病気別(病気・症状)

風邪

★風邪をひきやすい人
〔病気〕
  かぜとは、鼻やのどなどの上気道におこる急性の炎症をいいます。
原因の多くほウイルスで、インフルエンザウイルスによる感染をインフルエンザとか、流行性感冒といいます。
かぜをひきやすいのは、過労や寒いところに長時間いたとき、運動や入浴後に薄着でいたとき、うたた寝をしたときなどです。
こうした状態のときはウイルスヘの抵杭カが低下しているのです。
〔症状〕
  鼻水、鼻づまり、くしゃみ、のどの痛み、せき、軽い発熱、頭痛、腹痛、だるさなどです。
〔対処〕
  1. 十分なエネルギーの補給かぜにかかると、多くの場合、発熱を伴うために体温が上昇します。
    体温が上昇すると、それだけエネルギー消費量も増大します。一方、発熱のために食欲不振、消化機能の低下、さらに食事量の減少などがおきます。
    その結果、お粥に梅干しに代表される、あっさりして口当たりのよい食事になりがちです。
    しかし、このようなものばかりでは、栄養素の補給は困難です。
    ご飯、パン、めん、あるいはジュース、乳酸飲料、ハチミツ、ジャム、砂糖などで、エネルギーを補給します。
  2. タンパク質、ミネラル、ビタミンの補給を発熱時には、タンパク質をはじめ、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、さらにナトリウムなどの消費量が増大します。
    にもかかわらず、発熱のために食欲が減退し、吐き気や嘔吐が加わると、その傾向は一層強まります。
    症状がひどい場合は、流動食、粥食など食べやすく消化のよいものにしますが、その場合もなるべく栄養のとれるものを心がけます。
    たとえばお粥だけではなく牛乳、乳酸飲料、アイスクリーム、ジュース、卵黄を溶かしたみそ汁、プリンなどを食べるようにします。 
  3. 水分の十分な補給を発熱や下痢がみられる場合
    多量の水分、ナトリウム、カリウムなどのミネラルが体内から失われ、脱水症状やミネラルのバランスが崩れる危険性があります。
    水分やミネラルのバランスがとれていることによって、体内の各種の代謝はスムーズに行われているので、お茶、スープ、ジュース、スポーツドリンクなどで、水分とミネラルの補給を十分に行います。
〔食事〕
  白菜漬け
風邪の予防にはビタミンCも効果的です
白菜にはビタミンCが豊富に含まれていますし、漬物にするとカサが少なくなり、食欲が無くても多く食べられます
漬け込む際に入れる唐辛子にはビタミンCが多く含まれています
さらに体温を上昇させる作用があるから、風邪予防効果を助長します

風邪をひきやすい状態は、食事が不規則で栄養状態が悪くなり、睡眠不足になったときです
これらの条件が重なると、風邪に対する免疫状態が低下し感染してしまいます
日頃から免疫機能を高めるよう心がけましょう
食品としては豚肉のような良質タンパク質を十分にとることです
タンパク質は人の免疫機能に最も関係深い栄養素だからです

ガン

★ガン予防に
〔病気〕
  ガンは悪性腫瘍ともいわれます。
腫瘍とは細胞や組織が無目的に増殖することをいい、中でも悪性のものをガンといいます。
ガンは周囲から栄養を摂取するので、やがて全身の栄養状態が低下衰弱し、最終的には死に至ります。
発ガン因子やガンを成長させる因子には様々ありますが、
ある調査で、ガン発症要因の35%が食品、30%がタバコ、10%が感染、残りが性生活、環境汚染などによると報告しています。
つまり、禁煙と食生活の改善で、原因の2/3は防げることがわかります。
〔対処〕
  1. 腹八分目を守る
    自由に腹いっぱい食べたネズミと腹八分目を守ったネズミでは、
    前者のほうが寿命が短く、発ガン率も高いことが実験で確かめられています。
  2. 脂肪をひかえる
    脂肪をとりすぎると、乳腺、大腸、膵臓、腎臓、子宮、胆のう、卵巣などのガンの発症率が高くなります。 
  3. タンパク質は適量とる
    欧米では、肉類の摂取量が多い地域ほど、大腸ガンの発生率は高くなっています。
    肉など動物性食品のとり方が少なく、タンパク質摂取量が不足すると、肝臓ガンの発生率は高くなります。
  4. 食塩はひかえる
    食塩のとりすぎは、粘膜が傷を受けやすい状態をつくり、食道ガンや胃ガンを誘発します。
    日頃から薄味になれておきましょう。
  5. ビタミンA,C,Eを積極的にとる
    これらのビタミンはいずれも、たくさんとることにより、なんらかの形でガンを予防する効果があると認められています。
  6. 食物繊維を十分とる
    食物繊維の摂取量が少ないと大腸ガンの発生率が高くなります。
    食物繊維が便量を増大させ、発ガン物質の濃度を薄めたり、便通をよくし、発ガン物質と腸壁との接触時問を短くするからです。
  7. アルコール、コーヒーはほどほどに
    アルコールのとりすぎは肝ガンに、コーヒーの飲みすぎが膵臓ガンの誘因になることがいくつかの調査で明らかになっています。
〔食事〕
  野菜のマリネ
野菜類やレモンに多い食物繊維、カロチン、ビタミンCなどの抗ガン作用があることは、多くの実験で確かめられています
これらを発ガン性物質と一緒にとると、その作用を弱める働きがあることも分かっています
こうした野菜類をとりすぎれば胃ガンを誘発する塩味ではなく、マリネ液で食べれば美味しく安全に食べられます
  
