秋暑かな 百花
クルリンパ洋凧右へ曲がる癖 美代子
洋画館秋の小夜曲ふふみけり 秀彦
洋々と曲水の宴果てにけり 美代子
夕凪の耳茫洋と舞踏曲 秀彦
前途あれば洋々極暑の曲がり角 百花
洋装で決める曲がりなりにも盛夏 美代子
曲尺の裏目涼しや洋墨壺 百花
頁裂く洋書の匂ひ夏の曲 秀彦
洋風な茄子のお菜を曲げわつぱ 百花
作曲や洋酒ちびちび汗掻いて Aki
白レース洋酒売り場の曲線美 百花
片蔭る洋館までの曲がり道 秀彦
腰曲がる母の夏服和洋折衷 美代子
洋装の曲線裁ちや母の夏 百花
夏の昼角を曲れば洋菓子店 Aki
夏の詩曲率小さき太平洋 百花
曲者よ見よ茫洋たる夏の海 美代子
ポケットの洋もく曲がりし梅雨最中 Aki
腰曲り洋傘杖の梅雨の母 Aki
豪快な面面なりし非業の句 百花
面妖な家業の暖簾西日炎ゆ 秀彦
その面も夏の産業廃棄物 百花
実業も虚業も面倒雲の峰 秀彦
多面なる業(カルマ)の車輪草矢射る 秀彦
生業終え素面に戻る冷し酒 美代子
鏡中の鬼面が泳ぎ主婦業や 百花
怠業の仮面で食すかき氷 秀彦
「業病」の島の能面桐の花 秀彦
七変化のけふの面 或る非業の死 美代子
満面の笑みを地震後のテント授業 百花
黒南風や業の炎の般若面 美代子
体内へ続く表面残業す 百花
失業の仮面ライダー瓜齧る Aki
十一面観音笑ふ業界語 百花
生業に励む面相夏兆す 美代子
営業の面談青葉盛り上がる 百花
見る人の業の涼しき水の面 百花
業界人は面食いや女王花 Aki
西の空一面の虹主の業か Aki
宮人の行き交う径の緑濃き 彰夫
宮内庁の緑が多弁いにしえの 彰夫
奥宮の小さき祠や緑さす 百花
羽二重に緑滴る宮参り 美代子
万緑の隣家は竜宮城の距離 百花
迷宮入り事件緑の季節来る 美代子
緑陰に東宮夫妻を待つ車 百花
忘草宮崎緑てふ女優 AKI
明るさや宮居の蛙緑いろ 百花
緑の宮殿取り囲むメーデー Aki
守宮鳴く緑のスプレー掛けられて Aki
新緑や子宮摘出母元気 Aki
二級酒や春暮れなづむ伊予の海 百花
メガトン級の恋の予感や夏に入る 美代子
級長のボタンを予約薔薇芽吹く 百花
級ごとの予選本選木の芽山 百花
予期せぬ春や級友が二人欠け 美代子
猶予なきA級戦犯春嵐 美代子
予熱して増やす級数蘆の角 百花
階級の淋しき予感春の海 秀彦
蓬摘む高級官僚また予備軍 百花
予鈴鳴る無人学級花の雨 秀彦
伐採の桜の予後と首級かな 百花
花散る予感第一級指定樹木 Aki
予め等級つけられ人生の 彰夫
級長は予科練へ行き鳥雲に 百花
進級の予備試験にもアウトです 彰夫
しだれざくら橋また橋の遊歩道 百花
橋杭にしばらく遊ぶ花筏 美代子
夜遊びのかへりの桜橋わたる 百花
一枚の霞に遊ぶ北の橋 秀彦
野遊びの夢乗せて汽車橋渡る 美代子
空空と吊橋架かる野に遊ぶ 美代子
遊行も渡りたる橋ちよつとこい 美代子
歩道橋子ら遊びをり夕桜 Aki
橋下に赤子が泣いて遊蝶花 百花
この橋を渡れば遊郭沈丁花 Aki
朧橋遊行聖の杖の音 秀彦
春風と遊び戯わむる橋の上 彰夫
吊橋に遊子かなしみ山櫻 百花
橋の下遊女がひとり星誘う 彰夫
春光に遊ぶアキバの歩道橋 百花
糸遊の鉄橋どこまでも死角 秀彦
桟橋や虹へ近づく回遊券 百花
高橋は遊んでばかり沈丁花 Aki
女装とふ遊びを京の橋の上 百花
