ずっと気になっていたチラシの教会へ電話をかけようかかけまいか、悩む。
何度も悩んではやめ、悩んではかけようとし、
あるときはかけようと電話を手に取ったらお義母さんから電話だったりして
「もしかすると、これはかけるなってことか?」とも思ったりした。

お義母さんとわたしは親しくしていつも一緒にいた。
一緒においしいお茶を飲みながら拓也くんの子供の頃の話を聞かせてもらっていた。
信仰の話も交えたそのお義母さんの話を聞くと、拓也くんがわたしに「隠していること」
がよくわかって、その日は驚くほど不安が消えてよく眠れた。

拓也くんの話をする時、義母は本当にいとおしそうに話をする。
当然だろう。
一人きりの息子だし、てしおにかけて育てた期待の息子。信仰においても期待してた
ことはわたしにだってわかる。その分、「結局信仰に戻ることなく外部の人間と結婚して
しまった」ことはお義母さんにとってもショックだったにちがいない。
でも、わたしだってお義母さんにまけず拓也くんを愛してるしまだ拓也くんが信仰に
戻らないと決まったわけじゃないとも、思ってた。
わたしの不安は色んな所から来ていた。

拓也くんは、実は信仰にもどりたいんじゃないか?とか
わたしは本当にエホバの証人になるべきなのか?とか
本当の神様、とにかく導いて下さい!と、ずっとずっと祈った。
「今度だけは失敗ができないんです!はいると、出てこれないからわたしを離さないで!」と
毎日毎日、名前もない神様に祈った。
「本物の神様、全てのものの本当の神様、嘘じゃない神様、騙さない神様、、、」
とにかく、本当の本当の神様に聞かれるように、
他の神様が勘違いしないようにずっとずっと本当の神様に祈った。

「ええいっ!なるようになれっ!!」

その教会の電話番号を回した。
「ハイ、教会です。」
・・・・・・・・・・・。男性の声だ。
わかりやすいな。確かにわたしは教会にかけた。
「すみません。あの・・・チラシを見て電話をかけたんですが、あの、エホバの証人の・・・」
すると、その男性は
「ああ。見てくれましたか。どうかしましたか?」と言った感じでたずねてきた。やけに、気さく。

「あのう、結婚相手のお義母さんがエホバの証人で・・・。わたし、創価学会の3世なんですけど
 もう宗教に騙されるのこりごりなんです。エホバの証人ってキリスト教なんですか?カトリックに
 電話して聞いたんですけど神父さんに『結婚するな』って言われました。この、誕生日を祝わない
 ってのは、本当なんですかねぇ?(当時、輸血拒否なんてことより誕生日の方がはるかに
 気になっていた。)もう、中に入っちゃうと調べられないから色々調べてるんですけど・・・・」

男性は、電話で丁寧に答えてくれた。
*エホバの証人は聖書を使って「ものみの塔聖書冊子協会」というところから出ている出版物を
 配布してまわっているということ
*誕生日はしないということ
*輸血拒否を「聖書的」と言って信じているのはエホバの証人で、わたしたちの教会ではそのように
 教えていませんということ
*カトリックの神父にそんな事言う権利はないということ
*結婚の取り決めは神様がとりなしてくださっているのだから信じていいということ
*但し、エホバの証人とキリスト教を調べてみることはとても大事だということ
*エホバの証人は笑っているけれどもとても疲れているので優しくして上げてほしいということ
*子供をムチといって物を使って叩くということ。(靴べらや布団たたき等)
*ハルマゲドンと言って神の最終の裁きを待っているということ
*また、それを生きて通過して楽園で暮らせるようになる、と教えていること
ほんと、ひとつひとつ丁寧に答えてくれた。

電話を置くと、3時間にも及んでいた。



いちど教会に行く約束をした。
名前(今度は本名)を言って電話を置いた。
妙にすがすがしかった。
あきらめないで、調べてよかった。電話をかけて良かった。そう思った。
エホバの証人の見えない部分を少しでも知ったような気がした。







       教会・ 今度はヘンな教会じゃないでしょうねぇ・・・・?


























































































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