  トマトソース

胃ガンを予防するのは食塩の摂取量を減少させることです
トマトソースはトマトの酸味、香味野菜やニンニクなどの刺激成分や香りで、減塩食を美味しくできる食品です

コレステロール

★コレステロール値が高い人
〔病気〕
  血液中にある脂肪の一種、コレステロールが異常に増加した状態です。
高脂血症と呼ばれ、動脈硬化の危険因子の一つになります。
動脈硬化がすすむと、脳梗塞や心筋梗塞の原因になるので、コレステロールは低下させておく必要があります。
〔症状〕
  コレステロ-ルが増加すると、末梢動脈硬化、冠状動脈硬化、結節性黄色腫や腱黄色腫などが出現することがあります
〔対処〕
  1. 低エネルギー食とする
    減食→減量により、血中コレステロールは低下します。
    食べすぎて摂取エネルギーが過剰になれば、肝臓でのコレステロール合成も充進するからです。
  2. 動物油を減らし、植物油を増やす
    肉類を中心とした動物油には飽和脂肪酸が、植物油には多価不飽和脂肪酸が多く含まれています。
    これらの働きで、動物油は血中コレステロールを上昇させ、逆に植物油は低下させます。 
  3. コレステロールの摂取量をひかえる
    血液中に存在するコレステロールのうち、1/3が食事からのもの、残りの2/3が肝臓で合成されたものです。
    血中コレステロールを低下させるには、肝臓での合成を抑制すると同時に、食事からの摂取量もひかえます。
    コレステロールは、卵、内臓類、バター、肉類に多く含まれています。
  4. 水溶性の食物繊維を増やす
    果物に多く含まれているペクチンや、海草に多いアルギン酸など
    水溶性の食物繊維には、血中コレステロール低下作用があります。
  5. コレステロール低下食品を利用する
    血中コレステロール低下食品を食べましょう。
    前述の植物油、海草、果物のほかに、キノコ、大豆・大豆製品などがあげられます。
    これらは植物繊維が含まれているほか、
    たとえば、シイタケにはエリタデニン、大豆にはサポニンやオリゴ糖など、血中コレステロール低下物質が含まれています。
〔食事〕
  ドレッシング(和風・中華風・シソ)
各種ドレッシングに使われている植物性油には、リノール酸が多く含まれています
リノール酸はコレステロールの吸収や合成を抑制する働きがあるので、ドレッシングは血中コレステロール低下作用があります
できるだけ、リノール酸が多く含まれているものを選びましょう

油揚げのような大豆製品には、タンパク質や糖質、リノール酸や食物繊維が含まれています
これらの成分が複合的に作用し、コレステロールを低下させます
また、植物油で揚げたものなので血中コレステロールを低下させる働きもあります

痩せ気味

★痩せ気味の人
〔病気〕
  ”やせ”とは、標準体重よりマイナス10%以下をいい、マイナス20%以下を重度なやせと判定します。
やせてくる場合に考えられる原因は、意識的な減量による摂取量の減少、エネルギー消費量の増加、腸からの吸収低下、
栄養素の喪失、病気やストレスによる食欲低下などがあリます。
〔症状〕
  やせてくると、体カ、持続カの低下、寒冷に対する抵抗カの低下などが出てきます。
〔対処〕
  1. とにかく食べる
    摂取エネルギーを増加させるために、とにかく食べることです。
    常に、二人分食べるのだという気持ちでいることが必要です。
    食後のアイスクリーム、シャーベットのようなデザート、めん類、ギョウザ、シュウマイなどは余分に食べられるものです。
  2. ストレスをとり除いて食事をする
    仕事上のストレス、家庭での心配ごとなど気持ちの動揺は食欲に強い影響を与えます。
    何かを心配しながら食べたのでは、食欲にブレーキがかかり、しかも胃が萎縮しているので、食べる量は増えません。
    帰宅したら風呂にでも入り、家族とおしゃべりをし、仕事のことを忘れてから食べはじめるような習慣をつくります。
  3. 味をやや濃いめにする
    食欲を増し、摂取量を増加させるには、塩味、酸味などをやや強めにし、はっきりした味つけにします。
    味が濃くなると、胃液の分泌が亢進し、消化作用が強くなります。
  4. 油をとる
    脂質は高エネルギーなので、肉類や魚介類はできるだけ脂ののったものを選び、料理方法も油料理を主体とします。
    油料理を生野菜と組み合わせるなどして、食べやすくする工夫が必要です。
  5. アルコール類やスープを食前にとる
    これらは、食前の食欲亢進剤としての役割を果たします。
  6. 香辛料や香リの強い野菜を利用する
    各種香辛料、酸味のもの、独得の香りをもった野菜などには、いずれも食欲を増大させる作用があります。
    味と香りを楽しみながらゆったりした気分で食事をとるようにします。
〔食事〕
  梅干
痩せている人は一般に食が細く、自分で思っているほど食べていないことが多いものです
太るためには食欲を増加させとにかく食べることが大切です
梅干の酸味と塩っぽさは胃液の分泌を亢進させ食欲を刺激します
夏の食欲不振時には、おすすめです

  イカの塩辛
塩と塩辛の持つ独特な味と香りが胃液の分泌を促し食欲を増します
塩辛には良質タンパク質、各種ビタミン、ミネラルが含まれています
痩せている人は、これらが不足しがちですが、温かいご飯に塩辛をのせて食べるようにすれば
エネルギーの摂取量も増え栄養も補給できます

