『故事・俗信ことわざ大辞典』(小学館)・『実用新ことわざ辞典』・『新編格言ことわざ辞典』(むさし書房)・『ことわざ小事典』(永岡書店)・『中国古典名言辞典』(講談社)などから面白いと思うものを選び、語感を失うことなく、現代風にアレンジしたり、鉄人(ジテン・フェチ)風解説を試みたので、まじめに受け取らないように。

 まだまだ少ないが、徐々に増やしていくので、こうご期待。

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  1. 〔挨拶より円札〕 「挨拶より万札」と変えた方が良いだろう。挨拶より金銭が良いという意味だが、1円札は流通していないし、金銭感覚からしてもそうだろう。「年賀状よりお歳暮」といえば言い過ぎか。
  2. 〔開いた口がふさがらない〕 びっくりしたり、あきれたりして、口を開けたままぽかんとすること。鉄人のページを3日も連続で雑誌に載せてくれるなんて開いた口がふさがらないなんてレベルじゃないな。
  3. 〔会えば五厘の損がゆく〕 「会えば五万の損がゆく」と変えた方が良いだろう。人との交際には費用がいるという意味だが、五厘という金額がないことと、「ごまん」とかかるということにあてた。
  4. 〔赤トンボ、羽をとったら唐辛子〕 いかにもそうだなって、感じ。ほかにも何か言い換えできそうだ。
  5. 〔赤飯とフグ〕 食い合わせの一つだそうだが、いかにもぜいたくは敵と言っているような。
  6. 〔空き樽は音が高い〕 空っぽの樽がたたくと高く響くように、教養のない人ほど良くしゃべるということ。「空き樽は音が高いというが、鉄人もべらべらといらぬ事ばかりしゃべっている」などと言われないようにしなければと思う。
  7. 〔悪女の深情け〕 「美人は、情が薄いが、醜い女は愛情が深い。」などという意味ではない。醜い女は、愛情も深ければ、嫉妬も深い。転じて、ありがためいわくなこと。
  8. 〔悪銭身に付かず〕 良くないことやつまらないことで手に入れたお金はたちまち無くなってしまうということ。鉄人は、たまたまパチンコに勝ったりすると、悪銭身に付かずだからといって辞典を買ってしまう。
  9. 〔朝起きは三文の得〕 朝早く起きると、何か少しでも良いことがあるということ。鉄人は、朝起きは三文の得とばかり、朝早く起きてコンテンツを作っている。普通は、「早起きは三文の得」という。
  10. 〔足が鈍る〕 行くのがいやで、歩くのが遅くなったり、行こうとしなかったりすること。歯医者は痛いので、足が鈍る人も多いだろう。鉄人もその一人である。
  11. 〔味もそっけもない〕 おもしろくも何ともなく、つまらないこと。味もそっけもないようなことわざ辞典の方が本当は役に立つのかも知れない。
  12. 〔味をしめる〕 一度うまくいったことと同じようなことをまたしたくなること。雑学の鉄人が、10回も雑誌に載ったので、鉄人は味をしめてi-modeページをまた作ろうとしている。
  13. 〔小豆の豆腐〕 あるはずがないことをいう。しかし、作ってみようとした人はいないのだろうか。ただ、あの淡泊な味の豆腐が、しっかりと小豆風味になってしまって、料理ではなく、菓子のようになってしまうのが落ちだろう。
  14. 〔当たって砕けよ〕 何ごともやってみないことにはその成否はわからないからとにかくやってみようということ。しかし、いつも砕けてしまったのではいけない。失敗は成功の母にしなければならない。
  15. 〔あたらずといえども遠からず〕 ぴったり当たっているというほどではないが、ほとんど間違いないこと。鉄人は自信過剰だといわれると、あたらずといえど遠からずだと、いわざるをえない。
  16. 〔虻蜂取らず〕 二つのものを同時に得ようとしてもどちらもとれないことを言う。二つならぬいくつもの辞典を同時に編集している鉄人など況やである。
  17. 〔雨垂石を穿(うが)つ〕 少しずつでも根気よく続ければ何ごともうまくいくと言うこと。鉄人もそれを信じて微力ながら辞典を作り続けている。
  18. 〔案ずるより生むが安し〕 する前に心配しているより、やってみると案外簡単であるということ。辞典づくりはその逆で、思ったよりたいへんなことが多い。
  19. 〔暗中模索〕 どうやって良いか、手がかりもわからないまま色々やってみること。暗中模索で始めたホームページが、思ったより人気がでると嬉しいものだ。
  20. 〔言い勝ち高名〕 言葉数の多いものが勝つということわざだが、言いたいこともいえない人に使おう。多弁な人はよりうるさくなるぞ。
  21. 〔言いたいことは明日言え〕 うるさ型の人、一言多くて失敗している人に対して言うことわざ。
  22. 〔言うは安く行うは難(かた)し〕 言うのは誰にでもできるが実行するのは難しいこと。評論のための評論に終わっている多くの評論家に言ってやりたいことである。評論している以上のものがあなたにできるのか。そうでなければ、評論のための評論であって建設的価値を持ち得ないと。
  23. 〔いかもの食い〕 普通なら食べないような物を好んで食べること。また、その人。蓼食う虫も好きずきとはいうが、いかもの食いができる人には驚いてしまう。
