素晴らしきかなOS/2 for IBM OS/2Warp and eComStation, ArcaOS - WHAT A WONDERFUL OS/2 and eComStation, ArcaOS
素晴らしきかなOS/2 for IBM OS/2Warp and eComStation, ArcaOS
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OS/2 Desktop
「素晴らしきかなOS/2」の世界にようこそ
WHAT A WONDERFUL OS/2

IBM OS/2とeComStationについてまとめている個人サイトです。
  • 最新のOS/2(eComStation)入手方法をあれこれ
  • 現在のOS/2に関するニュースと噂
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【2010.11/14追記】eComStation 上ではヘルプが読みづらいので HTML 化作業中の,DBCS OS/2 32bit Input Method (Part1/Part2/Part3)に連動する OS/2 IM32 関連リストを暫定公開しました。
【2016.6/2補足】久しぶりに eComStation 2.1 をセットアップ中。スクリーンショットを更新しました。Firefox 38.8 のテストはまだ無理そうだな。^_^;
今日のOS/2デスクトップ
eComStation 2.2 English Beta, eComStation 2.1 Japanese Preview

eComStation 2.x DBCS についての Blog
eComStation 2.x で使える Mozilla ブラウザ


OS/2 版開発者求ム!Mozilla for OS/2
Firefox 38.2.1 for OS/2 beta6 その1

OS/2 Event

November 4-6, 2016
Warpstock USA 2016
Warpstock 2016

in Orland, Florida, USA

May 21-22, 2016
Warpstock Europe 2016
Warpstock Europe 2016

in Cologne, Germany

October 23-25, 2015

in Wichita, Kansas, USA

June 6-7, 2015
Warpstock Europe 2015

in Munich, Germany

End of November, 2014
User Meeting in Cologne 2014
The 2nd annual OS/2 User Meeting

in Cologne, Germany

October 24 - 26, 2014
Logo of Warpstock 2014
Warpstock 2014

in St. Louis, Missouri, USA

Oct. 4-6, 2013
Logo of Warpstock 2013
Warpstock 2013

in Atlanta, GA

May 24-26, 2013
Warpstock Europe 2013

in Heemskerk the Netherlands

August 17-19, 2012
Logo of Warpstock 2012
Warpstock 2012

at Portland, Oregon, USA

Oct 14-16, 2011
Logo of Warpstock 2011
Warpstock 2011

at Raleigh/Durham North Carolina, USA

May 6-8, 2011

at Haarlem, Netherlands
Pictures from WSE2011

Aug. 6-8, 2010
Warpstock 2010
Warpstock 2010

at Waterloo, Ontario, Canada

May 14-16, 2010
Warpstock Europe 2010
Warpstock Europe 2010

at Trier, Germany

Nov. 13-15, 2009
Warpstock Europe 2009
Warpstock Europe 2009

at Stralsund, Germany

Oct. 30-31, 2009
Developers Workshop 2009 v2

at Biel/Bienne, Switzerland

Sep. 18-20, 2009
Czech Warpstock 2009
Czech Warpstock 2009

at Rana, Czech Republic


eComStationに関する情報

提供元

Serenity Systems International

製品アナウンス

eComStation 1.2アナウンスPDF
eComStation 2.0BetaアナウンスPDF
eComStation 2.2Beta に収録の Quick Installation Guide

サポートサイト

eComStation.com
eComStation.ru
eComStation.de

eComStationスクリーンショット集

eComStation Screenshot Gallery
中文版eComStation 1.2beta
中文版eComStation 2.0RC7a

International Resellers for eCS

Mensys The Software Catalogue
Mensys

eComStation Review

eComStation Preview - It's About Time
eComStation 1.0, the Release Candidate
eComStation 1.1 - Gold Baby!
eComStation 1.1, the Install
eComStation 1.2 - the upgrade
eComStation 1.2 - A first look

●ArcaOSとは何ですか?

 Warpstock USA 2015 で電撃発表された、米国 Arca Noae LLC による全く新しい Warp 4.5 ベースの OS/2 ディストリビューション、コードネーム Blue Lion の正式名称です。

【公式サイト】Blue Lion is Go! - Arca Noae

 TechRepublic の記事によると、2017 年のリリース(2016年第4四半期)に向けて開発中ですが、IBM が提供する SMP カーネルの OS/2 コンビニエンスパッケージ 2 (Warp 4.52) を最近のハードウェアに、光学メディア不要でもインストールできるよう改良が加えられるのが大きな特長です(仮想環境で使いたかったら eComStation 2 で十分)。すでに OS/2 & eCS drivers and software package で提供している ACPI や AHCI、USB2.0、MultiMac driver suite (ワイヤレスサポートはテスト中)、UniAudio サウンドドライバの他に、プリンタドライバ CUPSKerberOS 認証もサポートされる予定です。ArcaOS では 32bit OS の制限である 4GB を超える物理メモリも RAM Drive として使えるようにする予定ですが、リリースにはまだいくつか壁があって、そのうちのひとつは目玉の UEFI への対応です(後述の eComStation 2.2 beta では対応できない)。
 ArcaOS は2種類のパッケージが用意される予定です。ビジネス向けの Commercial Edition と、低価格で提供されそうな個人向けの Personal Edition です。2種類のパッケージにはサポート方法の違いがあるだけで、収録ソフトウェアや機能差はありません。また多数のサードパーティベンダーの製品が含まれるため、交渉が終わるまで価格は未定となっています。既存の OS/2 & eCS drivers and software package (Arca Noae Software Subscription) ユーザーは割引対象になるそうです。
 なお ArcaOS バージョン 5.0 は英語版のみとなり、他言語のサポート(フランス語・スペイン語・イタリア語・ドイツ語・オランダ語)は 5.1 で 2017 年中に追加される見通しです。プレ予約時に「日本語版がある」と確約してしまった eComStation とは異なり、ボランティア翻訳が提供されれば ArcaOS 日本語版も前向きに検討されるかもしれません。 【この項,2016.5/28作成、6/2修正】


●eComStationとは何ですか?