肥満

★肥満気味の人
〔病気〕
  肥満を正確に判定するには、体脂肪量を知る必要があります。
標準体重(Kg)=身長(m)×身長(m)×22の方法で標準体重を計算し、自分の体重と比較します。
プラス10%以内なら正常、プラス10〜20%内ならやや太りすぎ、プラス20%以上を肥満と判定します。
〔症状〕
  肥満を放置すると、糖尿病、高血圧、動脈硬化、脂肪肝、過少月経や不妊症などを誘引します。
〔対処〕
  1. 摂取エネルギーの制限
    体脂肪を減少させる基本は、摂取量を減少し、消費量を増やし、エネルギーの不足状態を作ることです。
    エネルギーが不足すれば、それを補うために体脂肪が動員され、結果的にやせます。
    よく体を動かすことを前提にして、男性なら1400〜1800Kcal、女性なら1200〜1600Kcalのエネルギー摂取量を決めます。
    このくらいの食事量に制限すると、1日に約500Kcalのエネルギー不足状態ができ、月に1〜2sの減量が可能になります。
  2. タンパク質、脂質、糖質の必要量を確保
    これらの栄養素はいずれも不足しないように、最低必要量は確保するようにします。
    タンパク質は1日に60〜80gとし、脂質も必須脂肪酸をとるためと、
    脂溶性ビタミンの吸収をよくするために、調味料として大さじ1〜2杯を使用します
    糖質が不足すると血液が酸性化し、脳・神経へのエネルギー補給が不十分になります。
    1日に最低100gは摂取するようにします。
  3. ビタミン、ミネラルの確保
    これら微量栄養素は、脂質の代謝を円滑にするために必要です。
  4. 食物繊維をとる
    食物繊維は低エネルギーであるだけでなく、糖質や脂質の吸収を遅延させるので、肥満解消には効果的な食品です。
    また、ブドウ糖が筋肉や臓器などの細胞にとりこまれるのを助けたり、ブドウ糖を脂肪に変えるなどの働きをするインスリンの分泌もゆるやかにします。
  5. 規則正しく、ゆっくリ食べる
    朝食を抜かないで、昼食を重点的に食べます。
    また、ゆっくりよく噛んで食べれば、小食でも満足感のある食事となります。
〔食事〕
  しめさば
ダイエットのための食事の基本的注意事項に、最低必要量のタンパク質を確保するということがあります
さばは良質タンパク質食品ですから、太っている人向きの食品です
また、さばの脂肪は高度の多価不飽和脂肪が多いので、動脈硬化の予防にもなります

  味噌
みそはカロリーの低い調味料ですから、ダイエットを目指す人には相応しい食品です
みそで野菜炒めした料理などは、材料のナス、ピーマンがいずれもローカロリー食品でおすすめできます
ピーマンはダイエット中に不足気味になるビタミン、ミネラルも補給してくれます

ミョウガを食べた後は体温が上昇し体がポカポカしてきます
これは体が熱を発散するため、カロリーを無駄に消費していることを表しています
ミョウガはカロリー消費を増大させ太っている人には好都合な食品です
同じような効果は赤唐辛子に含まれている成分です

下痢

★下痢をしやすい人
〔病気〕
  下痢は便に含まれる水分が異常に多くなり、大便が棒状でなく排泄される状態のことです。
軽いものは軟便、ひどくなると水便になります。
したがって、排便の回数がいくら多くても、水分の含有量が多くなければ、下痢とはいいません。
下痢をおこす病気には、食中毒、急性腸炎、肝肺病、胆のう病、神経性下痢、食品アレルギーなどがあります。
また病気がなくても、暴飲暴食、ストレス、食事のかたより、寒冷などで下痢になリます。
〔対処〕
  1. 食物繊維を制限する
    食物繊維が多い食品は、消化が悪く腸管を刺激するので下痢を助長します。
    海草、キノコ、コンニャク、野菜、果物など食物繊維の多い食品はできるだけひかえます。
  2. 刺激物をひかえる
    香辛料、コーヒー、アルコール類、炭酸飲料、刺激性の強い野菜類などは、腸管壁に刺激を与えるのでひかえめにしておきます。
    一般に男性にみられる下痢の多くは、アルコールの飲みすぎと関係しています。
  3. 豆類やイモはひかえる
    豆、イモ、カボチャ、栗、バナナなどは腸管内で発酵しガスを発生します。
    このガスが腸管を刺激するので、これらもひかえます。
  4. 冷たいものはさけ、ゆっくリ食べる
    冷たい飲み物は、腸管を刺激し、下痢を助長します。
    下痢のときは、つとめて温かい飲み物をとるようにしましょう。
    ゆっくりよく噛んで食べることは、飲食物を口腔内で体温に近づけ、消化管への刺激をやわらげます。
  5. アレルギー食品をさける
    下痢の原因の1つに、食品アレルギーがあります。
    牛乳・乳製品、卵、魚介類などはアレルギーのおきやすい食品です。
    とくに牛乳は、乳糖不耐症で下痢をしていることもありますから、下痢の最中はさけます。
  6. 栄養はしっかりとる
    下痢がつづくと、ついお粥に梅千しのようなあっさりした食事になってしまいます。
    しかし、これではエネルギーをはじめ、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの必要量がとれません。
    このことは、下痢を助長することがわかっています。
    消化のよい滋養のあるものをゆっくりよく噛んで食べましょう。
〔食事〕
  マヨネーズ
マヨネーズの脂肪は、卵のタンパク質で乳化された状態にあります
脂肪はそのままでは消化が悪く、消化管の中で胆汁酸によって乳化される必要があります
しかし、下痢があると消化機能は落ちていますから、すでに乳化されているマヨネーズは、すぐれた脂肪食品といえます