  24. 〔いざ鎌倉〕 鎌倉時代に、一大事が起こったときに、幕府に召集されたことから言われるので、今ならさしずめ「いざ東京」ということになろう。
  25. 〔石に裃(かみしも)〕 堅いだけがとりえの人のこと。鉄人のことではない。そうであれば、「ジテン・フェチの漢字辞典」などという名のページを作ったりしない。名前のように「石部金吉」というのもある。
  26. 〔石橋を叩いて渡る〕 用心に用心を重ねる意というが、「石橋を叩いてから渡る」、「石橋を叩きながら渡る」、のふたつの意味にとれるなんて事が、国語学の問題として出題されていたことがある。
  27. 〔一将功成りて万骨枯る〕 何時の世も、功績は上のものだけのものとなり、下のものの労苦は報われないことを言う。
  28. 〔衣食足りて即ち栄辱(えいじょく)を知る〕 生活が安定してはじめて名誉・不名誉の別をわきまえるようになる。食べるのに必死であると名誉であるとか恥辱とかいってられないのは事実である。鉄人も衣食足りて即ち栄辱を知るというところまで来ていないので、がむしゃらに小さな辞典を作り続けている。
  29. 〔一言居士(いちげんこじ)〕 何事につけて、一言意見を言わないと気のすまない人のこと。ことわざの鉄人のようなページを作っていると、一言居士だといわれても仕方がない。
  30. 〔一日千秋(いちじつせんしゅう)〕 一日が千年にも感じられるほど、非常に待ち遠しいこと。雑誌紹介のメールが来ると、鉄人は一日千秋の思いで、雑誌発売日を待ってしまう。
  31. 〔一念岩をも通す〕 「虎」と「岩」を間違えて矢を射たら、矢が岩を通ってしまったという、諺というより故事成語。ある諺辞典に、これのかわりに、「女の一念岩をも通す」がある。よっぽど女の人に恨みでもあるのだろうか。
  32. 〔一心不乱〕 一つのことをわき目もふらず集中してやること。辞典編修も一心不乱にやってこそいいものができる。
  33. 〔一朝一夕(いっちょういっせき)〕 一日二日のわずかな間のこと。人気ページは、一朝一夕にはできない。積み重ねが大事である。
  34. 〔一知半解〕 少しかじっただけで本当のことは何もわかっていないこと。「当用漢字・常用漢字新字体・簡化字ルーツの辞典」の著者の鉄人ようなもの。半可通とも言う。
  35. 〔いつまでもあると思うなページとアクセス〕 正しいことわざは省略。インターネット世界での至言であると思うがいかが。ほとんど訪問しないリンク先のページ、更新の努力のないページのアクセスは、なくなりやすいのは当然のこと。
  36. 〔井の中の蛙大海を知らず〕 時には「井の中の蛙」になるのも良いと思う。自分よりすぐれた人ばかり見ていると思い切ったことはできない。『和製漢字の辞典』も「井の中の蛙」なればこそ作れたものである。
  37. 〔芋を洗うよう〕 たくさんの人でひどく込み合っている様子。都会の海水浴場は、まるで芋を洗うようなものだと聞くが、ネット上では、ホームページ作者が、芋を洗うようにいるのだから、はやるページを作るのは並大抵のことではない。
  38. 〔雨後(うご)の筍(たけのこ)〕 同じようなものが次々現れること。何かはやることがあると、雨後の筍のように似たようなものが次々でてくるものだ。
  39. 〔牛の歩みも千里〕 歩みの遅い牛でも、たゆまず行けば千里の道もいけるということ。鉄人も「牛の歩みも千里」で「ことわざ辞典」を使いでのある辞典にしたいと思っている。
  40. 〔牛負けた〕 馬勝った(おいしかった)というしゃれ。時と場合を考えても、今時使うと場を白けさせること請け合いの駄洒落。
  41. 〔嘘を言うと嘘歯が生える〕 嘘歯は、鬼歯・八重歯など歯並びからはずれた歯のこと。愛媛地方のことわざというが聞いたことが無い。歯並びの悪い人のことを嘘つきだといっているようで、使うべきでないことわざではあるので、あまり使われることもないのだろう。
  42. 〔うつつを抜かす〕 ほかのことには見向きもしないように熱中する。ホームページづくりにうつつを抜かしているといわれるぐらいにならないと、なかなかいいものはできないものである。
  43. 〔馬から落ちて落馬する〕 漢文訓読の際できた二重でおかしな語法。重言に似るが異なる。重言なら「馬から落馬する」となるから、重言より重なり方がひどいと言える。『雑学の鉄人』に「危険が危ないの辞典(重言の辞典)」がある。
  44. 〔海の水を柄杓で汲み干すよう〕 効果が無く、はかどらないこと。ことわざの世界は、大海のように広く、鉄人の辞典づくりは、まさに海の水を柄杓で汲み干すようなもので、遅々としてはかどらない。
  45. 〔瓜の蔓に茄子はならぬ〕 「ポマト」って、「ポテト」と「トマト」の「あいのこ」があったような。そんなことがわからない時代の諺といえる。現代は、動物にも「ライガー」とか「レオポン」とか変なやつがいる時代だから、こんなことわざは何時覆されるかも知れない。
  46. 〔雲泥の差〕 天地の差ほど非常に大きな違いがあること。鉄人のことわざ辞典もネット上でこそ大きな部類にはいるようになったが、出版物と比べると雲泥の差である。