 IBM から OS/2 のライセンスを受けていた Serenity Systems International や Mensys を通じて OS/2 コミュニティの手により独自の拡張を施しパッケージングされていたものが eComStation です(2013 年 10 月に Mensys から XEU.com B.V. に開発が委譲されましたが、2014年初めに方針が変わって eComStation について一切情報が提供されなくなり、OpenOffice for OS/2 の開発者は Mensys から bww Bitwise Works GmbH に引き継がれたといいます)。

Warp Doctor にある Serenity Systems International の Bob St. John 氏へのインタビュー記事によれば,(Warp4.0 + FixPaks 6 ベースのコンシューマー向けのシステムを売り込んだ Stardock 社が 1999 年 9 月に交渉を断念した直後,e-business Operating Systems Solutions のトップに就任した IBM の John Soyring 氏と 元 IBM 社員であり Serenity Systems CEO であった Bob St. John 氏が交渉して,eComStation プロジェクトが誕生したのは 2000 年 4 月 29 日。この時点で IBM は WarpServer for eBusiness (V5)ベースのクライアントを発表していませんでしたが,Serenity Systems International が想定した eComStation クライアントはまさにそれで,当時の Warp4.0 では利用できない JFS や SMP 機能が含まれているものでした。

2000 年 7 月に IBM が発表した「Warp4 コンビニエンスパッケージ1(Warp4.51)」をベースにした eComStation 1.0,そして「コンビニエンスパッケージ2(Warp4.52)」をベースに拡張を施した eComStation 1.1 を 2003 年春にリリースしました。さらに 2004 年 8 月に Warp4.52 に FixPak4 を適用した OS/2 をベースにした eComStation 1.2 英語版が出荷され,最終的にドイツ語・イタリア語・オランダ語・ロシア語版をリリースすることができました(SATA ディスクをサポートした eComStation 1.2MR を含む)。

 三年という長期の RC テストを経て待望の eComStation 2.0 英語版が 2010 年 5 月に登場し,さらに AHCI サポートが追加された eComStation 2.1 英語版&ドイツ語版が 2011 年 5 月にリリースされました(詳しくは後述)。

ecomstation 2 is here

 Mensys Online Shopping - eComStation 2.1 - Mensys B.V.にある Languages: の説明によれば,

eComStation 2.1 licenses are 'multi-lingual': a license can be used for any available language.
となっているため,eComStation は英語版のライセンス(キー)さえ入手できれば,他の言語版も利用可能でした。ただし eComStation 2.0(GA) 正式版の出荷に伴いライセンスキーの仕様が変更されたため,eComStation 1.2 のライセンスキーでインストール可能なのは eComStation 2.0RC7a までとなっていました。

 eComStation 2.0 では OpenOffice.org for eComStation v3.2.0 が提供されている他,ライセンス価格が大幅に値下げされた Home & Student version も用意されています。これは 4 ライセンスまで購入する個人ユーザーや小規模事業所・教育機関向けに提供されているもので,半年間の Software Subscription Services が含まれていました。購入後半年間は追加料金なしで eComStation の最新フィーチャーが気軽に利用できるようになりました(ダウンロードはMensysサイトにログイン後,Downloads → Software Subscription Services for eComStation を選択すると,こんな画面になる)。

OS/2 Warp 4.0 / Warp4.5x / eComStation 機能比較表

さらに eComStation 2.0 ではパフォーマンスが改善されました。まず JFS ボリュームへ直接インストールできる Bootable JFS がインストーラベースで可能になっています。システムがインストールされるボリュームに JFS(ジャーナル・ファイル・システム)を利用することにより,トラブル時に再始動した場合,OS/2 環境で伝統的に使われてきた HPFS(ハイ・パフォーマンス・ファイル・システム)よりも迅速にファイルシステムを復旧できます。また JFS(ジャーナル・ファイル・システム) は物理メモリの 1/4 (最大 1GB)までをキャッシュに割り当てることができるため,eComStation システムが高速化しています。また ACPI 3.1.8 for eComStation や USB 接続の外付け CD デバイスをインストーラがサポートしたことにより,マルチコア CPU など割と新しめのシステムへのインストールの道が開かれました。