不孝して橋下に芹摘む遊び 美代子
春泥の急坂下る葬の列 美代子
緊急事態発生と見え鴨の列 百花
蟻の列担ぐ荷もなく急ぎ探す 彰夫
急ぐなよ鳥雲に入る列なして 美代子
鳥帰る廃墟列柱急くもの無し 百花
列車急げあのひとに会う春一夜 Aki
野火猛る急所はづれし矢は列に 百花
急行列車で逢ひに行く春の恋 美代子
急坂を行く貨物列車や陽炎へり 美代子
葬の列急襲したる春驟雨 美代子
急がば回れ列島台風通過中 美代子
並列の宇宙へ銀河超特急 百花
葱坊主なにを急いで列はづす 百花
急坂を修行一列観音堂 彰夫
任務終え車の列に救急車 彰夫
急ぐゆえ列の最後尾で風を観る 彰夫
日本列島みなが急ぎて亀鳴けり 百花
人生は急行列車夕陽影 彰夫
急いでも人生の列は追い越せず 彰夫
一期後の永遠の日永といふ試練 百花
練兵の悲しき時期の軍靴かな 彰夫
少女期や練香の名の初音ちふ 百花
いつも思春期練馬の春大根 美代子
丹念に練る蕗味噌や更年期 百花
練乳を舐めをり春は一期なり 秀彦
その期待月に戻して日々を練る 彰夫
期は熟し日頃の練磨受験生 彰夫
水練のあうらゆるみて新学期 百花
のたうってこの期に未練のケッセラセラ 彰夫
税申告還付を求め練り直す 彰夫
練炭を買い求めて思春期 彰夫
少女期の汗の甘くて練り歯磨き 百花
朝錬の青年の頬に期の紅さ 彰夫
居酒屋の一期一会の練り山葵 彰夫
人生の納期練られて雲流れる 彰夫
寒くても線路へ吸はれてはならじ 百花
路寂びし自販機押せば寒酒が 彰夫
寒い夜啼く虫もある路に酔う 彰夫
寒風が居酒屋に誘う路地の裏 彰夫
寒い夜道路工事が心掘る 彰夫
路の端に捨てた心が寒の星 彰夫
窓の外寒さが叫ぶ迷う路 彰夫
西へ行くバスを帰路とし寒夕焼 百花
寒紅梅理路整然と咲き誇る 美代子
寒星に猫の眼のある木曽路かな 百花
寒がりの猫と路上で正座する 拓
帰路に着く寒さも馴染む二月かな 拓
寒そうだ中断された道路建設 彰夫
街路樹が風の輪唱寒リズム 彰夫
路地いくつ猫に蹤き来る寒の星 秀彦
寒の月星の迷路に佇めり 美代子
寒明けの大手を振つて通学路 百花
寒スズメ夫婦だろうか睦む路 彰夫
寒の日が路傍の草へ触れてゆく 百花
寒ぬくし路地に豆腐の水こぼれ 百花
落日の路肩とぼとぼ寒がらす 美代子
隻眼の小路の猫に寒九かな 秀彦
寒夜明け路肩へごみを置く老人 百花
寒風の大路小路を掃きにけり 秀彦
寒すばる美濃路 さらりと逝(さ)りし人 美代子
雪や神の庭とは劫初真白きか 百花
六根清浄狭庭に御神酒降り歩く 美代子
箱庭へ神人ひとつ置く七日 百花
神さびる老庭師かな日脚伸ぶ 美代子
石楠花や鬼神を祀る寺の庭 百花
くさめかな八百万の神祀る庭 美代子
神隠しかな庭球のあとの夫 美代子
神妙に返り咲くかな寺の庭 美代子
風邪癒えず庭の竜神に片手拝み 美代子
跣参結界といふ神の庭 美代子
神前結婚中庭に木の実降り 百花
神様よ冬のお庭に降りて来て Aki
庭石のどれか神石三日かな Aki
雪の夜の庭に神話のおつうがゐる 美代子
十坪の神の庭かな鋤始 美代子
神妙な顔で庭訓筆始 美代子
大神のやまとの初日庭に受く 百花
才蔵の庭に神降る二日かな 秀彦
おめでたうさんどす雑煮の究み味噌仕立て 百花
究極の美味北海雲丹で朝ごはん 美代子
蛇穴に究竟の味ゆめみつつ 百花