  47. 〔運を天に任す〕 一所懸命努力した後は、結果がどうなるかはじっくり見守るしかないということ。『ことわざの鉄人』は、まだまだ不十分で、運を天に任すなどと言えるほどのものではない。
  48. 〔栄華あれば必ず憔悴あり〕 栄えているものは、必ず衰えるのが定めであるということ。栄華あれば憔悴ありと、他のサイトの衰えるのを待っていたのでは人気サイトは作れない。
  49. 〔英雄色を好む〕 英雄は何ごとにつけ精力的であるので、如職も好む傾向が強いということ。英雄色を好むのは致し方ないが、色のみ好む凡人は、何の役にも立たない。
  50. 〔易者、身(み)の上(うえ)知らず〕 易者は他人のことは判断できても自分のことは判断できないということ。路上で占いをしている易者を見ると、やはり「易者、身の上知らず」なのだなあと思ってしまう。
  51. 〔絵に描(か)いた餅(もち)〕 見た目は立派だが、何の役にも立たないこと。レイアウトが綺麗で目を引くページであっても内容が貧弱であれば、特に辞典ページは、絵に描いた餅のようだといわざるを得ない。
  52. 〔燕雀(えんじゃく)いずくんぞ鴻鵠(こうこく)の志を知らんや〕 こんなことわざ、どこで使えるんでしょうね。「おまえら小者に俺のような大物の志は分かるか」と、不遇の身にある人がいうんですから、芽がでなかったときのことを考えると良い笑いものですね。これをいった陳渉は、一時的にせよ楚王になれたのですから良いですけれど、鉄人なんぞこわくて使えません。
  53. 〔大男(おおおとこ)総身(そうみ)に知恵が回りかね〕 体ばかりでかく、頭の働きの鈍い人を馬鹿にして言う言葉。鉄人も小柄ではないので、大男総身に知恵が回りかねと聞くと、つい鉄人のことかと思ってしまう。
  54. 〔お茶の子さいさい〕 ほんとうに簡単にできること。お茶の子さいさいの気分で簡単に作ったページは、はやったりしないものだ。
  55. 〔鬼も十八、番茶(ばんちゃ)も出花(でばな)〕 「十八」は、数えの十八歳、今でいうと、十六歳ぐらい、このぐらいになるとどの女性も女らしく美しくなるということ。鬼も十八番茶も出花というのにかわらないなあなどというとセクハラといわれるので気をつけよう。
  56. 〔溺れるものはわらをもつかむ〕 非常に困っている人は、あまり当てにならないものにまで頼るものだということ。鉄人のページに掲示板に質問をしてくる人は、まさに溺れるものはわらをもつかむの心境なのだろう。
  57. 〔思い立ったが吉日〕 何か事を思い立ったら、迷わずすぐに始めるのがよいということ。鉄人は、これが多すぎるので、どっちつかずのページが増えてしまうという弊害もある。
  58. 〔思うこと言わねば腹脹る〕 言い過ぎる人のためには、「物言えば唇寒し秋の風」なんてのもありますが、あんまり言わないでいてもストレスがたまって良くありませんよね。それをあらわす諺。
  59. 〔親が親なら子も子〕 親がだめなら子もだめという意味だが、他人が使うべきで、だめな子供が使うのは筋違い。「鳶が鷹を生んだ」とか反対に「親に似ぬ子は鬼子」などということわざもあるぐらいだ。しかし、両方立派ということわざはないんだろうか。
  60. 〔温故知新〕 孔子がいった、「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」という言葉だけど、何か復古趣味みたいだし、第一、鉄人ジテン・フェチには、古辞書の『温故知新書』の方が身近に感じられる。
  61. 〔女三人よれば姦しい〕 セクハラだといわれそうだから、「男三人よれば何」って、鉄人に挑戦でだした問題だ。
  62. 〔隗(かい)より始めよ〕 よく聞く諺だけど、まさか「優秀な人材を集めようとするときは、さほど優秀でない、私、隗を優遇することから始めてください」という意味だったとは知らなかった人もいるんじゃないですか。
  63. 〔怪力乱神を語らず〕 孔子の言葉だけど、そう堅いことをいわずにといいたいな。コーヒーブレイクの「漢字の中のモンスター達」は、怪力乱神を語るページですから。
  64. 〔蛙の子は蛙〕 子供が職業など親と同じ道を歩くようになること。このようなことが多ければ、後継者不足などということは解消されるのであろう。
  65. 〔顔がつぶれる〕 名誉や誇りなどを傷つけられること。顔ききをしてパソコンを安く購入できるようにしてやったのに、さらに値引き交渉をするとは、全く顔をつぶされてしまった。
  66. 〔学者の取った天下なし〕 以前、どこかの知事に学者がいたような。ことわざ、必ずしも正しからずの典型か。
  67. 〔学に老若の区別なし〕 学問は、上達したものが偉いのであって、師と仰ぐ人に年齢の上下はないということ。鉄人が師と仰ぐ先生も鉄人より一回り近く若い。
  68. 〔佳人(かじん)薄命(はくめい)〕 俗に言う美人薄命のこと。佳人の方が、美人よりステータスが高いと思われるが、言葉として美人の方が一般的なので、そう変化したのだろう。
  69. 〔型(かた)にはまる〕 決まりきったやり方や形式ばかりで面白みがないこと。型にはまった辞典ばかりだといわれないように、コンテンツに気を使っているつもりである。