 以下に製品版の eComStation 2.0 CD1 に同梱されている Quick Installation Guide より,eComStation 2 で新たに提供される機能をリストします。
  • ACPI enables you to use modern systems with multiple CPU's. and allows hardware that needs ACPI to manage it to work.
  • The bootable JFS file system gives your eComStation a major performance increase and allows applications and the Operating System to load much faster.
  • The Panorama video driver enables eComStation to work with just about any video card.
  • Improvements in network support with include more NIC drivers and drivers for WiFi chip set. Support with the Samba protocol to access shared network drives.
  • Major improvements in the installer to support virtual machines such as VirtualBox, Virtual PC etc.
  • Support for booting and installing from USB-attached CD drives.
  • Better support for modern hardware while preserving support for legacy devices.
  • Major improvement in audio support with the updated UNIAUD driver
  • Support of hard disks up to 2 TB.(なお 512GB を境にディスクの扱い方が異なります)
  • Comes with free virus scanner, ClamAV (see CD #2 for details).
  • Windows Vista/7 でのディスク署名を失う恐れがあるため,eComStation 2.0 よりも古いバージョンは使わないことを強く推奨します。
なお Warpstock Europe 2010 でのデモンストレーションによれば,eComStation 2.x としてリリースが計画されているのはオランダ語版,現在準備中なのがイタリア語版・日本語版・繁体字中国語版,そして計画されているのがロシア語版・スウェーデン語版・簡体字中国語版が挙げられています。

さらに現行の eComStation 2.1 で追加された機能は以下のとおりです:

  • 従来の Boot Maneger に加え,プライマリパーテーションを犠牲にすることなくマルチブート環境を構築できる AiR-BOOT version 1.0.7 に切り替え可能(Windows 7 プリロード環境で必要)
  • マウスドライバを意識する APM を取り扱うため ACPIWIZARD をアップデート
  • AHCI のみのシステムにインストールを可能にする AHCI サポート
  • 現行では任意で選択する必要があったプリブートメニューの AHCI オプションを追加
  • SCSI コントローラ+ディスクのシステムで正常に起動できるようにするための BOOTDLY driver を追加。
  • Replaced preboot disk integrity check with version that runs during the graphical installation routine. This provides more user interactivity and feedback.
  • PROCDUMP trap を防ぐために OS/2 kernel 14.105 へアップデート
  • 壁紙とブートロゴを一新
 幅広くハードウェアをサポートするための努力は続けられており,2013 年 3 月にリリースされた eComStation 2.2 Beta1 では各種ドライバがブラッシュアップされました。eWiki :: eComStation 2.2 BETA Release README によりますと、
  • 幅広いプリンタをサポートする CUPS printer support.
  • 「ファイルのオープン/保存」ダイアログを置き換える The new File Open Container.
  • The new split view for desktop folders.
  • The new Adapters and Protocols configuration program.
  • 高解像度デスクトップに最適化した PNG Desktop.(デフォルトは無効)
  • マルチプロセッサ環境に最適化した ACPI 電源管理。ACPI 3.22 以降は eComStation 2.2 でのみサポートされています。
  • eComStation 2.1 以来ワイドスクリーン対応が強化された Panorama Video Driver(eComStation 2.2 のみサポート)
  • WiFi support has been updated with new versions of the XWLAN widget and the WPA supplicant program.
  • A Java-based RDP (Remote Desktop Protocol) client has been added to facilitate remote connections to Windows workstations and servers.
とはいえ実際に使ってみると、USB 2.0 が利用できなかったりPNG Desktop を使うとアルファベットのドライブ名が表示されないなど、改良点より不具合が目立つものでした。そのため 2013 年 12 月に eComStation 2.2 BETA II が公開されたのですが、beta2 とは名ばかりで、実質的には「USB や AHCI、ディスクジオメトリの問題が解決されたかどうかをテストする」暫定ビルドでした。なおこのリリースを最後に eComStation 2.2 beta の開発は eComStation BugTracker でも進捗状況が明らかにされなくなり非公開となっています。

さてちょっと時期は不明なのですが、2014 年 2 月までに開発者の Alex Taylor 氏が(非公式に)ビルドしていた DBCS 版 eComStation 2.x がすべて ftp.ecomstation.com から削除されました。この件を Mensys 経由で XEU に問い合わせた方によると、

We do not have a FTP ISO of eCS Japanese.
と返事が来たそうで、現在 DBCS 版 eComStation 2.1 は入手できなくなりました。ちなみにその方の実験によれば Win-OS2 に含まれている MS-IME を使えば eComStation 2.2 beta でもかろうじて日本語入力が可能ということなのですが、スマートな解決方法ではありません。CJK に対応した DBCS 版 OS/2 は英語版 OS/2 のキーボード (KBD DD) から入力した文字を PMWIN を経由してアプリケーションに渡す部分に IM モジュールが追加されているのですが、この辺を知らない開発者が多いため、少なくとも XEU がライセンス配布を行っている現状では日本語版のリリースは絶望的と思われます。さらに 2015 年 3 月には Mensys で取り扱っていた eComStation 製品がすべて廃止されて完全に XEU.com にライセンス販売が移管されたため、Mensys で有効な Software Subscription Services for eComStation を持っていないと Flash 11 for eComStation や eComStation 2.2 beta が入手できない事態になっています(XEU.com で Additional Software Subscription & Support を購入しても、何もダウンロードできるものがないました。この XEU.com 版 Software Subscription Services for eComStation の場合、必要なのは購入時に配布される a registration key を eComStation.com にログイン後、Your Downloads ページで入力するだけ。2015 年 10 月 25 日現在 eComStation registration key insertion tool(reg2iso.exe) を除けば、Mensys Downloads と同じものが入手できます。

なお 2015 年春以来 XEU.com から eComStation 2.1 が次のような仕様で販売されています。

  • eComStation 2.1 Business Edition(290USD) : The business edition includes 2 months of Software Subscription & Support. This includes installation / implementation support and the right to download any software version upgrades released during the subscription period.
  • eComStation 2.1 Home & Student Edition for private use(145USD) : The home & student edition allows installations of a maximum of 3 software licenses per client.
選択可能な言語は英語とドイツ語のみで、最近アナウンスされた中国語版の詳細は不明ですが、eComStation 2.2 のリリースは 2015 年内を予定している模様です(eComStation :: News :: eComStation says Ni Hao)。
【この項,2015.10/25改訂】

●うちのパーソナルコンピュータに OS/2(eComStation) はインストールできますか?