  ミートソース
日頃から下痢っぽい人は、一般に栄養状態が悪く、とくにタンパク質不足の傾向にあります
良質タンパク質食品である肉類を積極的にとるようにしましょう
ミートソースは肉がミンチされているので消化もよく、良質タンパク質源になります
できるだけ脂肪分の少ないところを使って作りましょう

便秘

★便秘をしやすい人
〔病気〕
  2〜3日おきにしか排便がなくても、ふつうの便が排泄されれぱ便秘とはいいません。
便秘の場合は、排便時に便が固く苦痛や支障を伴います。
また一般に便秘とよばれるのは、原因となる病気がない場合で、慢性便秘といいます。
このうちの2/3は弛緩性便秘で、大腸の緊張低下や運動不足で、内容物の移送が異常に緩慢になるためにおきます。
慢性便秘の1/3はけいれん性便秘です。
これは大腸のある部分がけいれんをおこし収縮し、内容物の通過が滞る場合におこります。
〔症状〕
  便秘になると、下腹部の不快感、膨満感、腹痛、吐き気、嘔吐などを訴えることになリます。
〔対処〕
  1. 毎朝の排便を習慣づける
    通常、1日の生活リズムの中で規則的に便意はおこります。
    生活が不規則になり、便意のおこるときに排便をしなかったりすると、リズムは崩れ便意そのものが規則的におこらなくなります。
  2. 食物繊維の多いものをとる
    便量を多くするために、便の主材料となる食物繊維の量を多くします。
    食物繊維にはセルロース、ヘミセルロースなどのように水に溶けないものと、
    ペクチン、アルギン酸、コンニャクマンナンのように水に溶けるものがあります。
    両方とも便量を多くしてくれますが、水溶性のものは便をやわらかくする特徴が、非水溶性のものは腸管を刺激する作用があります。
    食物繊維は、玄米、麦などの穀類、豆、野菜、イモ、海草、キノコ、コンニャクなどに多く含まれています。
    なお、けいれん性便秘の場合は、腸管を刺激すると症状が悪化するので、逆に食物繊維はひかえ、食事は刺激の少ないものにします。
  3. ご飯をしっかリ食べる
    ご飯に多いでんぷん質の一部は、小腸で消化されず、大腸にいきます。
    大腸では、でんぷんが食物繊維と同様の働きをすることがわかっていますから、ご飯はしっかり食べましょう。
  4. 冷たい牛乳を飲む
    腸を刺激するために、朝起きたらすぐに冷たい牛乳を飲みます。
    牛乳は乳糖があるので、便をやわらかくします。
  5. アルコール類を効果的に飲む
    ビールや水割りなど冷たいアルコール類も、腸を刺激します。
〔食事〕
  フキの塩漬け
フキには食物繊維が多く含まれ、便量を多くすると同時に、大腸を刺激し腸の運動を活発化し便通もよくします
食物繊維には、海草や果物に多い水に溶ける種類と、穀物や野菜に多い水に溶けないものがあります
便秘に良いのは水に溶けないもので、フキに多い食物繊維は、この水に溶けないものです

血圧

★血圧が高い人
〔病気〕
  血液は、心臓から血管(助脈)を通って末梢血管に運ばれます。このとき動脈の壁にかかる圧力が血圧です。
高血圧とは、この血圧が異常に高いことをいいます。
正常な血圧は、最高血圧が140oHg,最低血圧が90mmHg未満ですが、この数値よりいずれが高くなっても高血圧といいます。
〔症状〕
  高血圧になると、頭痛、めまい、耳鳴リ、肩こり、首すじのこりなどの症状が出ます。
〔対処〕
  1. しょっぱいものをひかえる
    食塩の摂取量が多くなれば血圧は上昇し、減塩すれば低下します。
    高血圧を予防するには、食塩を1日10g以下に、また、すでに高血圧の場合は7g以下を目安にします。
    漬物、汁物、塩蔵品、ナトリウム含有量の多い加工食品をひかえます。また調味料では塩、味噌、醤油をできるだけ控えます。
  2. 摂取エネルギーを制限する
    肥満の人には高血圧が多く、減量により血圧が低下します。
    これは減量すると、全身の血液循環が減少することや、体脂肪の減少で末梢血管での抵抗性が低下するからです。
    肥満で血圧が高い場合は、減塩よりまず減量を。
    摂取エネルギーを男性で1日1600Kcal前後、女性で1400Kcalとし、月に1〜2s減量するようにつとめましょう。
  3. たんぱく質をとる
    たんぱく質が不足すると、高血圧から脳卒中へ進展する割合が高くなります。
    たんぱく質を十分にとると、食塩による血圧の上昇が抑制されます。
  4. 油は植物油か魚油を多くする
    脂肪を多く含むイワシやサバなど背の青い魚やゴマ油やオリーブ油などの植物油には、多価不飽和脂肪酸が多く含まれています。
    多価不飽和脂肪酸には血圧低下作用があります。
  5. 牛乳と新鮮な野菜、果物をとる
    牛乳に多いカルシウム、野菜・果物に多いカリウムは、血圧上昇作用を抑制します。
  6. 食物繊維をとる
    果物や海草に含まれる水溶性の食物繊維は、ナトリウムを糞中へ排泄させます。
  7. 食事はゆっくり楽しく食ぺる
    おいしく食べることは、高血圧の誘引となるストレス解消に有効です。
〔食事〕
  ラッキョウ漬け(減塩)
ラッキョウ漬けは減塩食を取ってる人でも食べられる数少ない漬物です
ラッキョウの強い香りと漬け汁の酢によって、食塩が少なくてもおいしく食べられるのです
ラッキョウの臭みは、ビタミンB1の吸収をよくし、体内にB1を貯留させます
B1は糖質の代謝をよくし血圧の上昇を予防します