  70. 〔片腹(かたはら)痛い〕 あまりにばかばかしく、まともに取りあおうと思わないこと。そのぐらいの実力で鉄人に挑戦するとは片腹痛いなどとはいわないので、どんどん挑戦してほしい。
  71. 〔火中(かちゅう)の栗を拾う〕 自分の得にならないのに、非常に危ないことや骨の折れることをすること。火中の栗を拾う意気込みでもっと大きく完成度の高い出版物にも負けないぐらいの辞典ページを作らなければ、インターネット上の辞典はなかなかいいものにならないと思う。
  72. 〔株(かぶ)が上がる〕 評判が良くなること。雑誌でよい評価を受けると株が上がるので、ホームページの雑誌掲載は本当にありがたい。
  73. 〔鴨(かも)が葱(ねぎ)を背負(しょ)ってくる〕 うまい話に、さらにうまい話が重なって、ますます都合がよいこと。ホームページを紹介してくれるというので、雑誌を見てみると、ほかのページの倍もスペースをとって解説してくれている上にキャッチもなかなかいい。これを鴨が葱を背負ってくるといわないで何というのだろう。
  74. 〔痒(かゆ)いところに手が届く〕 細かいところまで心配りがされ、世話が行き届いていること。掲示板で質問を受けるようにしている鉄人も、なるべく早く回答できてこそ、痒いところに手が届くと言える。
  75. 〔画竜点睛〕 物事を完成させるのに、一番大切な最後の仕上げのこと。ことわざの解説の中で画竜点「晴」などと書いては、それこそ画竜点睛を欠くものとなってしまう。「睛」は、「ひとみ」のことで「晴(はれ)」ではないので気をつけなければならない。
  76. 〔可愛い子には灸をすえ、憎い子には砂糖をやれ〕 可愛いく思う子ほど厳しく育て立派な人になって貰いたいと思う。どうでもいい子は甘やかせて使いものにならない子になっても何とも思わないという意味だろう。憎い子は甘いものをたくさん食べさせ、肥満にし、醜くまた糖尿病などの成人病にさせてやろうというのではない。あくまで可愛い子ほどきちんとしつけなければならないということをいうための対句にすぎない。
  77. 〔可愛さ余って憎さが百倍〕 かわいがっていた相手ほど、裏切られたという感情を持って憎んだら、きりがないほど憎んでしまうということ。
  78. 〔閑古鳥が鳴く〕 商売などがはやらないという意味だということは当然ご存知ですよね。では、閑古鳥って、どんな鳥といえば、知らない人の方が多いんじゃないかな。実は、「カッコウ」のことなんだけど。
  79. 〔肝胆相照らす〕 深く理解し合って、心の底をうち明けて話すことができること。また、その相手。一般にはなかなか難しいことだけれども、同じような病気を持っている人、同じく逆境にある人などは、比較的このような仲になりやすいのではないだろうか。同類相哀れんで、肝胆相照らす仲になるということか。
  80. 〔邯鄲(かんたん)の夢〕 「廬生という青年が趙の都邯鄲で仙人から栄華が意のままになるという枕を借り、うたた寝をする間に、栄華の思いを叶えることができたが、夢からさめると、炊きかけていた粟がまだ炊けていなかった。」栄華ははかないものだという『枕中記』の故事は、あまりに有名である。退職したら、何も残らなかったということの無いように、仕事以外にも趣味でも人脈を作っておいてはいかがでしょうか。
  81. 〔眼中にない〕 「目もくれない。問題にしない。」という意味だが、実社会では、こちらのことなど眼中にないと思われる方からメールをいただいたりすることがある。中には返信メールもあるが、有名フォントデザイナーの方からメールをいただいたときは本当にびっくりしたものだった。『和製漢字の辞典』の公開の影響はほんとに計り知れないものだ。
  82. 〔機運が熟す〕 物事をなすのに適した時機が到来すること。機運が熟しているのかどうかなかなか難しいことの方が多い。良い結果がでてみて、機運が熟していたのだろうとわかることの方が多いと思われる。
  83. 〔気が置けない〕 気を使わなくて良く、遠慮がいらないこと。反対に気が許せないという意味に誤って使われることも多い。気が置ける人は隣にいるだけで気疲れするが、気の置けない友と話していると時間がたつのを忘れてしまうほどである。
  84. 〔気が練れる〕 精神鍛錬が良くできていて、気持ちに落ち着きがあること。「鉄人があれこれ新しい辞典に手を出しては中途半端なものばかり作っているのは、あまりに気が練れてなさ過ぎることが原因だろう」などと使おう。
  85. 〔庇に玉〕 なんか変だと思ったら、「玉に庇」のモジリでした。意味も反対で、欠点だらけで、良い点は稀にしかないこと。「玉」は「王」の真ん中より下に「点」を打って、「王」と区別したものだけど、「王」の真ん中より上に「点」を打つと、「庇のある玉」という意味の字になるってご存知でしたか。
  86. 〔狐と狸〕 「狐と狸の化かし合い」というように、どちらもくせ者同士という意味。狸は、非常に驚いたことがあると、仮死状態になり、危機が去るとむっくり起きて逃げ去るという。これから狸寝入りという言葉ができたというが、狐はなぜ人をだますといわれるのか不思議である。どちらにしても狸や狐にだまされたという人は聞いたことがないが、人にだまされたという話はよく聞く。人間こそクセモノであるのにひどい話である。
