ファンの考察



ファンの騒音

 ファンの騒音について考えます。ファンの騒音は大体2つの要因が考えられます。

1.風きり音
2.ファン自体が発する音

 まず、 1. の風きり音についてですが、ファンをまわすと、羽で風を切るため、 風きり音が発生します。後述しますが、ファンの回転数が大きくなるほど風きり音も大きくなります。 またケースの吸入口や排気口、電源ファンの排気口の形状によっては、 それらの部分でファンとは別に風きり音を発生します。 安価なケースで雑なつくりのものなどは、ファンの風を通す部分が小さいため、 ファン自体が発する風きり音よりも、ケースによる風きり音のほうが大きくなルこともあります。

 次に、 2. のファン自体の発する音です。 これは、ファンの軸などのしゅう動音が主な原因です。 PCショップに売っている\1,000程度のファンは、たいてい軸部にベアリングが入っていないため、 しゅう動抵抗が大きく、大きな音を発生します。 またコスト重視の設計ゆえに軸の工作精度が低く、はじめから軸ぶれを起こしているものもあります。 これらベアリングが入っていないファンは、 軸のしゅう動抵抗が大きいことから、消費電力が多い割に回転数が小さくなります。 PCショップの\2,000以上のファンや電子パーツ店においてあるファンのたいていのものは、 ベアリング入りのファンですが、これらのファンも長期使用することにより、 音が大きくなることがあります。 軸のベアリング部分の油切れを起こしたりすると、 ベアリングが磨耗し変形して、軸ぶれを起こし音が大きくなります。 ファンは経年劣化するものです。音が大きくなったら交換しましょう。


ファンの回転数

 ファンの回転数ですが、ファンに書いてある12V時の電流値(たとえば0.24Aなど)の数値で ファンの回転数の目安がつきます。電流値が大きいものほど回転数が高く、 また、電流値が小さいものほど回転数は小さくなります。実例として、 このようなデータ があります。  基本的にファンの回転数が高いとファンはうるさくなります。


ファンのサイズ

 ファンのサイズはいろいろありますが、一般的にPC用に売られているファンは 6cmファンと8cmファンになると思います。チップセットファンや、 CPUのリテールファンなどはもっと小さいものを使っています。

 小さいファンと大きいファンを比較すると、 大きいファンは小さいファンに比べ、同一回転数、同一な羽の厚さにおいて風量が多くなります。 ファンの役割は風をいかに送るかといったことですので、 少しでも大きなファンを設置したほうが有利になります。 また、ファンの厚さにより風量も変わります。ファンの厚さが厚いものほど 羽の厚さもあり、風量も多くなります。 ですから現在普通に手に入るファンで最も風量の稼げるサイズのファンは 12cmで厚みが38mmのものになります。

 ファンの大きさと音との関係についてですが、 大きなファンの音は小さいものに比べ低音なため、人間の耳ではあまり気にならず、 静かに感じます。 一般的に小さなファンは風量を稼ぐため、高回転であり、うるさいものが多いです。


ファンの選び方

 ファンの選び方ですが、

1.電流値の小さいもの
2.ボールベアリング入りのもの
3.設置可能な最大の大きさのファン

この3点を抑えておけばまず、購入の失敗はないと思います。

 1. の電流値の少ないものを選択するのは、ファンの回転数の小さいものを選ぶためです。 具体的にいいますと、目安として電流値が0.3A以上のものは5V駆動してもうるさくなり、 そのファンは使い物にならなくなります。また、5V駆動できないファンもありますので、 12Vでまわしても静かなファンをはじめから選択しておくといいと思います。

 2.ボールベアリング入りのファンですが、 ファンにボールベアリングと記してあるものです。 ボールベアリングと記していないものもありますが、 MADE IN JPAPNをひとつの目安とすればいいと思います。 日本製のものは品質が高く静かなものが多いです。 あなたの知らないメーカーのファンでも日本製のものでしたら大丈夫だと思います。

 3.設置可能な最大の大きさのファンを選択することですが、先に触れたように、 ファンのサイズが大きいものほど風量が多く、また音が気にならないので静かに感じるためです。 現在あるファンの取り付けスペースを切断してでも、 大きなファンを設置するだけの価値はあります。

以上がファン購入のポイントになります。


ファンの購入

 ファンの購入はPCパーツ店や電子部品店やジャンク店で可能です。

 PCパーツ店で売っているファンは値段が高いです。 有名メーカー品のボールベアリングタイプのファンだと、 ¥2,000〜¥3,000くらいします。 6cmや8cmファンは結構置いてあるのですが、 それ以外のサイズのものはあまりありません。また、\1,000程度で売っている、 品質の悪いファンを多く見かけます。

 電子部品店に置いてあるファンはいいものが安く売っています。 PCショップで\3,000くらいするファンでも、電子部品店では\1,000前後で 売っています。サイズも4cmから12cmまでいろいろなファンがそろっています。 ただし、たいていのファンはコネクタの配線がしてない状態ですので、 自分で配線をしなければなりません。また、電子部品店においてあるファンの多くは、 回転数検出のセンサーの線がなく、ファンの回転数の検出ができません。 それでもいいファンが安く手に入るため、ファンの購入は電子部品店が本命となります。

 ジャンク店はファンをかなり安く手に入れることが可能です。 店頭に置いてあるファンはたいてい動作はするのですが、長年使用されたものだと、 軸ぶれなどをおこして、騒音の激しいものがあります。ですが、SANYOの8cmファンが ¥300で手に入れられるのは魅力的です。また、たまに新品のファンが店頭に置かれていることが ありますので要チェックです。

 以上から、ファンの配線を覚えて、電子部品店で購入することをお勧めします。


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