  鶏肉
鶏肉は高タンパク質食品です
タンパク質は食塩の排泄を促すため、食塩の取りすぎによる血圧の上昇を防ぐことができる
また、タンパク質に含まれているアミノ酸には、血圧を低下させる作用があります
と同時に良質なタンパク質は血管を丈夫にするので、高血圧から脳卒中へ進展することも防ぐことができます

血糖

★血糖値が高い人
〔病気〕
  膵臓から分泌されるインスリンは、血糖を低下させる作用があリます。
インスリンが不足するとブドウ糖の処理能カが低下し、血糖が上昇してきます。
血糖が異常に上昇した病気が糖尿病です。
糖尿病は、なりやすい体質に、過食、肥満、不規則な生活、ストレスなどが加わると発症します。
〔症状〕
  発症すると、口渇、多尿、疲労、倦怠感、食欲旺盛、体重減少などの症状が出ます
〔対処〕
  1. エネルギー摂取量を制限する
    血糖値の高い人の食事療法で最も重要なのは、腹八分目に食べ エネルギー摂取量を制限することです。
    これは、血糖を低下させるインスリンの必要量を最小限にすることと、糖尿病の誘引となる肥満の改善のためです。
  2. 3大栄養素のバランスを保つ
    たんぱく質、脂質、糖質を3大栄養素といい、これらはいずれもエネルギー源になります。
    エネルギー比で、たんぱく質を15〜20%、脂質を25〜30%、糖質を50〜60%として、バランスをとるようにします。
  3. ビタミン、ミネラル類を十分とる
    ビタミン、ミネラルは、各種代謝(古いものを新しいものに入れかえること)をスムーズにすすめる潤滑油の役目をします。
    ビタミン、ミネラルはそれぞれ約20種類くらいあり、これらすべてが適正にとれるようにするためには、
    いろいろな食品を数多くとることが大切です。
  4. 食物繊維を十分にとる
    食物繊維は、エネルギー源にはならず糖質や脂質の腸管からの吸収を遅延させます。
    さらに、食物繊維の多い料理は、咀嚼時間が自然に長くなり、ゆっくり食べるようになります。
    食事をゆっくりよく噛んで食べれば、食欲中枢の食べすぎを防ぐブレーキが十分効くので、小食でも精神的満足を得やすくなるのです。
  5. 食事は規則正しくとる
    食事は欠食しないで1日3回規則正しく食べましよう。
    欠食して食事回数が3回から2回になれば、反動で1回の摂取量がどうしても多くなりがちで、血糖の上昇も著しくなります。
〔食事〕
  ふりかけ(小魚の骨・えびの殻・大根の葉・ミカンの皮(乾燥)・山椒・白ごま・青海苔・塩)
ふりかけの素材は低カロリーなうえに、各種ビタミン、ミネラルを多く含んでいます
血糖値を上げないためには、カロリーを抑えることが第一なので、その点、申し分のない食品といえる
ご飯にふりかけて食べれば、おかずの食べ過ぎによるカロリー過剰を防ぐこともできます
カロリー制限による各種ビタミン、ミネラル不足も補給します

  エビとイカ
イカ、エビなどの魚介類は、いずれもローカロリーの高タンパク質食品です
この良質タンパク質には血糖をコントロールする働きがあります
また、ローカロリーのわりに、食後におなかの充実感がありますから、
過食を避けたい血糖値の高い人には効果的な食品ともいえます
しかも、低脂肪食品なので、糖尿病の予防にも効果的です

中性脂肪

★中性脂肪が高い人
〔病気〕
  血液中の脂肪の一種、中性脂肪が増大している状態です。
食事からの脂肪の摂取量が増えている場合と、肝臓での脂肪合成が亢進し、血液中のレベルが高くなっている場合があリます。
いずれも高脂血症と呼ばれます。
〔症状〕
  中性脂肪が増加すると、腹痛、膵炎、脂ぎった皮膚、発疹性黄色腫などの症状が出てきます。
〔対処〕
  1. 脂肪の摂取量をひかえる
    動物性脂肪は体内で中性脂肪になりやすいので、注意が必要です。
    油っこい食事はひかえめにします。
    ただし、油っこい食事というのは肉や魚の脂っこいものをさします。
    揚げものや炒めものなどの油を使った料理と混同しないでください。
    前者は主として動物の脂で、後者は植物油のことをいいます。
    動物の脂身、ラード、ヘツト、バターなどの動物油と、サラダ油、天ぷら油、ゴマ油などの植物油では体内の働きがまったく異なっています。
  2. 腹八分目に食べる
    消費エネルギーに比べて摂取エネルギーが多いと、
    余分のエネルギーは肝臓で中性脂肪へ合成されてしまい、血液中のレベルも高くなります。
    逆に、腹八分目に食べ摂取エネルギーを制限し、エネルギー不足の状態をつくれぱ、不足分を補うために中性脂肪が分解されます。
  3. 甘いものを制限する
    糖質のとりすぎは、体内で中性脂肪の合成を充進させます。
    糖質の中でも、砂糖、果糖、ブドウ糖のように甘い糖はでんぷんのような甘くない糖に比べて、
    より中性脂肪になりやすい性質を持っています。
    砂糖、果物だけでなく、ジャム、ハチミツ、菓子類なども含めて、甘いものを制限します。
  4. アルコールの禁止
    アルコールをとりすぎても、肝臓での中性脂肪への合成がさかんになります。
    男性で中性脂肪が高いのは、そのほとんどがアルコールの飲みすぎです。
    アルコールが原因で中性脂肪が高い場合は、食事を改めなくても、禁酒のみで中性脂肪が下がる場合がよくあります。
〔食事〕
  ツクシの佃煮
ツクシは低カロリー食品です
中性脂肪が高い人はまずエネルギー制限をすることが第一なのでツクシはふさわしい食品です
ただしツクシの佃煮の調味料として使われる醤油は中性脂肪を上昇させる作用があります
味は薄味に調理しましょう
味を濃くすると、消化液の分泌も亢進し食欲も上昇してしまい逆効果に。