IBM が公式に OS/2 サポートを提供していた機種(たとえば NetVista M41 Slim,ThinkPad T23ThinkPad T43など)ではもちろんのこと,(Pentium4 搭載機は Warp4.0 サポート対象にならなかった)類似型番でも eComStation 1.2 ならインストールは可能です。
そのため OS/2 コンビニエンスパッケージが動作するかどうかをチェックするOS/2 PCM Compatibility Program V4.91(2004 年 8 月 12 日)が IBM より提供されていました。そのドキュメントによりますと, OS/2 Warp 4.5x クライアントの最小構成は
  • System unit uses at least an Intel 486sx processor. If you plan to run the speech recognition tests, the system unit must have at least an Intel PentiumR processor, 90 MHz or faster.
  • System unit has at least 16 MB RAM
  • Hard drive with at least 1 GB capacity
  • OS/2 boot partition with a minimum of 400 MB free space, which includes a minimum of 50 MB for swapper.dat. The networking test cases are installed on the boot drive.
  • At least 230 MB free space for installing the base test cases. This may be the boot partition or another local (non-network) drive.
  • CD-ROM drive
となっていました。

 また2005年秋にはeComStation 1.2ベースのLive CDスラッシュドット ジャパン | eComStation Demo CDリリースもどうぞ)も提供されています(MANUAL.TXT には version 2.0 of the eComStation demo CD とありますが,最終更新日は 2005 年 10 月 12 日のままです)。eComStation 1.2 で推奨されるシステム要件は次のとおりです:

  • Any modern CPU will do, but the higher the speed the more responsive your system will be. Intel P4 HT processors are supported, but eCS will not be able to detect it as a dual cpu setup in all cases.
  • A practical minimum amount of memory is 64 MB but your system will operate considerably better when more than 64 MB memory is installed.
  • AGP video board supported by Scitech Display Doctor. See www.ecomstation.com for a full list of supported adapters.
  • When selecting more options in the installer, more drivespace is required. A practical working size is 1 GB.
  • A PS/2 mouse is recommended for best performance.
  • an IDE or SCSI CD rom or DVD player with boot capability supported in the BIOS to ease the installation process.
しかしながら OS/2 システム自体が古いアーキテクチャに基づいているため,またサポートされているデバイスドライバの数が限られているため,最新のシステムで動かすにはいろいろ制約があります。そのため,この現状を改善すべく開発されたのが eComStation 2.0 です。製品版に同梱される Quick Installation Guide の 2. Booting from eComStation CD #1 の章によれば,eComStation 2.0 インストールに必要な最小システム構成は次のとおりです。
  • CPU Intel Pentium 133 MHz or equivalent (including Intel Celeron, PIII, P4 and AMD K6, Athlon and Duron processors)
  • Memory 96 MB (absolute minimum required for installation from CD).
  • Video PCI VGA video card with at least 512 KB memory.
  • Drive space 600MB
  • Mouse Any PS/2, serial or USB mouse
  • CD-Drive IDE or SCSI CD-ROM
なお非公開の eComStation Bugtracker で報告されているインストールトラブル事例をいくつかご紹介したいと思います。まず eComStation Bugtracker 0002712 によりますと「Intel Core2 duo で物理メモリ 4GB を搭載した HP Pavilion Dv6に eComStation 2.0 RC7 がインストールできない」という報告があがっていました。具体的には以下の症状が出たそうです。
I'm trying to install eCS 2.0 RC7 on a HP Pavilion DV6.. This machine is a laptop with 4GB in RAM and Intel Core 2 Duo.

If I boot from the CD and select "Default Values", the installation goes until

"Unpacking eComStation Installation diskette files to memory disk... CD-ROM sector read error (drive=00, sectore=2,064, Code=09)."

and freeze right there. If I select "Boot with menu for own values" it freeze in the same part.

I had tried to find the "SATA controller = AHCI -> Compatible mode" but it is not available on the BIOS.

I also removed one 2GB memory SO-DimM, so I leave only 2GB of RAM. Same error.

そしてこの報告にたいして、2011年4月の段階で「何の解決策もない」としながらも、テストラボにこの問題を抱えているマシンが2台あるそうで、OS2CSM のコードの問題としてデバッグに励むよと結ばれていました。

さらに eComStation Bugtracker 0003006 によりますと,「Sony VAIO VPC SB1B9E(日本未発売)に eComStation 2.1 をインストールすると、2秒後にハング」する問題が報告されていました。Intel i7 2620M (Sandy Bridge)/AMD 6630 Grafic, sitchable to Intel 3000HD/6 GB RAM (reduce to 4GB doe not change anything)/Crucial M4 128GB SSD という構成で、こちらは CD からブート直後にハングする模様。やはりこちらも BIOS で SATA Mode を変更するすべがないそう。

 そこで eComStation.Ru にはHow to select good notebook? (動作可能なノートPCを選ぶには?)という、インストールし易いノートパソコン選びの大まかなポイントがまとめられています。