  87. 〔木に縁りて魚を求む〕 このことわざの作者は、「木登魚(キノボリウオ)」の存在を知らなかったので、後世に無知をさらした結果になってしまったなどと揚げ足取りをするのは止めよう。
  88. 〔奇想天外〕 思いも寄らぬような奇抜なことの意で、「奇想天外より落つ」の略。鉄人は、発想が貧弱で奇想天外な辞典は作れないので、かわりばえのしない辞典を作っている。
  89. 〔きりんも老いては駑馬に劣る〕 「きりん」といっても「ジラフ」や聖獣「麒麟」ではなく、1日1,000里(500kmぐらい)を走るという名馬のことで、老いれば駄馬にも劣るようになるということ。転じて偉人・名人も老いれば凡人に劣るという意味に使われる。
  90. 〔臭いものにはふたをせよ〕 「他人の悪事などあばきたてると面倒なのでそっとしておく。」と解説する辞典があるが不十分である。全く無関係の他人ではなく、親族・部下・生徒など関わりのある人で、明るみにでると対応に追われたり、何らかの影響が自分にもかかってくる関係者である場合にのみ使われるものである。
  91. 〔空前絶後〕 今までになく、これからもないだろうと思われるほどのもの。『和製漢字の辞典』は、空前絶後の国字辞典であると自負している。
  92. 〔口車に乗る〕 できすぎたうまい話にだまされること。ネット上では、相手の表情もわからないのだから、口車に乗って損をしたということの無いように気をつけなければならない。
  93. 〔怪我の功名〕 やり損なったと思ったことから思いも寄らない良い結果が生まれること。付箋紙は、接着剤の研究からできた怪我の功名による発明品であることは有名である。ただ、この接着剤ができてから十年以上もして付箋紙が考えられたというのはあまり有名でないかも知れない。
  94. 〔喧嘩両成敗〕 事の善悪によらず、喧嘩をしたもの両方を処分するというのであるから、一方的に喧嘩をふっかけられた側にはたまらないことであるし、喧嘩っぱやい人には都合のいいことわざである。
  95. 〔古希〕 唐代の詩人杜甫が、人生七十年古来稀也と詠じた事が典拠であるが、現代とは斯くも感覚が違うものかと感じられる。我々が七十歳になった頃には年寄りの内に考えられていないのではと思ってしまう。
  96. 〔国士無双〕 麻雀の役などという人はバカにされてしまう。国中に二人といない勇者また優れた人物の意味であるから間違えないように。
  97. 〔国色〕 「色」とは美女のこと。国中で一番、言い換えれば絶世の美女のこと。傾城の美女とか、傾国の美女とか言うけれど、国や城を傾けないにこしたことはない。
  98. 〔虚仮(こけ)も一心〕 愚か者でも、ただ一つのことを心を込めてやれば、他の人にまけないすばらしいこともできるということ。鉄人の『和製漢字の辞典』のことを言われているようだ。
  99. 〔志あれば事ついに成る〕 どんな困難なことでも、やり遂げようとする固い意志があれば、結局はは成就するということ。鉄人もこの気概で、各辞典づくりに邁進しているつもりである。
  100. 〔こすい子身を持たぬ〕 わるがしこい、また立ち回りのうまい者は、初めはうまくいっても、いずれは失敗して破滅するという意味。何ごともこつこつやるものが最後には勝つということか。
  101. 〔五臓六腑に沁みわたる〕 身にしみて深く感じる。腹にしみるという意味だが、酒が好きな人にとっては、酒が程良く回って、酔って気分が良くなることをいうようだ。
  102. 〔炬燵水練〕 実際の役に立たない議論や研究のこと。鉄人のページや和製漢字の研究も「炬燵水練」だといわれなければよいが。
  103. 〔東風(こち)雲に嘘なし〕 東風雲が動くと、たいてい風が吹くようになるということだが、凧をあげるのでもなければ、あまりありがたいことではないと思われる。
  104. 〔凝っては思案に余る〕 物事にあまりに熱中しすぎて、冷静な判断ができなくなること。鉄人も和製漢字の研究に凝っては思案に困る状態になり、ことわざの辞典を作り始めた。このような使い方で正しいのであろうか。
  105. 〔事挙げせぬ国〕 典拠は、万葉集の詠み人知らず。あれこれと言葉で言い争わない平穏な国という意味で日本の美称だが、外国人からは、「日本人は、はっきり言わない。よくわからない。」といわれる原因でもあるのだろう。
  106. 〔事に敏にして言に慎む〕 出典は、『論語』。すべきことを速やかに行い、いらぬ事は言わないということ。不言実行とは微妙に違うように思われるが、似た意味のことわざではある。
  107. 〔事の任と為ること無かれ〕 出典は、『荘子』。積極的な地位に立って、事に当たるのはいけないということ。時と場合によれば、そうかもしれないが、そのような人ばかりであると、社会は成り立たない。やはり、『荘子』は、極端に過ぎる。
  108. 〔言葉が多きは品少なし〕 おしゃべりは、軽薄で品に欠けるといっているのだが、雄弁な人・能弁な人に批判されるのが困る人が使うことわざである。
