BIOS(バイオス)とは

パソコンに接続された機器の入出力を管理・制御するソフトウェアのことを言います。
マザーボードに取り付けられたCPUやメモリ、HDDなどのドライブ類...etc、とさまざまな機器とWindowsなどのOSの間を橋渡しする役割を果たします。
その他にも起動可能なOSを探しだし起動させる機能もあり、ハードウェアの異常もチェックします。
BIOSの設定が適切でないと、マザーボードその物や、そこへ接続されている機器全てのパフォーマンスをフルに発揮できません。 

なぜBIOSアップデートは必要なのか

現在では、ハードウェア・ソフトウェア・規格・OSと、新しいものがめまぐるしく登場します。そうすると、昔のBIOSが搭載されるマザーボードではその新しい物は正常に動作しなかったりします。マザーボードメーカーではそういった問題を解決するために常に新しい物に対応したBIOSを開発しており、問題が解決されるとWeb上で配布しています。つまり、BIOSの更新は新しい物をユーザー側で使うとき、必要に応じて更新すれば良いわけです。もちろんBIOSは細かいチューニングも成されますので、できるだけ常に最新のBIOSに書き換えておく事が理想です。

例えば
☆CPUを買ってきたが、正常に動作しない・認識しない
☆OSの機能を使えない
☆動作が不安定という場合はBIOS更新をお勧めします。

しかし、BIOS更新に失敗してもマザーボードメーカー・販売店では補償してくれませんので不具合がなければ、あえて更新する必要はありません。また、SONY・富士通・NECなどほとんどのパソコンメーカーは、マザーボード・BIOSを独自に改良してありますので、更新は一部を除きできません。 

BIOSセットアップユーティリティ 

今やマザーボードにはベンダー独自の機能や付加価値が搭載されるようになっており、BIOSは入出力を管理する機能のみでは追いつかなくなっています。そのためBIOSにはセットアップユーティリティという機能を設定することのできるプログラムが用意されています。
CPUのFSBやコア電圧、電源装置の管理や温度管理....etc、これらの設定をこのユーティリティで行う事ができます。 

BIOSセットアップユーティリティの起動方法 

PCの電源を入れた時、画面の一番下に
Press DEL to enter SETUP」というメッセージが表示されていると思います。
表示したらすぐに、「Delete」キーを押す事でBIOSセットアップユーティリティに入る事ができます。
※マザーボードによっては「Delete」キーでなく、「F1」キー、と異なっている事があるので注意してください。

BIOSアップデート(更新)とは

簡単に言えば、「DOSシステムの入ったフロッピーディスク」に、「BIOSアップデート(書き換え)ユーティリティ」「最新BIOSデータ」をコピーして、マザーボード上のROMを新しいものに書き換えしてやることです。 

事前準備

1.最新BIOSデータと、BIOSアップデートユーティリティーをダウンロード。
2.最新BIOSデータは圧縮されているので解凍する。
3.ブート可能なDOSシステムの入ったフロッピーディスクの作成。
4.上の3で作成したフロッピーディスクに、解凍後の最新BIOSデータとBIOSアップデートユーティリティーをコピー。
5.内部キャッシュの設定を無効(Disable)にする
6.クロックアップしている場合、標準の設定に戻します。 

BIOSアップデートの準備

1.@最新のBIOSデータ入手
最新BIOSはマザーボードメーカーのホームページで配布されていますので、マザーボードの型番を確認してからダウンロードしてくだ さい。ダウンロード先は、ハードディスクの任意の場所を指定してかまいません。後で解凍作業を行いますので何処にダウンロードしたか分かるようにしておいてください。

  Aユーティリティを入手

「BIOSアップデートユーティリティ」はBIOSのアップデートするためのDOSソフトです。最新BIOS名を入力してやれば自動的にアップデートを行ってくれます。BIOSの種類は、大きく分けて「Award BIOS」と「AMI BIOS」の2種類があります。
それぞれ「Awardflash.exe」・「AMIflash.exe」がユーティリティ名です。同じ「Award BIOS」「AMI BIOS」を使用していてもメーカー毎に、ユーティリティ名が違うので注意してください。「○○○flash.exe」となっている場合が多いです。