【2010.10/8メモ】日本語版 OS/2 Warp4.52 を ThinkPad-T61 にねじ込むという記事が出ていました。eComStation 2 ではそんなに苦労せずにできるインストール作業が,IBM 版最終の OS/2Warp コンビニエンスパッケージ2では大掛かりな準備をした割に「ブートに時間はかかるし描画も遅いわ」で少々残念な結果とはまさしく徒労。でも同じ方法を使えば,FDD のない環境に純正の OS/2 インストール,やってやれなくはないですね。
【2013.1/15メモ】Lenovo IdeaPad S206へのeComStation 2.1 の導入記録がなぜか英語で報告されていました。ハハーンセットアップに3日目突入したミニノートって IdeaPad S206 なのね。
 一方,仮想環境上に OS/2 をインストールする方法にはいくつかパッケージがあります。Virtual BoxWindows Virtual PC(出自は Connectix Virtual PC),Parallels Desktop 4 for Windows & LinuxParallels Desktop 5 for Mac)などが知られています。仮想環境へのインストール記事は多いのですべては紹介できませんが,「VirtualPCのおへや」に OS/2 Warp 4.0 インストール手順のスクリーンショットがあります。またOS2.jp フォーラム「virtualPC2004でのゲスト os(os/2 warp v4)」OS2.jp ニュース : VirtualBox 2.0のコメントなども参考になると思います。個人的には非ネイティブの環境にはまだ興味がないのでこのくらいで(^^;

ところで最新の eComStation 2.0 にしても,IBM OS/2 ソースコードが抱えているバグや仕様上の制限事項をそのまま継承しています。そこで OS/2 のデザインをそのままに既存の技術を使って新たに構築しなおそうという試み Project VoyagerOS/2を新しくするVoyagerプロジェクト - スラド)が始まっています。アイデアの発端はマイクロカーネルアーキテクチャに移行させるべく進められた未完のプロジェクト OS/2 Warp Power PC Edition に遡るそうで,それから現行の OS/2 デスクトップに必要な仕組みをハックして調べることが始まりました(【タレコミメモ】「The Design of Voyager」バージョン0.1リリース - masakunの日記)。とはいえVoyager - Nikiwiki - を見る限り,まだベースとなる技術の仕様すら決まっておりませんが・・・

【2009.12/22 2:45追記】Team OS/2 Russian の手により WSeB ベースの OS/2 カーネルを作りだす OS4 Phoenix Project (Почувствуйте мощь OS2!)が始動しています。OS/4 Kernel と OS/4 Loader を開発中です。krnl_en.txt によれば,テストには Warp Server for eBusiness (Warp 4.5)+XR_C005 以降 で SMP 仕様の DOSCALL1.DLL が必要です。
【この項,2013.1/1一部修正】

●Software Subscription Services for eComStation とは何ですか

Software Subscription Service for eComStation Available によると「eComStation 購入日から12か月間のアップデートと追加機能を顧客に提供」するものです。なお現在販売を担当する XEU.com によりますと、eComStation 2.1 Business Edition には 2 か月の Software Subscription Service が標準提供されています(Home 版は 41 USDで別途購入すること)。現在 Software Subscription Services を通じて提供されているものは次の通りです。
eComStation Software Subscription Support features
  • eComStation 2.2 beta2 英語
  • ACPI support for eComStation 英語(v3.22.03)
  • AHCI driver for eComStation 英語(v1.32)
  • Flash Plugin Wrapper for eComStation version 0.4.2 GA
  • OpenOffice 3.2.0 GA for eComStation 英語/ドイツ語/スペイン語/フランス語/オランダ語/イタリア語/ロシア語
  • OpenOffice 3.2.0 GA for eComStation on CD
  • Panorama videodriver(v1.06/req. ACPI 3.21.03)
  • SNAP ENT videodriver for eComStation(snapse-ecs-3.1.8.zip)
  • eComStation 2.1 のライセンスを購入すれば,Software Subscription Services を追加するだけで,新しいバージョンや新機能が入手可能ということになっています(実際に配布されているのは 2013 年までに Mensys が開発していたものに限られます)。
     またこれとは別に、eComStation の最新ドライバやソフトウェア(OS/2 & eCS drivers and software package)を有償で提供しているのが Arca Noae LLC 社です。現在 OS/2 & eCS drivers and software package を通じて提供されているものは次の通りです。
    OS/2 & eCS drivers and software package
  • ACPI (acpi-3.23.01.exe)
  • DaniS506 Disk Driver (DaniS506-1.08.15.exe)
  • Multimac NIC Drivers (Multimac-20160201.exe)
  • AHCI Disk Driver (ahci-1.32.exe)
  • Panormam VESA Video Driver (panorama-1.07.exe)
  • JFS Installable File System (JFS-1.09.06.exe)
  • Uniaud Update (UniaudUpdate-1.09.06-1.09.26.zip)
  • USB Stack (USB-11.13.exe)
  • まだ OS/2 ドライバに限られていますが、今後 OS/2 向けのブラウザからゲーム、システムユーティリティをインストーラベースで提供する Software repository も開始になるとのこと。12 か月有効の Commercial edition が 79 USD(ボリュームディスカウントあり)そして Personal edition が 49 USD です。BITWISE WORKS でも購入可能です(ただし日本からは Euro 決済のみ)。さらに IBM から OS/2 の再配布許可を取りつけて、2016年第三四半期に Blue Lion をリリースしたいと意気込んでいます。
    【この項,2016.3/22更新】