味見してお節は鋭意研究中 美代子
人のなんたる究めもどるや桃の味 百花
学究肌の男の師走無味無臭 美代子
ボジョレヌーボー味わふ研究室の隅 百花
究明せよ手前味噌てふ塩加減 美代子
究極の鍋や薬味は葱と愛 美代子
味読する学究肌の句集かな 美代子
究極の珍味を添へて温め酒 美代子
論究す苦味走つたいい男 美代子
ガード下究極の味の焼き鳥屋 Aki
礼帳へ漢をとこと続きけり 百花
礼(いや)なせり冬銀漢の尾に解けて 秀彦
漢の倭の五常はじめに礼のあり 百花
クリスマス礼拝漢字にはルビが Aki
拝礼す秋の漢詩の師の朱筆 美代子
敬礼の漢の目線聖五月 百花
血縁や師の語の秋思われを打ち 百花
諸肌や血を打つやうに太鼓打つ 美代子
蚊を打ちて血肉の情薄きこと 百花
半島に忘れし冬日打令(タリョン)の血 秀彦
きみが血や世に打つて出るはたた神 百花
打ち割れば血のやうな汁初西瓜 美代子
マメが血を吹いて代打やスポーツ祭 美代子
血判を押して打ち上げおでん鍋 美代子
血色のよき打者揃ふ草野球 美代子
山茶花や血脈の運命打消しぬ Aki
打ち直す青春の血や暮の秋 百花
指組んで和讃聞き入る昼餉あと 百花
深秋や和装の指の赤珊瑚 美代子
紅葉山指で指揮する和声かな 美代子
吉野太夫忌や指先の和三盆 百花
和やかに指組み五百羅漢の秋 百花
和解せん指が言葉を捜しをり 美代子
蒟蒻掘る和音の指を使いけり Aki
和の心三つ指ついて嚔する Aki
鶺鴒の去るとき餌の皮とばす 百花
牛乳の皮膜取り去る夜寒かな 美代子
そぞろ寒去就決する皮ぜんダニ 美代子
辞去告げる黒皮の靴夜寒かな 美代子
喫茶去や皮ことさらに厚くなり 百花
栗の皮むきつつ去りし虫のこと 百花
虎の皮人の思想や去来今 百花
一枚の皮に包まれ去年今年 百花
皮膾過去世は幾松ちふ芸妓 美代子
去秋より繋がる首の皮一枚 美代子
皮付きの栗を転がす去勢猫 美代子
皮のまま林檎齧って辞去の客 Aki
過去形の餃子の皮や外は雪 Aki
帰去来の蜜柑の皮の湯に浸かる Aki
腹の毛を刈られ羊のひよんと起つ 百花
亡羊や桶のうすらひ起ちたまへ 美代子
羊毛で編むマフラー恋の起爆剤 美代子
子羊を起こして終はる春の夢 百花
起きてすぐお目覚の水羊羹かな Aki
感涙やいてふ落葉の渦のなか 百花
葉隠れ飛蝗の快感の大跳躍 美代子
視覚触覚感傷的に落葉踏む 美代子
感受性豊かな落葉拾ひけり 美代子
第六感前頭葉を飛び出せり 美代子
感情の秋の葉走る旧街道 美代子
ゆく雲に葛の葉裏の感応す 百花
つづら折り第六感の紅葉かな 秀彦
落葉焚くことも無く感傷も無く Aki
感熱の葉の無き花へ秋の風 百花
感嘆符付いてひらりと柿落葉 美代子
落葉舞はせて銹いろの感嘆符 百花
局留めの昔国営蛇穴に 百花
局長は昔の美男濁り酒 百花
昔日の秋日医局員の鼾 秀彦
薬局に昔の亀の鳴きにけり Aki
昔をとこ今蟷螂の局かな 百花
夜学にて昔話の局外者 Aki
ラジオ局昔から時にうそ寒し Aki
その昔美人局でした秋夕焼 美代子
昔むかしの郵便局の林檎の木 美代子
結局は昔も今も柿の家 美代子
美人局の昔おりたり曼珠沙華 Aki
聖五月みめ良き客は羽を持ち 百花
冷まじや過客の持てる電子辞書 百花
修司来て客車に月を持ちこみぬ 秀彦
