熱帯果樹観察室
No.2:マンゴーの選び方、食べ頃、切り方

4.果実の切り方(3枚おろし)

   既存のマンゴーの切り方は、果実を3枚に卸し、果肉部分に網目に切れ目を入れ、果皮側から押し込んで、半角切りになった果肉を押し出した様なものです(図5)。


図5:網目切り

 この切り方を、仮に「網目切り」と呼ぶことにします。

 しかし、網目切りには2つの問題があります。

(問題1) 果実を3枚に卸すときに、種子に包丁が当たる。
 (問題2)  網目切りは食べにくい。

 そこで、問題1・2の解決案を提示します。

(1)種子に包丁が当たらない果実3枚卸しの切り方
 まず種子が入っている方向を確認します。
 マンゴーの果実が扁平であることは述べましたが、これは扁平な種子に果肉がくっついていると考えてもらえば、種子の方向はわかると思います。

 次に、果梗(ヘタ)の部分を見てください。
 果梗周辺に窪みがあることがわかります。
 この窪みの幅こそが、種子の厚みを見分けるポイントになります(図6)。


図6:果梗(ヘタ)周辺の窪みと縁に注目

 どういうことか試してみましょう。
 まず、窪みの縁に包丁を当て、まっすぐ切ってみます(図7)。


図7:縁に包丁を当てて真っ直ぐ切る。

 包丁は種子に当たりません(図8)。


図8:種子に包丁が当たらず切れました。

 次に窪みの縁から1mmほど内側を切ってみます(図9)。


図9:縁よりわずかに内側で切ると

 包丁はわずかに種子をかすりました(図10)。


図10:種子をわずかに切ってしまいました。

 このことから、アーウィンの場合、果梗周辺の窪みの縁を目安に包丁を入れておろすと、種子に包丁を当てることなく3枚におろすことができます。

(2)食べやすい切り方(舟形切り)

 3枚におろした果肉部分の食べやすい切り方ですが、単純に縦に3〜4等分にして下さい(図11)。


図11:舟形切り

 この切り方を「舟形切り」とでも呼びましょう。
 舟形切りは、果実の下側(果頂部付近)の果皮をつかむと簡単に剥くことができます(図12)。


図12:果実下方から簡単に剥けます。

 残された種子部分については、果実下方の果皮に切れ目を入れ、果肉部と同様に果皮を剥くことができます(図13)。


図13:種子周辺は果皮を剥いて、かぶりつく。

 この部分だけが、やや食べにくいですね。

(問題3) 種子周辺の果肉が食べにくい。

 これは、網目切り、舟形切りの双方に当てはまる問題です。
 この問題の解決案を次ページで紹介します。



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