    ●eComStationではどのようなアプリケーションが動きますか

    OS/2アプリ,DOSアプリ(Win16も含む),Javaアプリ。またXFree86環境も用意できますし,アプリによってはOdinを使ってWin32アプリを動かすこともできます。そのようなOS/2アプリを探すなら,このようなところで見つけてきたらいかがでしょうか?(^^)
  • BMT Micro OS/2カタログ
  • Mensys OS/2カタログ
  • Catalogue of eComStation software - eComStation.Ru
  • Open Source Software for OS/2 and eCS
  • Pretty Pop Software
  • Hobbes OS/2 Archive
  • The OS/2 Java Corner
  • Warpzillaページ - Firefox 3.x, Thunderbird 2.0 and SeaMonkey 2.0
  • Enhanced Mozilla packages for OS/2 - KompoZer and Sunbird 0.9 for OS/2
  • Virtual Girl for OS/2 - 最近また Download ページが復活したらしい
  • Unix Ports for OS/2 & eCS - GCC 4.4.6, Apache/2, Ghostscript and more
  • Personal Web Page for YAMA and OS/2 ported freewares by JUN SAWATAISHI - GNU bash version 3.2 for OS/2 他
  • Nihongo Yet Another OSes Shell - NYAOS/2 ver 3.x
  • OS/2 がらみ(倉庫) - OpenSSL for OS/2 他
  • Sofiyaの怪しい研究室 - 魅亜ちゃん for OS/2
  • Vector:ダウンロード OS/2,WARP
  • @A.Y.DAYO 氏のページ - 簡易2ちゃんねるブラウザ「MITAYO」, NS-IME for OS/2 他
  • 曲がりシッポ'Sホームページ - 郵便番号検索/2, 顔文字にゃん, BMIドクター/2, 連続くん/2(RENZOKU PLAYER/2)他
  • Average の Warp On FX00002 な世界 - パスワード管理ソフトkrmini ver1.5, スケジューラーddpm ver1.0, 油絵タッチフィルター他
  • Vector:ユーリルミント氏 - 環境によっては動作しないものもありそう
  • OS/2の小道具 - Drag & Dropで使うREXX, コマンドラインから使用するREXX 他
  •  当サイトでは定期的にリンク切れをチェックしているため,これ以上はご容赦を。上記サイトにありますリンク集などを足がかりに探してみてください。 【この項,2014.6/1修正】
    eComStation DeveloperPortal
    This is eComStation site
    OS/2Warp4に関するリンク

    IBM による告知

    2007年以降のOS/2サポートに関して

    サポートリンク

    IBM | Support and Downloads
    OS/2 DDPak Online全世界版
    OS/2 Warp DDPak 日本版
    OS/2Warp4.0 FixPak
    デバイスドライバ リンク集

    Lenovo Driver matrics

    私家版 OS/2 Warp への IBM PC 対応機種一覧
    OS/2システム・メッセージリスト

    OS/2 Site - Upgrade - Kernel -

    Enterprise Warp & WorkSpace Services

    WarpUpdates International:
    日本語版 OS/2関連

    OS/2システムと基本デバイスドライバ
    ネットワークまわり
    WarpServer オプションとブラウザ
    【2009.12/20追記】便宜的に web.archive.org にリンク。ファイルの置き場所は変更されているものがほとんどです。

    IBM OS/2 ISVs(順不同)

    XEU.com B.V.
    eComStation

    Golden Code Development
    J2SE 1.4.1 for OS/2

    Innotek
    J2SE 1.4 for OS/2移植版
    WebPack for OS/2

    SciTech Software
    汎用ディスプレイドライバ
    SciTech SNAP 3.1.8

    Citrix
    ICA OS/2 Client

    HOB - Enterprise Connectivity Solutions
    HOBLink X11 X-Window X-Server

    Starfire
    Starfire Titan


    ●OS/2とは何ですか?

     読み方は「おーえすつー」です。DOS 全盛の 1980 年代末に,次世代のオペレーティングシステムとして Microsoft 社と共同開発されました。それでビル・ゲイツも「1990 年代は OS/2 の時代だ」と発言していたのですが,開発方針の違いから両者の関係は決裂し,MS OS/2 v1.3 を最後に,Microsoft は Windows に注力,そして IBM は OS/2 2.0 を開発してゆくことになりました。Microsoft が Windows2000 上で OS/2 16bit API(OS/2 v1.3アプリ)を,そして IBM が OS/2 の仮想 DOS 環境(Virtual DOS Machine)で Windows 3.1 システムをサポートできるのは,この歴史的経緯があるためです。
    OS/2 の失敗の要因についてはいくつか説がありますが、「栗原潔のテクノロジー時評Ver2」によると、バージョン1.0 の開発当時の話として、「IBM PS/2 に特化したクローズド化戦略」「技術的に無理があった SAA(System Application Architecture)」「i386まで待つべきだったターゲット・ハードウェア」「時代的に早すぎた共同開発」が挙げられています。
     OS/2 バージョン2.x は Windows NT 3.1 に対して好調な売れ行きだったため,1994年冬に IBM は OS/2Warp V3 (Intel x86 向け)をリリースし Microsoft に勝負を挑みます。しかし Intel と Microsoft に牛耳られたパーソナルコンピュータ市場のシェア奪還の切り札と考えられていた、OS/2 Warp, PowerPC Edition の開発は遅れに遅れ,結局 IBM ソフトウェア部門 PSP は正式版として提供できませんでした。