2.BIOSデータは圧縮されているので解凍する。

解凍の前に次の事を忘れずに。

「マイコンピュータ」「ツール」「フォルダオプション」「表示」の順にクリックしたら「隠しファイルおよび隠しフォルダを表示しない」を○・「登録されているファイルの拡張子は表示しない」を□にして下さい。 これは、フロッピィディスクに「隠しファイル」がコピーされないのを防ぐ事と、BIOS名を入力する時に拡張子まで入れなければならない事、次に説明する「DOSシステムの入ったフロッピーディスクの作成」の時に不要ファイルを削除するのに必要です。ダウンロードした最新BIOSを解凍ソフトを使い解凍してください。  

3.ブート可能なDOSシステムの入ったフロッピーディスクの作成。

BIOS書き換えの為に、フロッピーディスクを1枚用意して、まず起動ディスクを作ることから始めます。

Windows 98/95 の場合

「マイコンピュータ」の「FDD」で「フォーマット」を選び、起動ディスクを作成してください。

「フォーマット(M)...」をクリックすると、「フォーマット - 3.5インチFD (A:)」ダイアログが開きますので、「フォーマットの種類」を「通常のフォーマット」に、「オプション」を「結果のレポートの表示」「システムファイルのコピー」にチェックを入れ、「開始(S)」ボタンをクリックします。  3.5インチのフォーマットが実行されます。
この時、FDDを抜かないようにご注意下さい。
3.5インチのフォーマットが完了したら、結果が表示されますので、「閉じる」ボタンをクリックしてダイアログを終了して下さい。
※ 「autoexec.bat」・「config.sys」は必要ないので作成した起動ディスクを開き削除しておくとトラブルが少ないようです。
以下はWIN98・Me・2000共通です。
次に「エクスプローラ」を開き、「3.5インチ FD (A:)」に下の説明にある「最新のBIOS入手」でダウンロードした、最新BIOSデータと、BIOS書き換えユーティリティーをコピーします。

参考:DOS や Windows9x が起動する PC がない場合でも、次の方法で MS DOS6.2/Vの起動ディスクを作成することができます。 WindowsMe/2000に sys コマンドや format /s コマンドはありません。 format /s 相当のディスクにするためには、下記手順で作成したフロッピーディスクから、io.sys、msdos.sys、command.com 以外の全ファイルを削除します。

Windows ME の場合

フロッピーディスクを1枚用意し、ドライブへ挿入。
「スタートメニュー」 ― 「設定」 ― 「コントロールパネル」を開きます。
「アプリケーションの追加と削除」を開きます。
「起動ディスク」のタグを選びます。
「ディスクの作成」をクリックします。
画面の指示に従い、フロッピーディスクを入れ、起動ディスクを作成します。
「command.com」「io.sys」「msdos.sys」の3つ以外は削除してください。 

Windows 2000 の場合

Windows 2000 を起動します。
CD-ROM ドライブに Windows 2000 CD-ROM を、FDD に空のフロッピーディスクをセットします。
[スタート]−[プログラム]−[アクセサリ] から「コマンドプロンプト」を起動します。
以下のコマンドを実行します。
(ただし、CDを挿入したCD-ROMドライブが「Q:」である場合を例としています。自分のCD-ROMドライブが「E:」なら「Q:」を「E:」と読み替えてください。)
  C:\>Q:
  Q:\>cd VALUEADD\3RDPARTY\CA_ANTIV
  Q:\VALUEADD\3RDPARTY\CA_ANTIV>MAKEDISK A:
できあがったフロッピーディスクには 「InoculateIT AntiViurs AVBoot v1.1」 というソフトが入っていますので、ウィルススキャン用 DOS 起動ディスクになっています。できあがったフロッピーディスクのままではBIOSアップデートの際の容量が不足しますので、余分なファイルを削除し容量を確保します。
「command.com」「io.sys」「msdos.sys」の3つ以外は削除してください 

