構成

システムダウン


 みなさんがよく遭遇するトラブルのひとつに、ポケットインターネットエクスプローラをはじめとするアプリケーションを起動した時やリセットでの再立ち上げ時の画面がパッと消えて電源オフ、電源入ボタンを押すと再立ち上げになってしまうというのがあります。いわゆる「落ちる」という状況です。
 私も当然ながらあったわけで、人前で何回も再立ち上げしたあげくに諦めたことがあります。このことはもっと早くに載せたかったのですが、ある程度の目星をつけてから対策を表記したかったので今ごろのリポートとなりました。


 私が察するに、この根本原因は供給電源の電圧状態とCPUの負担の兼ね合いと思われます。

状況証拠その1
AC電源の時はあまり落ちることがない。しかし、ごく希に落ちる。
状況証拠その2
電池駆動時、モデムカードを入れっぱなしにしておくと、たとえカードを使わないにしてあっても落ちやすい。
状況証拠その3
テキストエディタのような軽いソフトでは落ちないが、ポケットインターネットエクスプローラなどのように処理の重いソフトで落ちやすい。


 パソコンのソフトでも高機能ワープロなどのように重いソフトは立ち上げた時にハードディスクをうならせて、人を待たせたあげく、やっと文章入力ができるようになります。文章入力中はそんなにハードディスクがうなっていないのはみなさんも経験していると思います。ポケットインターネットエクスプローラのような、カシオペアにとって重いソフトの立ち上げはCPUがフル稼動します。そんな時、わずかでも供給電圧に変化があったら・・・。それとか、パソコンの電源を入れて立ち上げる時、やはりハードディスクを唸らせて人を待たせますね。これも立ち上げ時の初期設定処理が重い、すなわちCPUをはじめとする各種ハードウェアの負担が重いということです。

 モデムカードなどはノートPC用に開発されたもので、ニッケル水素やリチウムイオンのバッテリーでの駆動を前提に設計されています。そこへ普通のアルカリ乾電池で駆動させるのは少々荷が重すぎます。たとえカードを使わないに設定しても、ハードウェア的に電気はチョロチョロと流れてしまうものです。


 そこで対策としては、

となります。

 では、どのような事を対策として実践すればいいでしょうか。リストアップしてみましょう。

  1. たとえ面倒でも、モデムカードは抜いて持ち歩くようにする。
  2. バックグラウンドで実行させるソフトの数を減らす。
  3. ソフトをできるだけCFカードに移行する。


 1はもうお分かりでしょう。余分な電源供給をさせないためです。これは実践するととても面倒ですが、しかたがありません。

 2は、カスケードメニューやFuncKey、Dtopなどの便利ソフトはどれかに絞って利用するということです。タスクバーに小アイコンをいっぱい並べるということは、それだけカシオペアが常に裏方で処理をしているということになるのです。私の場合はカスケードメニューとFuncKeyの二本立てにしています。おまけに入力パネルのキーツールパレットのアイコンも消しています。

 3については?の人もいるでしょう。説明します。メインメモリの中のファイルとCFカードのファイルとでは、状態として決定的な違いがあります。それはメインメモリは圧縮されていて、CFカードは圧縮されていないということです。圧縮というのは、例えば本来は100キロバイトのファイルを40キロバイトぐらいのファイルにして保存する技術のことです。ファイルサイズをぎゅっと小さく圧縮するというわけです。この技術のおかげでわずかなメインメモリでも、あれだけの機能を詰め込むことができたわけですが、ファイルを保存する時には圧縮するためにCPUが仕事をします。また、保存したファイルを開く時もCPUが圧縮を解除して元にもどすのに仕事をします。CFカードは圧縮技術を使いませんから、このような余分な処理からCPUは開放されます。
 ポケットインターネットエクスプローラをCFカードに移行したら落ちにくくなったという話をたまに聞きますが、これは圧縮・展開という鉄のゲタを履き捨てて処理をしますので、CPUの負担が軽くなっているからというわけです。


 ここに記述してあるのはあくまでも推察にすぎません。間違っているかも知れませんが、的はそんなにはずれていないと思います。そして、もしもこれらが本当ならば、カシオペアの不満のひとつ、「遅い」という理由も垣間見えてくるのではないでしょうか。すなわち、他のWindowsCE搭載マシンのように目的をただ一つに絞った設計でなく、誰もが使えるようにいたれりつくせりとしたために電源供給配分に余裕がなくなり、結果、CPUをより速いものにすることができなかった、と。


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