  109. 〔言葉に甘える〕 人の好意ある申し出に素直に従うことだが、社交辞令なのに困ったなという風にみてとれたら、前言を翻し、やんわりと断ろう。
  110. 〔言葉は心の使い〕 心に思っていることは自然と言葉にでるものであるということ。言葉一つで人の心を温めたり、寒々とさせたりするものだから、言葉づかいには気をつけよう。
  111. 〔小股の切れ上がった〕 足が長くすらりとして、たった姿がきりりと引き締まった女性を形容する言葉。「小股」の「こ」は単なる接頭語で、小股という部位が特別にあるわけではない。
  112. 〔之を好む者は、之を楽しむ者に如かず〕 出典は『論語』。何事も、それを好むというだけでは、それを楽しむという人には及ばないということ。ホームページを見ることを好むだけの者は、ホームページを作る楽しみを知っている者に及ばないのは当然である。
  113. 〔之を知る者は、之を好む者に如かず〕 これも『論語』が出典。何事も、それを知っているというだけでは、それを好むというような人の力には及ばないということ。ホームページというものがあるという事を知っているだけの者は、ホームページを見ることが好きな者には及ばないのは当然である。
  114. 〔材大なれば用を為し難し〕 あまりに偉大すぎる人物や志の高すぎる人物はかえって社会に受け入れられにくいということ。あくまで、不遇な知人に使うべきであって、自分を慰めるのに使うのはあまりに情けない。
  115. 〔竿竹で星を打つ〕 あまりに不可能なことをあえてする愚かさをいうが、どこかの国で、戦時中、星ならぬ敵飛行機を突こうとしたことがあったが、愚かなことでいえば、同じようなものである。
  116. 〔桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿〕 「桜は枝を切るとそこから腐りやすいので切ってはいけない。梅は切らないと翌年花が咲かなくなるので、枝を切らなければならない。」という意味だそうだ。アメリカ初代大統領も桜を切ったが、枝ではなく、幹を切ったので馬鹿ではなく大統領になれたという話ではない。剪定の要不要をわかりやすくいったにすぎない。
  117. 〔三人よれば文殊の知恵〕 凡人でも三人よれば、優れた知恵がでるものだということ。衆愚政治なんて言葉もあるぐらいだから、必ずしもそうとは限らない。かといってワンマンが良いってわけでもない。
  118. 〔思案に余る〕 いくら考えても良い考えが浮かばないこと。鉄人は、ホームページのコンテンツなら、次から次に浮かんできて思案に余ることはないが、もっと大事なことについては全くだめで、いつも思案に余ってばかりいる。
  119. 〔塩を火に入れる〕 出典は、『水滸伝』。勢いのあるものにさらに勢いを加えること。しかし、火に油を注ぐほどではないように思える。
  120. 〔四角四面〕 あまりに形式張って、堅苦しいこと。鉄人は、四角四面な事は苦手なので、変な辞典ばかり作っている。
  121. 〔自画自賛〕 自分のことを自分でほめること。自信を持って自画自賛できるぐらいの人でなければ、はやるホームページはできないだろう。
  122. 〔地金(じがね)を現わす〕 本性や本心を現してしまうこと。鉄人も『和製漢字の辞典』などというまじめくさった辞典を作っているかと思うと、『雑学の鉄人』などというページを作って、地金を現しているといわれそうだ。
  123. 〔自家薬籠中(じかやくろうちゅう)の物〕 出典は、『唐書』。自分の薬箱の中にある薬のように、自分の思うままになる物。また、そのようになるまで高めた自分の技術。鉄人の辞典は、自家薬籠中の物というまでにはなっていない。まだまだ、研鑽をせねばと思っている。
  124. 〔児戯に等しい〕 子供の戯れと同じく、とるに足りないということ。鉄人の辞典も児戯に等しいといわれるものが多いのではと心配している。
  125. 〔しこりを残す〕 後に感情的にすっきりしないものを残すこと。掲示板への書き込みでも、しこりを残すということはある。自分に原因があると思うときは、すぐに謝りの書き込みを行おう。
  126. 〔師には従え〕 師と仰ぐ人の言行を見習い、その教えにすなおに従うのが勉学の道であるということ。師を選べるのであれば、慎重に選ばなければならない。間違っても、鉄人などを師と呼んではいけない。
  127. 〔死ぬる子は眉目(みめ)よし〕 早く死ぬような子に限って器量がよいものであるということ。美人薄命に近いことわざか。どんな器量よしでも年には勝てないし、鬼も十八ともいう。若死にした子を惜しんでいうことわざには違いない。
  128. 〔渋皮(しぶかわ)が剥(む)ける〕 女性があか抜けして美しくなること。田舎にいるせいか鉄人はそういった女性にあったことがないといったら、おまえもあか抜けしてないといわれそう。
  129. 〔自明の理〕 説明するまでもない明白な道理のこと。鉄人も道理についてではないが、自明のこととして解説を省略することがある。「同じ文字を組み合わせてできた漢字」では、「JIS漢字は漢和辞典を見ればわかるのであるから鉄人の辞典を見るまでもなく自明のこと」として解説を省略したところ、「驫」が「同じ文字を組み合わせてできた漢字」にあるのをせっかく見つけたのに解説がなかったといってがっかりして掲示板に書き込みをした方があった。