参考:いろいろMS DOSの起動ディスクの作成方法を説明しましたが、私が行っている簡単な方法を紹介します。

使っている自分のパソコンのOSがWindows98/Me/2000であろうが、どのOSで作成した「DOSの起動ディスク」でも使えますので、友人や知人の中でまだWindoes98を使っている人がいたら、上記で説明した「Windows 98/95 の場合」の方法で友人にでシステムの起動ディスクを作成してもらうのが一番楽です。

私は、WindowsMeとWindows2000のパソコンを使っていますので、WindowsMeのパソコンで次のようにして「DOSの起動ディスク」を作っています。 

 私の「DOSの起動ディスク」方法(OSはWindowsMe)

1.フロッピーディスクをフロッピードライブにセットします。
2.[スタート]−[プログラム]−[アクセサリ] から「MS-DOS プロンプト」を起動します。
3.以下のコマンドを実行します。

   C:\WINDOWS>format a:
   C:\WINDOWS>cd command\ebd
   C:\WINDOWS\COMMAND\EBD>copy io.sys a:
   C:\WINDOWS\COMMAND\EBD>copy command.com a:
  これで、「DOSの起動ディスク」が作成できます。

4.フロッピーディスクに、解凍後の最新BIOSデータとBIOSアップデートユーティリティーをコピー。

上記で説明しましたが、補足いたします。上記3で作成したフロッピーディスクにBIOSアップデートユーティリティーと解凍後の最新BIOSデータをコピーします。メーカーによっては解凍するとフォルダができる場合がありますが、BIOSデータと解凍したらできたもの全部をコピーします。(フォルダごとコピーしない事また、BIOSアップデートユーティリティーは解凍の必要がありません)

  これで、BIOS書き換えFDDシステムが完成です。

 アップデートを行う時に、解凍した最新BIOSファイルの名前を入力する作業がありますので、メモを取っておいてください。 

BIOSアップデート(本番)

作成したシステムフロッピーは、日本語環境が入っていない状態なので、106/109日本語キーボードを使っている場合、押したキーと実際に入力される文字が異なるキーがありますので注意してください。
参考 「」を入力したい時は、「」を押す。「」=「」バックスラッシュです。
    「」を入力したい時は、Shift+「;」を押す。
    「- 」を入力したい時は、Shift+「」を押す。 

書き換え方法には、「ステップバイステップ形式」、「一気に書き換えする方式」があります。どちらも、先ほど作成した「BIOS書き換えFDDシステム」のFDから起動するので、フロッピー装置に挿入して電源を入れ、システムを起動します。 

ステップバイステップ形式(順次必要事項を入力しながら実行していく方法)

プロンプトが出たらBIOS書き換えユーティリティーを起動します。
BIOS書き換えユーティリティーがawdflash.exeの場合:
 A:\>awdflash と入力し、「ENTER」を押します。
 新しいBIOSデータファイル名を入力し、「ENTER」キーを押します。
 新しいBIOSデータの読み込みが開始されます。
 読み込みが完了すると、一番下の部分に"Do You Want To Save Bios (Y/N)"メッセージが表示されます。
 ここで、「Y」を押すか「N」を押すかで次の動作が異なります。

因みに緑色の文字列の2行目の"Flash Type -"の後に表示されている文字列が、そのマザーボードでBIOSに使用されているフラッシュチップの型番です。型番によっては、書き換えに必要なBIOS書き換えユーティリティーのバージョンが変わる場合がありますので、この情報は、重要です。 