  ショウガの佃煮
ショウガには食物繊維が多く含まれています
食物繊維は糖質や油の吸収を遅らせ、脂肪の合成を仰えるので、中性脂肪が増加するのを防ぎます
また、ショウガの辛味は自律神経を介して食後に起こる体温の上昇を促進します
これはカロリーの無駄遣いを促進することにもなり、体脂肪の分解も亢進し中性脂肪の低下にもつながります

尿酸値

★尿酸値が高い人
〔病気〕
  尿酸値が異常に増えた状態を、高尿酸血症と呼びます。
そして、尿酸が関節に沈着して炎症発作をおこすのが痛風です。
尿酸が血液中に多くなると2/3が腎臓を通して尿に排泄され、1/3が消化液として腸管に排泄されます。
しかし、なんらかの原因で血液中に尿酸が多くなリ、結晶化し、主に足の親指の関節に沈着します。
〔症状〕
  まず足の親指のつけ根が痛くなリます。
〔対処〕
  1. プリン体を制限する
    卵と牛乳・乳製品を除くタンパク質食品には、一般にプリン体が多く含まれています。
    このプリン体が尿酸の材料となるので、プリン体の摂取量を制限します。
    とくに肉類や魚介類の内臓は食べないようにします。
    ただし、最近ではプリン体摂取の制限は、さほど厳しくしなくてもよいという考え方もでてきてい
    ますから、肉や魚介類の内臓だけをひかえればよいでしょう。
  2. タンパク質食品を過食しない
    タンパク質自体も、とりすぎると尿酸の生産を増大します。
    尿酸値が高くなったら、日頃食べている量よりも、タンパク質はややひかえめにします。
  3. 果糖、砂糖をひかえる
    果物に多い果糖や甘いものに多い砂糖などの食べすぎは、尿酸の合成を亢進します。
    甘いものの倉ぺすぎには十分注意してください。
  4. 腹八分目に食ぺる
    肥満者に尿酸値が高い人がよくみられます。
    太っている人は、本来大食漢で全体の摂取量が多いため、
    プリン体、タンパク質、糖質、アルコールなどを過剰に摂取しているのです。
    こうした人は、減食し減量するだけで尿酸値が低下します。
  5. 水分の補給を
    尿酸を積極的に排泄するために、水分摂取量をふやし、尿量を増大させます。
    水で尿酸を流し出そうというわけです。
  6. アルコールを禁止する
    アルコールをとりすぎると酵素による調節が低下し、尿酸の排泄が悪くなります。
    またアルコール自体が高エネルギーで、しかも食欲を増大させるので過食を助長します。
    できれば禁酒し、飲んだ場合も少なめにします。
〔食事〕
  キュウリ漬け
キュウリには尿酸の材料となるタンパク質やプリン体はほとんど含まれてません
しかも低カロリーなのでカロリーオーバーになることもありません
タンパク質や脂質の摂取量が多くなると、体内での尿酸の合成が亢進してしまいます
逆にカロリー不足の状態になっていれば、尿酸の合成は抑制されます
その点、キュウリは安心して食べられる食品です

  ナス漬け(塩同量の砂糖で)
ナスも尿酸の材料となるタンパク質やプリン体をほとんど含んでません
ただし、漬けるときに使用する砂糖は尿酸の合成を亢進するので控えめに。
漬物は食物繊維の多い皮も一緒に食べます
この繊維が栄養素の吸収を抑制し、体内を低カロリー状態にするので、尿酸値の高い人には効果的です