客にレシート・日報見せず持ち帰り早四年 Aki
祖父母てふ客の持参の柏餅 百花
バス客にも成る金持たず十六夜 Aki
ヘルパーに欺罔されけり曼珠沙華 Aki
持久走とちゅうや後の月の客 百花
顔持たぬ客ばかり来る無月かな 秀彦
風俗の客チップ所持秋黴雨 Aki
ボジョレヌーボー持ちて真昼の女客 百花
お客さん持つていきなと姫冬瓜 美代子
湾岸の子等のてぶくろ資料館 百花
対岸のふたりの入る夏館 百花
向かう岸の館明るし月の道 美代子
安部館も岸の雀も蛤に 百花
切り岸の洋館海より蝶生れて 百花
三岸節子の<雷がやってくる>館 美代子
秋霖雨三岸好太郎美術館 秀彦
函館の東岸を見る夜涼かな 百花
無言館岸辺でも無言昼ちちろ Aki
下戸の取る酒宴のことに馬糞海胆 百花
返杯や新酒の肴取り落とし 百花
美酒に酔ふ二人まんびき取り皿に 美代子
取手付き酒器の出てくる月の宴 百花
秋の美酒飲め飲め貯金は取り崩せ 美代子
一介の夏の終りや力瘤 美代子
とりあへず取つて浮かせて菊の酒 百花
取澄ます男と秋の美酒を酌む 美代子
菊人形酒乱の首を取り替える 百花
新走り遺失物取得の酒盗 秀彦
湖の向かう真白き富士の峰 美代子
残照の向学心や秋の湖 百花
雛を背の鳰の下向や昼の湖 百花
行人や西湖の橋の日向ぼこ 百花
湖面にも趣向を凝らす秋祭 美代子
指向性なき秋日なりけり湖へ 秀彦
湖の向かうの宿の秋灯 百花
向寒の湖畔の宿や詩徒四人 美代子
湖へ秋の尻向け撮られけり 百花
向田邦子のいそうな秋湖畔 Aki
をんなばかりの祭太鼓や皿に烏賊 百花
大事な皿割つてしまひし祭の夜 美代子
酒の肴紙皿に盛り祭かな Aki
燔祭のあとの大皿小皿かな 百花
祭壇の皿のお菓子も秋めきて 美代子
紙皿の裏に恋文祭笛 秀彦
血祭や皿投げつけて仕舞え秋 Aki
ダーティーな北町病院曼珠沙華 Aki
一枚の皿持ち歩く祭かな 百花
日月は死者を美化して悲しまず 百花
悲願達成美しき夕日や水巴の忌 美代子
月光や悲母観音の美しき髪 百花
悲恋の美女いつも泪目 金木犀 Aki
美男かづら悲恋の主の弥生顔 百花
夕焼の美山見上ぐる悲喜古りぬ 美代子
聞いてくれますか夏の美代子の悲話を 美代子
秋薔薇の美意識天を悲します 百花
踊櫓階下はすでにお開きに 美代子
階段を下りる開祖のハイヒール 美代子
階上の御開帳夏逝きにけり 秀彦
非常階段ドアを開けば残暑あり 百花
開場の白き音階挽歌かな 美代子
オルセーの夏の諧調開館す 秀彦
一階が二階の北窓開きけり 百花
巴里祭や二階の窓を開けておく 美代子
開襟シャツ階下の少女に笑われる Aki
お願いだ痩せておくれよプールだよ Aki
溽暑かな結界へ荷をおき忘れ 百花
人間界温しと肩の荷を下ろす 美代子
他界への荷の宛名こそ夜の秋 百花
腹筋を割つて世界の重荷負ふ 百花
荷の底より蛍両界血曼荼羅 秀彦
負荷へ振る極暑の界面活性剤 百花
世界の片隅に薄荷水売らる Aki
へその緒や物質界へ茗荷の子 百花
荷動き活発銀座界隈赤とんぼ 美代子
しがらみといふ荷を捨てて霊界へ 美代子
温野菜へ化学塩振る夜の秋 百花
温かい鮎の串焼き化粧塩 Aki
女化窯の温度を見る眼春の果 百花
台風に化ける温暖前線か 美代子
夕凪の化学反応温度計 Aki
離婚分析その空の温暖化 百花
温もり知らぬ化物に熱燗 Aki