現在のBIOSを書き出すファイル名の入力を要求してきます。
現在のBIOSを書き出す為に、適当なファイル名を入力します。ここでは、bh6_fl.binと入力しています。
古いBIOSデータの書き出しを実行します。
書き出し実行中は、一番下の部分に黄色い文字で"Please Wait !"が点滅します。
古いBIOSデータの書き出しが完了すると、一番下の部分に"Are you sure to program (y/n)"メッセージが表示されます。
ここで、「Y」を押すとBIOSの書き換えが実行されます。「N」を押すと書き換えをしないでプログラムを終了します。
書き換えが開始されると、まず現在のBIOSデータの削除が開始されます。
この時、画面の一番下には、"Don't Turn Off Power Or Reset System !"が表示されます。ここで、もし電源を切ったり、リセットボタンを押したりすると、システムが立ち上がらなくなりますので、絶対に電源を切ったり、リセットボタンを押さないでください。
古いBIOSデータの削除が完了すると続いて、新しいBIOSデータの書き込みが開始されます。
BIOSの書き換えが全て完了すると、このような画面になります。ここで、「F1」を押すと、システムが再起動しますし、「F10」を押すと、書き換えユーティリティーを終了し、プロンプト画面に戻ります。
システムを再起動し、BIOSのセットアップ画面にはいり、「LOAD SETUP DEFAULT」を選択して、SETUP Defaultデータをロードします。
BIOSセットアップ画面を終了し、システムを再起動します。
システムが立ち上がれば、これでBIOSの書き換えが完了です。 

Award BIOSの場合を、もう1度例をあげます。
(例)マザーボード ASUS A7V133・ BIOSアップデートユーティリティ「 AFLASH」・「最新BIOS AVU1005a.AWD」の場合
1.作製したBIOS起動FDに「AFLASH」と「AVU1005a.AWD」を入れます。
2.FDをフロッピードライブに入れパソコンを起動します。
3.コマンドプロンプトが起動しますので、 A:aflash と入力します。「Enter」
4.プログラムが起動しますので、メニューの[2]を選択 「Enter」
5.Please Enter FileName for NEW BIOS A:\AVU1005a.AWD 「Enter」
6.プログラムが始まり、メッセージが出たら[Y] 「Enter」
7.書換えが終了したら、Do you want to program again[Y/N]?と出ますので[N]と入力
8.A:EXIT で終了

AMI BIOSの場合
(例)マザーボード FreeWay FW-6400GXR・ BIOSアップデートユーティリティ「Amiflash812」・「最新BIOS gxr1210.rom」
1.作製したBIOS起動FDに「Amiflash812」と「gxr1210.rom」を入れます。
2.FDをフロッピードライブに入れパソコンを起動します。
3.コマンドプロンプトが起動しますので、 amfl812 と入力し「Enter」
4.Amiflashが起動したらカーソルで「File」を選び「Enter」
5.「BIOS Filename for loading」の下に gxr1210.rom と入力
6.現在のBIOSを保存する時は、「BIOS Filename for saving」の所の下に現在のBIOS名を入力(保存しない場合は、必要なし)
7.「Enter」を押すとアップデートが開始します。
8.途中で「Are you sure to write the BIOS in to flash ROM」と出たら「Enter」
9.「Flash ROM update completed-Pass」と表示されアップデート終了。
10.どのキーでも良いから押すとパソコンが再起動します。(FDは抜いておく)

一気に書き換えする方式
(例)マザーボードABIT BE6-2「Award BIOS」・BIOSアップデートユーティリティ「Awdflash.exe」・ 最新BIOS「behxu.bin」 
無事フロッピーディスクから起動できたら、コマンドプロンプト(文字が入力できる状態)になるので
A:\>awdflash behxu.bin
と、ユーティリティ(awdflash.exe)、BIOS名(behxu.bin)を入力し、「ENTER」を押します。
自動的にBIOSのアップデートされます。
※この時絶対にマシンを触れないように気をつけてください。
BIOSアップデートが完了すると、起動ディスクを抜き再起動します。

(以前の設定は全てクリアされしまうので、再起動後はBIOSセットアップユーティリティを起動し、設定をし直す必要があります。)これで完了です。

BIOSの書換えは、あくまでも自己責任です。このホームページを参考にしてBIOSの書換えに失敗しても、一切の責任は持ちません。



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