肌荒れ

★肌が荒れ易い
〔病気〕
  皮膚は表皮・真皮・皮下組織から成り立っています。
一般に肌というのは、表皮をさし、肌の外側の層のことです。
表皮は、外界の温度、紫外線、ホコリや細菌などから、体を守る役目があります。
さて、美しい肌の条件は「う・な・は・だ・け」といわれています。
うるおい、なめらかさ、張り、弾カ、血色の頭文字をとっているのですが、
この条件を満たすには、単に表皮の状態がよいばかりでなく、真皮での代謝がうまくいき、皮下組織がよい状態で存在していることが必要です。
〔対処〕
  1. 動物性たんぱく質食品をとる
    肌は体をおおう単なる袋ではありません。
    生き生きした体の一部なのですから、全身の栄養状態をよくしておくことが必要です。
    とくに皮膚の表面は、ケラチンとよばれるタンパク質からできていますから、タンパク質が不足すれば、
    皮膚の表面はカサカサになり、つやも失います。
    しかも細菌感染に対する抵抗力も弱くなります。
    肉、卵、魚など動物性タンパク質食品をほどよくとるようにしましょう。
  2. 各種ビタミン類を適量とる
    いろいろなビタミンが皮膚の代謝にかかわっています。
    ビタミンを多く含む果物や野菜類をとるように心がけましょう。
    ビタミンAが不足すると、汗腺や皮膚腺の働きが衰え、皮膚のうるおいがなくなります。
    細菌に対する低抗力も低下するので、にきびが出来やすくなります。
    ビタミンB2は皮脂の分泌を調節し、肌をなめらかにする働きがあるので、美容のビタミンともよばれます。
    ビタミンB6は皮脂腺の働きを円滑にする働きがあります。
    ビタミンCはメラニン色素の沈着を防ぐので、シミ、そばかすの悪化を防ぎます。
  3. 動物油や砂糖をひかえる
    肉の脂身やバターなど動物性油脂や砂糖のとりすぎは、皮脂の分泌量を多くし、脂性を悪化させ、にきびを出やすくします。
  4. アレルギー性食品をやめる
    青味魚、豚肉、卵、牛乳、貝、エビ、ソバなどはアレルギーをおこしやすい食品です。
  5. 食物繊維を多くとる
    便秘は皮膚病を悪化させます。
    食物繊維の摂取量を増やし便秘を予防、治療します。
〔食事〕
  野沢菜漬け
人の肌にはビタミンAが不足すると皮脂腺からの脂肪の分泌が悪くなり、乾燥肌になったりアカ切れが出来たりします
肌の抵抗力も弱くなり、にきびなども出やすくなります
皮膚の健康を保ち、より丈夫にするにはビタミンAは欠かせません
その点、野沢菜に多いカロチンは体内でビタミンAとして働くので肌荒れしやすい人にお勧めです

  たくあん
肌荒れに原因には便秘も関係します
便通が悪くなると、有害成分が体内に吸収され、皮膚の状態が悪くなってしまうのです
便秘は気分的にもイライラを生じ肌に悪影響を与えます
便秘予防・治療には、たくあんのような食物繊維の多い食品がうってつけで、
漬物は水分が少ないので少量で多くの食物繊維をとることができます

疲労

★疲れ易い人
〔病気〕
  全身の疲れやだるさは、どのような人でも感じますが、少し休養をとればなくなります。
問題は、全身の疲れが病気の一症状として現れたり、慢性的に疲れがあり、なんらかの対策をこうじないと消失しない場合です。
疲れが現われる現代的な病気は貧血、胃腸病、糖尿病、内分泌代謝疾患、慢性関節リウマチ、結核、栄養失調症、ガンなど種々あリます。
逆にいえば、どのような病気にも疲労感はつきまとうともいえます。
〔対処〕
  1. エネルギーの十分な補給
    肉体的疲労の原因となるエネルギー不足を解決するには、即効性の高い糖質を補給することです。
    また、脳、神経系もブドウ糖を優先的にエネルギー源にするため、甘いものの補給は精神的疲労にも効果があります。
  2. タンパク質の補給
    筋肉運動はもらろん、精神的ストレスがあっても、タンパク質の必要量は増大します。
    良質タンパク質食品を積極的にとるようにしましょう。
  3. ビタミン、ミネラルの補給を
    疲れやすい人の中には、ビタミンや、ミネラルが不足していることが多くみられます。
    スタミナドリンクやビタミン剤を飲むと疲れがとれて体調がよくなる場合は、まずこれらの不足が疑われます。
    とくにビタミンB1、B2、ビタミンC、カルシウム、鉄などの不足が疲労と大きく関係します。
    牛乳・乳製品、肉、レバー、緑黄色野菜などを積極的にとるようにします。
    牛乳は、就寝前に飲むようにすると吸収がよく、精神安定にも効果があります。
  4. 適度な運動と休息をとる
    運動は、不足しても過度になっても疲労感は出てきます。
    日常的に肉体労働が多い場合はゴロゴロした休息をとり、
    精神労働の場合は、スポーツに親しみ、積極的に体を動かす休息の方法をとります。
    そして、いずれの場合も、生活は規則正しく、よく睡眠をとるようにします。
    また、休息のときにコーヒー、紅茶を飲んだり、睡眠をとるためにアルコール類を飲むことが必要な場合もあります。
〔食事〕
  ネギバター(ご飯にかけて)
肉体疲労の原因は、まず第一にエネルギー不足です
ネギにはニンニク同様、体内で糖質がエネルギー源になるので促進する成分が含まれています
糖質がエネルギーになる際に必要なビタミンB1を活性化させる働きがあるのです
また、バターには高カロリー食品の上、糖質と違いビタミンB1が無くても、そのままエネルギーとなり疲れをとります

慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍

★胃腸が弱い人
〔病気〕
  胃腸が弱い人には、慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍がみられます。
中高年者に多い慢性胃炎は、胃液の分泌が低下しているタイプです。
また、青壮年者にみられる慢性胃炎は、肥厚性のもので胃液の分泌が亢進して十二指腸潰に発症することが殆どです。
〔症状〕
  特定の症状はなく、無症状の場合から胃部の痛み、食欲不振、吐気、胸やけなど様々です。
〔対処〕
  1. 症状が激しいときには、一時絶食を
    嘔吐、腹痛、下痢などの激しい症状が出現した場合には一時絶食し、症状が落ち着いたらお粥を食べるようにします。
  2. 十分な栄養をとる
    特別な症状がない場合、胃に負担をかける以外のものは、なんでも食べられます。
    むしろ、なんでも食べることにより、良質のタンパク質、各種ビタミン、ミネラルを積極的に補給して、胃腸の粘膜の機能を回復させます。
    いつまでも粥食にしていると、水分が多くなり栄養素の割合が少なくなり、消化液が稀釈され、消化能力が低下してしまうことにもなります。
  3. 規則正しくゆっくリと食べる
    胃腸への負担を少なくするには、リズムある食生活を実行することがまず第一です。
    そして、よく噛むことです。
    食事時間が決まっていれば、食事前から消化酸素の活性が高くなり、消化の準備ができていることにもなります。
    また、よく噛めば食物も消化されやすくなります。
    不規則な食生活で、欠食やまとめ食いをすれば、それだけ胃腸への負担は大きくなるということです。
  4. 刺激物をひかえる
    熱すぎるもの、固すぎるもの、アルコール類、カフェイン飲料、香辛料、タバコなどは
    いずれも胃腸の粘膜を刺激し、負担をかけます。
    とくに、タバコとアルコール、コーヒーの飲みすぎには、十分に気をつけるようにしましよう。
  5. 消化のよい食品や調理法を選ぷ
    消化のよい食品とは、固くないもの、消化しにくい食物繊維の少ないものです。
    揚げもの、バターや油を多用した炒めものなどは、胃内停留時問が長く胃に負担がかかります。
〔食事〕
  ヨーグルト
ヨーグルトは乳酸菌で発酵しているうえ、低脂肪なので消化がよく、胃腸への負担が軽くすみます
また、乳製品に含まれる良質タンパク質や各種ビタミン、ミネラルが胃腸を丈夫にする効果もあります
さらに胃液の酸度を弱め食べ物の胃壁への刺激を少なくします。
おやつとして食べると胃を空にしないので、胃壁への胃液の刺激をやわらげます

  キャベツのピクルス
キャベツには消化管粘膜を丈夫にするビタミンUが含まれています
またピクルス作りに使う酢は、食欲を上昇させる働きがあります
胃腸が弱い人は食欲不振になることが多いのですが、この料理は一石二鳥の効果があります
食欲が出、食事の量が増えれば、全身の栄養状態も良くなり、胃腸の状態もよくなります

肝臓

★肝臓が気になる人
〔病気〕
  肝臓病にはいろいろあリます。
一般的なものは、健康診断で肝機能障害や慢性肝炎、脂肪肝などが指摘されるもので、
ウイルスやアルコール、さらに食ぺすぎや糖尿病などが原因で起こります。
〔症状〕
  肝臓は栄養素の合成と処理、貯蔵、解毒作用、血液成分の生成、胆汁の生成など多くの働きがあるので、
肝臓が悪くなると全身に様々な症状が出ます。自覚症状としては食欲不振や疲労感などです。
〔対処〕
  1. 適正なエネルギー摂取量にする
    1日に必要なエネルギーが不足すると、グリコーゲンや体タンパク質の分解が亢進し、肝機能が回復するための障害となります。
    一方、食べすぎてエネルギーをとりすぎると、肝臓内で中性脂肪の合成が亢進し脂肪沈着がおきます。
    これは脂肪肝を助長することになり、かえって肝機能の低下を招きます。
    また食べすぎると、糖質を分解しグリコーゲンに合成するという肝臓の働きに負担が増すので、いましめなければなりません。
    さらに一般的な傾向としてエネルギーに代謝される効率も悪くなっていることが多いので、この点からも食べすぎないように気をつけます。
  2. 良質のタンパク質を摂取する
    肝細胞の再生修復を促進し、肝機能を早く回復させるためには、タンパク質の十分な摂取が必要です
    肉類、魚介類、卵、大豆・大豆製品を適度にとるようにします。
  3. 糖質を十分にとる
    糖質は肝臓への有効なエネルギーになります。
    極端に糖質を減らすと、タンパク質が分解されブドウ糖へ合成されてしまうため、タンパク質が本来の役目をしなくなります。
    ただし、肥満傾向があり、脂肪肝がおきている場合は、糖質を制限しなくてはなりません。
  4. ビタミン、ミネラルの補給
    各種ビタミン、ミネラルは、肝臓での各種代謝に補助的な役目をするので、十分補給します。
    そのためには、いろいろな食品をまんべんなく食べることです。
    とくに牛乳・乳製品、肉類、レバー、緑黄色野菜、果物などには、いろいろなビタミンやミネラルが含まれているので、積極的に食べるようにします。
〔食事〕
  レバーペースト
肝臓を丈夫にするにはバランスのとれた栄養素を積極的にとることが大切です
その点、レバーには良質なタンパク質と各種ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれていて肝臓を丈夫にします
また、肝臓に負担をかける脂肪の含有量が少ないという点でもふさわしい食品です
レバーペーストならレバー料理が苦手な人も無理なく食べられるでしょう

  魚の干物
肝臓病では食欲が低下することが多く、栄養状態が悪くなりがち
良質タンパク質をとるように心がけましょう
干物は、水分が少ないのでコンパクトな高タンパク質食品です
少量でもタンパク質を補給できる食品ともいえます
ただし、過酸化脂質が多くなっていることもあるので、油焼けしていない新鮮なものを食べましょう