     そのためMicrosoft との直接対決よりも企業収益の改善を望んだルイス・ガースナー会長(当時)により「デスクトップ戦争」に終止符が打たれ,1996年 9 月にリリースされた OS/2Warp4.0 リリース以降エンタープライズユーザー向けに特化してゆくことになりました(日本語版リリースは 1996 年 12 月)。この Warp4.0 では英語版 VoiceType for OS/2,Java 統合,OpenDoc,Netscape Navigator 2.0.2 for OS/2 が初めて提供されました(日本語版 VoiceType for OS/2 はこちら)。さらに 1997 年 9 月には,従来の OS/2 のバージョンアップに代わるものとしてコンポーネントごとにアップデート可能な IBM Software Choice(会員登録パッケージ)が発表され,同年 12 月に Warp4 ユーザーにも提供開始されました。

    【2014.6/19追記】パソコン倶楽部で売っている中古パッケージに「こちらの製品の利用にはアップグレード対象製品のライセンス証書が必要です」と説明がありますが、OS/2Warp4 アップグレード版のインストーラにはライセンス番号を入力する箇所はありません。強いて言えばインストール後にポップアップする象さんの登録プログラムが催促してくるのですが、機能の削除で抹殺可能です。ただし FD ブートが必要な上、2000年問題対応に大量の FixPaks を適用する必要があるため、Warp4.0 の購入はお奨めできません。
     1998年の長野冬季五輪ではクライアントとして大活躍しました。実際のところ 2000 年のシドニー五輪まで OS/2 がオリンピックのバックボーンを担っていたと言われています。そして一方ではこの間 IBM 上層部で OS/2 サポート中止が何度も検討されたことを,当時の IBM 会長ルイス・ガースナー氏は自著『巨象も踊る』第U部戦略第15章「世界最大のソフトウェア事業を再構築する」でこう明かしています。
    デスクトップで覇権を握れば素晴らしいかもしれないが,戦略的には・・・われわれが描くコンピュータ社会の未来像とは相容れない。最後のあがきは,九四年のOS/2ワープの投入だったが,わたしのなかで,OS/2からの撤退は揺るぎない結論になっていた。後はいかに撤退するかを決めるだけだ。(略)三番目の案では,撤退に五,六年かけ,費用は数億ドルかかるが,顧客がOS/2からウィンドウズやUNIXに円滑に移行できるようにする。かつての顧客であるわたしが下した決断はおわかりいただけるだろう。IBMでは現在もOS/2を使い続けている顧客にサポートを提供している。
     1999 年に Warp4 譲りのルック&フィールをもつ Warp Server for eBusiness V5 がリリースされましたが,この時「クライアント版の提供はない」とされました。しかし当時の OS/2 インストールは 2000 年問題対応の FixPak 5 の他にも 8.4GB を超えるハードディスクを扱うための FixPak 6 以降の適用が求められるなど煩雑で,OS/2ユーザーによる新クライアントを求める署名活動が Mensys を中心に行われたほどでした。そのためか IBM は 2000 年問題対応を含む当時提供されていた Fix をすべて盛り込んだ Warp Server for eBusiness ベースの Warp4.51 コンビニエンスパッケージを Software Choice 会員向けに 2000 年秋から順次リリースしました(これが後の eComStation 1.0 のベースとなる)。

     2001 年 1 月 31日,Warp 4.0 のプログラムサービスが終了しました(Warp4 日本語版最終アップデートである FixPak15 の提供は 2 月 20 日)。この日以降 OS/2 の最新フィーチャーは Software Choice / Passport Advantage を通じて有料でのみ提供されることになりました。しかし Warp4.0 のシュリンクパッケージは 2003 年 3 月 10 日まで提供(日経ITproの記事)されていました。

     2003 年 6 月、かつて「デスクトップ戦争」のライバルであった Microsoft の会長 Bill Gates 氏が USA Today

    Linux is the current OS competition, but it's no more threatening than OS/2. Remember OS/2?
    と笑みを浮かべて余裕の発言。当時は Sun Microsystems が OS/2 環境の乗りかえ需要を見越していたり、国税庁のシステムが OS/2 から Windows にリプレイスされる話題もありました。その一方で OS/2 からWindows に移行した ATM が Nachi に感染したニュースや、非公式な情報ながら
    This year we heard that IBM has at least one customer contracting for OS/2 support through 2019 (yes that is 2019);
    IBM が少なくとも 1 社に対し 2019 年まで OS/2 サポートを続けることも知られていました。

     2004 年春に IBM が Mozilla for OS/2(Warpzilla) の開発から手をひき、IBM 社員(当時)だった Mike Kaply 氏のボランティアビルドになりました(2008年頃まで)。その後幾人かに引き継がれ、Firefox 4.0.1 までは mozilla.org で公開され、Bug 638755 - Disallow --disable-ipc問題が表面化した Firefox 6 beta 以降は ftp.netlabs.orgHobbes OS/2 Archive で公開されています。なお 2014年には 公式に Warpzilla のコードが削除されましたが、Firefox ESR ベースの移植を bww bitwise works GmbH が進めています。

     2005 年 7 月に IBM が OS/2 Warp V4 と Warp Server for eBusiness の Standard Support(有償サポート)を 2006 年末に終了するとアナウンスしました。それから Microsoft と司法省との裁判絡みで「デスクトップ戦争」の損害賠償が認められたのをきっかけに、Microsoft が IBM に7億7500万USドルを支払うことで和解したのもこの時期のことでした。