温もりを知らぬ化物に熱燗 Aki
温まつて行きなよ外は雪化粧 美代子
温泉の化学分析表おぼろ 百花
縦横に空切る屋根や地震雲 百花
横座りして玉屋の花火美しき 美代子
横顔の行き来を屋内プールかな 百花
屋上の西日円環蝶横死 秀彦
屋上に横座りして見る花火 百花
横着なコメ屋の猫や朝曇 美代子
屋根炎ゆる日や横付けの三輪車 美代子
夏芝居屋根を横切る役ひとり 百花
金魚屋の金魚の声が横断す 秀彦
古本屋にカミュの横顔紙魚走る 秀彦
横田基地前で繁盛す鮨屋かな Aki
若葉風児を欲る歳の過ぎにけり Aki
横並ぶピザ屋へ恋の泉より 百花
金魚屋が酔ふ人妻に横恋慕 美代子
中央口出て駅前の山滴る 百花
白夜充つ中央駅の大鉄傘 秀彦
水中花駅中央のエレベーター 百花
夏の駅中央公論読みにけり Aki
中央線駅に待つ間の大夕焼 百花
夕顔咲く最果ての駅震央は 美代子
雷光や左右へ泳ぐ運指法 百花
ばれてきし素麺に目が泳ぐ 美代子
藻の花や子の運針の目の泳ぎ 百花
武運いま地雷の隙は泳ぐごと 百花
運命を変えた背泳金メダル 美代子
立身や泳いで渡る運命線 百花
開運は水泳と占い番組 Aki
運勢頼り世間をば泳ぎ切る (無季) Aki
運悪く泳げずに妻濁流に Aki
運悪く水泳の授業中止かな Aki
運河泳いで少年の消えちゃった Aki
運命の遠泳足攣って溺死 Aki
運神鈍く泳ぎは犬掻きのみ Aki
院殿の先祖を祀る長夜の飲 美代子
感化院出所祝いに飲むビール Aki
産院の母子を見てのちミルク飲む 百花
生きてをり!退院して飲む生ビール 美代子
退院や薬代はりに飲むビール 百花
うぐひすのほうと音を飲む女院かな 百花
後白河院の飲食夏の歌 秀彦
ビール飲む廃兵院の夏燕 秀彦
飲食の百味涼しき平等院 百花
院展のあとの飲茶や女の昼 百花
院殿も居士も信士も痛飲す 美代子
泡盛過飲アル中で入院す Aki
店員の善意が濃くてレモン水 百花
虹かかる意中の人は鉄道員 美代子
意を強くすべての劇団員の汗 百花
意を決し員数外の百日紅 秀彦
雷見上ぐ全員無意に口あけて 美代子
懸案の議員定数より秋意 百花
意外にも社員皆見る十三夜 Aki
満員や親の意見と籠の茄子 百花
教員の翻意の夏や古背広 秀彦
意味不明なれどヨット部員厳選 Aki
部員等のハンカチに意思あるごとし 百花
同意して員に備わる水見舞 美代子
全員の意見が違ひ蝉時雨 百花
風紀委員意気投合し梅酒呑む Aki
花菖蒲ゆたかな髪の処女百人 百花
青春の百の墓碑銘花薔薇 秀彦
花びらの百をレイとし白寿かな 百花
茅花の小道ひつそりと百度石 美代子
浮き草の花の百涌く風の道 百花
百年の孤独運河に濃紫陽花 秀彦
百回忌までの墓守り桐の花 百花
百ヶ日終はる仏花は夏白菊 美代子
花木槿きみ百歳へあとなんぼ 百花
百薬の長や花梨酒飴色に 美代子
某ナースに百年の恋桐の花 Aki
百年は小さな区切り杉の花 百花
人死にし夜の百合の花蝋のやう 美代子
百の花咲かせ十薬も咲いてをり 美代子
徳育や明日へ委ねて茄子の花 百花
委員長の子委ねる保育園 Aki
秋天や体育委員へ委嘱状 百花
育てても委ねても子は遠き雷 秀彦
委委として育育として牡丹かな 秀彦
天花粉委ね委ねて子は育ち Aki
子育て委任平成教育委員会 美代子