  130. 〔釈迦に説法〕 釈迦に仏法を説くように、その分野にに精通している人にものを教えようとすることは愚かであるということ。鉄人に、国字を教えようとするのは、釈迦に説法ではないので、気軽にご教示賜りたい。
  131. 〔釈迦に提婆(だいば)〕 提婆は、釈迦の法敵。どんな優れた人にでも敵はいるということ。鉄人に敵だらけなのは当たり前ということになる。
  132. 〔弱肉強食〕 弱いものが強い者の餌食となること。他の動物はやらないスポーツハンティングによって自然を破壊していると人間はいわれるが、弱肉強食を自然界の掟とすれば、それも掟に叶ったものと、言えなくはない。
  133. 〔株(しゅ)を守って兎(うさぎ)を待つ〕 出典は、『韓非子』。旧来の方法・風習などにとらわれて新しい考え方が理解できず、応用も利かないこと。
  134. 〔小人閑居して不善をなす〕 徳や教養のない人は、暇だとろくな事をしないという意味。鉄人も品性卑しからずとは言えないので、小人閑居して不善をなすといわれないよう、次々いろいろな辞典を作っている。
  135. 〔勝負は時の運〕 勝ち負けはそのときの運で決まるのでやってみなければわからないということ。これは、強者に対しては慢心を戒める意味があり、弱者に対しては勇気を奮い立たせる意味があるのだろうか。時の運であるから勝とうとする努力は必要ないなどと取るべきではない。
  136. 〔食指が動く〕 あることをしたいという気持ちが起こる。コンテンツの整備に努めなくてはならないのに新しいコンテンツに食指が動いてしまう。
  137. 〔知らぬが仏〕 何も知らなければ、何の心配も入らないということ。心配事がないため仏のように穏やかな顔をしているという意味なのだろう。
  138. 〔人事を尽くして天命を待つ〕 できうる限りの努力を重ね尽くした後は、運を天に任せるしかないという意味。いいかげんなレベルで使うべき事ではなく、万が一にも失敗はあり得ないレベルまできちんとやったが、人間のやることであるから100パーセントではないという意味で使われるべきである。鉄人はまだまだ努力が足りず、人事を尽くして天命を待つなどとは言えるレベルにない。
  139. 〔人心面(じんしんめん)の如(ごと)し〕 典拠は、『春秋左氏伝』。一人一人顔が違うように心も同じではないということ。実世界では当然のこと、人心面の如しというがその顔すら見えないネット世界を生き抜くこともまた難しいことである。
  140. 〔人生意気に感ず〕 自分を信頼してくれる相手の心意気や心情に感激して行動するということ。鉄人も先生とか鉄人様とかいわれて質問を受けると、人生意気に感じて、一生懸命時間も忘れ、回答にいそしんでしまうこともある。
  141. 〔人面獣心〕 典拠は、『史記』。顔は人だが、人情が無く心はけだもののような人のこと。スポーツハンティングと称して無駄に動物を殺している人間が、人面獣心などというと獣達が気を悪くするかも知れない。
  142. 〔仁を仮る〕 典拠は、『孟子』。うわべだけ仁政をよそおうこと。覇者の政治をいう。仁を仮るということがあるが、権力の座に着くことは並大抵のことではなく、そんなきれい事はいっていられない。うわべだけでも仁政をよそおう気がある政治家はまだ良い方だと言えよう。
  143. 〔好きこそ物の上手なれ〕 好きであることが、物の上手になる第一要素であるということだろう。いやいややっていたのであればなかなか上達はしない。下手の横好きなどといわれながらも一所懸命やっていればいずれは、物の上手といわれるようになるということだろう。
  144. 〔過ぎたるはなお及ばざるが如し〕 度をこすと、足りないのと同じく良くないということ。これは使い方を誤ると、一所懸命やっているもののじゃまになりかねないので、使用場面がなかなか難しそうな諺である。
  145. 〔好きには身をやつす〕 好きなことのためには身が細るほどの苦労もいとわないということ。とはいっても辞書づくりは、骨の折れる仕事であり、労多くして益少なきものでもある。
  146. 〔雀の涙〕 本当に少ないという意味で、「不況で中小企業のボーナスは雀の涙ぐらいのものである」などと使うが、「蚊の涙」なんていうのもあるというのは知ってましたか。
  147. 〔住めば都〕 どんな田舎でも、長く住めば住み良いところとなるということ。鉄人は、やはり田舎になじめないし、研究にとって不便である。この諺には賛同しかねる。
  148. 〔聖人に夢なし〕 聖人は悟りの境地にあるから、夢など見ないで安眠することをいうそうだ。最近の研究では、夢は記憶を整理し、残しておくべき記憶を形成するのに役立っているというから、このことわざは科学的知識の低い時代の非科学的見地からなされたものといえる。
  149. 〔聖人は名なし〕 『荘子』が典拠。聖人は、いくら功績をあげても、それに伴う名誉を求めることがないので、自然名を残すことがないということ。功績を残せば、本人が名誉を求めなくても自然と名は残るものであり、『荘子』のいわんとするところはわかるものの少し極端に過ぎると思われる。