     そして 2006 年 12 月 31 日以降の OS/2 サポートについては「●IBM 純正の OS/2 ライセンスが欲しいのですが?〜パスポートアドバンテージを攻略する〜」を御覧下さい。

     余談ですが OS/2 のユーザーインターフェースの移り変わりをまとめたGUIdebook > Timelines > OS/2も興味深いと思います。【この項,2015.10/26更新】


    ● IBM 純正の OS/2 ライセンスが欲しいのですが?
    〜パスポートアドバンテージを攻略する〜

    パッケージ製品(シュリンクラップ)が廃止されるまでは全国のパソコンショップや ShopIBM で気軽に注文できた OS/2 ですが, 2003 年 3 月 10 日以降からは IBM ソフトウェアのライセンス販売プログラムパスポート・アドバンテージ・プログラム(以下,PA)によってのみ入手可能になり,2005 年 12 月 22 日まで OS/2ライセンス が入手可能でした。

     なお 2006 年 12 月 31 日をもちまして,パスポートアドバンテージ経由で OS/2 ライセンスや FixPaks が入手できなくなりましたが,米 IBM が公開している OS/2 Withdrawal from Marketing and Change in Support によりますと,エンタープライズユーザーにのみ限定的な OS/2 サポートが継続されています。

    OS/2 Plans
    There are no plans for any new versions/releases or new function for any of the OS/2 Warp V4 or Warp Server for e-business products or components.
    OS/2 fix packs are no longer available without a Service Extension or TCO contract.

    Existing OS/2 customers
    Existing OS/2 customers can purchase additional OS/2 licenses on an exception basis. IBM will review each request and notify the customer if it is approved.

    とはいえIBM Global Technology Services を読む限り IBM が維持する OS/2 サポートには,eComStationで取り組まれているような,「新しいハードウェアシステムやデバイス」への対応は一切提供されておりません。【この項,2015.10/26更新】

    ● IBM が OS/2 をオープンソースとして公開する予定はありますか?

    ありません。しかし 2005 年 OS/2World.com はソースコードの一部を公開するよう IBM に求めるキャンペーンを行ない,2005 年 11 月 1 日に 11,613 人の署名とともに嘆願書を現 IBM 会長 Sam Palmisano 氏に送りました。

    ただ IBM からの公式サポートが停止したとはいえ OS/2 のビジネスは 2007 年以降も続行されますから, IBM がソースコードを公開する可能性があるとすれば当分先の事と思われます。また前述の嘆願キャンペーンでも

    We know that IBM faces a problem of making OS/2 Open Source because of the private sources from third party companies. What we ask of IBM is to release as much of the source as possible and list the OS/2 components that need an Open Source replacement.
    と認識されていたとおり,サードパーティが所有するコードのライセンスの問題から,すぐさまインストールパッケージがビルドできる完全なソースコードが提供されることは望み薄ですので,たとえ公開されたとしてもオープンソース OS/2 互換プロジェクトである osFreeプロジェクトで不足部分を補う必要があり,OS/2 をフリーウェアとして利用可能にするには越えなければならないハードルがいくつもあるのは確かです。

    その後 「どうなるOS/2のオープンソース化」で書きましたが、2006 年末 OS2World.com はオープンソース化に関心をもってくれそうなメディアの後押しを検討しました。

    それから 2007 年 11 月2回目のOS/2ソースコード公開嘆願書が送られましたが、2008 年 1 月華麗にスルーされたとみられていた 1 回目の公開嘆願書の返事が届きました。その内容には 2013 年 1 月現在 OS2World.com Past Activities ページからアクセスできますが、

    As stated in our response to your September 2005 letter we have considered the positioning of OS/2 and open source several times in the past, and for a variety of business, technical, and legal reasons we have decided to not pursue any OS/2 open source projects.

    OS/2のオープンソース化は何度か検討したが、ビジネス的、技術的、および法的な理由から、OS/2のオープンソース化は行わない。

    というものでした。もっとも IBM からの返事があれば「オープンソース化は却下されそう」なのは、誰の目にも明らかだったと思います。【この項,2013.1/1更新】
    アレゲな話題の雑談サイト スラド

    ●情報源

    OS/2 ReleaseNotes(USA) - GreggoryShaw 氏による新進 OS/2 サイト
    OS/2 News and Rumors(USA) - 毎週月曜更新のニュースと噂サイト
    OS2.org - 老舗OS/2情報サイト
    OS/2World.com(Sweden) - 世界最大のOS/2フォーラム
    OS2.cz -
    Google 検索:mozilla.dev.ports.os2 - mozilla-os2 is moving!
    Google 検索:netscape.public.mozilla.os2 - Warpzilla関連の情報源
    ecomstation.ru -
    Russian Underground/2 -
    VOICE Newsletter - 毎月1日発行のVOICE会報誌
    OS/2 eZine - 毎月16日発行のOS/2オンラインマガジン(2004年12月休刊)
    OS2eCS e-Zine - 季刊発行の新進OS/2オンラインマガジン
    IBM製品・サービス発表レター - OS/2はBig Blueの商標だもん
    IBM, OS/2, WarpCenter, VisualAge, VoiceTypeは,IBM Corp.の米国,その他の国における商標です。
    またサイト内の情報は無保証です。またOS/2のセットアップなどのご相談には応じかねます。

    素晴らしきかなOS/2 for IBM OS/2Warp and eComStation - Sassy's Homepage
    presented by Masahiro 'Sassy' Sakai , Team OS/2 Japan , 2000-2016
    https://twitter.com/sassyos2#

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