  150. 〔清濁併せ呑む〕 綺麗なことも汚いことも、また良いことも悪いことも区別せずに扱える度量の広い人のこと。大人物なのだろうが、一歩間違えば、悪事に身を染めかねない危険な立場であると思われる。
  151. 〔千載一遇〕 非常に稀にしかやってこないチャンスのことを「千載一遇のチャンス」という。そういう機会をうまくとらえたものが、どのような世界でも成功者となるのだろう。
  152. 〔善は急げ〕 良いことはためらわず、すぐやれという意味。急がば回れともいうし、諺はなかなか難しいものだ。
  153. 〔創業は安く守成は難(かた)し〕 事業を興すことより、守り発展させていく方が困難であるということ。企業を作るというような大きな事ばかりでなく、鉄人の辞書づくりになどについても言えることだ。アイデア次第で始めるが、中断しているものも多いのである。
  154. 〔袖すり合うも他生(たしょう)の縁〕 耳で知った人は、「袖すり合うも多少の縁」だと考えて、袖すり合う程度のことも多少は縁があるのだからと解釈してないだろうか。「他生の縁」とは、前世からの因縁という意味だからすごい違いである。鉄人も耳学問は謹まねばと思う今日この頃である。
  155. 〔そつがない〕 やることに手抜かりや無駄がないこと。そつなくやることは難しいことで、鉄人など回り道ばかりしている。
  156. 〔損して得取れ〕 当面は損をするように見えても、結局は大きな利得をもたらすようなことをやれという意味。鉄人のような小物は、目先のことに目を奪われがちで、なかなかやりにくいことである。
  157. 〔大器晩成〕 大人物は、年をとってから大成するという意味。本来、試験(科挙)に落ちた人を慰める言葉だったともいわれるが、『老子』が典拠だというから、この説は眉唾ものか。
  158. 〔大魚は小池(しょうち)に棲まず〕 大きな魚が小さな池に棲まないように、大人物はつまらぬ位置であくせく働かないものだという意味。不遇な人を慰めるための諺であろう。
  159. 〔泰山鳴動(たいざんめいどう)して鼠一匹〕 大騒ぎした割にはたいしたことがないこと。「泰山」とは、中国五岳の一であるから、中国のことわざかと思えば、古代ローマの詩人の言葉からできたものとのこと。「大山鳴動して鼠一匹」とも。
  160. 〔高嶺の花〕 取りたくても手の届かない高いところにある花のように、望んでも得られないことについていう。特に恋愛の相手にいうことが多い。
  161. 〔畳の上の水練〕 畳の上で水泳の練習をしても役に立たないことから、理論や方法に詳しくても、実際の経験が無く役に立たないこと。畑水練ともいう。鉄人のことわざ解釈も「畳の上の水練」とか「畑水練」といわれないか心配である。
  162. 〔食べてすぐ寝ると牛になる〕 行儀の悪いのを戒める言葉だが、実際は、消化によいそうだ。行儀など考えない牛の方が人間より理にあった行動をしているということか。
  163. 〔旅は情け人は心〕 旅は人の思いやりがあってこそできるもので、他人への思いやりの心が何より大切であるということ。今と違って昔の旅は、それこそ命懸けといっても良いほど厳しいものであったようだ。
  164. 〔玉磨かざれば宝とならず〕 どんな優れた素質を持っている人でも、自己を錬磨する努力を怠れば、真価を発揮することができないという意味。『礼記』が出典
  165. 〔単刀直入〕 回りくどくなく、直接物事の核心から入っていくこと。単刀直入にいうと、『ことわざの鉄人』のアクセスを増やし、みんなの注目を集めたい。
  166. 〔暖を取る〕 体を温めること。ダイオキシン問題がでてから、昔ながらにたき火で暖を取ることができにくくなった。
  167. 〔知恵は万代の宝〕 優れた知恵はその人の宝だけではなく、万人のまた後世も万代にもわたる宝となり役立つものだということ。鉄人程度の知識や知恵には使えないことわざだが、万代といえないまでも当代の人たちには役立つような辞典をと心がけているつもりである。
  168. 〔血が騒ぐ〕 じっとしていられないほど興奮すること。10回も雑誌に載っても、掲載誌の発売日が近づくと、血が騒ぐのは押さえられない。
  169. 〔忠言(ちゅうげん)耳に逆(さか)らう〕 忠告の言葉はなかなか素直に聞き入れることができないものであるということ。
  170. 〔朝三暮四〕 出典は『荘子』。飼っている猿に「トチ」の実を朝三つ晩に四つやろうといったところ猿達がおこったので、朝四つ晩に三つにすると猿達は喜んだという。結局は同じだということがわからないで目先のことばかり考えるのは、猿ばかりでなく人間も似たようなものであるということ。長い目で見ることの必要性を説いているのだろうが、目先のこともやはり軽視すべきではないと鉄人は考える。
  171. 〔塵(ちり)も積もれば山となる〕 小さくつまらないものでも、たくさん積み重なると高大なものになる。鉄人のことわざ辞典も、塵も積もれば山となるのことわざのとおり、質量ともに満足のいくものになるまで微力を尽くしたいと思う。
  172. 〔狆(ちん)がクシャミ